Orange Pi 5でAndroid/Linux共にM.2 SATA SSDから起動できるようになった

Orange Pi 5の中国語DownloadページのAndroid镜像リンクをたどってみたところ、SPIFlash-SATA SSDというディレクトリが・・・

え?と思って、ダウンロードしてRKDevToolを使って書き込みを試して見るも「Switch into SATA storage Fail, did not support to switch in」というエラーで成功しない。

改めて中国ページの官方工具にあるマニュアルを確認してみると「OrangePi_5_RK3588S_用户手册_v0.7.pdf」と英語ページにあるマニュアルよりだいぶバージョンが上がっている。

ただ、M.2 SATA SSDからAndroidを起動する場合の書き込み手順について違う点はなく、原因は不明・・・

(注:最終的にはLinux側でSPIFlashを書き換えるとAndroidの書き込みが成功するようになりました。)

LinuxをM.2 SATA SSDから起動

その他にないかマニュアルを読み直すとM.2 SATA SSDからLinuxを起動する手順が掲載されているので、そちらを試行してみた。

マニュアル上の重要なポイントは以下

実際にやってみる。

まずSPIFlashの書き換えに使うファイルを確認

orangepi@orangepi5:~$ ls -ld /usr/share/orangepi*
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Dec 22 19:36 /usr/share/orangepi
drwxrwxr-x 2 root root 4096 Dec 12 17:58 /usr/share/orangepi5
orangepi@orangepi5:~$ ls -l /usr/share/orangepi
total 4
-rw-r--r-- 1 root root 3269 Dec 22 19:34 boot.cmd
orangepi@orangepi5:~$ ls -l /usr/share/orangepi5/
total 16384
-rw-rw-r-- 1 root root 16777216 Dec 12 17:58 rkspi_loader_sata.img
orangepi@orangepi5:~$

SPIFlashを書き換えます。

orangepi@orangepi5:~$ sudo dd if=/usr/share/orangepi5/rkspi_loader_sata.img of=/dev/mtdblock0
[sudo] password for orangepi:
32768+0 records in
32768+0 records out
16777216 bytes (17 MB, 16 MiB) copied, 244.953 s, 68.5 kB/s
orangepi@orangepi5:~$

現状のM.2 SATA SSD上のブートローダ、パーテーションをddでzeroを書き込んで消します。

orangepi@orangepi5:~$ sudo dd bs=1M if=/dev/zero of=/dev/sda count=2000 status=progress
1754267648 bytes (1.8 GB, 1.6 GiB) copied, 2 s, 877 MB/s
2000+0 records in
2000+0 records out
2097152000 bytes (2.1 GB, 2.0 GiB) copied, 5.5852 s, 375 MB/s
orangepi@orangepi5:~$
orangepi@orangepi5:~$ sudo fdisk -l /dev/sda
Disk /dev/sda: 476.94 GiB, 512110190592 bytes, 1000215216 sectors
Disk model: WT M.2 512G
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
orangepi@orangepi5:~$

次にmicroSD上にコピーしておいたLinuxイメージをM.2 SATA SSDに書き込みます。

orangepi@orangepi5:~$ sudo dd if=Orangepi5_1.0.8_ubuntu_jammy_desktop_xfce_linux5.10.110.img of=/dev/sda bs=1M status=progress
8129609728 bytes (8.1 GB, 7.6 GiB) copied, 119 s, 68.3 MB/s
7800+0 records in
7800+0 records out
8178892800 bytes (8.2 GB, 7.6 GiB) copied, 121.861 s, 67.1 MB/s
orangepi@orangepi5:~$

書き込み完了後のパーテーションはこのようになります

orangepi@orangepi5:~$ sudo sync
orangepi@orangepi5:~$ sudo fdisk -l /dev/sda
GPT PMBR size mismatch (15974399 != 1000215215) will be corrected by write.
The backup GPT table is not on the end of the device.
Disk /dev/sda: 476.94 GiB, 512110190592 bytes, 1000215216 sectors
Disk model: WT M.2 512G
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: 58FCCC02-859A-5041-ADA7-14802AADF341

