GloDroidがninjaのエラーでビルドできない


PinePhoneやOrange Pi OneなどのAllwinner SoCで動くAOSPベースのandroidであるGloDroidというのがある。

これはGoogle Play StoreなどのGoogle関連(GMS)が入っていないので使いづらい。OpenGappsでも入れられないかなぁ?とパッケージをみてみたけど、こちらはTWRP用にカスタマイズされていてよく分からない・・・

GloDroidのgithubを見るとprebuilt_appsなんてレポジトリがありfdroidとkodiのインストールについての定義がある。ここらを応用すれば何かできないかなぁ、と思ってGloDroidを自分でビルドしてみることにした。

最初Ubuntu 18.04環境で作ってみたけど、うまくいかないのでGoogleのドキュメント上では推奨されているUbuntu 14.04環境作ってみたりしたけど、うまくいかなかった。

エラーの状況

Ubuntu 18.04でもUbuntu 14.04でもほぼ同じで下記のようなエラーが出力されます。

============================================
[100% 451/451] out/soong/.bootstrap/bin/soong_build out/soong/build.ninja
FAILED: out/soong/build.ninja
out/soong/.bootstrap/bin/soong_build -t -l out/.module_paths/Android.bp.list -b out/soong -n out -d out/soong/build.ninja.d -globFile out/soong/.bootstrap/build-globs.ninja -o out/soong/build.ninja Android.bp
Killed
10:47:31 soong bootstrap failed with: exit status 1
ninja: build stopped: subcommand failed.build/make/core/main.mk:21: recipe for target 'run_soong_ui' failed
make: *** [run_soong_ui] Error 1
osakanataro@ubuntuserver:~/GloDroid$

out/soong.log の最後は下記のようなエラーです。

2020/06/12 10:47:31.168342 build/soong/ui/build/exec.go:95: soong bootstrap failed with: exit status 1

Ubuntu 14.04の場合

Javaのバージョンが古いので新しいOpenJDKを使える様にする。

$ sudo add-apt-repository ppa:openjdk-r/ppa
$ sudo apt install openjdk-13-jdk

Googleのドキュメント(Establishing a Build Environment)記載のパッケージをインストール。

$ sudo apt install git-core gnupg flex bison gperf build-essential zip curl zlib1g-dev gcc-multilib g++-multilib libc6-dev-i386 lib32ncurses5-dev x11proto-core-dev libx11-dev lib32z-dev libgl1-mesa-dev libxml2-utils xsltproc unzip

また、上記のNoteに記載されている「python-networkx」と「libnss-sss:i386」も必要で、これが無いことでninjaのエラーがでていました。

$ sudo apt install python-networkx libnss-sss:i386

Repoのインストールを「Downloading the Source」記載の手順で行います。

$ mkdir ~/bin
$ PATH=~/bin:$PATH
$ curl https://storage.googleapis.com/git-repo-downloads/repo > ~/bin/repo
$ chmod a+x ~/bin/repo
 gpg --recv-key 8BB9AD793E8E6153AF0F9A4416530D5E920F5C65
$ curl https://storage.googleapis.com/git-repo-downloads/repo.asc | gpg --verify - ~/bin/repo

repo内部ではgitコマンドを使用するためgitの初期設定も行います。

$ git config --global user.name "Your Name"
$ git config --global user.email "you@example.com"

次にGloDroidで要求されているパッケージをインストール。(記述にはrepoが含まれてますがパッケージじゃないので抜く)

$ sudo apt install swig  python-dev python3-dev libssl-dev flex bison device-tree-compiler

で・・・この後、試行錯誤した結果、さらに以下のパッケージも必要でした。

$ sudo apt install python-pip gettext gdisk

Ubuntu 18.04の場合

Ubuntu 14.04の場合とだいたい一緒でした。

いまコンパイルして実証中です・・・(まだ結果が出ていない

2020/06/13 22:39 うーん・・・エラーだ

[100% 8/8] out/soong/.bootstrap/bin/soong_build out/soong/build.ninja
FAILED: out/soong/build.ninja
out/soong/.bootstrap/bin/soong_build -t -l out/.module_paths/Android.bp.list -b out/soong -n out -d out/soong/build.ninja.d -globFile out/soong/.bootstrap/build-globs.ninja -o out/soong/build.ninja Android.bp
Killed
22:37:24 soong bootstrap failed with: exit status 1
ninja: build stopped: subcommand failed.
#### failed to build some targets (02:38:03 (hh:mm:ss)) ####

