Orange Piの中国サイトからだとOrange Pi OS(Droid)が入手できる

2023/01/04追記:Orange Pi 5でGoogle Play ストアを使うためには「Orange Pi 5用Android 12からGSIイメージの汎用Androidを起動する」の手順で十分です。


youtubeにOrange Pi 5のレビュー動画が公開されていた。

Androidのホーム画面にGoogle Playがいるばかりか、原神をプレイしている・・・

Google Play入りのOrange Pi 5用Androidイメージはどうやって入手するんだ?と思っていたらOrange Pi 5の中国語ページ にある「Orange Pi OS(Droid)」のリンク先でダウンロードできるようだ、というタレコミが・・・

たしかにOrange Pi OS(Droid)のファイルがある。

しかし、このサイト pan.baidu.com は専用クライアントソフトを使わないとファイルがダウンロードできない。

使わなくともダウンロードできるような手法もあるのですが、今回のファイルダウンロードでは上手く動作せず。

仕方が無いので、専用クライアントソフト+baiduアカウントでログインしてファイルをダウンロードします。

ダウンロード速度は低速で30Kbps~150Kbpsで推移していました。

課金すると早くなるらしいです。

こうして入手したファイル OrangePi-OS_Droid_orangepi5_v0.0.2_beta.tar.gz を展開して .imgファイルを SDDiskToolのSD_Firmware_Tool.exe で書き込みます(詳細)

ただ・・・いろいろ遊んでみたところ、容量が足らなかったので、NVMe SSDへインストールすることにしました。

Type-Cコネクタをパソコンにつないで、ボード上のMaskROMボタンを押しながら電源を繋ぎます。

そうすると、下記のような不明なデバイス(VID_2207&PID_350B)が現れます。

これは、DriverAssitant_v5.12\Driver にあるドライバを適用すると以下の認識になります。

そうするとRKDevTool上の表示が「Found One MASKROM Device」となります

次に「Upgrade Firmware」タブで「Firmware」をクリックし、書き込みイメージファイルを指定し、「Upgrade」をクリックして書き込みます

書き込みが始まると右側に状況が表示されます

進行中…

書き込みが完了すると、そのままAndroidが起動して、「Found One ADB Deivce」と表示されます

・・・・で、起動したわけなんですが、期待していたGoogle Playはありませんでした。

なんで、Chromeは入ってるんだろうか??

で・・・設定画面をいろいろ見ていたら「開発者向けオプション」に「DSU Loader」というのがあった

Dynamic System Updates(DSU)はGSIイメージを利用して別のAndroidを起動するための仕組み。

選択してみるとGSI+GMSがある・・・GMS=Google Mobile ServiceということでGoogle Playストアが使えるイメージが選択できる、ということ

ただ、GSI+GMSのイメージを選択すると、ダウンロードが開始されて、用意が終わるとそのイメージで起動できるのですが、そのシステムディスクで使えるストレージが7GB程度と固定で、原神をインストールするには足りませんでした。

また、GSIで起動したAndroid側ではHDMI 経由の音声出力がうまくいかないようで、イヤフォン端子からのみ音が出ていました。

また、このDSU Loader経由での別のAndroidイメージの起動は、Orange Pi OS (Droid)じゃない、普通のAndroid 12イメージでも動きました。

詳細手順としては「Orange Pi 5用Android 12からGSIイメージの汎用Androidを起動する」にまとめました。

ということで、わざわざBaiduクライアントをインストールした意味があまりなかった、という話でした

Orange Pi 5をAndroid 12で動かす

2022/12/20時点で使えるOrange Pi 5のOSは、Ubuntu, Debian, Android 12。

Orange Pi (Droid)はリンクはあるもののファイル自体は存在していないという残念な状態

microSDで起動させる場合のAndroid 12はSDDiskTool_v1.72.zipに含まれているSD_Firmware_Tool.exe から書き込む。

中国語インタフェース…

config.iniを開いて「Selected=1」を「Selected=2」に替えたら英語インタフェースになった

まず「SD Boot」を選択してから、「Firmware」ボタンをクリックして、OrangePi5_RK3588S_Android12_v1.0.0.imgを指定して「Create」ボタンをクリックする。

