ARM SoC搭載のミニPC MINISFORUM MS-R1でProxmox VEが使える?

ミニPCをいろいろ出しているMINISFORUMからARM SoCを使ったMINISFORUM MS-R1が発売されるとのこと

製品ページを見てみると気になる文面が・・・

「With Proxmox and KVM backed by UEFI boot and the ARM-based CP8180 CPU」

仮想化基盤 Proxmox VEが動く、という意味に読めるのだが、現状公式のProxmox VEはx86_64のサポートのみのはず

どうやったら動くのかな?と調べてみるとServerTheHomeの記事「The Minisforum MS-R1 12-core Arm 10GbE Mini Workstation is」にMINISFORUMがgithubに公開している「MS-R1-Docs」に資料があるよ、とのこと・・・

How to install PVE into MS-R1」というそのものなドキュメントがある。

現状のドキュメントにはちゃんと記載されていないが、梨儿方科技術( Lierfang )社によるPXVIRT というProxmox VEに ARM対応(aarch64) と 龍心対応(loongarch64)を追加するプロジェクトの成果物を使っているようだ。

Proxmox VE自体はもともとDebian OSにProxmox VE用ソフトウェアパッケージ群を追加したものであるため、MS-R1向けProxmox VEも、MS-R1向けDebianをインストールした後に、 PXVIRT(Proxmox VEカスタマイズ)をインストールする、ということになる。

PXVIRT版にNVIDIA vGPUについてのページがあるがコミュニティドライバ(nouveau)は使えず、NVIDIA純正ドライバのみが使えるためx86_64環境でしか使えないようだ。

中国製GPUのMoore Threads GPUについてもページは準備されているが何も記載されていない。こちらについては今後に期待

MS-R1のドキュメントのほうを見ると、「MS-R1 — Run Android in Docker」というDockerコンテナとしてAndrodi OS 14環境を動かす手法が掲載されている。

稼働させたコンテナ上のAndroidはescrcpyというUSB Debugging 機能を利用してリモートから操作する手法を使う模様

MINISFORUM MS-R1、いろいろ面白そうな雰囲気はありますね

通話可能なSIMを15分で用意できる!? eSIMを物理SIMにする9esimを試した

eSIMを物理SIMにする5berというのがあるらしいと調べてみると、扱っていた会社の状況がいまいちで入手できなくなっていた。

似たようなのがあるだろうと、探してみるといくつか出てきた。

9esimというのが入手性がよさそうだなぁ、と

どういったソフトウェアでeSIM情報を書き込むのかな?と調べてみると

Windows/MacOS/Linuxだとgithubで公開されてる「MiniLPA」というソフトウェアで書き込める

AndroidだとNEKOKOLPA ( github / GooglePlayStore ) と 9eSIM (NEKOKOLPAの9esim版)

iOSだとNEKOKOLPA というのがある

で・・・調べていくと、eSTK.me という会社が主体で開発しているオープンソースのOpenEUICC ( githubのミラー )というのが 制約事項の少ないeSIMを物理SIM化できるものらしい

いろいろ調べてtwitterで発言してたら上記のNEKOKOLPAなどに日本語翻訳をつけたRe*Indexさんから「docomoのEIDに対応した物理eSIM「eSTK.me」」というまとめを教えてもらった


EUICCとは?

EUICCとは Embedded Universal Integrated Circuit Cardの略称となるのだが、そもそもの「UICC」というのは「電話番号を特定するために固定のID番号が記録されたICカード」のことを指している。ユーザと特定するためのモジュールということでUIM(User Identity Module)と呼ばれることもあり、これを一般的にSIMカードと呼んでいる。

EmbeddedなUICCというのがどういう状態をさすかといえば、機器などに組み込まれているUICCということで、カードとして取り外せないSIMカードという意味合いになる。

じゃあ、eSIMというのは何なのか、ということになるのだが Embedded UICC Remote Provisioning、つまりリモートから書き換え可能なEUICCをeSIMと称している形になる。

Embedded UICC Remote Provisioningの詳しい仕組みについてはNTTドコモテクニカルジャーナル VOL22. No2(2014年7月号)の「Embedded UICC Remote Provisioningの標準化状況 PDFファイルダウンロード」参照のこと

eSIM情報を書き込める物理SIMとは?