out/soong.log の最後のあたりはこんな感じ

2020/06/13 19:59:25.251629 build/soong/ui/build/dumpvars.go:109: PRODUCT_SOONG_NAMESPACES
2020/06/13 19:59:25.252084 build/soong/ui/build/exec.go:57: prebuilts/build-tools/linux-x86/bin/nsjail [-x build/blueprint/bootstrap.bash -H android-build --cwd /home/osakanataro/GloDroid -t 0 -e --proc_rw -u nobody -g nogroup --rlimit_as soft --rlimit_core soft --rlimit_cpu soft --rlimit_fsize soft --rlimit_nofile soft -B / --disable_clone_newcgroup -q -- -t]
2020/06/13 19:59:25.326955 build/soong/ui/build/exec.go:57: prebuilts/build-tools/linux-x86/bin/nsjail [-x out/soong/.bootstrap/bin/soong_env -H android-build --cwd /home/osakanataro/GloDroid -t 0 -e --proc_rw -u nobody -g nogroup --rlimit_as soft --rlimit_core soft --rlimit_cpu soft --rlimit_fsize soft --rlimit_nofile soft -B / --disable_clone_newcgroup -q -- out/soong/.soong.environment]
2020/06/13 19:59:25.761444 build/soong/ui/build/exec.go:57: prebuilts/build-tools/linux-x86/bin/nsjail [-x prebuilts/build-tools/linux-x86/bin/ninja -H android-build --cwd /home/osakanataro/GloDroid -t 0 -e --proc_rw -u nobody -g nogroup --rlimit_as soft --rlimit_core soft --rlimit_cpu soft --rlimit_fsize soft --rlimit_nofile soft -B / --disable_clone_newcgroup -q -- -d keepdepfile -w dupbuild=err -j 2 --frontend_file out/.ninja_fifo -f out/soong/.minibootstrap/build.ninja]
2020/06/13 19:59:27.066701 build/soong/ui/build/exec.go:57: prebuilts/build-tools/linux-x86/bin/nsjail [-x prebuilts/build-tools/linux-x86/bin/ninja -H android-build --cwd /home/osakanataro/GloDroid -t 0 -e --proc_rw -u nobody -g nogroup --rlimit_as soft --rlimit_core soft --rlimit_cpu soft --rlimit_fsize soft --rlimit_nofile soft -B / --disable_clone_newcgroup -q -- -d keepdepfile -w dupbuild=err -j 2 --frontend_file out/.ninja_fifo -f out/soong/.bootstrap/build.ninja]
2020/06/13 22:37:24.168572 build/soong/ui/build/exec.go:95: soong bootstrap failed with: exit status 1

ラズパイ4でWindows 10 on ARMを動かす


ラズパイ4でWindows 10 on ARMが動くようになった・・・とは聞いていたのですが、ラズパイ4を持っていないので試してはいませんでした。

しかし、ラズパイ4 8GBモデルを買ってしまったので、試してみました。

とりあえず感想ですが、動作自体はラズパイ3で使うより快適ですが、メモリが1GBに制限されます。また、オンボードのNICとUSB Aポート、WiFi/Bluetoothが使えないというのが難点で、全部Type-CポートにつなげたUSB Hubにつなげる必要があります。

デバイスのサポート状況については「Windows on ARM(64) device drivers for the Raspberry Pi platform」を参照のこと

また、今回はツールを使用してmicroSDを作成していますが、手動でやる場合については「How-to: installing windows 10 arm64 (17134) on your raspberry pi 3 and 4」を参照してください。

準備するもの

・ラズパイ4

2020/06/06時点ではメモリ認識が1GBまでなので、どのラズパイ4を買っても同じです。

・高速なmicroSD

低速なmicroSDを使うと起動にだいぶ時間がかかります。
「A1 V30」か「A2 V30」と書かれているやつを入手します。(次点はA1 V10)

(AやVの意味は「SDカードの種類」参考のこと)

・USB Type-Cのハブ

現状ラズパイ4のUSB Aポートが認識してくれないので、電源供給にも使うType-CポートにUSBハブを繋ぎ、そこに電源とキーボード、マウス、NICなどを繋ぐ必要があります。

2020/06/18追記 丁度いいUSBハブが無かったので、2つのUSBハブを組み合わせて使っていたのですが面倒になったので↓のやつを買いました。土曜に届くらしいので後で試します。

・USB NIC/WiFi

ラズパイ4のNIC/WiFiが使えないので、こちらもUSB Type-Cハブ経由で繋ぐ必要があります。
ただし、MicroSD上にNICドライバをコピーしておく必要があります。
最近のWindows 10だと自動認識するようなデバイスであっても認識してくれませんでした。

