LinksysのWi-Fiルータ E7350とE8450がEasyMeshに対応した、というニュースとツイートに遭遇した。
Amazonで見てみたら、Amazonアウトレット扱いでE7350が4791円、E8450が6204円だった。
というわけでLinksys E8450 AX3200を買って、firmwareを1.0.01.101415から1.1.00.180912へアップデートしてからいろいろやってみた。
W52周波数帯しか使えない問題
ウィザード形式の設定を飛ばして、設定画面を見てみると、なんと5GHzで使用できるチャネル設定が36,40,44,48chの4つしかない。
この4chはW52と呼ばれる周波数帯で、2021年現在の日本では他にW53の52,56,60,64ch、と、W56の100,104,108,112,116,120,124,128,132,136,140chが使えるのが普通である。
サポートに問い合わせて見たが、2021/09/10時点ではW52しか選択できない件について明確な回答は得られていない。
2021/09/27追記:なんと技適はW52範囲でしか取得していないということが判明。まさかの仕様!
ほんとだ・・・Linksys E8450 AX3200の5GHz帯はW52範囲でしか取得されてない・・・https://t.co/MkI5ZiGj7Y pic.twitter.com/BEa5uzGAss
— OSAKANA TARO (@osakanataro2) September 25, 2021
他社のEasyMesh親機につなげるか問題
さて、今回このLinksys E8450はEasyMeshの子機として使うために購入した。
既存環境はバッファローのWSR-1800AX4で、2021年6月に「バッファローWSR-1800AX4をEasyMesh対応にしてみた」で書いたように構成したものとなる。
この環境にE8450を子機として設定する手順は「LinksysデュアルバンドEasyMeshWiFiルーターへの子ノードの追加方法」にある「WPSボタンを使用してEasyMesh子ノードを追加する方法」を使用した。
親機となるバッファローWSR-1800AX4の管理画面からWPSボタンを押した後、E7450背面のWPSボタン(物理)を3秒押して、電源ランプが点滅するのを確認して手を放します。
しばらくすると、子機の電源ランプとインターネットランプが青で点灯します。
そして、親機のWSR-1800AX4の管理画面上では「機器名:Other」として登録されているのが確認出来ます。
・・・接続帯域が「2.4G」となっていますね。
これは既存環境のWSR-1800AX4で使っている5GHz帯が140chチャンネルで、E8450がサポートしていないチャンネルであるから接続出来なかったようです。
試しにWSR-1800AX4のチャンネルを40chに変更してから再試行すると、ちゃんと「接続帯域:5G」となります。
念のためW53の60chでも試してみたところ2.4GHz接続となり、E8450ではW52以外のチャンネルは使用できないようです。
EasyMesh子機の管理画面にアクセスできない
結構な問題だと思うのですが、E8450をEasyMesh子機とした場合、そのE8450の管理画面にアクセスできなくなります。
英語のLivechatサポートに確認したところ、子機の管理画面は親機となるE8450から一括管理できる、という話で、メーカー違いの場合は管理できないようです。
このため、実は上記で親機のチャンネル変更を行った場合、E8450が設定をアップデートとかしてくれなかったので、毎回E8450を初期化して、1から設定をやり直していました。
「Linksysメッシュルーターを工場出荷時のデフォルト設定にリセットする」にあるように、E8450が起動状態にあるときにリセットボタンを10秒ぐらい押しつづけ、赤点滅をしはじめて処理がはじまったところで、ボタンを放すと初期化が開始されます。
異機種混在はメーカ保証対象外なんでしょうけど、単体で設定出来る手法は用意してほしかったものです・・・
2022/05/06追記
openwrtに「Linksys E8450 (aka. Belkin RT3200)」というページがあり、snapshot版と22.03で対応している。
snapshot版を入れた人の話では、5GHzはW52,W53,W56がちゃんと使えるそうだ。