MSI Cyborg14 A13V で使える 小型GaN アダプターを買った

GTX3050以上のGPUが乗ったノートパソコンで持ち運びする、という要求事項があり、いろいろ選定した結果、14インチサイズで約20万円となる MSI Cyborg14 A13V を購入した。

Cyborg-14-A13VF-4164JP
CPU: Intel Core i7-13620H
GPU: NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB GDDR6
メモリ: 16GB(8GB 2枚)
ディスプレイ: 14インチ 1920 x 1200

モンハンベンチマークを動かすと「快適にプレイできます SCORE 13924 平均:81.59FPS」と出た

とりあえずはいい感じで使えそうではある。

で、こいつの電源はDELTA ADP-120VH D という20.0V 6.0A出力の ACアダプタで、コネクタの口は4.5mm x 3.0mm のものだった。

このアダプタ 138mm x 68.5mm x 24.5mm(約232ccの容積) と小さくはない大きさ

代替として使えるものとして実績があるものを探すと DELTAのブランド Innergie が出しているInnergie T18(180G)というのがあった。

Amazonで7980円、セールだと6800円ぐらい、という値段なのだがT18 の大きさは 152mm x 72.5mm x 22.5mm で容積は約248cc と、薄くはなっているが元のより逆に大きくなっている。

もっと小さいのを探してみるが、良さそうなものはない。

電源コネクタが 4.5mm x 3.0mm というのは物理形状としては hpノートで使用されている水色のコネクタも同じである。

試しにType-Cコネクタからhpノート用電源を取るアダプタを指してみると、物理的にはぴったり。ただ、うちにあるのは65W用と100W用で、電圧計付けた状態で120W要求のこいつにさすと電源供給が止まったので、うまくはいかない模様。

ASUS用4.5mm x 3.0mm のアダプタは、ASUS/MSI用と書かれることもあるようで、使えそうな雰囲気があるので、両方を捜索したところ、発見

CORSULINというブランドのGaNアダプタでとりあえずメーカページもある。

aliexpressでは約7千円+送料で販売していた。

セラーとチャットでやり取りして、hp用じゃなくてasus用のほうがいいんじゃね?ということだったのでこいつを購入

約1週間で到着

アダプター本体としまう袋が付いていました

底面に書いてあるスペックはこちら

型番としては CP024U というらしいのだが、このCP024Uというモデル名、今回購入した200Wモデルのほかに 240Wモデル でも同じモデル名が書かれていたとのこと

うーん・・・ここに書いてあるワット数を信じてもいいんだろうか??

とりあえずMSI Cyborg 14 A13V純正のADP-120VH D 20V6A 120Wと CP024U 20V10A 200Wの大きさ比較はこの通り

だいぶ小型化できています。

プラグが折りたためないという点が残念なぐらい

実用上はいまのところ問題は出ていません。

自宅据え付け用として純正品をつなげっぱなしにして

外出時の持ち運び用として短時間使う、という使いかたになっています。

今回このアダプタを買ったセラーではほかにもDell Alianware、Lenovo Legion、ASUS ROG向けのGaNアダプターも販売しています。

小型のアダプタを探してる人にはちょうどいいかもしれません。

APC Network Management Card のメモ 2023/04/13版

久しぶりにAPC Smart-UPS に Network Management Cardを入れて設定することになった。

しかしAPCのサイトにある「Network Management Card | よくあるお問い合わせ」にある「Network Management Card 2のAPC Device IP Configration Wizard 5.0.2 を使用したIPアドレス設定方法」に記載されているリンク先は軒並み機能していなかった。

そんなわけでメモ書き

1) Network Management CardのIPアドレスを振るのはシリアル接続かDevice IPソフトウェア

Network Management Card Device IP Configuration Utility v5.0.4

ただし、Java Runtime Environment 1.8以降が必要なのだが、何を使うかが悩みどころ・・・

APCのドキュメント的にはすなおにOracle Java SE Runtime Environmentのダウンロードを推奨で

他社をみるとQuestもOracle JRE「JRE(version 1.8 or above) Installation for Microsoft Windows (4229374)

キヤノンITソリューションはAmazon Correttoを使っていた「Q:【構築手順】Windows Server環境で、オープンソースJDKを利用してセキュリティ管理ツールをインストールするには?

