固定電話をVoIPで転送できる電話機 パナソニック VE-GDW54登場


2022/09/05追記

パナソニックのVoIP対応コードレス、このVE-GDW54 / VE-GDW03と、FAX連動ができる KX-PD101/KX-PD102/KX-PD915/PZ910の世代の1回だけで終わっちゃいましたね


固定電話宛にかかってきた通話を、VoIPで転送して、スマートフォンで受け取りたい、という需要に対して、ついにメーカが応えてしまいました。

パナソニックから、VE-GDW54という電話が登場です。
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プレスリリース「自宅の着信を外出先のスマートフォンや携帯電話に転送できる デジタルコードレス電話機 VE-GDW54シリーズを発売
製品ページ「VE-GDW54

発売される製品は3種類
・親機のみ(コードレス受話器機能付き) VE-GDW54D
・親機(コードレス受話器機能付き)+子機1台 VE-GDW54DL
・親機(コードレス受話器機能付き)+子機2台 VE-GDW54DW

機能は2つ。
・外出中にかかってきた固定電話をFUSION IP-Phone SMARTを使って転送する
  ユーザがFUSION IP-Phone SMARTの契約を行う必要がある。
  転送先の電話番号については制限はない。
  FUSION IP-Phone SMARTの無料通話先(無料先一覧)であれば、通話料無料で転送できる
  無料通話先以外はFUSION IP-Phone SMARTの通話料金が追加でかかる。

・家庭内のWiFi環境にスマートフォンがある場合に子機になる
  VE-GDW54をWiFi接続する必要あり。
  スマートフォンを4台まで登録可能。スマートフォンには専用アプリ「スマートフォンコネクト」をインストールする必要あり

重要なできないこと
・固定電話にかかってきた電話番号は転送先には通知されない
・外出先から、固定電話の番号で電話をかけることはできない
・VE-GDW54に割り当てたFUSION IP-Phone SMARTの番号にかけても鳴らない(たぶん)

FUSION IP-Phone SMARTの番号にかけても鳴るんだったら、より面白かったんですが、その点はちょっと残念ですね。
あと、FUSION IP-Phone SMART番号に転送する時は、何らかの手段でかかってきた番号も分かる、とかあったら、良かったんですけどね

格安050VoIP電話を使って自宅回線としてみる


いま、自宅の電話はbiglobeのVoIPサービスを使っている。
それをプロバイダとは直接関係しないVoIPサービスに替えてみようと思った。

050電話回線の候補は3つ。
・Fusion個人向け:FUSION IP-Phone
・Fusion個人向け:FUSION IP-Phone SMART
・Covia個人向け:FleaLine Light

まぁ、3つあげたけど、実際には、これ、全部、Fusion VoIPを利用しているので、実体は1つ、という感じです。
なので、通話料とか無料通話可能先はどれでも同じです。

・基本料が無料だけど、βサービス中なFUSION IP-Phone SMART
・留守番電話と着信転送サービスが無料になったFUSION IP-PhoneとIP-Phone SMART
・追加料金で市外局番03の電話番号も持てるFLeaLine Light
という感じでしょうか。

うちは、個人向け開始が一番早かった、FleaLine Lightを1回線と、使わない限りは月額料金がかからないFUSION IP-Phone SMARTを1回線もっています。

ちなみに、FUSION IP-Phone SMARTは公式サイトを見ると、スマートフォンでしか使えないように見えますが、よくあるご質問に「IP-Phone SMARTはパソコンにインストールしたソフトフォンでも利用できますか?」と「IP-Phone SMARTはIP電話機でも利用できますか?」があり、どちらも「できます」と回答されているとおりに、使って問題ないのです。

そんなわけで、入手したのが、Grandstream Networkの「HandyTone 702 ATA

買ったのは2012年12月で、日本で取り扱ってるところがなかったので、ebayで買いました。
送料込み$53。当時だと日本円で4400円でした。

この機種を選んだ理由は、ルータ機能が必要であれば「HandyTone 502 ATA」なのですが、不要。
1回線のみの「HandyTone 701 ATA」と、2回線のHandyTone 702 ATA、4回線のHandyTone 704 ATAを比較したところ、価格的に701と702で大差がなく、4回線も必要ない、ということで「Handy Tone 702」ということになりました。