Device      Start      End  Sectors  Size Type
/dev/sda1   61440   585727   524288  256M Linux extended boot
/dev/sda2  585728 15974366 15388639  7.3G Linux filesystem
orangepi@orangepi5:~$

書き込んだM.2 SATA SSDの/dev/sda1 にあるorangepiEnv.txtを書き換えるためにマウントします。

orangepi@orangepi5:~$ sudo mount /dev/sda1 /mnt
orangepi@orangepi5:~$ df -h /mnt
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1       256M   95M  162M  37% /mnt
orangepi@orangepi5:~$ ls -l /mnt
total 96104
-rwxr-xr-x 1 root root   230456 Dec 22 19:39 boot.bmp
-rwxr-xr-x 1 root root     3269 Dec 22 19:34 boot.cmd
-rwxr-xr-x 1 root root     3341 Dec 22 19:51 boot.scr
-rwxr-xr-x 1 root root   215221 Dec 22 18:24 config-5.10.110-rockchip-rk3588
drwxr-xr-x 3 root root     4096 Dec 22 19:36 dtb
drwxr-xr-x 3 root root     4096 Dec 22 19:36 dtb-5.10.110-rockchip-rk3588
-rwxr-xr-x 1 root root 33915392 Dec 22 18:24 Image
-rwxr-xr-x 1 root root 11119990 Dec 22 19:54 initrd.img-5.10.110-rockchip-rk3588
-rwxr-xr-x 1 root root      154 Dec 22 19:51 orangepiEnv.txt
-rwxr-xr-x 1 root root     1542 Dec 22 19:48 orangepi_first_run.txt.template
-rwxr-xr-x 1 root root  7853912 Dec 22 18:24 System.map-5.10.110-rockchip-rk3588
-rwxr-xr-x 1 root root 11120054 Dec 22 19:54 uInitrd
-rwxr-xr-x 1 root root 33915392 Dec 22 18:24 vmlinuz-5.10.110-rockchip-rk3588
orangepi@orangepi5:~$

orangepiEnv.txtの最後に「overlays=ssd-sata」を追加します。

orangepi@orangepi5:~$ sudo cp /mnt/orangepiEnv.txt /mnt/orangepiEnv.txt.org
orangepi@orangepi5:~$ sudo vi /mnt/orangepiEnv.txt
orangepi@orangepi5:~$ cat /mnt/orangepiEnv.txt
verbosity=1
bootlogo=true
overlay_prefix=rk3588
fdtfile=rockchip/rk3588s-orangepi-5.dtb
rootdev=UUID=5ead0754-b05b-4f29-8170-b0620e7ae6d2
rootfstype=ext4
overlays=ssd-sata
orangepi@orangepi5:~$

書き込んだらumount

orangepi@orangepi5:~$ sudo umount /mnt
orangepi@orangepi5:~$

このあと、microSDを抜いて、M.2 SATA SSDのみで電源を入れると、M.2 SATA SSDから起動しました。

orangepi@orangepi5:~$ sudo fdisk -l /dev/sda
Disk /dev/sda: 476.94 GiB, 512110190592 bytes, 1000215216 sectors
Disk model: WT M.2 512G
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: 58FCCC02-859A-5041-ADA7-14802AADF341

Device      Start       End   Sectors   Size Type
/dev/sda1   61440    585727    524288   256M Linux extended boot
/dev/sda2  585728 990183423 989597696 471.9G Linux filesystem
orangepi@orangepi5:~$

Android再挑戦

Linux側でSPIFlashを書き換えたあとであれば成功するかな?と試してみたところ、これまで失敗していたところは問題無く終了し、書き込みが実行されるようになりました。

(microSDをさしっぱなしにしていると途中で失敗するので注意)

Androidの書き込み完了後は自動的に再起動されAndroidが起動します。

なお、起動したAndroidは、WiringOPアプリが追加されている以外はあまり違いがないような感じでした。


2023/01/12追記

新しいM.2 SATA SSDが届いたので、Androidイメージを書き込むべく、とりあえず「sudo dd if=/usr/share/orangepi5/rkspi_loader_sata.img of=/dev/mtdblock0」を行ったあとに、RKDevToolで書き込みを実施してみましたが、書き込みはfailしました。

