中華スマホを見ていると、時々見慣れない「SP8810」とか「SC8810」とかいうチップを積んだものが出てきます。
例えば、↓のHaipad Galaxy S3 i9300とか。
調べてみると、Spreadtrum社から出ている「SC8810」というチップのことでした。(SP8810はメーカ名を略してしまっているようです)
SC8810 TD-HSPA/TD-SCDMA/EDGE/GPRS/GSM 1GHz Low-Cost Smartphone Platform
スペックは
・40nmプロセス製造
・CPU Cortex-A5ベース 1GHzまで
・GPU Mali-400
・メインメモリ 1GBまで
・内蔵ROM 4GBまで
・対応電波形式2G GSM 850/900/1800/1900MHz
・対応電波形式3G TD-SCDMA(3GPP R2) 2010~2025MHz/1880~1920MHz/2300~2400MHz
・ディスプレイズのメインターゲット WVGA
・カメラ 5MP
という感じで、中国のみで使える3GのTD-SCDMAしか対応していないので、日本では使えない感じですね。
このSpreadtrum社は、4G用にSC9610というものが今後出すようです。(発表は終わったけど、出荷がまだ)
TD-LTE/TD-SCDMA/EDGE/GPRS/GSM Single-Chip Baseband Modem
こちらも、中国国内向けなのようで、「TD-LTE/TD-SCDMA/GSM」対応です。
プロセスルールは40nmのままなようなので、性能面ではちょっと微妙なんじゃないのかなぁ、とか思います。
とはいえ、スペック上はDOWN 100Mbps/UP 50Mbps対応なようなので、ソフトバンクあたりから廉価ルータで採用したりするんじゃないのかなぁ、とか思います。
2014/01/09 追記
現在は、WCDMA向けの4コアSC7735S/SC7730Aや1コアのSC7710や、TD-SCDMA/WCDMA両対応のSC8735Sなどが提供されています。
・Spreadtrum社から4コアCPU SC8735S/SC8835S/SC7735Sなど5製品がリリース(2014/01/08)
・Spreadtrum SC7710搭載のAndroidが日本公式発売!その名もfreetel!(2013/09/11)
“SpreadtrumのSC8810(SP8810)とSC9610というCPU” への2件の返信