TimVideos.us開発のHDMI入力をパソコンに入れるオープンソースハードウェアHDMI2USB

Allwinner H3関連の開発者のgithubを見ていたら、HDMI2USBというプロダクトを発見。

Timvideos.us」という生放送用設備のプロジェクトとして、「ビデオカメラのHDMI出力をパソコン入れるためのハードウェアHDMI2USB」と「複数あるカメラを切り替えて放送に流すためのソフトウェアgst-switch」というものだった。

timvideossetup

で・・・HDMI2USBは結構多機能で、概略としては下記のことができる。
hdmi2usb

講演者のプレゼン表示用ノートパソコンの外部出力をHDMIに繋ぐと、それを会場用プロジェクター出力とサブTVにHDMI出力でき、また、中継用にビデオカメラ映像と合成してUSB出力することができるというものなのです。

この製品の利点
・プレゼン表示画面とビデオカメラ映像の合成はHDMI2USBボードで行うので中継用パソコンの負荷軽減
・UVC(USB Video Class)の機器として認識されるため専用ドライバが不要
・firmwareは公開されているためカスタマイズ可能(Xilinx Spartan-6の知識が必要)
・Ubuntu環境がプライマリサポートで、Ubuntuのみで中継配信までを行える

現状、HDMI2USBのハードウェアは「Digilent Atlys」と「Numato Opsis」の2種類があります。

「Digilent Atlys」はXilinx Spartan-6の汎用ボード「Digilent Atlys」として市販されている汎用ボード使用したプロトタイプです。
それに対して「Numato Opsis」は、今回のプロジェクト用にカスタマイズされたものとなります。
Numato Opsisは、いまはまだ開発中であるもののDisplay Portの入出力ができるようになるらしいので、今後を考えるとこちらの方がいいんでしょうね。安いですし。

なお、HDMI入力をUVC(USB Video Class)として入力出来るようにするだけであれば「パソコンやスマホにHDMI入力をつけてビデオカメラの生中継に使う方法」でも可能です。

マイコンソフトのXHEAD-2(仮)とV-BridgeのクラウドファウンディングプロジェクトMUSES

マイコンソフトの「CEATEC JAPAN 2016出展内容」に、HDMI入力をISDB-Tで送信し、地デジTVで受信できる「XHEAD-2(仮)」が紹介されていた。

で、今日。
cnx-softwareの「V-Bridge Muses Digital TV Modulator Boards Let You Broadcast Your Own TV Channel for $199 and Up (Crowdfunding)」という記事で似たようなものが紹介されていた。

この製品はkickstarterでクラウドファウンディング中の「MUSES: The First Open Source Modulator Development Board」で、台湾のVATekの「VATEK VMB820XD ENMODERを利用して、HDMIを各種デジタルTVとして再送信するプロダクトとのこと。

内部的には下記の5種類のパーツに別れている。
・MUSES-β(本体ボード、日本の地デジ対応)
・MUSES-α(廉価版本体ボード、日本の地デジ非対応)
・Video board(ビデオ入力ボード、必須)
・RF Board(TVに出力するためのボード、必須)
・STM32 Parts(単品で操作するためのボード)

MUSES-αとβの違いは下記となっており、日本の地デジ向けTVで使うにはβの方が必須となる。
msues-1

組み合わせとして、「BASIC PACKAGE($199)」「STANDARD PACKAGE($399)」「TURNKY PACKAGE($599)」の3種類がある。
TURNKY PACKAGEに関しては15台限定で$559となっている。

msues-2
日本の地デジ向けTVで使うにはMUSES-βが必要となるので「STANDARD PACKAGE($399)」「TURNKY PACKAGE($599)」のどちらかが必要となる。

2017年1月予定、とのことですが、はたしてどうなることか???

2.5G/5Gbpsのイーサネット規格IEEE 802.3bz/mGig/NBASE-Tで買える製品は何か?

2.5Gbps/5GbpsでCAT5eケーブルを使用するイーサネット規格がIEEE 802.3bzとして標準化された。

以前より「NBASE-T Alliance」にて「NBASE-T」という名称、またCisco社では「mGig(Multigigabit Ethernet)」という名称で製品化が進んでいたものではある。

1月に記事を書いた時は気がつかなかったのですが「玄人志向の10GBase-T NIC GbEX-PCIEはTehuti Networks TN9510相当品」って、NBASE-T対応製品だったんですね。

他にどんな製品があるのかな?と調べてみた
NBASE-T Alliance加盟各社の製品一覧
「Type of Product:System-level Product」で、「Availability:Shipping」となっているものが普通に購入できる製品、という意味になる。