書き込み確認で、はい、を選んで書き込み開始

書き込み完了

書き込んだmicroSDはこんな感じのパーテーションになりました。

NVMe SSDを取り外して、microSDのみ入れて電源オン…

しばらく待つと下記の画面となります。

アプリ一覧にブラウザはいませんが、検索欄をクリックすればブラウザとして使えます。

F-Droidでもアクセスしてフリーソフト中心のソフトウエアレポジトリにアクセスしてみましょう…

が・・・たいしていいアプリがあるわけじゃないので微妙なんですけど・・・

ただ、いい感じのブラウザがなくて・・・

Ubuntu Touchでも使ったBromite ブラウザ をF-Droidレポジトリに追加してインストールすると、Chromiumもダウンロードできるんですが、Google開発者サービスがない、といわれるのでBromiteの方を使った方がいいでしょう

で・・・ブラウザをインストールしてyoutubeにアクセスしてみたところ、HDMI経由の音声出力も動いていました。

うちの場合標準設定では音量が小さくて、大きくする必要がありました

ただ、結局アプリが微妙なので、使い道があまりないかなぁ・・と

スマホをゲーム機っぽくするGameSir X3 Type-C接続版が届いた

aliexpressでGameSir X3が$187.49 なんて値段で売ってるのを発見

あれ?いつのまに発売されてたの?と調べて見ると、Indiegogoでクラウドファンディングをやっていた。

GameSir X3 Type-C-The Ultimate Mobile Controller

GameSir X2と比べて背面に冷却用ファンが追加された、という違いのようだ。

GameSir X2はタイミング逃して買わず、原神をプレイしだしてからGameSir T6miniをやってみたけど、こいつだけGameSirのマッピングアプリ非対応で使えないとか縁がなかったけど

$69 ならちょうどいいか?と1口購入

ちなみに5/12になったらaliexpressの販売ページは $99.97に値下がっていました。

驚いたのは「June 2022」という予定だったものが、 5/20に発送連絡が来たということ。

まあ、5/24に発送手法変更ということでトラッキング番号が再発行になりましたが、5/25に中国を出て5/29に到着という快速具合でした。

で・・・到着

中身

で・・・手持ちのスマホを入れてみる

Androidの「設定」画面で「その他の設定」などにある「OTG接続」を有効化しないと認識できないのですが、Qualcomm/スナップドラゴン SoCのスマホでは認識しましたが、MediaTek SoCのスマホでは認識できませんでした。

動作確認はGameSirアプリを使って行います。GameSirアプリは https://github.com/gamesir123/app/blob/master/readme_en.md から入手します。apkをインストールすると下記の様にGoogle Playが文句を言ってきます。

2022/06/07追記: Google Playストア配布版 でも動く、という話を聞いて試したところ、原神、PS Remote Playで使って見たところ特に問題なく動作しています。

これは「キー入力と画面操作を乗っ取るなんて悪いやつに違いない」ということで警告を出しているというわけです。どうにもならないのでコレは無視します。(Android の今後のバージョンでこういう機能が完全に使えなくされる可能性もあります)

GameSirアプリをインストールして、必要ないろいろな設定をしてから「Gamepas testing」にてボタンの反応を確認します。

動作に問題がなければゲームで遊んで見ます。


StreamLinkだとそのままコントローラとして認識してくれます。

「プレイ開始」を選んでパソコンと接続するとこんな感じ

この「BACKを長押ししてリモートセッションを制御します」というのは、左上の「G」ボタンを長押しする、という意味になります。

とりあえずライザのアトリエを起動してみたところ、まあ普通に動きました。


続いて今回のメイン目的の原神ですが、原神はコントローラに対応していないため、GameSirアプリを入れてマッピング機能を有効にしないと使えません。

また、OPPOスマホの場合、OSの省電力設定の影響で画面上にGameSirアプリのアイコン群は表示されるけど、キーマップ動作はしない、という面倒くさい状態になっていました。

これは原神などの重いソフトを動かすと、他のアプリを強制終了させる、という機能によるものでした。

これを解消するにはOS設定画面からアプリ情報の「GameSir」を選択し、「省エネ」から「バックグラウンド実行を許可する」を選択して、強制終了されないようにする必要がありました。

必要な設定を行ったあと、GameSirアプリを起動して、GameSirアプリ内のMy Gamesに「原神」「StreamLink」などGameSir X3を使って操作したいアプリを登録します。

この場合、「原神」をクリックすると原神用のマッピング設定で起動します。

「StreamLink」をクリックするとマッピング設定を無効化してからStreamLinkが起動します。マッピングをしないからといってStreamLinkを登録しないでいると、原神で遊んだあとStreamLinkを起動すると原神用のマッピング設定のまま動いてしまう形になるので注意が必要です。