「sudo dd if=Orangepi5_1.0.8_ubuntu_jammy_desktop_xfce_linux5.10.110.img of=/dev/sda bs=1M status=progress」でLinuxイメージを書き込み、一度起動させたあとで、RKDevTool書き込みを試すと、成功しました。

(このとき、Linuxを書き込んだあとのorangepiEnv.txt 修正を忘れたので、Linux起動が途中で失敗してinitramfsで止まりましたが、電源強制オフのあと、Android書き込みには問題ありませんでした。)

Orange Pi 5のまとめ 2023/01/13版

Orange Pi 5 が届いた」を始めにいろいろOrange Pi 5に関する記事をいろいろ書いていったら探しにくくなってしまっているので、まとめ記事を作成しました。

この記事の更新履歴

2023/01/07: 作成
2023/01/13: Chromium OS(openFyde)について追加。microSDとM.2 SSDの優先順位について修正。M.2 SATA SSDの入れ替えに関して追加

仕様について

M.2スロットで使用できるもの

・M.2 NVMe SSD(M-key)

M.2 M-keyで使えるSSDには、M.2 NVMe SSDとM.2 SATA SSDの2種類があります。

Orange Pi 5の公式仕様としてはM.2 NVMe SSDが使用できる、ということになっています。

Orange Pi 5ではM.2 NVMe SSDの2242が適切なサイズですが、日本で買うと高いです。

aliexpressでは日本の半額程度で買え、2週間程度で届きます。

私はKingSpecというメーカの512GBを買いました。詳細は「aliexpressでM.2 2242サイズのSATAとNVMeを買ってみた

・コンバーターボード経由でM.2のA/E-keyのWiFiカード

本来はA/E-keyのM.2はM-keyにさすことが出来ませんが、コンバーターボードを使うことでさすことができます。

詳細については TechnicaLifeさん「Orange Pi 5 で Intel AX200 Wi-Fi を使う」にて

・限定的にM.2 SATA SSD(M-key)

2023/01/07時点ではOrange Pi 純正Ubuntu/Debianで使える手法ですが、microSDからLinuxを起動したあと、ssd-sataというkernelモジュールを読み込むことでM.2 SATA SSDを利用することができるようになります。

詳細「Orange Pi 5でデータディスクとしてならM.2 SATAも使える

2022/12/23に中国サイトでのみリリースされてたAndroidイメージではM.2 SATAから起動できるイメージなるものがありました。(いま気がついたのでダウンロード中です)

中国サイトのマニュアルにLinux/AndroidでM.2 SATA SSDから起動するための手順が書かれていました。
詳細「Orange Pi 5でAndroid/Linux共にM.2 SATA SSDから起動できるようになった

microSD起動とM.2 SSD起動の切り替え

microSDとM.2 SSDを両方入れている場合にどちらを優先するか、というあたりはnand領域に書き込んで設定しているようです。 基本的には起動できるmicroSDがあればそちらから起動するようです。

どちらかしかさしていない状態であれば、さしているデバイスから起動するようになっているようです。

このため、うちではM.2 NVMe SSDから起動するように設定した後、他のOS環境を試す際は、一度M.2にさしたSSDを取り外して、microSDのみにして起動しています。

M.2 NVMe SSD起動とM.2 SATA SSD起動の切り替え

「Androidを書き込んだM.2 NVMe SSD」と「Androidを書き込んだM.2 SATA SSD」をさしなおして環境をかえられるかな?とやってみましたが、無理でした。

SPIFlashの内容を書き換えないと駄目なようですが、RKDevToolで自動化されている作業を手動でできるのかが不明です。

なお、RKDevToolを使って、M.2 SSDをフォーマット/書き換えすれば切り替え自体はできました。

M.2 SATA SSDのLinuxとM.2 SATA SSDのAndroidの切り替え

M.2 SATA SSDを2枚用意して、差し替えることで起動を切り替えられるか試してみましたが上手くいきませんでした。どうやらLinux起動用の設定とAndroid起動用の設定は違うようです。