とりあえず今回はjre-8u361-windows-x64.exeを使った

2) Network Management Cardのfirmware

UPS Network Management Cardsのfirmware からfirmwareをダウンロード

カードを挿すUPSの種類により適用するfirmwareも異なる

3) Device IP使っても出ない場合

dhcpで範囲内にいるはずなのにDevice IPで出てこなかった

その場合はarp -aの結果からMACアドレスが「28:29:~」(Network Management Card 3/AP9640Jの場合)で始まるものを探して総当たりでhttpsアクセスしてみるとよい

4)Network Management Card 3の言語表示

Network Management Card 2では追加言語ファイルを導入しないと日本語表示がなかったりした。

Network Management Card 3は標準状態で多言語対応しているのだが、デフォルト表示が基本Englishとなっている。

ログイン画面の言語設定変更は[Configuration]-[Security]-[Local Users]-[Default Settings]

ここのLanguageを「English」から「日本語」に変えるとログイン画面の表示が日本語になります。

ログイン画面は日本語になったものの「apc」ユーザでログインすると英語表示。

これはユーザ特有設定の方にあるため、[Configuration]-[Security]-[Local Users]-[Management]でユーザ一覧を表示する

「apc」をクリックしてLanguageを「English」から「日本語」に変える

4)PCNSのコマンドファイルの指定について

シャットダウン時にバッチファイルを実行させるべく「コマンドファイルのパス」に指定しようと文字を入力しはじめたら下記の様に言われた。

コマンドファイルを読み込めませんでした。ファイルはPowerChuteインストールディレクトリのuser_filesフォルダーにある必要があります。詳細については、ヘルプを参照してください。

ということは、C:\Program Files\APC\PowerChute\user_files にファイルを置いて、ファイル名だけ指定すればいいのかと思ったが、相変わらず上記のエラー

フルパスで指定したら通った・・・

5) ssh接続がうまく行かない

PowerChute Network Shutdown のv4.4にはsshで他のサーバにログインしてコマンドを実行する機能がある。

これを利用してNetAppにログインしようとしたのだがうまくいかない

SSH アクションとして2種類登録を作ってみた

1つはユーザ名とパスワードを入力してログインするタイプ

もう1つはsshキーを使ってログインするもの。

ここで指定したsshキーは C:\Program Files\APC\PowerChute\user_files\ssh_id_rsa.txt という形でWindows Server標準のssh-keygenコマンドを使って作成したやつをコピーしたもの。

アクセス権については特に調整していない。

どちらの設定でも実行するコマンドを列挙した「SSHコマンドファイルのパス」は C:\Program Files\APC\PowerChute\user_files\netappshutdown.txt とした。

内容は以下の確認なしでNetAppを停止する手法を記載した。

set -confirmations off; system node halt -node * -inhibit-takeover true -ignore-quorum-warnings true

で・・・これだけでは動かなかった。

PowerChute Network Shutdownのヘルプにある「SSH設定」の説明で以下がある。

認識されているコマンドプロンプトは次のとおりです。
 ・$ (Linux)
 ・# (Linux admin/root)
 ・> (Windows または RPDU)
ssh_prompt_regex」設定を[SSHAction]セクションに追加することにより、カスタムコマンドプロンプトは、PowerChute構成ファイル (pcnsconfig.ini) を介して追加できます。例えば: 「~」のカスタムコマンドプロンプトを追加するには、「ssh_prompt_regex = ~\s」を追加します。

NetAppのコマンドプロンプトは「クラスタ名::> 」なので、WindowsまたはRPDUの「>」で通るものかと思っていたのですが、違ったようです。

C:\Program Files\APC\PowerChute\group1\pcnsconfig.iniの[SSHAction数字]に以下のように「::>」プロンプトを追加することで動作するようになりました。

ssh_prompt_regex = \::>\s

vSphere 7.0 Update 1以降 vCLSという仮想マシンが勝手に起動してUPS連動シャットダウンに失敗する

2025/04/17追記

vSphere 8.0 Update 3にてvSphereポットテクノロジー(PodCRX)により実装されたvCLS仮想マシンとして搭載され「組み込みvCLS」と称されることとなりました。(出典:vSphere IaaS 制御プレーン 8.0 vSphere クラスタ サービス)

vCenter Server 8.0 Update 3以降 & ESXi 8.0 Update 3 以降の環境で組み込みvCLSが稼働する、とのこと


vSphere 7.0 Update 1にアップデートして以降、UPS連動シャットダウンに失敗するようになった。

ログを確認していくと、仮想マシンがシャットダウンできない模様。

しかし、vCenter Serverから確認しても動いている仮想マシンは見えない。

そこでESXi のHost Clientに接続して確認すると、vCLSという作った覚えない仮想マシンが起動している。
そして、vCLSを手動で停止しても勝手に起動してくる。

確認してみると、vSphere 7.0 Update 1以降、vSphere DRS/vSphere HAなどのクラスタについて、起動するまでに時間がかかり重いvCenterサーバ仮想マシンではなく、クラスタの可用性のみを面倒見る仮想マシンとして vSphere Cluster Services を提供するようになったようである。

vSphere 7.0 Update 1 の vSphere Cluster Services (vCLS) (80472)
vSphere 7.0 documentation 「vSphere Cluster Services (vCLS)