ドライバ入手に関する重大な注意点は「ARM64用が必須」ということ。
通常配布されているドライバはIntel/AMD系用の32bit/64bit環境専用で、ARM系は考慮されていません。なので、実はドライバ単品入手はかなり難しいです。

Windows 10で自動認識してくれるようなデバイスの場合、USB Bluetooth増設してBluetoothテザリング経由でWindows Updateからドライバを入手して認識させることができるようになります。

・USB Bluetooth

USB NICのドライバがうまく見つからない場合、Bluetoothテザリング経由でネットワークに繋ぐということでラズパイ4をネットワークに繋ぐことが可能になります。

手順1 Windows 10 on ARMのISOイメージ生成

まず、Windows 10 on ARMのISOイメージを作成します。

UUP Generation Project」や「UUP dump」からarm64用のバッチファイルを入手して、管理者権限で実行することで2~3時間ぐらいかかってISOファイルが生成されます。

手順2 Windows on Raspberry imagerの入手

Windows on Raspberry imager」の2.0.0がラズパイ4対応です。

手順3 microSDへの書き込み

Windows on Raspberry imagerを起動してmicroSDへ書き込みます

デバイス選択で「ラズパイ3(64bit)」「ラズパイ4(64bit)」「ラズパイ2/3 (32bit)」から「ラズパイ4」を選びます。

先ほど生成したISOイメージとインストールするWindows10のエディションを選択します。

ラズパイ3(64bit)とラズパイ4(64bit)はどちらも同じARM64用ISOを使用します。32bitの場合、使うISOはよくわかりません。

ドライバをダウンロードします。「Use the latest package available on the server」を選択すると現時点のラズパイ用最新ドライバーをダウンロードしてくれます。

Windows 10 on ARMはUEFI経由で起動するため、UEFIファームウェアを入手します。こちらも「Use the latest firmware available on the server」を選択します。

設定でBOOTパーテーションに置かれるconfig.txtファイルの内容や、microSDのパーテーション設定などを設定します。

「Advanced」タブを選択すると下記の警告ダイアログが表示されます。

2020/06/06時点だとラズパイ4では1GBまでしかメモリが使えないので「Memory limit: 1024MB」と設定されています。(ちなみにうちのは8GBなので8000MBでやってみるとUSB Type-C経由でもキーボード/マウスが使えないという何もできないWindowsが起動しました)

書き込み前の最終確認です。

手順4 NIC/WiFiドライバのコピー

microSD上には「BOOTドライブ」と「WINDOWSドライブ」が出来てます。
このうち「WINDOWSドライブ」の方にNIC/WiFiのドライバをコピーします。

手順5 ラズパイを起動

必要なデバイスをラズパイ4につなげて電源を入れます。

注:ここで書く時間はmicroSDが高速なA2 V30のものを使った場合の時間です。遅いmicroSDの場合、5倍以上の時間がかかったりします。(ラズパイ3の時の体験談)

最初、白黒のラズベリーパイロゴ画面が3分間ぐらい表示され続けますが、正常です。
(2020/06/10 追記: この時間がかかる件はメモリ8GBモデルでのバグでUEFI v1.14にて修正されました)


そのあと、画面下部にUEFIブート選択のバーが表示された後、真っ暗になり、30秒程度で青いWindowsロゴとなります。

青いWindowsロゴだけの時間が2分弱続いたあと、下側で丸いぐるぐるが始まります。
このぐるぐるは「デバイスを準備しています」などが15分ぐらい続いたあと、再起動します。

再起動するとやはり白黒ラズパイロゴがしばらく表示された後、5分ぐらいで全画面青表示で中央に「お待ちください…」ぐるぐるが5分ぐらい表示されます。

「お住まいの地域はこちらでよろしいですか?」が表示され、Windows 10のセットアップが開始されます。

ただ・・・私の場合、最初はキーボード/マウスを認識してくれなかったので、強制電源オフを1回しました。 (何回か再セットアップした結果、これは1回しか発生しませんでした)

また、パスワードは入力しないでエンターキー入力で進めると3つのヒント設定不要で、自動ログインにもなるので楽ちんです。

起動してみるとデバイスマネージャの認識状況はこんな感じです。

タスクマネージャーを開くとこんな感じでディスクI/Oが100%になっていたりします。
これは後述のOneDriveとかバックグラウンドアプリの影響です。オフにすると改善されます。