たぶん、いくつか商品があるのだと思われるのだが、安価で提供されているものはeSTK.me社が主体となって開発しているOpenEUICC をベースとしているようだ。

OpenEUICCはAndroid端末上に直接組み込んで使うもので、物理SIMにeSIM情報を書き込めるやつはEasyEUICCというバリエーションという扱いになっている。

物理SIM側に搭載されているチップ上にはSIM ToolKit(STK)と呼ばれるアプリケーションが導入されており、そこにeSIM情報などを書き込んで使えるようにする形となる。

5berや eSIM.me といった製品では各ベンダ固有のアプリケーションでeSIM情報を書き込む必要がありしかも書き換え回数などが有料で販売されていたりする。

それに対してeSTK.meのEasyEUICCベースの製品はそのような制限はなく、自由に操作を行うことができ、また、たとえ会社がなくなったとしても、管理ソフトウェアは単体で動作するように作られているため、継続性に問題はない

EasyEUICCベースの製品を入手する

eSTK.me社のEasyEUICCをベースとした製品を入手するにはいろいろ手段はある

・オリジナルのeSTK.me社から買う

2025年4月28日時点では「SmartCard(2025)」として「ESTKme-AIR」と「ESTKme-ESS(Essentail)」の2種類がある

ESTKme-ESS(Essential)はV3と呼ばれるバージョンで、カード上の記憶域が440KBあり容量がある限りは書き込めるもの。

ESTKme-AIRはeSIMのプロファイルを2個まで書き込める制限版だが、記憶領域自体は440KB用意されている。

・9eSIMから買う

9eSIMからは現状、V2とV3の2種類が出ている。また、パソコン上でeSIM情報を書き込むためのアダプタも販売しているので同時に購入してもよいかもしれない。

9eSIM V2はeSIMプロファイルが50個まで保存できる

9eSIM V3もeSIMプロファイルが50個まで保存できるが、記憶域が1.5MBに拡張されている。

・aliexpressで探す

aliexpressでEasyEUICCを検索するといろいろ出てくる

その中で出てきた「Open Source ESIM Physical Card EasyEUICC Unlimited Write Storing 15 Phone Numbers for IPhone and Android」2080円というのを買ってみた

使ってみた

aliexpressで買ったやつが届いた

9eSIM V0と書いてありました。

取り外して手持ちのAndroidで空いていたOPPO Reno A(Qualcomm Android 9)に入れて 9eSIM-nLPAアプリを起動してみます

認識できてない

GRATINA KYV48(MediaTek Android11)…認識できない
Android One S7(Qualcomm Android11)…認識できた
Xiaomi 12 Lite(Qualcomm Android14)のSIMスロット2は認識できない、SIMスロット1は認識できた

あと、富士通Lifebook U938/S LTEモデルのSIMスロットだとどうなのかな?と試してみたけど、書き換えアプリからは認識できなかった

Androidは、QualcommのAndroid 11以降じゃないと使えないのかなぁ?という印象。

povoでの設定手順例

povoでeSIM契約をしてみた。(招待コード M9Y5NL3G )

手続きして以下の画面までもっていく

「eSIMの設定」をクリックすると、下記のようにQRコードが表示される

QRコードを真ん中においてスクリーンショットを取得

9eSIM-nLPAアプリを起動

+をクリック

「カメラで撮影」か「画像ファイルを指定」を選べるので適切なほうをクリックしてQRコードを読み込み、「SM-DP+Address」と「Matching ID」が表示されることを確認

SM-DP+AddressとMatching IDが表示されている状態で「ダウンロード」ボタンを押すとeSIMプロファイルのダウンロード操作が始まり、しばらくすると、ダウンロードするべきプロファイル情報を表示してくる。

こちらで「ダウンロード」をクリックするとSIMへのeSIM情報書き込みが開始される

ダウンロードが完了

有効ボタンをクリックして戻ると以下のように情報が保存されていることがわかる

一度書き込んだらあとはほかの端末に差し込んでもこのeSIM情報が使えるようになった。

今回のpovo契約はマイナンバーカードを使って行ったのだが20時35分にpovoの会員登録から手続きはじめて20:50にはSIMへの書き込みが終わるという劇的短時間発行でした。

Amazon Fire TVでSteam Linkは普通にインストールできる

Amazon Fire TVでSteam Link使ってパソコン上のSteamゲームを遊べないのかな?とぐぐってみると、開発者モードを有効にしてAPKファイルをインストールする、なんて話が出てくる

