Rstream A1 Q&A 2012/02/10版

その1,その2と分かれていましたが、まとめてみました。

・rstream a1 イオン
b-mobileオリジナルのものも含めて使用可能です。
ただし、音声契約無しのデータ回線のみの場合、MUCHTEL A1 Android 2.2.2では、電波強度の表示が圏外表示となります。
このため、一部アプリ(Google Map)などを3G回線で使用する場合に、データ通信が行えないと誤認され、使用できない場合があります。

この問題は、Androidで広く発生している問題です。
詳しいあたりはbog ブローヴちゃんの「Android + b-mobile データ専用 SIM で電界強度を表示する 」あたりを参照してください。

なお、上記で紹介されている手法をMUCHTEL A1 Android 2.2.2に行ってみました。
MUCHTEL A1 Android 2.2.2はodex firmwareであるため、バッチファイルが使えません。
手動でがんばってみたのですが、残念ながら改善はされませんでした。

・rstream emobile
確認する限りでは、イーモバイルが使用している1700MHz Band IXに対応している痕跡がないので、非対応であるはずです。
FOMAプラスエリアのBand VIについても、非対応だと思われます。

・rstream ソフトバンク
MMS関連で若干問題があると思いますが、それ以外は特に問題ないでしょう。
APN設定を間違えると結構致命的なので注意してください。(課金的な面で)

・rstream a1 SPモード
ドコモのSPモードは使用できません。
これはSPモードについてのドコモ側の設定で、ドコモ販売端末以外の接続を受け付けないようになっているためです。
この認識は携帯電話固有のIDであるIMEIによって行われています。
このIMEIは書き換えることができないので、諦めてください。
(正確には書き換えは原理的には不可能ではないが、いろんな問題が発生する)

・Rstream A1 iモード
iモードはAndroid非対応です。
iモードメールのことであれば、iモード.netというWebメールサービスと、IMoNiというソフトウェアを利用することである程度利用することはできます。

・SPモードメール
SPモードメールも非対応です。

・muchtel wifi トラブル
無線AP設定で、ステルスSSIDを使用している場合、認識が遅い場合が多々あります。
CM7系firmwareの場合は、特に遅くなるような印象があります。

とりあえずは、以下の設定をしてから、10分ぐらい放置してみてください。
・「Wi-Fi設定」-「詳細設定」-「Wi-Fiのスリープ設定」にて、「スリープにしない」
・「表示」-「画面消灯」を「2分」

1回認識すれば、次はそこそこ早いよーな気がします。

・Rstream キー おかしい
CM7系のfirmwareをインストールすると、フロントキーの操作がおかしくなります。

1:メニュー、3:戻る、だったものが
4:メニュー、6:戻るで、1も戻る、となる。

これは、海外でよく販売されている類似機種とMUCHTEL A1では、フロントキー周りの構成が異なっているために発生しています。

解消するには、MUCHTEL A1に対応したLinux Kernelをインストールする必要があります。
kernelの違いについて解説
kernelの配布ページ

・Rstream カメラ
海外の類似機種と、MUCHTEL A1とでは、カメラ周りのハードウェアも異なります。
こちらも、MUCHTEL A1に対応したカメラ関連モジュールをインストールすることで対処可能です。
ものは上記のフロントキーと同じところにあります。
kernelの違いについて解説
kernelの配布ページ

・rstream 中華フォント
はい、中華フォントです。
Rstream A1標準のAndroid 2.1で/system/fontsにフォントを突っ込む方法が未発見であるため、現状なんともできない感じです。

CM7系であれば、大抵ちゃんとした日本語フォントが入っています。

また、MUCHTEL A1標準のAndroid 2.2.2の場合は、/system/fontsに日本語フォントを追加する、ということができます。(DroidSansJapanese.ttfというファイル名で配置してください。)

なお、MUCHTEL A1標準Android 2.2.2は、日本語リソースが入っていないので、「MoreLocale2」をインストールして、設定画面とかは英語表記、日本語に対応しているアプリについては日本語表示される、という設定状態にして使用してください。
もしくは、「MUCHTEL A1 純正Android 2.2.2+日本語化手順のfastbootを使わない手順」の手順で、日本語フォントの追加と、日本語化を行ってください。

・Rstream A1 ICS
あるにはあります。
Boston Mania:[Rom 4.0] Ice Cream Sandwich for Boston v1.2 (Alpha)
ただ、現状は実用に耐えません。

ardXさんが別バージョンを公開中。
こちらの方が動きが良いらしい。
・xda: [DEV] [WIP] [Commtiva Z71/FIH-F0X variant] Ice Cream Sandwich AOSP/CM9
・andro-id: [DEV ONLY][WIP][ICS][KERNEL] AOSP Ice Cream Sandwich for Commtiva Z71 variant