マッピング設定を有効にする場合、GameSirアプリでの有効化の他に、GameSir X3側での操作が必要となります。

原神が起動したあと左上の「G」ボタンを、右下の「Home」ボタンを同時に押すと緑丸内の上側のLED1が緑色の点灯に変わり、マッピング機能が有効化されます。

押したあと、下記の様な「GameSirに Gamesir-X3 Type-Cへのアクセスを許可しますか?」というダイアログが表示された場合は「OK」を選択します。

これでアナログキーでの操作ができるようになります。

LED1が緑にならなかったりした場合は、もう1回 G+Homeボタンを押して様子を見てください。

さて、原神の操作をしてみたところ標準で設定されているマッピングはPS4ユーザにとってちょっと使いにくいので、変更しようと思ったのですが、どこで設定変更できるかがよく分かりませんでした。

あ・・・ローディング画面で何かが見える・・・

ということで、下記の赤丸の部分がGameSirアプリのマッピング設定を変更するためのアイコンでした。

ここをタップして設定変更を行います。

割り当てるキーがタップするあたりを設定していきます。

設定完了したら×ボタンタップのあと「Save to accessory」で保存します。

こんなあたりで大丈夫かと思います。


PS4 Proを遊ぶのにSONY純正PS Remote Playというのがありますが、これはコントローラ非対応なので、GameSirアプリでマッピングして遊べます。

スクリーンショットはPS Remote Playアプリ側の制限で撮れませんでした・・・


で・・・GameSir X3ですが、でかいファンがついているのですが、これ、ファン専用Type-Cコネクタにケーブルを繋いで電源供給しない限りファンがまわらないので、かなり面倒くさいんですよね・・・

ファン専用バッテリーとか内蔵してくれればよかったかも?という感じがしなくもないです。


2022/10/12追記

マッピング設定をした場合、画面上にうっすら割当ボタンの表示がされています。

この表示度合いは設定で変えられます。

GameSirアプリの設定画面を開いて「Advanced」にある「General settings」を選択。

そこにある「Button transparency」の値を左側(-)にずらしていくと、どんどん薄くなっていき、一番左だと消えます。

CHUWEI HiPad Proを買ったらがっかりペンタブレットだった件

スナドラ662で、メモリ8GB、ストレージ128GBというスペックにひかれてCHUWEI HiPad Proをペン付きで購入してみました。

8月5日に発送連絡があって、到着したのが8月17日でした。

追加送料払ってなかったのでもっと時間がかかるのかと思っていたら2週間かからないという予想外の到着でした。

ペン付きで買ったので2つ届きました。

裏面は綺麗な感じですね

添付のペンはHiPen H6とありました。

起動後の初期設定は普通のAndroidなので飛ばして、firmware updateを行います。

ここ、メッセージを読み飛ばしていたのですが、アップデート後の再起動でかならず下記の画面でブート失敗します。

画像

ボリュームの下ボタンを押して「Factory data Reset」を実行して初期化をする必要がある、ということです。

なので、ファームウェアアップデートが完了するまでGoogleアカウントの登録などの詳しい設定を行ってはいけない、ということですね。

さて、とりあえず原神を起動して様子見・・・

うーん・・・いまいち

次・・・ペンの動作がどうか確認。

手持ちにWacom Bamboo Inkペンがあったので、今回買ったHiPen H6を並べて見る。

だいたい同じサイズ。

画像

ペン先のサイズがちょっと違うっぽい(なお、Bamboo Inkのが斜めにみえるのは、曲げてしまってしまったため)

HiPad ProはMPP(Microsoft Pen Protocol)採用という話なので、Bamboo InkをMPPモードで電源を入れると使える様になる。

Bamboo Inkで書いた時と

HiPen H6で書いた時と比べると結構筆圧動作が違ってて興味深かったです。

・・・ここまではそんなに問題なさそうに見えますよね

ところが・・・

見ての通りに

ペンの動きに対して、描画が遅すぎる

この動作、CLIP STUDIOだけでなくKritaでも、筆圧検知自体は出来ているけど、遅延が酷い状態でした。

画像

よって、絵描き用途としてまったく向かない感じでした。

このCHUWEI HiPad Proですが、事前にAmazon PrimeがHDで見れる、というのもあったのですが、ChinaR「【CHUWI HiPad Proレビュー】WideVine L1認証済みのCHUWI HiPad ProはAmazonプライムビデオのHD再生に非対応(CHUWI HiPad Pro Don’t Support HD On Amazon Prime Video, Although Got WideVIne L1)」にあるように対応できてない、とかいう問題もあります。

