NetVault 用firewall設定 for RHEL/Windows


NetVaultサーバをRHEL上にたてて、クライアントにNetAppとRHELとWindows Serverがいる場合のファイアウォール設定サンプル。

必要なポートについては「Netvault 13.1.2 管理ガイド NetVaultが使用するポートNetVault 12.0管理ガイド ファイアウォールの設定の例より流用。

NetVaultサーバ/クライアント間の基本的な通信はネットワークマネージャによりポート20031のTCP/UDPで行われる。
またクライアント上でコミュニケーションマネージャがポート20032 TCPを使用する。

また、NDMPバックアップの場合、NetVaultサーバ側でポート10000 TCPと40000 TCPを使用する。

設定はOS側のfirewall設定と、NetVault側のファイアウォール設定の2つを行う。

NetVault側ファイアウォール設定

NetVaultサーバ側は以下のように設定する。設定したあとはサービス再起動が必須。

デバイス待ち受けポート50100-50199
デバイス接続ポート50200-50299
メッセージ チャンネルの待ち受けポート50300-50399
メッセージ チャンネルの接続ポート50400-50499
NDMPコントロール チャンネルの接続ポート10000
NetVault NDMPデータ チャンネルの待ち受けポート40000
NetVaultマシン間の内部的な通信に使用するポート50500-50599

クライアント側はNDMP関連設定がなくでも良い。設定したあとはサービス再起動が必須。

デバイス待ち受けポート50100-50199
デバイス接続ポート50200-50299
メッセージ チャンネルの待ち受けポート50300-50399
メッセージ チャンネルの接続ポート50400-50499
NDMPコントロール チャンネルの接続ポート
NetVault NDMPデータ チャンネルの待ち受けポート
NetVaultマシン間の内部的な通信に使用するポート50500-50599

クライアント側のfirewallが動いている場合、NetVaultサーバからの設定変更を受け付けることができない。Windowsの場合はスタートメニューにある「NetVault Configurator」を起動して変更する。

Linuxの場合は、NetVaultクライアント側で「txtconfig」コマンドを実行して設定を変更する。(Windowsにもtxtconfigがあるが、日本語が文字化けをする)

txtconfigを実行すると以下のような画面が表示される。

「p」と入力すると、2枚目のメニューが表示される。この中の「19. ファイアウォール」を変更するため「19」と入力する。

上から順に設定を変更していく。

最後は「s」を入力し、変更を保存して終了する。(qだと設定を反映しない)

OS側firewall設定

サーバ側として以下を開ける
 ・8443 TCP (管理画面)
 ・10000 TCP (NDMP)
 ・40000 TCP (NDMP)
 ・20031-20032 TCP
 ・20031 UDP
 ・50100-50599 TCP

クライアント側は管理画面用の8443と、NDMP用の10000と40000の設定を抜く。

CentOS7クライアントの場合以下とした

# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=8443/tcp
# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=10000/tcp
# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=40000/tcp
# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=20031-20032/tcp
# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=20031/udp
# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=50100-50599/tcp
# firewall-cmd --reload

Windowsクライアントの場合以下とした。

netsh advfirewall firewall add rule name=”NVBU TCP in ports” dir=in protocol=tcp localport=20031-20032 action=allow
netsh advfirewall firewall add rule name=”NVBU TCP in ports” dir=in protocol=tcp localport=50100-50599 action=allow

netsh advfirewall firewall add rule name=”NVBU TCP out ports” dir=out protocol=tcp localport=20031-20032 action=allow
netsh advfirewall firewall add rule name=”NVBU TCP out ports” dir=out protocol=tcp localport=50100-50599 action=allow

netsh advfirewall firewall add rule name=”NVBU UDP in ports” dir=in protocol=udp localport=20031 action=allow
netsh advfirewall firewall add rule name=”NVBU UDP out ports” dir=out protocol=udp localport=20031 action=allow

最後にNetVaultのクライアント管理にてクライアント追加を行う際に「クライアントはファイアウォールの外側に存在」にチェックを入れることを忘れないこと。(入れないとNetVaultサーバからクライアントへのアクセスに指定したポートを使用しない)

塩漬けにしていたNetBackup 8.xがEXIT STATUS 5978でログインできない


テスト環境用にバックアップとして作成し、1年近く放置してあったNetBackup環境を起動させたところ、SSL証明書の有効期限切れでログインできなくなっていた。

例えばこんな感じ

# /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCrl
マスターサーバー [netbackup.adosakana.local] の最新の証明書失効リストの取得に失敗 しました。エラー: [5978]
EXIT STATUS 5978: 証明書失効リストの更新に失敗しました。
#

Windowsに入れたNetBackupサーバでGUIログインしようとした場合は、status: 7656 で失敗していたが、nbcertcmd -getCrlの結果は上記と同じく「EXTI STATUS 5978」 だった。