Linuxについて

Orange Pi純正のUbuntu/Debianの他に、2022年末にarmbianのベータ版公開が始まりました。

Orange Pi純正は2023年1月にも更新されてv1.0.8(年末はv1.0.6だった)になっていますが、v1.0.6からv1.0.8相当にアップデートする手法がわからない、というのが難点です。

GPUドライバがない件

2023/01/07時点ではOrange Pi純正もarmbianも初期設定では、ソフトウェア処理となっていて、SoCに含まれているGPUが有効活用されていません。

Panfrost GPU driverを適用するとSoCのGPUが活用できます。

Orange Pi 5純正のUbuntuのGPU表示を高速化できるのか?」で試したのですが、確かに数値としては速くなったものの全体的な動きに問題がありました。

armbianの方は、armbianのページにかかれている解説の通りに実行するこで組み込み正常動作はするのですが、あまり変化がなく微妙でした・・・

また、2023/01/03リリースの Orangepi5_1.0.8_ubuntu_jammy_desktop_xfce_linux5.10.110.img で起動した際、初期状態の /etc/chromium-browser/default に対して「CHROMIUM_FLAGS=”-use-gl=egl”」という変更を加えたところ、それだけで、chromiumブラウザ上でのWebアクアリウムがfps:3からfps:60に改善されるという状況に・・・

2023/01/07時点ではGPU周りはまだ混沌としている感じです。

Androidについて

2023/01/07時点で公式から配布されているAndroidイメージにはGoogle Playは含まれていません。
→「Orange Pi 5をAndroid 12で動かす

中国サイトにあるOrange Pi OS(Droid)にも含まれていませんでした。
→「Orange Piの中国サイトからだとOrange Pi OS(Droid)が入手できる

じゃあ、Google Playが使えないか、というとそうでもなくて、Androidの開発者向けオプションにあるDSU Loader機能を使うとなんとか使えるようになる、というのを発見しました。
→「Orange Pi 5用Android 12からGSIイメージの汎用Androidを起動する

また、Orange Piの中国サイトで2022/12/23にリリースされたAndroidイメージはM.2 SATA SSDから起動できるものがあるようです。(いま気がついたのでダウンロード中です…)

ためした限りではAndroid部分はWiringOPというGPIO関連のテストを行うアプリが追加されていましたが、それ以外はあまり差がないようでした。

Chromium OSについて

ChromeBookなどで使われているChromeOSには、オープンソースのみで構成されているChromium OSというものがあります。

このChromium OSをベースとしていろんな機種で動作させるようにするプロジェクトがいくつかあり、その1つのFydeOSという商業ベースのものがあります。

このFydeOSのオープンソース版は以前からあったのですが2022年になってからopenFydeという名称を付けて展開を始めています。このopenFydeで2023/01/07からOrange Pi 5向けの開発と提供が始まっていました。

さっそく導入してみました→「Orange Pi 5でChromium OS(openFyde)を動かす

ChromeアプリやLinuxについては特に問題無く動いています。音声出力にも問題はありません。

Orange Pi 5純正のUbuntuのGPU表示を高速化できるのか?

ゆきまくらさんの「OrangePi5の公式xfceイメージにビデオドライバーをあてる」にGPUドライバを適用する話が書かれていた。

ただ上記だと詳細がわからないので、いろいろ調べながら試してみた。

現状調査

まず、同じRK3588S使っているKhadas Edge 2 Proあたりの情報みればなんかあるかな?と、cnxsoftwareにある「Khadas Edge2 Pro review – A Rockchip RK3588S SBC tested with Ubuntu 22.04」を読んでみる