スイッチ

メーカ 製品名 種別 uplink系 downlink系
SFP+ 10G 5G 2.5G 1G 10G 5G 2.5G 1G
Cisco Meraki MS350-24X L3スイッチ 4 8 なし 16
Cisco Catalyst 3560-CXシリーズ L3スイッチ 2 6 なし 8 or 12
Cisco Catalyst 4500シリーズ L3スイッチ 使用するモジュール次第
Cisco Catalyst 3850シリーズ L3スイッチ 3850-12X48Uなら12ポート分、3850-24XUなら24ポート分対応
Brocade ICX 7450シリーズ L3スイッチ RJ-45コネクタの一部で10Gと2.5Gに対応してるらしいがよく分からない
Aruba Aruba 3810シリーズ L3スイッチ たぶん、Aruba 3810M 40G 8 HPE Smart Rate
PoE+ 1-slot Switch (JL076A) だけが8ポート分10G/5G/2.5G/1G対応
Aruba Aruba 5400Rシリーズ L3スイッチ 使用するモジュール次第
Cisco Meraki MR53 無線AP なし あり なし
NETGEAR ProSAFE M4200 無線AP 2 なし 8 なし
Cisco Cisco Aironet 3800シリーズ 無線AP なし 2 なし
Aruba Aruba 330シリーズ 無線AP なし あり なし

NIC
・TEHUTI Network「TN9510: 5-speed 10GBase-T / NBASE-T」PCIeの10G/5G/2.5G/1Gネットワークインタフェース
・Promise「SANLINIK3 T1」40GbpsのThunderbolt3インタフェースを2.5Gに変換するアダプタ

Intelからは「Intel Ethernet Controller X550 family」というチップのみで、NICはまだリリースされていない模様


2016/10/06追記

GIGABYTEからIntel X550-AT搭載の1ポートモデル「CLN4121 (rev. 1.0)」とIntel X550-AT2搭載の2ポートモデル「CLN4222 (rev. 1.0)」が出る模様。

GIGABYTEのNIC製品ページでは特に明記されていませんが、使用しているIntel X550-AT/X550-AT2についての詳細が記載されている「Intel Ethernet Controller X550 Specification Update」にはNBASE-T対応についての記述が・・・

2. NBASE-T Speed Advertisement

NBASE-T speed advertisement (2.5 GbE/5 GbE) is disabled by default in the X550 NVM. An NBASE-T
enabled driver should be used to link at NBASE-T speeds.
Linux driver version 4.3.9 is currently the only supported software solution for NBASE-T.
For future planned enhancements, contact your Intel representative.

おや・・・標準では無効にされているんですか・・・
今後に期待・・・なんですかね?

i-dioチューナーに外付けアンテナをつけてみた

そういえばAmanekチャンネルアプリが出てからちゃんとi-dioチューナー使ってみた事無かったなぁ、と思って起動すると、全然使えない。
i-dioアプリだと問題無く使える。

ただ、受信状況が悪いせい、というのもあるかもしれない、と外付けアンテナを買ってみた。

前に、ヨドバシとAmazonで探した時は、FMアンテナ+変換コネクタで2千円ぐらい、という感じだった。

それが、昨日探してみると、セットで1089円、という大変お手頃のものがあった。(eBayson FMフィーダーアンテナ 75Ω Antenna 3.5mm コネクタ 対応機種 Bose Wave & Acoustic Wave music system)

丁度よさそうなので買ってみた。

こんな中身で届いた。
idio
idio2

i-dioチューナーの3.5φジャックにつなげて・・・
idio3

壁に仮置き
idio4

電波塔(関東では東京タワー)から遠い場合は、T字の部分を、もっとピーンと張りましょう。

うちの場合は、だらーんとしてても、全然問題無く受信できました。

で・・・Amanekチャンネルアプリの動作ですが、全然受信できませんでした。

単3電池駆動の携帯電話SpareOneの3Gモデルが登場していた

以前紹介した単3乾電池で駆動するGSM携帯電話SpareOneの3Gモデルって、どうなったのかな?と情報を確認したところ、いつの間にか発売されていた。

製品ページ「SpareOne Emergency Phone (3G)
アメリカのAT&Tのみに対応しているようだ。

探したらASCII.jpで話題になっていた「年25ドルで使えるAT&Tの非常用3G電話がステキ(2015/11/19)

なお、上記の記事では対応周波数に誤りがあり、正しくは下記であるようだ。

GSM 850/900/1800/1900 MHz
UMTS 850/1900 MHz

(マニュアルの26ページより)

AT&T専売なようで、AT&TのSIMとセットで販売されているようだが、SIMロックされているのかどうかは不明。
なお、AT&TのUTMS 850MHzと1900MHzというのは日本とは互換性がない帯域なので、日本では使用できない。