証明書の更新方法を探すと「Tomcat and nbwebsvc certificates are not renewed automatically on the master server with non-English locale.」を発見。

   1) /usr/openv/netbackup/bin/nbwmc -terminate

   2) /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -u -i

   3) /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -m

   4) On 8.0 and 8.1: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -t      

      On 8.1.1 and 8.1.2:  /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -t -f

   5) /usr/openv/wmc/bin/install/configureWmc

   6) /usr/openv/wmc/bin/install/configureCerts

   7) /usr/openv/wmc/bin/install/setupWmc

   8) /usr/openv/netbackup/bin/nbwmc -start

   9) /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCACertificate

  10) /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCertificate -force

      If the operation fails, perform the steps at “Create a token” section then return to this step.

  11) Remove the /usr/openv/var/global/vxss/nbcertservice/install_token file

上記の手順をそのまま実行してみた。

# /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCrl
マスターサーバー [netbackup.adosakana.local] の最新の証明書失効リストの取得に失敗 しました。エラー: [5978]
EXIT STATUS 5978: 証明書失効リストの更新に失敗しました。
# /usr/openv/netbackup/bin/nbwmc -terminate
# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -u -i
Web サービスユーザー向け NetBackup AT サービス構成が正常に完了しました。
# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -m
Web サービス向け NetBackup AT サービス構成が正常に完了しました。
# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbcertconfig -t
セキュリティ証明書が tomcat に対して正常に生成されました。
# /usr/openv/wmc/bin/install/configureWmc
# /usr/openv/wmc/bin/install/configureCerts
# /usr/openv/wmc/bin/install/setupWmc
# /usr/openv/netbackup/bin/nbwmc -start
Starting NetBackup Web Management Console could take a couple of minutes ... started.
# /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCACertificate
CA 証明書は正常にサーバー netbackup.adosakana.local から格納されました。
# /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCertificate -force
ホスト証明書と証明書失効リストをサーバー netbackup.adosakana.local から正常に受信 しました。
# /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -getCrl
マスターサーバー [netbackup.adosakana.local] の証明書失効リストを正常に取得しまし た
# ls /usr/openv/var/global/vxss/nbcertservice/install_token
/usr/openv/var/global/vxss/nbcertservice/install_token
# ls -l /usr/openv/var/global/vxss/nbcertservice/install_token
-rw-r--r--. 1 nbwebsvc nbwebgrp 16  5月 27 12:11 /usr/openv/var/global/vxss/nbcertservice/install_token
# cat /usr/openv/var/global/vxss/nbcertservice/install_token
UPUKFQGMOPVUEQMI
#

これでログインできるようになりました。

LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2022/11/09版


前回LTFSの現状についてまとめた記事から2年が経過した。
(「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2018/01/04版」)

LTO-8のテープメディアに関して発生していた特許騒動も解決し、ようやくLTO-8が普通に使える状況になりました。最近の状況について調査した。

2020/05/11 初回投稿
2020/11/11 部分修正
2021/02/04 LTFS 2.5.1対応
2021/03/10 IBM版の更新を反映
2022/04/11 ISOに関して追記。細々修正
2022/10/14 HPEとOracleの記述修正
2022/11/09 HPE StoreOpenがテープチェンジャ非対応ということが確定。オープンソース版追加


過去のLTFS関連記事
 「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFS(2012/11/28)
 「テープ装置メーカ純正のLTFS一覧(2013/12/20更新)
 「IBM版LTFSをRHEL5で使ってみた(2013/05/20)
 「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2014/06/09版
 「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2015/11/18版
 「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2018/01/04版


LTFSとは?

LTO-5/LTO-6からは、メディアを2つの領域に分割して利用することが可能になった。
その機能を活かし、1本のテープメディアの中に、メディア内データの管理情報と、実データを分割して保存することを可能とした。
これにより、これまで実現出来なかった、1本のテープメディアだけで可搬性のあるファイルシステム構築、というものが可能となり、その実装として、LTFS(Linear Tape File System)というのがある。

使用用途としては、バックアップ用ではなく、長期保存のためのアーカイブ用や、大容量データの持ち運び用として使用されている。

LTFSを実現するためのソフトウェアについては、基本的には、IBMが大本のベースを作り、それを各LTOドライブメーカが、自社ドライブ向けにカスタマイズして提供しているような形となっている。

LTFSのバージョン(フォーマット)

LTFSには、バージョンがいくつかあり、現状の最新バージョンはLTFS v2.5
・LTFS 1.0
・LTFS 2.0 : ファイルインデックス関連で機能をいろいろ追加
・LTFS 2.1 : 2012/05/18リリース。LTFS2.0+シンボリックリンク
・LTFS 2.2 : 2013/12/21リリース。管理情報の改良。2016年4月にISO/IEC 20919:2016として登録
・LTFS 2.3 : 2016/03/08リリース。各ファイルのハッシュ情報とファイル名のエンコーディングを追加
・LTFS 2.4 : 2017/12/01リリース。ボリュームのロックなどの追加
・LTFS 2.5 : 2019/05/19リリース。(Revision Historyが規格書に書かれていない…)Incremental Indexの追加
・LTFS 2.5.1: 2020/08/18リリース。細かい修正。2021年7月にISO/IEC 20919:2021 として登録

