ADG 100W GaN Charger & Hub が届いた

2020年7月にクラウドファンディングを開始した「ADG 100W GaN Charger & Hub」が、当初予定の2020年8月出荷予定から盛大に遅れて、2021年5月1日に到着した。

(企業名は当初ADG(ADG wireless)だったのがいつの間にかINVZI変わった模様)

3月中旬に出荷します!というアップデートがあったきり、なんの連絡もないので、どうなるか不安だったのですが、発送連絡もなく突然届きました。

え?と思ってIndiegogoのMy Contributionsページを確認するとTracking numberが追加されてるという・・・いつの間に???

さて、荷物は中国から4pxの集約出荷サービスのようなものを使ってるのか、日本で国内配送用のラベルが追加されて到着しました。

画像
画像

こちらの製品のパッケージはこんな感じで、USB Type-C PD 100W電源にUSB Hub機能とHDMI出力、SDカードスロット/microSDカードスロット、1Gb NIC、オーディオ入出力がついている、というものです。

画像
画像

中身はこんな感じ

画像

認証マークに菱形のPSEマークもありますが、ちゃんとしたやつなのかは確証が得られませんでした(菱形PSEマークについての責任の所在/企業体が書かれていないので)

画像

さて、さしあたって手持ちのUSB PD対応機器であるGPD Pocketにつないで見ると、12Vの供給が開始され使用できそうです。

画像

接続する場合の注意点があります。

各ポートに機器を繋いだ場合、下記のような動作します。

そう、HDMIとかかれていますが、おそらくDisplayPort Alternate Modeに対応した機器の出力専用なようで、非対応のGPD Pocketでは「USB 2.0 BILLBOARD」デバイスとしてしか認識されません。(BILLBOARDデバイスはDisplayPort Altモードの検出用デバイスらしい:CQ出版【USBコラム11】Alternate Modeに関する情報を通知する「ビルボード・デバイス・クラス」

オーディオ端子に何もつなげていない場合は上記のようになっていますが、イヤフォン(マイクなし)を繋ぐと、デバイスが追加認識され、下記の様になります。

マイク付きのヘッドセットにつなぎ替えると下記の様なデバイス構成に変更されます。

HDMI出力ができないのは残念ですが、GPD Pocketで電源供給しつつUSBデバイスをつなげる、ということは可能なようなので一安心です。

ケーブルの問題を疑って下記のThunderbolt4ケーブルを買ってみました。

これでGPD Pocketに繋いでみると、デバイスの認識状況に変化が・・・

汎用USBハブが2つ(汎用USBハブと汎用SuperSpeed USBハブ)に分離しました。(上記はオーディオ未接続状態)

ただ、それでもHDMI出力はできませんでした。

Type-C出力ができそうな機械を探すとhp ProBook 430 G5がありましたので同じくThunderbolt4ケーブルで繋いでみると、こちらはHDMI出力ができました。

ちゃんとしたケーブルを使えば問題なく動く、ということのようですね。

ただ・・・ADGの難点としては、やっぱりちょっと大きいということがありますね

手持ちのUSB アダプターも兼ねている10000mAhバッテリーより大きくて重いんですよね

ちょっと悩みどころで、今回私は送料込みで$69で買ったのですが、おそらく1万円以上するとなると悩む感じですね。

いまからだと SlimQのクラウドファンディングThe most portable 240W laptop charger のが面白いかなぁ?とは思います。

USB Hub機能は無いですが、USB PD 100W機器を2個同時接続可能というあたりですね。


参考情報

MacBook Air (M1, 2020) Big Sur 11.2.1環境ではHDMI出力が動作しなかった、ケーブルをE-Markチップ内蔵タイプに変更したらHDMI出力が動作したとのこと。

MacBook Air (M1, 2020) – 技術仕様 では「Thunderbolt 3デジタルビデオ出力USB-C経由でDisplayPort出力に標準対応」と書いてあるので対応していそうなのですが、ダメだった、とのこと

https://twitter.com/naitwo2/status/1389393674920816641
https://twitter.com/kpang0/status/1388868198062120960

ThinkPad X1 Carbonでは可能だったとのこと。

ThinkPad X1 Carbon 製品仕様書(2017版)ThinkPad X1 Carbon 製品仕様書(2018版) 共に 「Type-C USB3.1 2個 (DC-in、Thunderbolt3、Video-out機能付き)」とある。

DELL XPS 7590, GPD MicroPC, Surface Go 2で動作したとのこと。

この結果をうけてGPD Pocket(初代)の仕様を再確認したところ、Displayport Altモードに対応はしているものの、USB PD充電中は使用できない、という面倒くさい設定なようでした・・・

10ドルの45W USB PDアダプタMAD GIGA PD Adapterを買ってみた

aliexpressで約10ドルという怪しげなUSB PDアダプタが売っているのを発見。

20V対応で45Wまで行けるらしいので買ってみた・・・

発注から2週間ちょいで到着。

・・・「公式ページ」があるのか

しかし、2019/10/04時点ではこのUSB PDアダプタは掲載されていなかった。

箱の中身は、USB PDアダプタ本体と説明書のみ

サイズ感の比較として、RAVPower 36Wと並べて見る。

裏面

USB端子側

AC側

そして、スペック表記。これは上がMAD GIGA

MODEL: PD45W+BC5V2.1A
INPUT: AC100-240V 50/60Hz 0.8A Max
OUTPUT USB-C: 5V3A / 9V3A / 15V3A / 20V2.2A
OUTPUT USB-A: 5V2.1A
MADE IN CHINA shanzhen hexinyu technology co,Ltd

で・・・こいつ、ACプラグの折りたたみ機構がちゃんと考えられていないようで、プラグを引き起こすために指を入れるスペースが確保されておらず、爪を差し込んで引き起こす的な感じになっています。

それ以外はぱっと見問題なさそうです。

次に電源を入れてみます。

手元にあるTC66Cで検査・・・

5V3A / 9V3A / 12V3A / 15V3A / 20V3A

・・・え?ほんとに販売ページに書いてあった「Type-C: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A 」ってマジなん?

いや、筐体に書いてあるスペックには載ってないけど12V3A隠し仕様で存在してる、ってのはよくあるけど、20V3Aって60W使えるって??いや、間違いかもしれないからPower-Zでも調べて見よう

5V3A / 9V3A / 12V3A / 15V3A / 20V3A

・・・どうやら間違い無いようですね(ちなみに本編とは関係ないですがRAVPower 36Wは5V3A/9V3A/15V3A/20V2.25Aと45W使えると出ました・・・)

自宅には20Vを使うUSB PD機器がないので、先日買ったUSB PD 20Vを丸形ノートパソコン電源に変換するアダプタを使ってテスト

うちにあるDynabookだと最大で20V2Aぐらいまでの使用に留まり、45W以上いくのかは確認出来ませんでした。

まぁ、約40W使用でそこそこ熱い感じだったので超えると危険そうですけどね