これをUPS連動シャットダウンと組み合わせる場合の資料を探したところ、下記があった。

APC「PowerChute Network Shutdown v4.3/v4.4によるvSphere 7.0 Update 1でのvCLSの制御について
DELL「もう迷わない!HCI環境のUPS選定 シャットダウンについて

vSphereのクラスタをのvCLSをRetreatモードに変更することでvCLS仮想マシンが停止/削除することができる、というもの。

PowerShellでvCenterに接続して下記の様なスクリプトを実行して無効化を実行(APCのサンプルスクリプト disable_HA.ps1)

#!/usr/bin/pwsh

$server = "10.179.232.198" #"provide Vcenter server IP/hostname"
$username = "pcnsadmin" #"provide username to access vCenter"
$password = "APCapc@123" #"Provide Password to access vCenter server"
$cluster = "C" #"provide Name of the Cluster where Retreat mode needs to be enabled"

$env:HOME = '/root'
Set-PowerCLIConfiguration -InvalidCertificateAction Ignore -Confirm:$false
Connect-VIServer $server -Protocol https -User $username -password $password
$clid = (Get-Cluster $cluster).ID
Write-Host $clid
$myclid = $clid -replace 'ClusterComputeResource-',''
Write-Host $myclid
Get-AdvancedSetting -Entity $server -Name config.vcls.clusters.${myclid}.enabled | Set-AdvancedSetting -Value False -Confirm:$false

##Additional step for VSAN to turn off HA on the cluster
Get-Cluster -Name $cluster | Set-Cluster -HAEnabled:$false -Confirm:$false

Disconnect-VIServer -Force -Confirm:$false

PowerShellでvCenterに接続して下記の様なスクリプトを実行して有効化を実行(APCのサンプルスクリプト enable_HA.ps1)

#!/usr/bin/pwsh

$server = "10.179.232.198" #"provide Vcenter server IP/hostname"
$username = "pcnsadmin" #"provide username to access vCenter"
$password = "APCapc@123" #"Provide Password to access vCenter server"
$cluster = "C" #"provide Name of the Cluster where Retreat mode needs to be disabled"

$env:HOME = '/root'
Connect-VIServer $server -Protocol https -User $username -password $password
$clid = (Get-Cluster $cluster).ID
$myclid = $clid -replace 'ClusterComputeResource-',''
Write-Host $myclid
Get-AdvancedSetting -Entity $server -Name config.vcls.clusters.${myclid}.enabled | Set-AdvancedSetting -Value True  -Confirm:$false

##Additional step for VSAN to turn off HA on the cluster
Get-Cluster -Name $cluster | Set-Cluster -HAEnabled:$true -Confirm:$false

Disconnect-VIServer -Force -Confirm:$false

もう1つはAPCの資料および「PowerChute(TM) Network Shutdown v4.3 for Virtualization 補足説明書 日立編」には設定フローと共に掲載されている手法。

PowerChute Network Shutdownで「VM優先度付け」設定を有効にした上でvCLS仮想マシンを「優先度 高」で設定。vCenterサーバ仮想マシンを「優先度 中」、それ以外を優先度 低などに入れる。

「VMシャットダウン所要時間設定」と「VM起動所要時間設定」で「高」と「中」に対して0秒以上の値を設定

仮想化設定にある”仮想マシンと仮想装置、シャットダウンと起動”設定の「仮想マシンvApp 起動」にチェックを入れる

“ホストメンテナンスモード”の「タイムアウト」を「60秒」に設定

というもの。

綺麗に実行するのであればPowerShellを使った手法のほうが良さそうだ。

ADG 100W GaN Charger & Hub が届いた

2020年7月にクラウドファンディングを開始した「ADG 100W GaN Charger & Hub」が、当初予定の2020年8月出荷予定から盛大に遅れて、2021年5月1日に到着した。

(企業名は当初ADG(ADG wireless)だったのがいつの間にかINVZI変わった模様)

3月中旬に出荷します!というアップデートがあったきり、なんの連絡もないので、どうなるか不安だったのですが、発送連絡もなく突然届きました。

え?と思ってIndiegogoのMy Contributionsページを確認するとTracking numberが追加されてるという・・・いつの間に???