「inxi -Fc0」というコマンドを実行するとハードウェア構成が出る、と

orangepi@orangepi5:~$ inxi -Fc0
System:
  Host: orangepi5 Kernel: 5.10.110-rockchip-rk3588 aarch64 bits: 64
    Desktop: Xfce 4.16.0 Distro: Ubuntu 22.04.1 LTS (Jammy Jellyfish)
Machine:
  Type: ARM System: Orange Pi 5 details: N/A
CPU:
  Info: 3x 4-core model: N/A variant-1: cortex-a76 variant-2: cortex-a55
    bits: 64 type: MCP AMP cache: L2: 3x 512 KiB (1.5 MiB)
  Speed (MHz): avg: 408 min/max: 408/1800:2400 cores: 1: 408 2: 408 3: 408
    4: 408 5: 408 6: 408 7: 408 8: 408
Graphics:
  Device-1: display-subsystem driver: rockchip_drm v: N/A
  Device-2: mali-bifrost driver: mali v: N/A
  Device-3: rk3588-dw-hdmi driver: dwhdmi_rockchip v: N/A
  Display: server: X.Org v: 1.21.1.3 driver: X: loaded: modesetting
    gpu: rockchip_drm,mali,dwhdmi_rockchip resolution: 1920x1080~60Hz
  OpenGL: renderer: llvmpipe (LLVM 13.0.1 128 bits) v: 4.5 Mesa 22.0.5
Audio:
  Device-1: hdmi driver: rk_hdmi_sound
  Device-2: rk3588-dw-hdmi driver: dwhdmi_rockchip
  Device-3: hdmi driver: rk_hdmi_sound
  Sound Server-1: ALSA v: k5.10.110-rockchip-rk3588 running: yes
  Sound Server-2: PulseAudio v: 15.99.1 running: yes
Network:
  Device-1: rk3588-gmac driver: rk_gmac_dwmac
  IF: eth0 state: up speed: 1000 Mbps duplex: full mac: 66:bd:6f:11:95:d7
Drives:
  Local Storage: total: 29.9 GiB used: 11.49 GiB (38.4%)
  ID-1: /dev/mmcblk1 model: 5cMJR size: 29.9 GiB
Partition:
  ID-1: / size: 29.14 GiB used: 11.4 GiB (39.1%) fs: ext4 dev: /dev/mmcblk1p2
  ID-2: /boot size: 255.7 MiB used: 94.2 MiB (36.8%) fs: vfat
    dev: /dev/mmcblk1p1
  ID-3: /var/log size: 187.3 MiB used: 2.4 MiB (1.3%) fs: ext4
    dev: /dev/zram1
Swap:
  ID-1: swap-1 type: zram size: 3.75 GiB used: 0 KiB (0.0%) dev: /dev/zram0
Sensors:
  System Temperatures: cpu: 40.7 C mobo: N/A
  Fan Speeds (RPM): N/A
Info:
  Processes: 246 Uptime: 7m Memory: 7.51 GiB used: 796.8 MiB (10.4%)
  Shell: Bash inxi: 3.3.13
orangepi@orangepi5:~$

「glxinfo -B」で現在使用しているGPU出力に関する設定が分かるらしく「OpenGL renderer string: llvmpipe (LLVM 13.0.1, 128 bits)」を使ってる

orangepi@orangepi5:~$ glxinfo -B
name of display: :0
libGL error: failed to create dri screen
libGL error: failed to load driver: rockchip
libGL error: failed to create dri screen
libGL error: failed to load driver: rockchip
display: :0  screen: 0
direct rendering: Yes
Extended renderer info (GLX_MESA_query_renderer):
    Vendor: Mesa/X.org (0xffffffff)
    Device: llvmpipe (LLVM 13.0.1, 128 bits) (0xffffffff)
    Version: 22.0.5
    Accelerated: no
    Video memory: 7689MB
    Unified memory: no
    Preferred profile: core (0x1)
    Max core profile version: 4.5
    Max compat profile version: 4.5
    Max GLES1 profile version: 1.1
    Max GLES[23] profile version: 3.2
OpenGL vendor string: Mesa/X.org
OpenGL renderer string: llvmpipe (LLVM 13.0.1, 128 bits)
OpenGL core profile version string: 4.5 (Core Profile) Mesa 22.0.5
OpenGL core profile shading language version string: 4.50
OpenGL core profile context flags: (none)
OpenGL core profile profile mask: core profile

