まず、「Orange pi 2」と「Orange pi mini 2」はWiFi対応のためのチップの有無で、基盤自体は共通になるためどちらも「OPi2」としてとして扱われる。
「Orange pi PLUS」は、内蔵ストレージがある(eMMC)、SATAコネクタがある、など、差異が大きく、別扱いとなっている。
「Orange pi 2/mini 2」と「Orange pi PC」は、だいたい同じだが、特にUSB周りの構成が異なっている。
「Orange pi 2/mini2」では、基板上にUSBハブのチップが載っており、そこを経由してUSB機器を接続している。
「Orange pi PC」では、H3チップの持つUSBコントローラ機能を直接コネクタにつないでいる。
コスト削減になっているが、USB機器側でなにか変な動作した場合に、直接H3チップに影響がいくことになるため、壊れやすくはなっていると思われる。
4. Win32 Disk Imager などを使ってmicroSDにディスクイメージを書き込みます
書き込み後のmicroSDは、FAT32のパーテーションと、ext4のパーテーションにわかれます。
5. FAT32パーテーションをマウントし「script.bin」と「uImage」をコピーする
FAT32パーテーションの中にscript.bin.OPI-2_1080p50などのファイルがあります。
必要なファイルをコピーして配置します。
Orange pi 2とOrange pi mini 2の場合
「script.bin.OPI-2_~」から使いたいHDMIの解像度のファイルを「script.bin」としてコピー
「uImage_OPI-2」を「uImage」としてコピー
Orange pi PCの場合
「script.bin.OPI-PC_~」から使いたいHDMIの解像度のファイルを「script.bin」としてコピー
「uImage_OPI-2」を「uImage」としてコピー
Orange pi plusの場合
「script.bin.OPI-PLUS_~」から使いたいHDMIの解像度のファイルを「script.bin」としてコピー
「uImage_OPI-PLUS」を「uImage」としてコピー
さて、Orange pi PCは、OS部分をmicroSDに入れて起動する。
現在、使えるのはAndroidとLubuntu 14.0.4の2つ。
Orange pi 2と共通、というような記述が一部に見られたが、配布イメージ名がそれぞれ別なので、たぶん、違うんでしょう。
(例えばpi mini 2用のを使うと、起動して使えそうな感じはするものの、実際はUSBポートが一部動作しない、とかあるようです)
スペックは既存モデルのOrange pi 2 / Orange pi 2 miniとほぼ同等。
大きな違いはWiFiの有無、とUSBポートの数、です。
そして、値段が$15。
CHIPは$9ですが、CPUは大幅に負け(Cortex-A8 1コア vs Cortex-A7 4コア)、RAMも少量(512MB vs 1GB)。内蔵ストレージ(4GB)のみ勝っている。
が・・・一番早く手に入る開発者向けで2015年9月<予定>。
それ以外は、2015年12月~2016年5月にかけて入手できる<予定>。
ただし、現状は、スケジュールが順調に遅れています。
それに対して、このOrange pi PCは、既に発売が開始されています。
どうなるのかわからないものより、いま、稼働機が手に入るOrange pi PCを買ってしまいましょう!
Allwinner H3搭載のOrange piシリーズは現状下記の4機種あります。
・Orange pi Plus (WiFi搭載,SATAコネクタ搭載,内蔵ストレージ8GB) 送料込 $42.41
・Orange pi 2 (WiFi搭載) 送料込 $31.96
・Orange pi mini 2(WiFiなし) 送料込 $26.96
・Orange pi PC(WiFiなし) 送料込 $18.15
Orage pi 2 / Orange pi mini 2 / Orange pi PCは、3つとも、基本構成が同じであるため、同じOSイメージが使用できます。
Orange pi 2 / Orange pi mini 2 / Orange pi PCは、ほぼ同じような構成ではあるのですが、細部が異なるようで、異なる機種のOSイメージを使うと、フル機能が使えない場合があるようです。
また、Orange pi plusのみストレージ構成が大きく異なるため、差異が結構あります。
(2015/09/17追記「Allwinner H3搭載のOrange piの機種間差異について」という記事を作成しています)
このため、機種ごとに使えると提示されているOSが異なっています。
現時点で使用できるOSイメージは
・Linux
・Android
の2系統があります。
Linuxは、Allwinnerが提供しているLinux SDKベースに作成されており、Kernelは、Allwinner Linux SDKベースのバージョンを使っています。
それ以外のソフトウェア部分は、Raspberry pi用に提供されているソフトウェアレポジトリから持ってきているので、多くの用途には問題はないかと思います。