2019/06/13の現行商品はHT801HT802になります。

日本代理店もできたようなので導入しやすくなっています。


このHandy Toneは、Web GUIもマニュアルも、英語です。
日本語はありません。

マニュアルに関しては、旧機種についてのものが検索すれば出てくると思いますが、まぁ、必要無いでしょう。

使い方は簡単

「LANポートにLANケーブル」、「FXS1(Phone1)ポートに電話」をさして、準備。

HandyToneにどういったIPアドレスが割り当てられたかを、電話で確認。

1. FXS1につないだ電話の受話器を上げる
2. 「***」と3回、「*」を押す
3. 受話器から「ひあー ざ にゅー おぷしょん」的な声が聞こえてくる
 (マニュアル見ると「Enter a Menu Option」っぽいんだけど、そう聞こえない)
4. 「02」を押す。
5. 受話器から「あいぴーあどれす」と言う声と共にIPアドレスが読み上げられる。
 192.168.1.102、だったら「わん、ないん、つー」「どっ」「わん、しっくすー、えいっ」「どっ」「わん」「どっ」「わん、ぜろ、つー」
 という様に聞こえます。

IPアドレスが分かったらブラウザから「http://IPアドレス」にアクセスします。

初期パスワードは「admin」です。

設定した方がよい項目がいくつかあります。

「BASIC SETTINGS」内では以下です。
・「Time Zone」を「GMT+9:00 (Japan,Korea, Yakutsk)」

「ADVANCED SETTINGS」内では以下です。
・「NTP Server」を「ntp.mfeed.ad.jp」「ntp.nict.jp」

日本で使う時に感じる、いろんな音の違和感を無くすために「ADVANCED SETTINGS」内の「Call Progress Tones」で以下を変更を変更した方がいいでしょう。

・受話器上げたあとの音の違和感無くす
  Dial Tone:f1=350@-13,f2=440@-13,c=0/0;→「f1=400@-19,c=0/0;」
・電話がかかってきた時
  Ringback Tone: f1=440@-19,f2=480@-19,c=2000/4000;→ 「f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;」
・話し中の時
  Busy Tone:f1=480@-24,f2=620@-24,c=500/500;→ 「f1=400@-19,c=500/500;」
・Reorder Tone:f1=480@-24,f2=620@-24,c=250/250;→ 「f1=480@-19,f2=620@-19,c=1500/1500;」→(どうやら先方から切られた時の音にも使われるらしい)「f1=400@-19,c=500/500;」
・Confirmation Tone:f1=350@-11,f2=440@-11,c=100/100-100/100-100/100;→ 「f1=600@-16,c=250/250;」
・Call Waiting Tone:f1=440@-13,c=300/300-300/10000;→ 調整中・・・というかどういう時に使うのかよく分からない。

次に、VoIP契約(VoIPアカウント)に関する設定は「FXS Port」で行います。

・「Account Active」を「Yes」
・「Primary SIP Server」に適切なVoIPサーバの設定
 Coviaの場合:「flvoip?????.covia.jp:5070」(契約時に送られてくるものを指定
 FUSION IP-Phone SMARTの場合:「smart.0038.net」
・「SIP User ID」に契約時の資料にあるUser IDを入力
・「Authenticate Password」に上記User IDのパスワード
・「Local SIP port」を場合によっては指定
 Coviaの場合:「5070」
 Fusion IP-Phone SMARTの場合:「5060」(標準値
下から1/3ぐらいの場所にある設定で
・「SLIC Setting」を「Japan CO」
・「Caller ID Scheme」を「NTT Japan」

これで、なんとなく使える感じです。

「Caller ID Scheme」を「NTT Japan」とすることで、電話機に「iD」マークがつき、ナンバーディスプレイ(発信者番号表示)に対応してくれます。

ただ、うちでつないだ電話機の場合、着信時に番号表示をしてくれないのですが、着信履歴を見るとちゃんと番号表示をしてくれる、という中途半端な状態で認識されています。

で、FleaPhone CP-D02にFleaCallをインストールして設定したFleaPhone Lightを、IIJ mioの200kbps契約状態で、Bフレッツ回線の自宅に設定したFusion IP-SMARTに電話をかけたところ、まぁ、普通に通話できました。