・Rstream A1 Android 2.1
Rstream A1純正のAndroid 2.1に戻す手法は現在までに確立されておりません。
一度、他のfirmwareに書き換えたら戻すことはできません。

・Rstream A1 ドライバ
起動状態にあるRstream A1をパソコンにつなぐと、CD-ROMドライブとして認識され、その中の「setup.exe」を実行すれば、それなりに必要なドライバがインストールされます。
なお、使用しているアンチウイルスソフトによっては、ドライバインストール後、Windowsを再起動しないとちゃんと認識されないことがあるようです。

・SUT 1.7.0でfirmware書き込み中、最後のあたりで失敗する
NVイメージを書き込む前のreboot待ちで、タイムアウトして失敗することがあります。
原因は書き込んだfirmwareに含まれているrecoveryが標準以外のものである場合に発生します。

現在確認している限りでは、SUT 1.7.0が正常に動作するrecoveryは以下の3種類です。
・標準のrecovery(ただし、CM7などのzipファイルの適用はできない)
ANDRO-ID Clockworkmod recovery
recovery-a88 v1.6.0.2

・Rstream バッテリー
現在互換品を取り寄せ中・・・

・Rstream ストラップ
海外機種には珍しく、下部にストラップホールがあります。
引っかけるタイプです。

・Rstream 裏蓋 開け方
外す時は、裏蓋を上の方向にずらす、というような感じで外します。
なお、標準firmwareの場合、裏蓋が外れていると、電源が切れるので注意。
また、裏蓋にアンテナがついているので、開けて使うのも危険です。

・Rstream 裏蓋 互換
MUCHTEL A1のもののみ利用可能です。
それ以外の類似機種の流用は流用できません。
これは「物理的に形が違う」・「裏蓋側にアンテナがついている設計なのはMUCHTEL A1だけ」という2点が原因です。

・Rstream 保護ケース
保護ケースは、純正品がとりあえずあります。
海外の類似機種 例えば、Motrola XT3 XT502用のものは、それなりに使えなくもないですが、側面ボタンが干渉するので、工夫する必要があります。

Xperia X10 mini proのカスタムROM事情 2012/02/08版

Xperia X10 mini proのカスタムROM事情 2012/04/23版」を公開しました。

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2011年12月からのXperia X10 mini proのカスタムROM事情について、一挙まとめ。
なお、前回は2011/11/30版です。

トピック
・nobodyAtallさんがX10 mini proに本格参戦
・そこそこ動くICS登場

nobodyAtallさんがX10 mini proに本格参戦
いままでXperia X8をメイン、X10 miniをサブ、という感じでいろいろと開発してきているnobodyAtallさんが、nAa-kernelとMiniCM7をひっさげてX10 mini proに本格参戦。

[KERNEL] nAa-10 [29/1/12] Custom Gingerbread kernel + CWM Recovery
[ROM] MiniCM7-2.1.8 [29/1/12]Gingerbread 2.3.7/CM7.2 unofficial port for the pro

このnAa-kernel+MiniCM7の組み合わせは、現状の一番お薦めです。

そこそこ動くICS登場
自身のX10 mini proが、中華製充電器のせいで壊れた、ということで開発から撤退していたpaul-xxxさん、新しいX10 mini proを入手した、ということで、再参入。

比較的順調に開発が進んでいるようで、CM9 beta3というステータスになっていたりします。
[ROM] CM9 ICS 4.0.3 – Beta3 [X10 Mini Pro]

kernelはnAa-kernelで使用しますが、現状だと「カメラ」と「無線LAN」「FMラジオ」が動いていない、とのこと。

なお、11月に出てきたslade87さんのIceyCubeの方はリリース以降、動きがないようです。

GrandstreamのVoIPアダプタについて調査中

2014/02/12追記「格安050VoIP電話を使って自宅回線としてみる」というGrandstream Networkの「HandyTone 702 ATA」を実際に導入した記事もあります。


家の回線利用状況を変えようと思い、連絡先として設定しているBiglobeのPNタイプのVoIPをやめて、ここしばらく契約しているCoviaのVoIPを自宅用に設定する計画。

そんなわけで、汎用的に使えるであろうVoIPアダプタを調査中。
まずは、おっとのネットワーク専門店でカテゴリ付きで取扱中GrandstreamのVoIPアダプタについて調査中

・おっとで販売中のHT486とHT496はEnd-Of-Lifeプロダクト=在庫処分?
・現行はHT286/HT502/HT503
・HT486とHT286はfirmwareが共通だがHT286が現行というのはおそらく1portモデルであるため
・HT502かHT503かはアナログ電話回線を使うかどうか、という違い
・HT502/HT503はルータとしてもとりあえず使える