とりあえず、うちのHiPad Proは2万円分のネタになってもらえるように、他の人に貸し出して楽しんでもらうつもりです

ASUS VivoBook E203NAにWindows10とChromeOSを入れた

秋葉原のMLcomputerにいったら整理中の箱の中にASUSの薄いノートが入っていた。

電源ボタンおしてみたけど、電源は入らない、という状態だったけど、「これいくら?」と聞いて見た。

すると、「ASUS E203MA(あとで調べたらCPUがN4000とちょっとスペックが上)でキーボードが使えないジャンク品を3千円としている」ということだったので、3千円で購入した。

裏面みるとネジが1つなく、1つがセロテープで無理矢理とめられていた。

んー、と思いつつ電源ON

F2キーでBIOS/UEFI画面に入ることができた。

スペックを確認するとASUS VivoBook E203NA の下位モデルでCPU N3350、RAM 2GB、eMMC 32GBというものだった。

メインストレージが64GB未満なのは現状Windows10で使うにはキツイものでした。

Windows 10 21H1をインストールして一通りWindows Updateをかけるとデバイスは全て正常に認識しましたが、問題が・・・

そう、OSだけでほぼ全て使ってしまうのです。

あと、注意点として、Windows 10インストール直後のQualcomm Atheros QCA9377ドライバだとバッファローWSR-1800AX4の802.11ax Wi-Fi EasyMesh対応版に接続出来ないという不具合が・・・

Windows Updateを行って下記のv12.0.0.919にアップデートすると接続出来るようになります。

このほかWebブラウザでサイトを見たりしていたら空き容量が2GBを切っているという・・・

裏面のネジがおかしいのもあるので中を確認

増設の余地は全くない構造でした。

基板がどうなっているかは下記の動画をみてもらうと良さそうです。

なお、ネジがちゃんとついていなかったのは、ネジの長さが2種類あって、2本だけ長いものがあるんですが、その2本の使いどころを誤っていたせいでした。

正しくは下記の画像の赤丸の2箇所なんですが、分解した人は下側左右両サイドに使っていました。

さて、ストレージ増設なんてことはできそうにないので、ChromeOS+brunchで起動してみます。

まずはBIOSでSecurebootをdisableにかえてから、Boot ManagerからUSBメモリを選択して起動します。(電源ON後にいきなりBoot Managerを出す手法は分からなかった)

ChromeOSリカバリイメージはrammus、grubで設定するoptionsは「options=enable_updates,pwa」だけでいけるというなかなか素直な状態でした。

Ctrl+Alt+Tからshellを開いて「sudo chromeos-install -dst /dev/mmcblk0」で内蔵ストレージにChromeOSを書き込んで、本体のみでのChromeOS起動を確認しました。

興味深かったのは、いままでbrunchでrammusイメージを元にしてChrome OSで起動したノートパソコンでGoogleアカウントログインを行うと「お使いの Chome OSで~」というメールが来てたのですが、ASUS VivoBook E203NAにChromeOSを入れたやつでは「お使いの ASUS Chromebook Flip C434で~」と、機種名が書かれたメールになっていた。

ベースとしているrammusは「ASUS Chromebook C425, ASUS Chromebook Flip C433, ASUS Chromebook Flip C434」向けイメージなので、わからなくもないんですが

ASUS Chromebook Flip C434 はCore m3-8100Y/RAM 4GB/ストレージ 32GB/14.0インチ1920*1080/タッチパネルあり、とだいぶスペックが違うのになぁ・・・といった感じです。


2022/05/06追記

Google純正となった「Chrome OS Flex」をASUS VivoBook E203NA上で試したところ、特に問題なく動作しました。


2022/07/20追記

ChromeOS Flexの正式版を入れてみましたが、引き続き特に問題無く動作しました。

入れ替え前は5月にインストールしたベータ版時代のものでしたが、そのときは「104.0.5087.0 (Official Build) dev (64ビット)」という状態で、チャンネルが固定となっており、devからstableへの移行ができませんでした。

正式版に入れ直したところ103.0.5060.114 とdev無しのバージョンとなりました。