Ubuntu 18.04以降/CentOS7向けにMicrosoftがOpenJDK 11のパッケージ配布を始めた

Microsoftは従来からLinuxのいくつかのディストリビューション向けにバイナリパッケージを配布するレポジトリサーバ https://packages.microsoft.com/ を公開している。

たとえば、PowerShellを使いたい場合は「Linux への PowerShell のインストール」の手順を行って設定していた。

このたび、MicrosoftからOpenJDK 11のプレビュー版提供が開始された。「Announcing Preview of Microsoft Build of OpenJDK

Microsoft Build of OpenJDK」を見ると「Linux Installers for OpenJDK 11」という手順が公開されており、これを見ると、Debian 9と10、Ubuntu 18.04以降、CentOS8で従来から提供されているMicrosoftプロダクトレポジトリにおいて、msopenjdk-11の提供が始まったように見える。

うちのCentOS7環境はPowerShellを使える様にしているので使えるはず!と「yum search msopenjdk」を実行してみると見付からない・・・

設定されているレポジトリファイルはPowerShell手順にあるようにRHEL7のものだしなぁ・・・

# curl https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/prod.repo | sudo tee /etc/yum.repos.d/microsoft.repo

・・・OpenJDKの方のCentOS7手順を見てみる。

# sudo rpm -Uvh https://packages.microsoft.com/config/centos/7/packages-microsoft-prod.rpm

取得しているディレクトリが https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/ ではなく https://packages.microsoft.com/config/centos/7/ に変更されている。

というわけで、レポジトリファイルを変更して再実行!

無事検索されるようになりました。

が・・・よく見ると、CentOS7レポジトリでは「powershell」はなく「powershell-preview」というパッケージのみ提供な模様。(rhel7ではpowershell,powershell-lts,powershell-previewが提供されている)

CetnOS7ユーザは注意が必要なようです。

とはいえRHEL7/CentOS7ユーザはRedHat提供のOpenJDK 11が使えますけどね・・・(java-11-openjdk)。「OpenJDK RPMs for RHEL 7」「第2章 RED HAT ENTERPRISE LINUX での OPENJDK 11 のインストール

RHEL8/CentOS8についても同様で、OpenJDK 11をjava-11-openjdkというパッケージ名で提供しており、また、java-latest-openjdkでOpenJDK 16も提供しているので除外されているようですね。