手順6 快適に使うための設定

Windows 10 on ラズパイ3の時(ラズパイ3のWindows 10 on ARMを使う場合の設定ポイント)と一緒です。

スタートアップ設定

One Drive用プログラムがスタートアップに組み込まれており、これが結構な負荷を与えています。

「タスクマネージャ-」を開き「スタートアップ」タブにある「Microsoft OneDriver Setup」を右クリックし「無効化」を選択します。

電源設定

コントロールパネルの電源オプション設定を「バランス」から「高パフォーマンス」に変更します。

最近のWindows10だとコントロールパネルをスタートメニューから開くのが面倒です。

スタートメニューから[設定]-[システム]-[電源とスリープ]から「電源の追加設定」をクリック

バックグラウンドアプリ設定

Windowsストア系のアプリが動いてしまうと結構圧迫してしまうので、バックグラウンドアプリの実行を停止します。

[設定]-[プライバシー]-[バックグラウンドアプリ]にて「アプリのバックグラウンド実行を許可する」を「オフ」に変更します。


現状、メモリが1GB制限なのは、ACPI DMA周りのバグで、ラズパイ4用のUEFIアップデートによって解消されることが期待されています。

もし解消された場合に、既存microSDの1GB制限を解除したい場合は「bcdedit /store T:\EFI\Microsoft\Boot\bcd /deletevalue {default} truncatememory」を実行すればいけるのでは?との見解。(ネタ元:「How-to: installing windows 10 arm64 (17134) on your raspberry pi 3 and 4」)

armbianで起動したchromiumが文字化けする


久しぶりにOrange Pi PC2に電源を入れたらOSが起動しなかった….

microSDに最新のarmbianを入れてGUIを表示させてみると日本語が文字化けしている。

以前、Ubuntuベースのメール統合環境アプライアンスZentyalのコンソール表示文字化けを直す際に調べた「Zentyalを日本語で使う場合の設定手順」が流用できるかなと試してみる・・・

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install  fonts-arphic-uming fonts-takao-pgothic
[sudo] osakanataro のパスワード:
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ fonts-takao-pgothic が見つかりません
osakanataro@orangepipc2:~$

fonts-takao-pgothicがないらしいので、fonts-arphic-umingだけで再チャレンジ

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install fonts-arphic-uming
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-arphic-uming
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
7,940 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 21.5 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://cdn-fastly.deb.debian.org/debian buster/main arm64 fonts-arphic-uming all 0.2.20080216.2-10 [7,940 kB]
7,940 kB を 7秒 で取得しました (1,142 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fonts-arphic-uming を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 111309 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fonts-arphic-uming_0.2.20080216.2-10_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-arphic-uming (0.2.20080216.2-10) を展開しています...
fonts-arphic-uming (0.2.20080216.2-10) を設定しています ...
fontconfig (2.13.1-2) のトリガを処理しています ...
osakanataro@orangepipc2:~$

ブラウザを起動してみると無事表示

かと思ったら、起動直後の画面とかでちらほら文字化けが..

「apt search fonts-」で探してみると、fonts-takao, fonts-takao-gothic, fonts-takao-mincho があったので「 fonts-takao-gothic 」をインストールしてみることに

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install fonts-takao-gothic
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-takao-gothic
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
3,523 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 12.5 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://cdn-fastly.deb.debian.org/debian buster/main arm64 fonts-takao-gothic all 00303.01-2 [3,523 kB]
3,523 kB を 2秒 で取得しました (1,551 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fonts-takao-gothic を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 111344 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fonts-takao-gothic_00303.01-2_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-takao-gothic (00303.01-2) を展開しています...
fonts-takao-gothic (00303.01-2) を設定しています ...
update-alternatives: /usr/share/fonts/truetype/fonts-japanese-gothic.ttf (fonts-japanese-gothic.ttf) を提供するために自動モードで /usr/share/fonts/truetype/takao-gothic/TakaoPGothic.ttf を使います
fontconfig (2.13.1-2) のトリガを処理しています ...
osakanataro@orangepipc2:~$

出力結果を見ると、TakaoPGothic.ttf が含まれているようなので、おそらくパッケージ名が変わったのだろう、ということに…

ブラウザを起動してみると期待通りの表示が

ルータ設定画面の表示も不自然さが減少した感じです。

PinePhone BraveHeart Limited Edition購入申し込み


Allwinner A64搭載のオープンハードウェア「PinePhone BraveHeart Limited Edition」の申し込みが始まったので手続きしてみた。

