RHEL6でインストール時からSAN Boot multipath構成したら/bootがマウントされない


RHEL6で、SAN Boot multipath構成を組んでみた。
起動時からmultipath設定でうまくいくのかなぁ?と思ったら、案の定、いくつか問題が・・・

ディスクは/dev/mapper/mpathaで認識しており、
/dev/mapper/mpathap1 /boot 500MB
/dev/mapper/mpathap2 swap 適量
/dev/mapper/mpathap3 / 残り全部
いうパーテーション設定。

この状況で起動したところ、/etc/fstabが以下となっていた。

UUID=~ /                       ext4    defaults,_rnetdev 1 1
UUID=~ /boot                   ext4    defaults,_netdev 1 2
/dev/mapper/mpathap2    swap                    swap    defaults,_netdev 0 0
tmpfs                   /dev/shm                tmpfs   defaults        0 0
devpts                  /dev/pts                devpts  gid=5,mode=620  0 0
sysfs                   /sys                    sysfs   defaults        0 0
proc                    /proc                   proc    defaults        0 0

この状態だと、起動時、/bootがマウントされていなかった。
「mount -a」を実行するとマウントはされた。

UUID指定ではなく、mpatha指定なら行くだろうと、変更してみても/bootがマウントされない。

いろいろ試した結果、マウントオプションが「defaults,_netdev」となっていることが原因だった。

最終的に、以下の様な/etc/fstabとした。

/dev/mapper/mpathap3    /                       ext4    defaults,_rnetdev 1 1
/dev/mapper/mpathap1    /boot                   ext4    defaults 1 2
/dev/mapper/mpathap2    swap                    swap    defaults,_netdev 0 0
tmpfs                   /dev/shm                tmpfs   defaults        0 0
devpts                  /dev/pts                devpts  gid=5,mode=620  0 0
sysfs                   /sys                    sysfs   defaults        0 0
proc                    /proc                   proc    defaults        0 0

ちなみに、mpath指定ではなく、UUID指定でもきちんと動作しました。

CSuploadなんて無かった!(Azureに仮想マシンイメージをアップロードする方法


Microsoft Azureに仮想マシンイメージをアップロードしようとした。
ぐぐったら、CSUploadというコマンドを使うらしく、Azure SDKをインストールすればいいらしい・・・

Azure SDKをインストールして、実行!