「LTFSのバージョン」と「LTFSソフトウェアのバージョン」は別物なので注意が必要。
たとえば、OracleのLTFSソフトウェアは「ver1.2.7」だが、「LTFS 2.2」に対応している。

LTFS2.2対応は重要だが、LTFS2.3対応はそれほど重要ではないので、とりあえず、現行リリースされているLTFSソフトウェアはほぼLTFS2.2以降対応なので、あまり心配しなくてもよさそう。2022/11/09時点でもLTFS v2.5対応はまだ無い模様。

LTFSv2.5の規格書はSNIAの「Linear Tape File System (LTFS)」の「Linear Tape File System (LTFS) Format Specification」にてpdfで公開されている。
LTFS v2.5で追加された「Incremental Backup」というのは、いままでは「フルバックアップ」と「前のバックアップとの増加分のバックアップ(Diff)」という2つの概念だったものが、「前のフルバックアップからの増加分のバックアップ(Incr)」が追加されたというもので、バックアップソフト側の概念としては昔からあるものになる。

その他、いろんな情報は、LTOの規格団体の「LTFS Overview」にある。

LTFSソフトウェアの種類

LTFSの公式認証を取得しているLTFSソフトウェアについては、「LTFS Compliance Verification」にて紹介されていたが、2021/03/10現在では該当ページが消滅している。

2020/05/11時点では以下の8個が登録されていた・・・「Date tested」の最新が2016年というあたりメンテナンスされていないのがわかるページだったので消滅も仕方がない感じである。

CompanyProductVersionLTFS VersionLTO GenerationDate tested
QuantumQuantum Scalar LTFS Appliance2.0.22.0.1LTO5 & 69/11/13
HPHP StoreOpen Standalone2.1.02.1.0LTO5 & 69/11/13
IBMIBM Single Drive Version1.3.02.1.0LTO5 & 69/11/13
IBMIBM LTFS Library EditionV1R32.1.0LTO5 & 610/2/13
QuantumQuantum LTFS2.1.02.1.0LTO5 & 611/29/13
HPHP StoreOpen Automation1.2.02.0.1LTO5 & 611/29/13
Spectra LogicSpectra Logic Black Pearl1.12.2LTO5 & 69/11/15
MT-ConsultingNODEUM1.12.1.0LTO5 & 67/05/16

なお、LTFSソフトウェアのバージョンと、対応しているLTFSフォーマットのバージョンに直接の関連性は無いので注意が必要。

また、LTOの規格団体の「LTFS Overview」のページに「Get Started Using LTFS」として紹介されているものは「HPE LTFS」「IBM LTFS」「Quantum LTFS (リンクは死んでいる)」の3種類である。


現状開発が継続していると思われるLTFSソフトウェアについて

・オープンソース版

よく探したらgithubにオープンソース版の開発ツリーがあった

公式: https://github.com/LinearTapeFileSystem/ltfs

単体ドライブ用で、IBM,HP,Quantumドライブに対応している

v2.4.0.0リリースからgithubに移動したらしい。

・IBM

公式: IBM Spectrum Archive(IBM Linear Tape File System)

IBMのLTFSは「IBM Spectrum Archive」という商品名になっている。テープベンダのSpectra Logicとは関係がない。

サポートURLは以前は各プロダクト用ページがあったが、2022/11/09現在は見当たらず「IBM Support」から検索、という感じのようだ。それぞれ「IBM Spectrum Archive Single Drive Edition (SDE)」「IBM Spectrum Archive Library Edition (LE)」「IBM Spectrum Archive Enterprise Edition (EE)」となる。

ドキュメントは「IBM Spectrum Archive Single Drive Edition (SDE) documentation」「IBM Spectrum Archive Library Edition (LE) documentation」「IBM Spectrum Archive Enterprise Edition (EE) documentation」。

また、アップデート用ファイルの入手は、「Fix Central」にて「製品グループ:System Storage」-「Tape Systems」-「Tape drives and software」の下にある「IBM Spectrum Archive Single Drive Edition(SDE) (旧名:LTFS Single Drive Edition)」や「IBM Spectrum Archive Library Edition(LE)(旧名:LTFS Library Edition)」「IBM Spectrum Archive Enterprise Edition(EE)」を選択することで入手する。

なお、LEとEEの方はアップデータのみの配布で、元になるソフトウェアについては、IBMから別途入手する必要がある。
基本的には、Single Drive Edition(SDE)が、他の全てのLTFSソフトウェアの原型になっているもの・・・という感じである。

