HLK-RM04を使ってスイッチのシリアルポートにアクセスした

Hi-Linkの「HLK-RM04 startkit」を使って、LAN経由でスイッチのシリアルポートにアクセスしてみた。
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Hi-Link社のHLK-RM04というRS-232C to WiFi/LANのアダプタを買って、実際に俗称Ciscoケーブルを使ってシリアル接続する機器に対して使ってみた。

・使用するシリアルケーブルについて。
HLK-RM04のシリアルポートは、D-SUB9ピンのメス、です。
このため、パソコンとスイッチを接続する際に使うケーブルだと直接さすことができません。
「D-SUB9ピン オス」=「D-SUB9ピン オス」の「クロス」変換を入れて、通常使うシリアルケーブルを使用できるようにしました。
ちなみに変換の配線は3本。「2<=>3」「3<=>2」「5<=>5」でokです。

HLK-RM04 startkitの基板ではRTS/CTS用の配線がされていないので、変換を考慮する必要はありません。
ちなみに、HLK-RM04自体は、シリアルポートが2つあり、片方にはRTS/CTSが用意されています。
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・LANのコネクタについて
「WANポート」と「LANポート」の2つがあります。
標準設定では「LANポート」側に「192.168.16.254」のIPアドレスが割り当てられています。
LANポートにストレートケーブルでパソコンを繋ぐと、DHCPでIPが付くので、ブラウザから「192.168.16.254」にアクセスして設定を行います。
(管理者ユーザ「admin」、パスワード「admin」)

「Netmode:ETH-SERIAL」とした場合、「WANポート」側が使用されます。
(LANポート側は使われず、ケーブルをさしてもリンクアップしない)

・シリアル機器を接続する設定について
HLK-RM04の設定画面「HLK-RM04 Serial2Net Settings」の以下の画面で行う。
シリアル設定

設定する項目は「Serial Configure」の値。
標準設定では「115200,8,n,1」となっている。
よくある9600としたい場合は「9600,8,n,1」と設定する。

「Locale/Remote Port Number」は、外部からアクセスする時のポート番号。
telnetプロトコルにてこのポートにアクセスする。

重大な注意点:ユーザ認証がありません。
telnetで繋いだら、すぐに入力が反映されます。

・TeraTermからアクセスする場合の端末側設定について
TeraTermを使ってHLK-RM04にアクセスする場合、「サービス:telnet」「TCPポート:8080」を選択します。
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また、「端末の設定」メニューで「ローカルエコー」にチェックを入れた方がいいと思います。
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ローカルエコーにチェックを入れないと、入力中の文字列が表示されません。

…同じネットワークのLinuxサーバにTeraTermからsshでログインした後に、telnetコマンドでHLK-RM04に接続すると、TeraTerm側はローカルエコー無しでも表示される・・・なんだろ?

しばらく試してみた感触ですが、
どうやら、エンター入力をトリガにしているようで、スイッチでよくある「tab補完」や「?補完」がうまく動きません。

標準状態だと改善できそうな要素がないので、「Open WRTのHi-Link HLK-RM04版」でも入れてみるかなぁ~

シリアル/RS-232CをLANにつなげる機器 Hi-Link HLK-RM04を入手した

先日メーカであるHi-Link社に直接発注したHLK-RM04 startkitですが、無事に到着しました。
参考記事:「シリアル機器をTCP/IPでアクセスする

ちなみに、ものは、以下のとほぼ同等のようです。

Keynice RS-232C端子搭載 Wi-Fi 802.11n/g/b対応 無線LAN親機 Wifi接続ルーター – シリアルポートRS232 to Wi-Fi 150M

aliexpressではいくつか似たようなものがありますが、今回買ったのは送料込みで$21.68となる「serial/uart Embeded wifi module HLK-RMO4 startkit with 8M flash 32M ram + free shipping」です。
メモリ8MB、FLASH 32MBのモデルです。(メモリ 4MB/FLASH 16MBモデルもある)

届いたもの
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・ボード
・WiFiアンテナ
・ACアダプタ
マニュアルは一切無し。

メーカページを探すと「DOWNLOAD → WIFI」に資料を発見。
「HLK-RM04 user manual」があれば、とりあえずなんとかなります。

「HLK-RM04 config tools」の中には「HLK-RM04 discover」と設定変更ツールが含まれていましたが、製品として一括設定するような場合に必要になるソフトで、通常はいらないような感じです。

電源を繋いでHLK-RM04のLANポートと、パソコンとをLANケーブルで接続!
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パソコンには、DHCPで、192.168.16.0/24のIPアドレスが割り当てられました。
HLK-RM04の設定画面のアドレスは「http://192.168.16.254」です。
ユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログイン完了。

設定画面は以下の様な感じでした。


「Serial2Net Setting」にて設定できる項目

上半分の設定項目は「Network Mode」の選択で大きく変わります。
「Default」LAN経由接続とWiFi AP機能両方使用。DHCPサーバが動作するが、細かい設定はできない
「ETH-SERIAL」LAN経由接続のみ使用。IPアドレスをDHCP/Staticで指定し、アクセスする
「WIFI(CLIENT)-SERIAL」WiFi経由で他のAPに接続。
「WIFI(AP)-SERIAL」WiFi AP機能を使用。こちらだとIPアドレス指定も可能