OpenGL version string: 4.5 (Compatibility Profile) Mesa 22.0.5
OpenGL shading language version string: 4.50
OpenGL context flags: (none)
OpenGL profile mask: compatibility profile

OpenGL ES profile version string: OpenGL ES 3.2 Mesa 22.0.5
OpenGL ES profile shading language version string: OpenGL ES GLSL ES 3.20

orangepi@orangepi5:~$

「eglinfo」でも情報がある

orangepi@orangepi5:~$ eglinfo
EGL client extensions string:
    EGL_EXT_client_extensions EGL_EXT_platform_base
    EGL_KHR_client_get_all_proc_addresses EGL_KHR_platform_x11
    EGL_EXT_platform_x11 EGL_KHR_platform_gbm

GBM platform:
arm_release_ver of this libmali is 'g6p0-01eac0', rk_so_ver is '5'.
eglinfo: eglInitialize failed

X11 platform:
EGL API version: 1.4
EGL vendor string: ARM
EGL version string: 1.4 Valhall-"g6p0-01eac0"
EGL client APIs: OpenGL_ES
EGL extensions string:
    EGL_NV_context_priority_realtime EGL_KHR_image_pixmap
    EGL_KHR_partial_update EGL_EXT_image_dma_buf_import
    EGL_KHR_config_attribs EGL_KHR_image EGL_KHR_image_base
    EGL_KHR_fence_sync EGL_KHR_wait_sync EGL_KHR_gl_colorspace
    EGL_KHR_get_all_proc_addresses EGL_IMG_context_priority
    EGL_KHR_no_config_context EGL_EXT_image_dma_buf_import
    EGL_EXT_image_dma_buf_import_modifiers EGL_EXT_yuv_surface
    EGL_EXT_pixel_format_float EGL_ARM_pixmap_multisample_discard
    EGL_KHR_gl_texture_2D_image EGL_KHR_gl_renderbuffer_image
    EGL_KHR_create_context EGL_KHR_surfaceless_context
    EGL_KHR_gl_texture_cubemap_image EGL_EXT_image_gl_colorspace
    EGL_EXT_create_context_robustness
Configurations:
     bf lv colorbuffer dp st  ms    vis   cav bi  renderable  supported
  id sz  l  r  g  b  a th cl ns b    id   eat nd gl es es2 vg surfaces
---------------------------------------------------------------------
0x01 32  0  8  8  8  8  0  0  0 0 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x02 32  0  8  8  8  8 24  0  0 0 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x03 32  0  8  8  8  8 24  8  0 0 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x04 32  0  8  8  8  8 24  8  4 1 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x05 16  0  5  6  5  0  0  0  0 0 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x06 16  0  5  6  5  0 24  0  0 0 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x07 16  0  5  6  5  0 24  8  0 0 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x08 16  0  5  6  5  0 24  8  4 1 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x09 24  0  8  8  8  0  0  0  0 0 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0a 24  0  8  8  8  0 24  8  0 0 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0b 24  0  8  8  8  0  0  0  4 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0c 24  0  8  8  8  0 24  8  4 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0d 16  0  5  5  5  1 24  8  0 0 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x0e 16  0  5  5  5  1 24  8  4 1 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x0f 16  0  4  4  4  4 24  8  0 0 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x10 16  0  4  4  4  4 24  8  4 1 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x11 32  0  8  8  8  8 24  8  8 1 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x12 16  0  5  6  5  0 24  8  8 1 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x13 24  0  8  8  8  0 24  8  8 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x14 32  0  8  8  8  8 24  8 16 1 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x15 16  0  5  6  5  0 24  8 16 1 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x16 24  0  8  8  8  0 24  8 16 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x17 24  0  8  8  8  0  0  0  0 0 0x21TC            y  y     win,pb,pix
0x18 64  0 16 16 16 16 24  8  0 0 0x00--            y  y     pb
0x19 32  0 10 10 10  2 24  8  0 0 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x1a 24  0  8  8  8  0  0  0  0 0 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix

orangepi@orangepi5:~$

cnxの記事でglmark2-es2-waylandを使ってベンチマークとってるので、マネして「sudo apt install glmark2-es2-wayland」でベンチマークソフトをインストールして実行

orangepi@orangepi5:~$ glmark2-es2-wayland
Error: main: Could not initialize canvas
orangepi@orangepi5:~$