2022/11/09時点での最新は、
IBM Spectrum Archive Enterprise Edition: ver1.3.3.0(2022/06/30) LTO-9対応/LTFS2.4対応
IBM Spectrum Archive Library Edition : ver2.4.5.0(2022/06/30) LTO-9対応/LTFS2.4対応
IBM Spectrum Archive Single Drive Edition: ver2.4.5.0(2022/06/30) LTO-9対応/LTFS2.4対応

・HP

公式: HPE StoreOpen and Linear Tape File System (LTFS) Software
公式2: HPE StoreOpen and Linear Tape File System (LTFS) Software
日本語情報: HP LTFS (Linear Tape File System)
HPEサポートセンター: HPE LTFS Software

以前は単体ドライブ向けの「日本語の導入マニュアル」が公開されていたがアクセスできなくなっている。

ソフトウェア関連は「HPE LTFS Software」からたどる事になる。

ソフトウェアの入手は、以前は単体ドライブ向けの「HP StoreOpen Standalone」とチェンジャー向け「HP StoreOpen Automation」が分かれていたが、現在は「HPE StoreOpen Software(LTFS)」に統合されているに統合されたことになっているのだが、試してみた感じでは単体ドライブ用の機能しかなかった。

この件について「HPE StoreOpen Software Linux and Mac 3.5 User Guide Frequently asked questions」にWindows向けStoreOpen については ver 3.4.0 以降ではライブラリ/チェンジャーに対応しているが、Linux向けについては単体ドライブしかサポートしない、との記載があることを確認した

Q: Can I use LTFS with tape libraries?
A: From v3.4, the Windows version of StoreOpen Software does offer support for HPE’s range of tape libraries; however the Linux & Mac versions do not provide such support. Tape drives located in tape libraries can be used, but there is no support for listing or changing cartridges. It may be possible to use other third party utilities for such purposes but that is beyond the scope of StoreOpen Software and HPE is unable to support customers experimenting with such configurations.

2022/11/09時点での最新は、
HP StoreOpen Software : ver3.5.0(2022/01/24) LTO-9対応/LTFS 2.4対応
また、ソースコードもダウンロードできる。

・Quantum

公式: Linear Tape File System

ソフトウェア入手は上記の公式ページの「Software」タブから行う。
ソースコードについては、LTFS Open Source Filesから。どちらも2019年から更新されていない。

2022/11/09時点での最新は下記
Linux/Mac : ver2.4.0.2(2019/03) LTO-8/LTFS2.4対応
Windows Model Bドライブ向け: ver3.0(2016/04) LTO-6以降という曖昧な記述のみ
Windows Model Cドライブ向け: ver2.4.0.2(2018/04) LTO-8/LTFS2.4対応。おそらくLinux/Mac向けと同じベース

Linux版のReleasenoteには、Quantum LTOドライブのほか、IBM LTOドライブにも対応という記述がある。

・Spectra Logic

公式:Linear Tape File System (LTFS)

LTFSを紹介するページはあるものの、LTFSを利用するソフトウェアに関するページが見当たらない。
「Spectra libraries are compatible with LTFS software and hardware solutions from a range of providers.」とあるので自社では直接提供していないようだ。

・MT-C NODEUM

公式:NODEUM

リストには「MT-Consulting」とあるが「MT-C」と改称した模様。
階層型ストレージとして、ディスクとテープなどを組み合わせて使用できるようにする、ソフトウェアのみを販売している?



リストに載っていないか死んだLTFS

・Quantum Scalar LTFS Appliance

公式:Scalar LTFSアプライアンス

ハードウェアがセットになったアプライアンス。
これの下にFC経由などでテープチェンジャーを繋いで使うもの。

バックアップアプライアンスに統合されたんだと思われる。

・TANDBERG DATA

2022/04/11時点のメーカWebには掲載が無くなっていたが、2022/11/09に再確認したら、「LTO Ultrium LTFS」でページは復帰していた。しかし、LTFS Softwareの入手先として「IBM SPECTRUM ARCHIVE SINGLE DRIVE EDITION」とIBM版を直接示すようになっているため、独自開発からは撤退した模様。

公式: LTFS for Archive

以前は「LTFS for Big Data」という扱いだったが、「Archive」にかえたようだ。

ソフトウェアの入手は「LTFS Downloads for LTO-5/6(legacy drive)」か「LTFS Downloads for OV-TAD LTO(LTO-7/8)」から行う。

2021/03/10時点での最新は
LTO-5/6向け: ver 3.3.0
LTO-7/8向け: ver 2.4.1.2

ページは英語表記だが、ドキュメントアイコンが日の丸になってるとおり、ダウンロードできるドキュメントはLinux用/Windows用が日本語化されている。
一部TANBERGカスタマイズが入っているようだが、基本的にはIBM Archive Single Drive Edition相当品。