(2012/02/09追記)
・HT286の後継としてHT701というのが2/1に発表された。2末に定価$39で発売予定
・HT502/503/701は、日本のNTTの発信者番号表示に対応。HT486/496は不明

機種名 Ethernet NAT Router DHCP FXS FXO PSTNパススルー Voicemail LED Voice codec
HandyTone 286 (HT286) 1 RJ45 (LAN) No Client 1 No No Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 502 (HT502) 2 RJ45 (LAN/WAN) Yes Client Server 2 No No Yes G.711(a/u-law), G.723.1, G.729A/B/E, G.726-40/32/24/16, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 503 (HT503) 2 RJ45 (LAN/WAN) Yes Client Server 1 1 Yes Yes G.711(a/u-law), G.723.1, G.729A/B/E, G.726-40/32/24/16, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 486 (HT486) 2 RJ45 (LAN/WAN) 10Mbps No Client Server 1 No Yes Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 488 (HT488) 2 RJ45 (LAN/WAN) 10Mbps No Client Server 1 1 Yes Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)
HandyTone 701(HT701) 1 RJ45 (LAN) No Client 1 No No Yes G.711(a/u-law), G.723, G.729A/B, G.726-32, iLBC, T.38(fax)

Motorola XT502用のケースを買ってみた

ebayで売ってたケースを買ってみた。

香港発送なのですが、旧正月を挟んだせいか、届くのに23日かかった。

で、さっそくRstream A1に取り付けてみた。

ぱっと見はいけそうな雰囲気。

が・・・

シャッターボタンが隠れてる。


USBコネクタの位置が若干ずれている。

USBの蓋を閉めると・・・

ケースつけたままでは開けることはできませんでした。

あと、上下の形がXT502の方が若干角張気味なので
コーナー部分に空きが出来てしまっています。

そのせいで、上下方法に指を動かした際に、ケースが外れてしまう、ということがありました。

そんなわけなので、流用はあまりお薦めしません。

Rstream A1用のKernelについて

Rstream A1(およびMUCHTEL A1)では、Commtiva z71系とは微妙にハードウェア構成が異なっており、そのままではうまく動かない点があります。

・カメラの制御チップがバージョンアップし、OV5642からOV5642AFに変更
・正面にあるキーに関する制御部分が違う

カメラ制御チップのOV5642からOV5642AFに変わったというのも実は若干微妙な点があり、本来であればOV5642AFなのであれば「0xFD」というコードを返すはずのところが、OV5642と同じ「0x3C」を返すという問題(?)があります。
また、フラッシュライトをサポートしているにもかかわらず、その旨をきちんと応答していない、という問題もあります。

上記の情報はaf_not_foundさんによって突き止められました。
この情報を元に、af_not_foundさんがgithubにてhttps://github.com/af-not-found/muchtel-a1-2.6.32.xという形でkernel 2.6.32.9向けの修正を行っています。

上記で使用しているkernel 2.6.32.9というのは、Commtiva z71向けの安定版kernelと言われているものです。
より新しいkernel 2.6.35.xをベースにしたものもありますが、クロックアップ系の動作が怪しいとか、再起動しやすい、とかいくつか問題があります。が、Wifiテザリングする場合などはこちらの方が都合が良いようです。(注:再起動が頻発するってわけじゃないです。あくまで2.6.32.9と比較すると多め、というものです)

そのため、kernel 2.6.35.xをベースにしたRstream A1向けkernelを、af_not_foundさんの修正内容を元に私が作成しています。
ソースはhttps://github.com/osakanataro/muchtel-a1-kernel-2.6.35.xにて公開しています。

これらはどちらも、Commtiva z71向けCM7 EAの作者 Edger86さんがgithubで公開しているkernel sourceを元にしています。

CM7 EAの配布スレ
EA kernelの配布スレ

kernel 2.6.32.xベース: https://github.com/Edgar86/boston-2.6.32.xhttps://github.com/af-not-found/muchtel-a1-2.6.32.x
kernel 2.6.35.xベース: https://github.com/Edgar86/commtiva-kernel-z71https://github.com/osakanataro/muchtel-a1-kernel-2.6.35.x

Rstream A1の改造が始まった2011年12月下旬は、2.6.35.xベースのkernel sourceのみ公開でしたが、お願いしたところ2.6.32.9ベースのkernel sourceもすぐに公開していただけました。
これにより、Rstream A1でのCM7利用促進ができました。

というのを、メモとして残しておかないと忘れてしまいそうなので、書き残しておきます。