Fusion IPの標準機能で、何秒電話を取らなかったら留守番電話になる、とか
登録してあるメールアドレス宛に着信があったことの通知、とかができる、というので
家にいなくても、着信があったことがわかる、という感じです。


余談ですが、この記事のIDが、最近の記事のIDと比較すると古いものになってますが、
2012/12に途中まで書いて放置してたからだったりします。

republic wirelessが一般公開なれど相変わらずβサービス中



republic wirelessの記事から1年。(republic wireless)

相変わらずβ中らしい。

ただし、いままでは招待者のみだったものが、2012/11/19から一般者も登録できるようになったようだ。
Freedom has arrived. republic wireless is open for everyone. Welcoming pre-orders now.

1年前の最初のニュースの時は、LG Optimusを$199で提供し、月々$19ということだった。
現在は、Motorola DEFY XT(dual band)を$259で提供し、月々$19とのこと。
この$259というのは、本体代金$249+登録手数料$10とのこと。
気に入らなかったら、30日以内であれば、全額払い戻すらしい。(What is costs?の「Not satisfied with the phone or service?」より)

詳細スペックシートを見ると、3G回線はSprintを使用し、CDMA1900/800。
当初はCDMA1900のみのローミングだったものが、CDMA1900/800の2バンドでのローミングに変わったらしい。
それにより、エリアが格段と広くなったようだ。(エリア図)

また、1年前の記事では、Sprint 3Gを使う場合、通話上限550分、SMS150通、データ通信300MBまで、という記述が一部に見受けられたが、今回のサービスインにあたって、いろいろおもてに出ているところを確認したが、特に制限がかかっていないように見受けられる。

とりあえず、FAQなどをいろいろ見ていった時に見つけた興味深いものを上げてみる。

What’s going to happen to the LG?」より要点を抜き出すと・・・
・去年のLG Optimusは(2012/11/19から)180日後に使えなくなる。
・Motrola DEFY XTに置き換える必要あり。single bandなら無料、dual bandなら$100。

When will SMS be available over Wi-Fi?」より
・SMSはWiFi環境だと届かない。開発中

DEFY XT Cellular Coverage Maps」より
・濃い緑の「Hybrid Calling Coverage Area」はSprint 3Gで使えるエリア
・薄い緑の「Potential WiFi Calling Coverage Area」は、WiFiアクセスポイントがあれば使えるよ、というレベル
・Single-Band(CDMA1900のみ)は、ほんと狭い範囲のみサポート
・Dual-Band(CDMA1900/800)であれば広い

How much does domestic roaming cost? International?
・国内であればSprint 3Gが無料で使える
・国外であってもWiFi経由であればアメリカの電話番号でつながる


なんか、日本で言うならば、型落ちAndroidをまとめて調達し、
IIJmio SIMやらイオンSIMなどを使って、格安VoIP電話だ!
といってるのと似たレベルなサービスであるような気がするんですが・・・・

というか、IIJであれば、IIJネットワーク内に専用のVoIPサーバ置いて、そこに対するパケットだけ128kbpsの帯域制限対象外にして、音質を確保する、なんてサービスが、$19/月ぐらい、もしくは、それ以下でも提供できそうなものですけどねぇ・・・

ZyXEL MAX-200M1というVoIPサポートのWiMAXルータ



aliexpressで「wimax」と検索してみたら、家庭向けWiMAXルーターっぽいのが出てきた。

ZyXEL MAX-200M1

aliexpressでの販売例:MAX-200M1 WiMAX IEEE 802.16e 2.5 GHz CPE w/ Built-in Router, Firewall, and VoIP
(本体$39.52、日本向け送料$24.51の計$64.03、約5千円)

メーカーページで製品情報を探したところ、グローバルサイトには製品ページが見付からず。
ロシア語ページに発見。「ZyXELロシア:MAX-200M1 series

ロシアのページにしか製品情報がないので、ロシアでWiMAXを展開していたYoTAが2010年夏以降はLTEに転換したので、それ向けの機材が処分されてるのかなぁ?と感じます。
(日本のUQが、2009年9月に「米国ならびにロシアのWiMAX事業者との国際ローミングに関する覚書締結について」というリリースを出しているが、アメリカについては国際ローミングが開始されたが、ロシアについては続報がない)