Orange PI 5 Ubuntu環境では実行できない

よくよく確認してみるとX-waylandを使用していないので「glmark2-es2」を実行。

orangepi@orangepi5:~$ glmark2-es2
arm_release_ver of this libmali is 'g6p0-01eac0', rk_so_ver is '5'.
arm_release_ver of this libmali is 'g6p0-01eac0', rk_so_ver is '5'.
=======================================================
    glmark2 2021.02
=======================================================
    OpenGL Information
    GL_VENDOR:     ARM
    GL_RENDERER:   Mali-LODX
    GL_VERSION:    OpenGL ES 3.2 v1.g6p0-01eac0.efb75e2978d783a80fe78be1bfb0efc1
=======================================================
[build] use-vbo=false: FPS: 688 FrameTime: 1.453 ms
[build] use-vbo=true: FPS: 855 FrameTime: 1.170 ms
[texture] texture-filter=nearest: FPS: 899 FrameTime: 1.112 ms
[texture] texture-filter=linear: FPS: 859 FrameTime: 1.164 ms
[texture] texture-filter=mipmap: FPS: 848 FrameTime: 1.179 ms
[shading] shading=gouraud: FPS: 904 FrameTime: 1.106 ms
[shading] shading=blinn-phong-inf: FPS: 886 FrameTime: 1.129 ms
[shading] shading=phong: FPS: 814 FrameTime: 1.229 ms
[shading] shading=cel: FPS: 789 FrameTime: 1.267 ms
[bump] bump-render=high-poly: FPS: 552 FrameTime: 1.812 ms
[bump] bump-render=normals: FPS: 952 FrameTime: 1.050 ms
[bump] bump-render=height: FPS: 900 FrameTime: 1.111 ms
[effect2d] kernel=0,1,0;1,-4,1;0,1,0;: FPS: 973 FrameTime: 1.028 ms
[effect2d] kernel=1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;: FPS: 746 FrameTime: 1.340 ms
[pulsar] light=false:quads=5:texture=false: FPS: 973 FrameTime: 1.028 ms
[desktop] blur-radius=5:effect=blur:passes=1:separable=true:windows=4: FPS: 482 FrameTime: 2.075 ms
[desktop] effect=shadow:windows=4: FPS: 785 FrameTime: 1.274 ms
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 222 FrameTime: 4.505 ms
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=subdata: FPS: 194 FrameTime: 5.155 ms
[buffer] columns=200:interleave=true:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 354 FrameTime: 2.825 ms
[ideas] speed=duration: FPS: 491 FrameTime: 2.037 ms
[jellyfish] <default>: FPS: 696 FrameTime: 1.437 ms
[terrain] <default>: FPS: 186 FrameTime: 5.376 ms
[shadow] <default>: FPS: 732 FrameTime: 1.366 ms
[refract] <default>: FPS: 301 FrameTime: 3.322 ms
[conditionals] fragment-steps=0:vertex-steps=0: FPS: 874 FrameTime: 1.144 ms
[conditionals] fragment-steps=5:vertex-steps=0: FPS: 837 FrameTime: 1.195 ms
[conditionals] fragment-steps=0:vertex-steps=5: FPS: 802 FrameTime: 1.247 ms
[function] fragment-complexity=low:fragment-steps=5: FPS: 868 FrameTime: 1.152 ms
[function] fragment-complexity=medium:fragment-steps=5: FPS: 788 FrameTime: 1.269 ms
[loop] fragment-loop=false:fragment-steps=5:vertex-steps=5: FPS: 877 FrameTime: 1.140 ms
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=false:vertex-steps=5: FPS: 833 FrameTime: 1.200 ms
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=true:vertex-steps=5: FPS: 820 FrameTime: 1.220 ms
=======================================================
                                  glmark2 Score: 720
=======================================================
orangepi@orangepi5:~$