・Oracle

2022/04/11時点ではメーカWebから記載が消えた。ossサイトにあったものも消えた。
2022/10/14時点では、https://lb-oss.oracle.com/projects/ltfs/ から単体ドライブ用のltfs-1.2.7が入手可能となっていた。

公式: Oracle’s StorageTek Linear Tape File System, Open Edition
以前はOracle製品としてのページ: Oracle StorageTek Linear Tape File System (LTFS), Open Edition and Library Edition があったが2021/03/10現在では消滅しているので基本は自社提供はしていないようだ。

現状でも、Oracle版のLTFSソフトウェアのうち単体ドライブ向けの入手は「https://oss.oracle.com/projects/ltfs/files/」から行うことはできる。(ライブラリ向けLTFS-LEは入手不可)

2021/03/10時点での最新は2015年時点と変わらず
ltfs-1.2.7(2015/10/07)

IBM LTFS 2.2.0.2とHP LTFS 2.2.1を組み合わせ、Oracle/StorageTek用の設定を入れたもの。
Oracle LTOドライブ,IBM LTOドライブ,HP LTOドライブに対応している。

LTFS For Dummies」という51ページのPDFを公開しているのが興味深い。
??? For Dummiesは、アメリカで販売されているいろんな分野の初心者向け書籍シリーズ。「ダミー人形向けの」→「バカでも分かる」というものなんだけど・・・このLFS for Dummies、解説具合が微妙過ぎるなぁ・・・

StorageTek Linear Tape File System, Library Edition Japanese Online Documentation」にて日本語ドキュメント群がhtml/pdfで公開されている。以下の4種類がすべてちゃんとした日本語なのは貴重。

StorageTek Linear Tape File System, Library Edition 計画およびインストールガイド
StorageTek Linear Tape File System, Library Edition 管理ガイド
StorageTek Linear Tape File System, Library Edition Web サービスアプリケーションプログラミングインタフェースプログラマーズガイド
StorageTek Linear Tape File System, Library Edition セキュリティーガイド


LTFS関連のツール紹介

・LTOpers

公式: https://github.com/amiaopensource/ltopers

LTFSを使いやすくするためのBASHスクリプトのフロントエンドプログラム
Quantum LTFS 2.4向けで、Homebrewでインストールし、ということなので、MacOSX向けとして作られているようだが、スクリプトを読むと.linuxbrewディレクトリがあった場合の条件分岐があるので、Linuxでも使えそう。


ドキュメント紹介

・富士通のドキュメント

富士通のWebにいくつか日本語解説ページがある。

カートリッジテープに記録されているデータをファイル形式で扱える LTFSオプション

書庫探(しょこたん) > ストレージ技術用語解説 > LTFSとは

マニュアル一覧にて「テープライブラリ (ETERNUS LT)」で検索して出てくる「ETERNUS LT series 用 LTFSオプション ユーザーズガイド

とくに「LTFSオプション ユーザーズガイド」はLTFS全般に関して日本語で解説されているよい文章と言える

コマンド操作についてはチェンジャー/オートローダー利用時の使い方がメインであるが、単体ドライブの場合についてもだいたい同じである。

・Oracleのドキュメント

いまは更新が停止しているがOracle版ltfsについては日本語マニュアルが完備している。

StorageTek Linear Tape File System, Library Edition Japanese Online Documentation Library
Release 1.0

 ・Planning and Installation Guide
 ・Administration Guide
 ・Application Programming Interface Guide
 ・Security Guide

NetBackupの操作をコマンドで行う


NetBackupのJava GUI(jnbSA)上で行う操作をCLIコマンドで行うためのメモ書き。

トラブル調査用コマンドについては→「NetBackupのトラブル調査とログ取り

アクティビティモニター

アクティビティモニターの一覧表示:bpdbjobs

アクティビティモニターの一覧は「bpdbjobs」をオプション無しで実行すると得られる。

フルパスは「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpdbjobs」

アクティビティモニターで各ジョブの詳細ログ確認:bpdbjobs -report -jobid 番号 -all_columns

各ジョブの詳細ログを確認する場合は「bpdbjobs -report -jobid 番号 -all_columns」となるのだが、これだと「,」区切りで1行に全てを出力してしまう。

人の目だと見にくいので「bpdbjobs -report -jobid 番号 -all_columns | sed s/,/,\n/ig」と実行すると、改行が入り多少見やすくなる。

テープドライブの操作

デバイスモニターの一覧表示:tpconfig -l か tpconfig -d

デバイスモニターで確認出来る各テープドライブのステータスは「tpconfig -l」か「tpconfig -d」で確認出来る。

「tpconfig -d」だとテープドライブのみの確認で、「tpconfig -l」だとロボット番号を含めて確認しやすい形となるので「tpconfig -l」の方を実行することをお勧めする。