下半分はシリアル接続に関する設定です。

Serial Configurationなどは、シリアル接続に関する項目なのは分かると思います。
わかりにくいと思うのは、下側にある「Network Mode」の意味だと思います。
標準設定の「Network Mode: server」というのは、「Local/Remote Port Number」で指定したポートに対して、Tera Termなどで接続すると、シリアル機器にアクセスできるようになる、という設定です。

「Network Mode: client」になると、「Remote Server Domain/IP」が入力できるようになります。これと、「Local/Remote Port Number」を組み合わせ、指定したIPアドレスのportに、アクセスしにいく、というものになります。

Network Mode:「Default」LAN経由接続とWiFi AP機能両方使用
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Network Mode:「ETH-SERIAL」LAN経由接続のみ使用
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Network Mode:「WIFI(CLIENT)-SERIAL」WiFi経由で他のAPに接続
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Network Mode:「WIFI(AP)-SERIAL」WiFi AP機能を使用。こちらだとIPアドレス指定も可能
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次は「Special Settings」です。
こちらは、拡張設定なので、通常、設定しなくても問題ないです。
状況に応じて「WiFi Channel」や「SERIAL RTS」「SERIAL XON/XOFF」の使用状況を変更します。

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「Serial2Net Settings: UART2」は、システム的には存在しているが、標準の開発用ボードではコネクタが実装されていない2つめのシリアルポートに対する設定です。
自分で開発したボードを使う場合は設定しましょう。

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「System Management」は、管理者名、パスワードの変更で使います。
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「Settings Management」は、設定の保存、投入、リセットが行えます。
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「Upload Firmware」では、firmwareの更新が行えます。
こちらに届いたものだと「V1.78(Jul 23 2013)」というバージョンでした。
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「Status」は、現状の動作状況を確認できます。

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「Station List」と「Station Link Status」はWiFi接続時のステータス表示です。

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実際にシリアル機器をつなごうとしたら・・・ケーブルが手元になく今日は断念。

シリアル機器をTCP/IPでアクセスする

シリアル機器をTCP/IPでアクセスできるようにする機器で安いのないかなー、とか思ってたら、ひょんなことから1つ発見。

Keynice RS-232C端子搭載 Wi-Fi 802.11n/g/b対応 無線LAN親機 Wifi接続ルーター – シリアルポートRS232 to Wi-Fi 150M

WiFiと書いてあるけれど、LANコネクタもある。
ただ、Amazon JPのページだと詳細がよくわからない。

ぐぐってみると、Amazon.comのページも出てきた。

コメント欄に「PDFマニュアルがhttp://www.hlktech.net/product_detail.php?ProId=45にあるよ(意訳」という書き込みが。

それは、Hi-Link社の「HLK-WR02 serial server」という製品ページでした。
(2015/01/30 買って届きました→「シリアル/RS-232CをLANにつなげる機器 Hi-Link HLK-RM04を入手した」)

使用方法が4種類

その1 ルータとして使用(シリアル機能は使わない)
1

その2 シリアル機器をLANにつなげるのに使用
2

その3 シリアル機器を直接WANにまで出してしまう
3

その4 シリアル機器を数珠つなぎ・・・
4

その4は、できる機器が限られているとは思いますが、その2ができれば十分といった感じです

・・・・で、気になる点が1つ・・・
「Retail Price:$32.00 / Wholesale Price:$25.00」と「Add To Cart」
そう、直販をやっている。

メーカページをよく見てみるとAliexpressにある公式ストアへのリンクが・・・「HI-Link(HK) Co.,Ltd Store No.211069

そして、そこにはさらなる気になる製品が・・・

HLK-WR02の中身っぽいHLK-RM10が$20.68
serial uart wifi module HLK-RM10 SMT module startkit +free shipping
serial-uart-wifi-module-HLK-RM10-SMT-module-startkit-free-shipping

WiFiのみのものがHLK-RM30が$10
New product serial wifi module support IOT function HLK-RM30 Startkit
HTB1mm08GFXXXXamXVXXq6xXFXXXN

HLK-RM10の後継っぽいのがHLK-RMO4で、そのスタータキットが何種類
HLK-RMO4 startkit
330X232_5dae0354ae

メーカの製品リストも探してみると
RJ45 TO RS232/Internet To RS232」というWiFi機能無し版も発見
330X232_b7e8d710bf

いろいろ夢が広がりそうなところです。

上海問屋とかで扱っている謎のAPとか、このHi-Linkのだったりすることが多いですしね


HLK-RMO4について

・MIPS32 24KEcコア SoCのMediaTek RT5350使用
・RT5350としては「802.11n (2.4/5GHz) with beam-forming」対応
・「RAM 16MB/Flash 4MB」モデルと「RAM 32MB/Flash 8MB」モデルの2種類がある
・「wifi module RS232 /serial to Ehernet HLK-RMO4 startkit」に回路図や動作ダイアグラムなどがある
・HLK-RMO4自体にはシリアルポートが2つあるが、メーカ提供のボードはシリアルポートが1つだけ
 2つ欲しい場合は自分で作れ(とここに書いて(It has two serial port,if you want to made by yourself,we can provide the schematic diagram to you for reference!)ある)
・HLK-RMO4は3.3V動作品のようだが、ACアダプタは5Vっぽい。また、RS-232Cレベル変換があるのかないのかよく分からない