さて、このMAX-200M1、製品ページに「series」とあるとおり3モデルあり、対応周波数によってモデルが異なっている。
2.5GHz対応:MAX-200M1(UQと同じ周波数帯)
3.5GHz対応:MAX-210M1
2.3GHz対応:MAX-230M1
ロシアでは2.5GHzのものが主に使われていたようだ。

さて、この装置は、どういう機能を持っているか
・IEEE802.16e-2005(WiMAX) のうちTDD SOFDMA 2.5GHz(MAX-200M1)/3.5GHz(MAX-210M1)/2.3GHz(MAX-230M1)に対応
・チャネル帯域は5MHz/8.75MHz/10MHzの3種類
・802.16eによる認証をサポート
・有線LANを接続するルーター
・無線LAN機能は無い
・管理関連:Web GUI/telnet/SNMP
・TR-069によるプロバイダ側からのリモート設定

そして・・・アナログ電話を接続し、VoIPを可能にするSIPクライアント機能(FXS 1ポート)

WiMAX回線を使って、050のIP電話を家で利用したい、という用途には最適に見える感じですね。

VoIP/SIP関連の機能を見てみると以下の様なことが書かれています。
・SIP V2(RFC 3261)、SDP(RFC 2327)、RTP
・コーデック G.711(PCM A-Law,u-Law), G.729 A/B
・エコーキャンセル: G.168
・NAT関連対応:STUN, RFC3489、Outbound Proxy

ここらへんは、最低限はサポートしている、という感じです。

ちなみに、MAX-200M1の後継シリーズもあるようですよ。
・ZyXELグローバル:「WiMAX製品一覧
 MAX208M, MAX208M2W, MAX218M2W
・ZeXELロシア:「WiMAX製品一覧
 MAX-206M2, MAX208M, MAX208M2W

ロシアで取り扱っているMAX-206M2なんて外見がおもしろいです。

両側の取っ手のところにアンテナが隠されていそうなデザインです。

まぁ・・・日本のUQ回線で使えるのかどうかは非常に微妙なところですが、どなたかチャレンジしてませんか?
技適問題というか電波法的には、使うとアウトですけどね^^;;;;

GrandstreamのVoIPアダプタについて調査中


2014/02/12追記「格安050VoIP電話を使って自宅回線としてみる」というGrandstream Networkの「HandyTone 702 ATA」を実際に導入した記事もあります。


家の回線利用状況を変えようと思い、連絡先として設定しているBiglobeのPNタイプのVoIPをやめて、ここしばらく契約しているCoviaのVoIPを自宅用に設定する計画。

そんなわけで、汎用的に使えるであろうVoIPアダプタを調査中。
まずは、おっとのネットワーク専門店でカテゴリ付きで取扱中GrandstreamのVoIPアダプタについて調査中

・おっとで販売中のHT486とHT496はEnd-Of-Lifeプロダクト=在庫処分?
・現行はHT286/HT502/HT503
・HT486とHT286はfirmwareが共通だがHT286が現行というのはおそらく1portモデルであるため
・HT502かHT503かはアナログ電話回線を使うかどうか、という違い
・HT502/HT503はルータとしてもとりあえず使える

(2012/02/09追記)
・HT286の後継としてHT701というのが2/1に発表された。2末に定価$39で発売予定
・HT502/503/701は、日本のNTTの発信者番号表示に対応。HT486/496は不明

機種名 Ethernet NAT Router DHCP FXS FXO PSTNパススルー Voicemail LED Voice codec
HandyTone 286 (HT286) 1 RJ45 (LAN) No Client 1 No No Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 502 (HT502) 2 RJ45 (LAN/WAN) Yes Client Server 2 No No Yes G.711(a/u-law), G.723.1, G.729A/B/E, G.726-40/32/24/16, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 503 (HT503) 2 RJ45 (LAN/WAN) Yes Client Server 1 1 Yes Yes G.711(a/u-law), G.723.1, G.729A/B/E, G.726-40/32/24/16, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 486 (HT486) 2 RJ45 (LAN/WAN) 10Mbps No Client Server 1 No Yes Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 488 (HT488) 2 RJ45 (LAN/WAN) 10Mbps No Client Server 1 1 Yes Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 701(HT701) 1 RJ45 (LAN) No Client 1 No No Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)