フルパスは「/usr/openv/volmgr/bin/tpconfig」

ドライブステータスの変更:vmoprcmd -up ドライブ番号

状態が「DOWN(停止)」となっているテープドライブを「UP(有効)」にするには「vmoprcmd -up ドライブ番号」を実行する。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -l
デバイスロボットドライブ       ロボット                    Drive                Device     Second
形式     番号 インデックス  形式 ドライブ番号 状態  Comment    Name                 Path       Device Path
ロボット      0    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg3
  ドライブ    -    0 hcart2    1  停止  -          IBM.ULT3580-TD5.000  /dev/nst1
ロボット      1    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg2
  ドライブ    -    1    dlt    1  停止  -          QUANTUM.SDLT600.000  /dev/nst0
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmoprcmd -up 0
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmoprcmd -up 1
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -l
デバイスロボットドライブ       ロボット                    Drive                Device     Second
形式     番号 インデックス  形式 ドライブ番号 状態  Comment    Name                 Path       Device Path
ロボット      0    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg3
  ドライブ    -    0 hcart2    1  有効  -          IBM.ULT3580-TD5.000  /dev/nst1
ロボット      1    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg2
  ドライブ    -    1    dlt    1  有効  -          QUANTUM.SDLT600.000  /dev/nst0
[root@nbuserver ~]#

フルパスは「/usr/openv/volmgr/bin/vmoprcmd」

ロボットのインベントリ実行:vmupdate -rt tld -rn ロボット番号

ロボットに対してインベントリを実行するには「vmupdate -rt tld -rn ロボット番号」を実行します。

ロボット番号については「tpconfig -l」で確認します。

「-recommend」オプションをつけて実行すると「インベントリ操作-内容とボリュームの構成の比較」となります。

-recommendなしが「 インベントリ操作 -ボリューム構成の更新」になります。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0 -recommend
推奨された変更のリストを生成しています...

次のように、ボリュームの構成を更新します。
=====================================================
ボリュームの構成は、ロボット内と同じ最新の状態です。
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0
推奨された変更のリストを生成しています...

次のように、ボリュームの構成を更新します。
=====================================================
ボリュームの構成は、ロボット内と同じ最新の状態です。
[root@nbuserver ~]#

ロボットの中のテープ一覧を表示:vmquery -b -rn ロボット番号

ロボット上で認識されているテープメディアを確認するには「vmquery -b -rn ロボット番号」を実行します。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -rn 0
メディメディロボッ  ロボッロボット 側面/ 光         # マウント/  最終
アID   ア形式 ト形式  ト#    スロット 断面  パートナークリーニングマウント時間
-------------------------------------------------------------------------------
O500L5  HCART2 TLD      0       1     -       -          23     2019/06/03 16:59
O501L5  HCART2 TLD      0       2     -       -           5     2019/06/03 17:10
O502L5  HCART2 TLD      0       3     -       -           6     2019/06/03 15:26
O503L5  HCART2 TLD      0       4     -       -           1     2019/05/21 17:51
O504L5  HCART2 TLD      0       5     -       -          13     2019/06/03 11:24
[root@nbuserver ~]#

テープのQuick Erase:bplabel

NetBackupで記録したテープメディア内の登録を削除する場合「bplabel」コマンドを実行します。

ただ、有効期限が切れていないメディアに対しては実行できません。

その場合は「bpexpdate -d 0 -m メディアID」コマンドを実行して有効期限を切ってから、bplabelを実行する形となります。

[root@nbuserver logs]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bplabel -m O501L5 -d hcart2 -erase
メディアが割り当てられていますが、ラベルが付けられません
[root@nbuserver logs]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpexpdate -d 0 -m O501L5
メディア O501L5 が 2019/06/04 17:47:09 で期限切れになります
このメディアのデータは本当に業務に必要ではありませんか
、 O501L5 を本当に削除しますか y/n(n)? y
[root@nbuserver logs]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bplabel -m O501L5 -d hcart2 -erase
メディアはすでに NetBackup 形式です。メディア ID = O501L5。消去 を実行しますか? y/n (n) y
消去が完了しました。
[root@nbuserver logs]#

なお、「-erase」がQuick Eraseで「-erase -l」がLong Eraseとなります。

リストア操作を手動で実施する場合

その1:使用可能なバックアップの捜索

「bpimmedia -client クライアント名」もしくは「bpimmedia -client クライアント名 -U」で指定したクライアントに関するバックアップIDを一覧化する。