が・・・試しにAmazonアプリストアで検索してみると、普通にSteam Linkが出てくる

どうやら、2024年10月9日に登録されたらしい

というわけで、記述が古い開発者モードを有効にして、なんて書いてある記事に騙されないようにしましょう

Orange Pi 5でChromium OS(openFyde) R108を動かす(仮

Orange Pi 5上で動くChromium OSカスタマイズのopenFydeにR108ベース版が登場した。

商用版のfydeOSの方でもFydeOS for YouとしてOrange Pi 5向けがダウンロードできるようになった。

openFydeではR108版ではAndroidアプリが動作するようになった模様(fydeOS v16.1リリースノート にはAndroidに関する記載はない)

Add Android 11 support implemented by project ARCHERO(Alpha test status).
Upgrade Android 11 subsystem ArcHero.

どういう仕組みで動かしているのかな?と調べてみるとFydeOSの「Chromium OS Archero Developer Guide」というページを発見。

Google Chrome OSでのAndroidアプリはGoogle ARC++(Android Runtime for Chrome)を使って動かしているものを、anboxベースで置き換えた、というものであるようだ。

Orange Pi 5へのインストール

openFyde R102でのインストール手法から変更となっている。

1) orangepi5-openfyde-r108-r1.run をダウンロード
2) orangepi5-openfyde-r108-r1.run をインストール先M.2 SSDに合わせたオプション付きで実行してimgファイルを出力
3) imgファイルをmicroSDに書き込む
4) 書き込んだmicroSDとインストール先のM.2 SSD(NVMe or SATA)をOrange Pi 5に取り付け
5) Orange Pi 5の電源をつないでopenFyde起動してM.2 SSDにインストール
6) インストール完了後、自動的に電源は切れる
7) microSDはさしたままOrange Pi 5の電源を入れるとM.2SSDからopenFydeが起動

最初、Linux環境から直接imgファイルをM.2 SSDに書き込んでみたり、microSDで起動してM.2 SSDにインストールした後はmicroSDを抜くものだと思っていたので、起動してこなくて悩みました。

現状のOrange Pi 5だとオンボードSPIにブートローダ書き込んだ場合の動作調整が面倒なので、どのような設定でも最優先されるmicroSDにブートローダを書き込んでしまうのが確実、ということで、常時microSDをさしたままの状態とする、ということのようです。

現状のAndroid互換レイヤーではストアとして中国CoolAPKのみが登録されているので、中国圏のアプリは簡単にインストールできる状態でした。

原神のアイコンがあったのでインストールしてみたところ、インストールに成功し、ログイン時のあの音楽も流れてきましたが、中国アカウントを求められてそれ以上は進めませんでした。

ドコモのらくらくスマートフォン ユーザについての設定確認でやったこと

まあ、実家から、ドコモのらくらくスマートフォン F-52Bを自宅のWiFi環境に繋いでからメールが取れなくなってる、というレスキュー要請があったので見に行った。

その際に、いまのアカウント情報とか聞いて見たんだが、そういうのは店の人にやってもらった、というのだが、アカウントに関する資料をもらっていなかった模様。

これは積んだかな?と思いつつ調べていったらなんとかなったのでメモ書きとして残しておく

まず、これだけは最低必要なことは以下の2つ

・スマホをドコモのSPモード接続で使うこと(WiFiでは駄目)
・ドコモのネットワーク暗証番号(数字4桁)が分かっていること

この状態であれば、スマホからdメニューをたどっていくことで、以下を調べることができる。

・dアカウント名
・dアカウントのパスワード(画面に表示されます)
・IMAP接続用ユーザ名
・IMAP接続用パスワード

Googleアカウントについては、gmailの画面などからメールアドレスを確認することができるかと思います。

パスワードは、まずは、dアカウントのパスワードと同じものを入力して通るか確認します。

通らなかった場合は、パソコンなどからgmailにアクセスし、Googleのメールアドレスを入力して、「パスワード不明」を選び、パスワードの再設定を行います。

そうすると、スマホ側に確認がくるので、はい、と答えると、パソコン側でパスワードの再設定ができるようになるので、新しいパスワードを設定します。

これでなんとかアカウントに関する情報を調べることができました。

で・・・冒頭のメールが取れない、という件は、SPモードメールはdアカウントの登録がちゃんとされていないとWiFi経由で取得出来ないから、という話だったようでした。

なので、dアカウントに関する設定を行うことで、メールは復旧しました。