「BraveHeart Limited Edition」 とは「勇者の心」、意訳すると「人柱エディション」ですね。

どう人柱なのかというと、まず、発送時のハードウェアにはOSが入っていない。

先行してOS開発者向けにPinePhone Developer kitというのが2019年初頭から出回っていて、いろんなOSが開発中。

どんなOSがあるかと「Project Don’t be evil」のページを確認してみると・・・

OS名称ベース
Postmarket OSAlpine Linux
UBPortsUbuntu Touch
KDE Plasma MobileUbuntu Touch+Lineage OS/KDE
Sailfish OSMeeGo OSだけどAndroid寄りの商用
Maemo LesteMeeGo OS 
NixOSLinuxベースの関数型ディストリビューション
LunaOSpalmOSの末裔webOS
Nemo MobileSailfish OSの全てをOSS実装に?

Allwinner SoCなだけあってLinux kernelベースのものがずらりと並んでいます。

現状は基本的にUbuntuなどが稼働しているマシンにUSB接続してfirmwareを書き込むという感じになっている。

人柱エディションを卒業するまではこの初期導入の高さは抜けられないでしょう。

次に、メモリスペックが2GBというところが難点といえば難点ですが、そもそも↑であがっているOSが動くハードウェアでメモリ2GBって普通なので、まぁ・・・

PinePhoneの通信関連のスペックは下記の様になっている。

  • Worldwide, Global LTE bands
  • LTE-FDD: B1/ B2/ B3/ B4/ B5/ B7/ B8/ B12/ B13/ B18/ B19/ B20/ B25/ B26/ B28
  • LTE-TDD: B38/ B39/ B40/ B41
  • WCDMA: B1/ B2/ B4/ B5/ B6/ B8/ B19
  • GSM: 850/900/1800/1900MHz
  • WLAN: Wi-Fi 802.11 b/g/n, single-band, hotspot
  • Bluetooth: 4.0, A2DP
  • GPS: Yes, with A-GPS, GLONASS

使用されるモジュールは「Quectel Wireless EG25-G」で、メーカ製品ページには「JATE/TELEC」と技適などが取得されているような記述が・・・まぁ、アンテナ込みでの認証になるところチップのみ提供っぽいから無理なような気が・・・

ともかく到着が楽しみです

ラズパイ4がUS,EU圏以外でも発売できる理由って何なんだろう?


ラズベリーパイ4が発売になりました。

基板上にFCC ID(US)とCEロゴ(EU圏)が印字されているので、たぶんこの2箇所で使うのは合法なんだろうなぁ、って感じです。

で・・・いま手元にあるラズパイ3の箱を見てみると各国の電波系の認証IDとロゴがあります。

CE

CEマークで、EU圏で使う場合に必要です。

FCC

FCCマークで、アメリカで使う場合に必要です。

FCC IDが発行されます。文字列を指定できるようで、製品名称が入ったりします。

CMIT ID 中国のCCC認証を取得すると発行されるIDです。SRRCの場合もあるようです。

KCC

韓国のKCCマークです。

MSIP-CMN-P2R-RPI32がラズパイ3のIDのようです。

NCC

台湾のNCCマークです。

通称技適マークです。 工事設計認証のマーク。TELECとも呼ばれることがあります。

香港で使用するための認証です。

上記の認証を発行している組織「通訊事務管理局」のロゴです。

というわけで、私が所有しているラズパイ3を合法的に利用できるのは、日本、アメリカ、EU圏、韓国、中国、香港、台湾であるようです。

それ以外の国については認可がおりてないため取り締まられる可能性がある、ということになります。

いままでの機器における認可の取得状況を見る限り、ラズパイ4についても、同じようにアメリカとEU圏以外についてはちゃんと認証を取得しなければ不味いはずなのですが、現時点ではそれ以外の国についてちゃんと認証取得が完了しているかどうかは不明です。

いったいどのようになっているのでしょうかねぇ・・・


株機器会社イー・オータマの「各国申請代行」のページに各国の認証ロゴがあり、調べる手がかりになりました。

総務省の平成24年の記事「 各国の基準認証制度の概要 -MRA情報の調査に親しむ- 」というpdfファイルは韓国、カナダ、中国、オーストラリア、EU圏、シンガポール、アメリカにおける電波認証に係わる組織と規制についての説明が簡単にされており、大変役にたちました。

また平成22年発行の「各国基準認証制度の概要」ではインド、中国、韓国、カナダ、ペルー、ロシアで(データ通信も行う)無線機器を販売する際に必要となる認証について解説されています。