-Uオプションの方が人が見やすい形となるが、sort/grepで抜き出す場合は-Uなしで実行した方が良い。

その2:リストアしたいバックアップデータを含む「バックアップ時刻」を確認

「bpimagelist -backupid バックアップID -U」を実行し、該当するバックアップIDの「バックアップ時刻」を取得。

この「バックアップ時刻」の文字列をこの後で使う。

その3:該当するバックアップに含まれるファイルを確認

UNIX系(Standard形式)クライアントの場合は「-t 0」なので「bplist -C クライアント名 -t 0 -s バックアップ時刻 -l -R /」

Windows(MS-Windows形式)クライアントの場合は「-t 13」なので 「bplist -C クライアント名 -t 13 -s バックアップ時刻 -l -R /」

なお、選択したバックアップ時刻が最新のバックアップでない場合は「-e バックアップ時刻」を追加し、データを限定する。

[root@nbuserver ~]#  /usr/openv/netbackup/bin/bplist -C nbuwindows -t 13 -s 2019/04/24 09:11 -l /C/Users/Administrator/Documents/test.txt
-rwx------ root;Admi root;None          32  4月 10日 19:47 /C/Users/Administrator/Documents/test.txt
[root@nbuserver ~]#

その4:リストアしたいファイルを選択

リストアしたいファイルの選択は、テキストファイル内にフルパスを記載することで行う。

先ほどのbplistの出力結果に記載されているパスを使用する。

Windowsの場合、「\」は使用できず「/」で代替するため「C:\Users\」が「/C/Users/」という風になる。

[root@nbuserver ~]# cat /tmp/list.txt
/C/Users/Administrator/Documents/test.txt
[root@nbuserver ~]#

その5:リストア先を変更する場合は、変更する規則を記載

リストア先のディレクトリを変更したい場合、変更する規則をテキストファイル内に記載します。

たとえば「C:\Users\Administrator\Documents\」を「C:\tmp\」に変えたい場合は下記の様に記載します。

[root@nbuserver ~]# cat /tmp/change.txt
change /C/Users/Administrator/Documents/ to /C/tmp/
[root@nbuserver ~]#

「change 元パス to 変更後パス」という書式で、複数の変更がある場合は、それぞれ列挙します。

その6:リストアを実行

bprestoreコマンドでリストアを実行します。

バックアップを取得したクライアントとは別のクライアントにリストアしたい場合は「-D 宛先クライアント」を指定します。

Windows(MS-Windows形式)の場合、「/usr/openv/netbackup/bin/bprestore -C クライアント名 -t 13 -s <バックアップ時刻> -D 宛先クライアント -R 変更規則ファイル -f リストア対象ファイル 」といったように実行します。

NetBackupで他のNetBackupサーバから持ってきたテープメディア内のデータをリストアする


NetBackupサーバでバックアップに使用していたテープメディアを他のNetBackup環境に持ってきて、その中のデータをリストアしようとした場合に必要となるコマンドライン操作(CLI操作)について。

なお、インベントリとリストア以外のGUI操作はあるのかどうか知らない。

その1 現状のメディア認識状況などの確認

いまのメディア認識状態を確認するために現在のメディア認識状況確認「/usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -a」を実行してメディアがどういう認識状態か確認

[root@nbuserver ~]#  /usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -a
メディメディロボッ  ロボッロボット 側面/ 光         # マウント/  最終
アID   ア形式 ト形式  ト#    スロット 断面  パートナークリーニングマウント時間
-------------------------------------------------------------------------------
O500L5  HCART2 NONE     -      -     -       -          15     2019/04/19 00:00
O501L5  HCART2 NONE     -      -     -       -           2     2019/05/21 17:47
O502L5  HCART2 NONE     -      -     -       -           1     2019/05/21 17:48
O503L5  HCART2 NONE     -      -     -       -           1     2019/05/21 17:51
O504L5  HCART2 NONE     -      -     -       -          11     2019/05/21 17:54
[root@nbuserver ~]#

また、今回持ってくるテープは「O500L5」なのだが、その中に登録されている情報があるのかを「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U」を実行して確認する。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U
エンティティが見つかりませんでした
[root@nbuserver ~]#

上記の様に「エンティティが見つかりませんでした」と出力される場合は、そのメディアの既存の登録がない状態。

その2 インベントリ実施

「/usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt ロボットタイプ -rn ロボット番号」(/usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0)を実行して、インベントリ更新を行う。

実行後、vmqueryコマンドで該当するテープメディアについてロボット番号とスロット番号が認識されたことを確認する。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0
推奨された変更のリストを生成しています...

次のように、ボリュームの構成を更新します。
=====================================================
メディア ID O500L5 (バーコード LTO500L5) を、スタンドアロンからスロット 1 に論理的に移動します。
メディア ID O501L5 (バーコード LTO501L5) を、スタンドアロンからスロット 2 に論理的に移動します。
メディア ID O502L5 (バーコード LTO502L5) を、スタンドアロンからスロット 3 に論理的に移動します。
メディア ID O503L5 (バーコード LTO503L5) を、スタンドアロンからスロット 4 に論理的に移動します。
メディア ID O504L5 (バーコード LTO504L5) を、スタンドアロンからスロット 5 に論理的に移動します。
ボリュームの構成を更新しています...