PS C:\> CSupload
CSupload : 用語 'CSupload' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラ
れません。名前が正しく記述されていることを確認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確
てください。
発生場所 行:1 文字:1
+ CSupload
+ ~~~~~~~~
    + CategoryInfo          : ObjectNotFound: (CSupload:String) [], CommandNotFoundException
    + FullyQualifiedErrorId : CommandNotFoundException

PS C:\>

そんなコマンドは無いらしい。

気を取り直して公式系情報を探す。

Create and upload a Windows Server VHD to Azure

「Add-AzureVhd」コマンドを使うようだ。

固定長で作成したWindows7 64bit評価版のインストール済みvhdファイルを指定して実行。

PS C:\> add-azurevhd

コマンド パイプライン位置 1 のコマンドレット Add-AzureVhd
次のパラメーターに値を指定してください:
(ヘルプを表示するには、「!?」と入力してください。)
Destination: http://~.blob.core.windows.net/images/win7-64.vhd
LocalFilePath: C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks\win7-64.vhd
MD5 hash is being calculated for the file  C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks\win7-64.vhd.
MD5 hash calculation is completed.
Elapsed time for the operation: 00:07:35
Creating new page blob of size 21474836992...
Detecting the empty data blocks in the local file.
Detecting the empty data blocks completed.
Elapsed time for upload: 00:32:17

LocalFilePath                                               DestinationUri
-------------                                               --------------
C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual hard disks\win... http://~.blob.core.windows.net/images/win7-6...


PS C:\>

ネットワークの転送量を見ていると、「Detecting the empty data blocks in the local file.」から「Detecting the empty data blocks completed.」までが案外長い。
動いてるのかなぁ?と悩むぐらいに。(注:転送前にローカルのVHDファイル内の空きブロック検出して、送らなくてもいい部分を探しているので、時間がかかっている)

転送終了後、無事、仮想マシンの新規作成にこのイメージが使用できる、ということを確認できました。

Windows上でX-Windowアプリを表示するためのXサーバ VcXsrv


Windows上でX-Windowsアプリを表示させるために使うXサーバソフトウェアとして、「Xming」が有名である。

しかし、Xmingの最近のバージョンは寄付者向けリリースのみとなっている。
他にないものか、と探してみると「VcXsrv Windows X Server」というものがあった。

こちらは、Visual Studio 2013 Express Editionでコンパイルされており、64bit版バイナリも提供されている。
また、sourceforgeにて、ソースコードも公開されているので改造することもできる。

とりあえず、インストールしてみて、Xmingと使い比べてみたところ、思いの外、VcXsrvは好成績だった。

比較手法としては、VcXsrvを:0で起動し、Xmingを:1で起動し、他のLinuxサーバ上から、同じアプリをそれぞれ表示させる、というものを取ってみた。

「gnome-terminal」
terminal
左:VcXsrv、右:Xming

Xmingは小さく表示されてしまっている。
また、タスクバーの表示は下記のようになる。
taskbar
左:VcXsrv、右:Xming、(真ん中:コマンドプロンプト)

VcXsrvはアプリのアイコンがきちんと表示されるが、xmingでは「X」のアイコンで代用される。

「firefox」
VcXsrvの場合
vc-firefox

Xmingの場合
xming-firefox

VcXsrvの場合、タイトルバーもきちんと表示されている。
Xmingでは表示できていない。

Windows Serverを複数ユーザで利用時、各ユーザ毎にXmingを起動しTeraTermを使う手法


Windows Serverにリモートデスクトップ(RDP)でログインし、そこからTeraTermを使ってLinuxサーバにログインする、って運用をしてるところは結構あると思います。

で、X-Windowのアプリを表示したい時に、フリー版のXmingを使おうとしたら、思うように使えない、という事態になったりします。

フリー版のXming ver6.9.0.31を普通にインストールすると、そのショートカットは、全ユーザ共通で、Xサーバを「:0」で起動する設定になっています。

このため、Windows Server上で誰かがXmingを起動すると、他の人は番号競合のためXmingを起動できなくなってしまいます。

回避方法は簡単で、番号が被らないようにXmingを起動する、ということです。

Xmingの標準ショートカットは以下のものです。

"C:\Program Files (x86)\Xming\Xming.exe" :0 -clipboard -multiwindow

これを、例えば「:1」で起動する様に変更します。

"C:\Program Files (x86)\Xming\Xming.exe" :1 -clipboard -multiwindow


(ちなみに、「:51000」とかでも起動し動作しました)

また、この設定の場合、SSHを使ったX11 forwardingを使った場合は表示できますが、Linuxサーバ上で「export DISPLAY=WindowsサーバIP:1.0」といったような形で表示させようとした場合、拒否されてしまいます。

そういった場合は下記の様な形で「-ac」オプションをつけます。

"C:\Program Files (x86)\Xming\Xming.exe" :1 -clipboard -multiwindow -ac


(-acは、アクセスコントロールをしない、という設定なので、予期しないホストからXアプリが飛んでくる可能性はありますが、まぁ、気にしない、ということでこの設定にしています。)

なお、最近、一般向けには公開されていないXmingではなく、VcXsrvを使う場合でも、オプションは同様になります。(VcXsrvについては「Windows上でX-Windowアプリを表示するためのXサーバ VcXsrv」を参照のこと)

で・・・これで解決かといえば、そうでもありません。

Tera TermのSSHポート転送の機能に、「Xクライアントアプリケーションの転送」という項目があります。
これは、SSH X11 forwardingとも呼ばれる機能で、Linuxサーバ上ではlocalhost扱いなんだけど、実際には、SSHを使用してWindows上に表示される、というものです。

Tera Termの場合、下記の様にON/OFFのみが選択できます。
teraterm

この場合、Tera Termでは、Windows上のXサーバの「:0」に対して画面を出力しようとします。

このため、せっかくXming側を複数立てても、「:0」を起動させている人のところにXアプリの画面が集まってしまいます。

(以下は、2015/03/02に修正)

回避方法は3つ。

その1:指定できるputtyを使う
出力先をGUIで設定できるputtyを使用する。
設定は下記のX display locationに例えば「:1.0」と入力します。
putty

その2:環境変数でDISPLAYを指定してTeraTermを起動する
version 4.86(2015/02/28リリース)より前のTera Termの場合、TeraTermの起動方法を工夫することで指定ができます。

標準の設定GUIでは設定できませんが、Windowsのコマンドプロンプトで環境変数DISPLAYを設定することによって、出力先を指定することができるようになっています。
(機能追加要望を出したら教えてもらった)

なので、以下のようなバッチファイルを書くと、指定したところにXアプリが出力できるようになります。

@echo off
set DISPLAY=:1.0
"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" Linuxサーバ名 /ssh-X

その3:TeraTermの起動オプションで指定する(ver4.86以降)
TeraTerm ver 4.86から、/ssh-Xオプションが拡張され、DISPLAYを指定できるようになりました。
(TeraTermのマニュアル)

以下の様な形で「/ssh-X」の後にスペースを入れず、連続して出力先を記述します。

"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" Linuxサーバ名 /ssh-Xlocalhost:1.0

DynDNSの仕組みが若干変わった


2023/07/10追記

この記事で触れているddclientですが、2023年7月5日付けで更新終了となりました。

代替としてinadyn , dnsupdate が紹介されていました。


昔はDynDNSと呼ばれていた「Dyn」というDNSサービスがあります。

固定じゃないIPアドレスでも、特定のホスト名でアクセスできるようにしてくれるRemote Access(DynDNS)を、以前は無料で提供していました。
今は、年25ドルになっています。

が・・・実は、無料だった当時、寄付をすると上位サービスにアップグレード、というキャンペーンをやっていました。
このアップグレードしたユーザは、現在も、無料で使えていたりします。

それは、さておき、Dynに久々にログインしてみたところ、以下の様にお知らせが出てきました。

login

You have not generated an updater client key!
Please generate a key for use with update clients to help keep your account credientals secure.

いままで、DynDNSに登録したIPアドレスを変更する際、クライアントソフトにユーザ名/パスワードを登録して行っていたものを、Dynの管理画面でクライアントキーを発行し、それをクライアントソフトに登録する、という形に変更したようです。

が・・・Linuxの場合、Dynのクライアント一覧に掲載されているソフトが、GUI環境向けの「Dyn Updater for Ubuntu Linux」だけがクライアントキーに対応していないように見えるのは気のせいか??
(2014/09/25リリースのver5.2に「Support secure update key for account.dyn.com in place of account credentials.」とある)

ddclient」の方は、2013/12/26リリースのver3.8.2が最新のようで、まだ対応していない。

そんなわけで、新しい仕組みができたけど、まだ使えない、という微妙な感じになりました^^;;;