さて、荷物は中国から4pxの集約出荷サービスのようなものを使ってるのか、日本で国内配送用のラベルが追加されて到着しました。

画像
画像

こちらの製品のパッケージはこんな感じで、USB Type-C PD 100W電源にUSB Hub機能とHDMI出力、SDカードスロット/microSDカードスロット、1Gb NIC、オーディオ入出力がついている、というものです。

画像
画像

中身はこんな感じ

画像

認証マークに菱形のPSEマークもありますが、ちゃんとしたやつなのかは確証が得られませんでした(菱形PSEマークについての責任の所在/企業体が書かれていないので)

画像

さて、さしあたって手持ちのUSB PD対応機器であるGPD Pocketにつないで見ると、12Vの供給が開始され使用できそうです。

画像

接続する場合の注意点があります。

各ポートに機器を繋いだ場合、下記のような動作します。

そう、HDMIとかかれていますが、おそらくDisplayPort Alternate Modeに対応した機器の出力専用なようで、非対応のGPD Pocketでは「USB 2.0 BILLBOARD」デバイスとしてしか認識されません。(BILLBOARDデバイスはDisplayPort Altモードの検出用デバイスらしい:CQ出版【USBコラム11】Alternate Modeに関する情報を通知する「ビルボード・デバイス・クラス」

オーディオ端子に何もつなげていない場合は上記のようになっていますが、イヤフォン(マイクなし)を繋ぐと、デバイスが追加認識され、下記の様になります。

マイク付きのヘッドセットにつなぎ替えると下記の様なデバイス構成に変更されます。

HDMI出力ができないのは残念ですが、GPD Pocketで電源供給しつつUSBデバイスをつなげる、ということは可能なようなので一安心です。

ケーブルの問題を疑って下記のThunderbolt4ケーブルを買ってみました。

これでGPD Pocketに繋いでみると、デバイスの認識状況に変化が・・・

汎用USBハブが2つ(汎用USBハブと汎用SuperSpeed USBハブ)に分離しました。(上記はオーディオ未接続状態)

ただ、それでもHDMI出力はできませんでした。

Type-C出力ができそうな機械を探すとhp ProBook 430 G5がありましたので同じくThunderbolt4ケーブルで繋いでみると、こちらはHDMI出力ができました。

ちゃんとしたケーブルを使えば問題なく動く、ということのようですね。

ただ・・・ADGの難点としては、やっぱりちょっと大きいということがありますね

手持ちのUSB アダプターも兼ねている10000mAhバッテリーより大きくて重いんですよね

ちょっと悩みどころで、今回私は送料込みで$69で買ったのですが、おそらく1万円以上するとなると悩む感じですね。

いまからだと SlimQのクラウドファンディングThe most portable 240W laptop charger のが面白いかなぁ?とは思います。

USB Hub機能は無いですが、USB PD 100W機器を2個同時接続可能というあたりですね。


参考情報

MacBook Air (M1, 2020) Big Sur 11.2.1環境ではHDMI出力が動作しなかった、ケーブルをE-Markチップ内蔵タイプに変更したらHDMI出力が動作したとのこと。

MacBook Air (M1, 2020) – 技術仕様 では「Thunderbolt 3デジタルビデオ出力USB-C経由でDisplayPort出力に標準対応」と書いてあるので対応していそうなのですが、ダメだった、とのこと

https://twitter.com/naitwo2/status/1389393674920816641
https://twitter.com/kpang0/status/1388868198062120960

ThinkPad X1 Carbonでは可能だったとのこと。

ThinkPad X1 Carbon 製品仕様書(2017版)ThinkPad X1 Carbon 製品仕様書(2018版) 共に 「Type-C USB3.1 2個 (DC-in、Thunderbolt3、Video-out機能付き)」とある。

DELL XPS 7590, GPD MicroPC, Surface Go 2で動作したとのこと。

この結果をうけてGPD Pocket(初代)の仕様を再確認したところ、Displayport Altモードに対応はしているものの、USB PD充電中は使用できない、という面倒くさい設定なようでした・・・

RD TC66Cのfirmwareをアップデート

うちにはUSB Type-Cの電圧電流計RD TC66Cが2種類ある。

そういや、新しいfirmwareがあるのかな?とRuiDengUSBMeterを起動してみると下記の様なダイアログが表示された。

[Download URL]
http://www.ruidengkeji.com/rdupdate/software/RuiDengUSBMeter/RuidengUSBMeter_V1.0.0.6.rar

2019.12.06 Version Number:V1.0.0.6
1.Change the software to installation free
2.Fix the bug of exporting data to excel

2019.12.06 版本号:V1.0.0.6

1.软件改为免安装使用

2.修复数据导出到Excel异常bug

あたらしいRuiDengUSBMeterソフトウェアが出たようなので「http://www.ruidengkeji.com/rdupdate/software/RuiDengUSBMeter/RuidengUSBMeter_V1.0.0.6.rar」からダウンロードして起動。

1111セールで買ったTC66はv1.14と最新だった。

以前からあるやつはv1.12と古い。

まず、TC66を1回外してから書き換えモードにする必要があります。

書き換えモードにしたあとRuiDengUSBMeterのFirmware Updateから「Update now」を実行

無事v1.14にアップデートされました。

ちなみに書き換えモードにしないでUpdate nowすると、下記の様なエラーとなります。