次のとおり論理的にメディアを移動することによって、ロボットライブラリに追加、
またはロボットライブラリ内で移動された既存のメディアを処理しています...
        メディア ID     スロット
        ==========      =======
         O500L5            1
         O501L5            2
         O502L5            3
         O503L5            4
         O504L5            5


ボリュームの構成が正常に更新されました。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -a
メディメディロボッ  ロボッロボット 側面/ 光         # マウント/  最終
アID   ア形式 ト形式  ト#    スロット 断面  パートナークリーニングマウント時間
-------------------------------------------------------------------------------
O500L5  HCART2 TLD      0       1     -       -          15     2019/04/19 00:00
O501L5  HCART2 TLD      0       2     -       -           2     2019/05/21 17:47
O502L5  HCART2 TLD      0       3     -       -           1     2019/05/21 17:48
O503L5  HCART2 TLD      0       4     -       -           1     2019/05/21 17:51
O504L5  HCART2 TLD      0       5     -       -          11     2019/05/21 17:54
[root@nbuserver ~]#

その3 該当するメディアのメディアDB作成

該当するメディアについて、メディアDBを作成します。

「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -create_db_info -id O500L5 -v」と実行します。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -create_db_info -id O500L5 -v
インポートフェーズ 1 を開始しました: 2019/05/21 18:43:30
INF - メディア ID O500L5 のデータベース情報を作成してください。
INF - メディア ID O500L5 のフェーズ 1 インポートを実行する bptm プロセスを正常に開始しました。
[root@nbuserver ~]#

その4 メディアの読み込みを実施

指定したメディアをテープドライブで読み込み、中身をスキャンします。

コマンドはその3から-create_db_infoを抜いた「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -id O500L5 -v」となります。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -id O500L5 -v
インポートフェーズ 2 を開始しました: 2019/05/21 18:43:58
INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890341)、メディア ID O500L5、作成日時 2019/04/10 18:59:01 をインポートしています。
INF - INDEX ファイル情報のみを読み込んでインポートしています。
INF - クライアント oldserver、バックアップ ID oldserver_1554890341 のイメージを検証しています。

INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890341) のインポートは正常に完了しました。

INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890468)、メディア ID O500L5、作成日時 2019/04/10 19:01:08 をインポートしています。
INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890468) のインポートは正常に完了しました。

<略>


INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1558430463)、メディア ID O500L5、作成日時 2019/05/21 18:21:03 をインポートしています。
INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1558430463) のインポートは正常に完了しました。

INF - 20 イメージ (20 イメージ中) をインポートしました。インポートは成功しました。

[root@nbuserver ~]#

その5 スキャンした内容が登録されていることを確認

先ほどは「エンティティが見つかりませんでした」となった「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U」を再度実行します。

以下の様にbpimportで表示されたバックアップIDが出力されます。

[root@nbuserver ~]#  /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U
--------------------------------------------------------------------------------
バックアップ ID: oldserver_1558430463
 ポリシー:        localbackup
 スケジュール形式: FULL
 保持レベル      1
 ファイルの数:  4788
 圧縮:              N
 暗号化:           N
 イメージ形式:  インポート済
 ー・チー﨣芦ミール・ 1
 有効期限:        2019年06月04日 18時44分39秒
 保留中のイメージ: 0

  コピー数:       1
  フラグメント数: 1
  フラグメントサイズ (KB): 263680
  メディア形式: リムーバブル
  コ・クO             hcart2
  ファイル数:    22
  オフセット:    5382
  ホスト:          nbuserver
  書き込みに使用されたデバイス: -1
  MPX:                N
  有効期限:       2019年06月04日 18時44分39秒
  保持レベル:                                 1
  メディア ID:    O500L5
  保留中のコピー: 0
--------------------------------------------------------------------------------

<略>

--------------------------------------------------------------------------------
バックアップ ID: oldserver_1558430463
 ポリシー:        localbackup
 スケジュール形式: FULL
 保持レベル      1
 ファイルの数:  4788
 圧縮:              N
 暗号化:           N
 イメージ形式:  インポート済
 ー・チー﨣芦ミール・ 1
 有効期限:        2019年06月04日 18時44分39秒
 保留中のイメージ: 0

  コピー数:       1
  フラグメント数: 1
  フラグメントサイズ (KB): 263680
  メディア形式: リムーバブル
  コ・クO             hcart2
  ファイル数:    22
  オフセット:    5382
  ホスト:          nbuserver
  書き込みに使用されたデバイス: -1
  MPX:                N
  有効期限:       2019年06月04日 18時44分39秒
  保持レベル:                                 1
  メディア ID:    O500L5
  保留中のコピー: 0
[root@nbuserver ~]#


その6 リストアする

NetBackupの通常のリストア手法でリストアします。