glmark2の場合はどうなるかを確認

orangepi@orangepi5:~$ glmark2
libGL error: failed to create dri screen
libGL error: failed to load driver: rockchip
libGL error: failed to create dri screen
libGL error: failed to load driver: rockchip
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
=======================================================
    glmark2 2021.02
=======================================================
    OpenGL Information
    GL_VENDOR:     Mesa/X.org
    GL_RENDERER:   llvmpipe (LLVM 13.0.1, 128 bits)
    GL_VERSION:    4.5 (Compatibility Profile) Mesa 22.0.5
=======================================================
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[build] use-vbo=false: FPS: 111 FrameTime: 9.009 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[build] use-vbo=true: FPS: 112 FrameTime: 8.929 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[texture] texture-filter=nearest: FPS: 325 FrameTime: 3.077 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[texture] texture-filter=linear: FPS: 246 FrameTime: 4.065 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[texture] texture-filter=mipmap: FPS: 191 FrameTime: 5.236 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[shading] shading=gouraud: FPS: 85 FrameTime: 11.765 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[shading] shading=blinn-phong-inf: FPS: 75 FrameTime: 13.333 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[shading] shading=phong: FPS: 62 FrameTime: 16.129 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[shading] shading=cel: FPS: 69 FrameTime: 14.493 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[bump] bump-render=high-poly: FPS: 40 FrameTime: 25.000 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[bump] bump-render=normals: FPS: 278 FrameTime: 3.597 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[bump] bump-render=height: FPS: 291 FrameTime: 3.436 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[effect2d] kernel=0,1,0;1,-4,1;0,1,0;: FPS: 114 FrameTime: 8.772 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[effect2d] kernel=1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;: FPS: 99 FrameTime: 10.101 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[pulsar] light=false:quads=5:texture=false: FPS: 213 FrameTime: 4.695 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[desktop] blur-radius=5:effect=blur:passes=1:separable=true:windows=4: FPS: 25 FrameTime: 40.000 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[desktop] effect=shadow:windows=4: FPS: 65 FrameTime: 15.385 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 65 FrameTime: 15.385 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=subdata: FPS: 67 FrameTime: 14.925 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[buffer] columns=200:interleave=true:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 66 FrameTime: 15.152 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[ideas] speed=duration: FPS: 80 FrameTime: 12.500 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[jellyfish] <default>: FPS: 57 FrameTime: 17.544 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[terrain] <default>: FPS: 3 FrameTime: 333.333 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[shadow] <default>: FPS: 54 FrameTime: 18.519 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[refract] <default>: FPS: 9 FrameTime: 111.111 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[conditionals] fragment-steps=0:vertex-steps=0: FPS: 139 FrameTime: 7.194 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[conditionals] fragment-steps=5:vertex-steps=0: FPS: 137 FrameTime: 7.299 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[conditionals] fragment-steps=0:vertex-steps=5: FPS: 140 FrameTime: 7.143 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[function] fragment-complexity=low:fragment-steps=5: FPS: 98 FrameTime: 10.204 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[function] fragment-complexity=medium:fragment-steps=5: FPS: 101 FrameTime: 9.901 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[loop] fragment-loop=false:fragment-steps=5:vertex-steps=5: FPS: 129 FrameTime: 7.752 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=false:vertex-steps=5: FPS: 135 FrameTime: 7.407 ms
** GLX does not support GLX_EXT_swap_control or GLX_MESA_swap_control!
** Failed to set swap interval. Results may be bounded above by refresh rate.
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=true:vertex-steps=5: FPS: 128 FrameTime: 7.812 ms
=======================================================
                                  glmark2 Score: 115
=======================================================
orangepi@orangepi5:~$

glmark2の方だとうまく動いてないようだ。

次に、ChromiumブラウザでWebGL Aquariumを開いてみると「fps 3」という数字。めっちゃカクカクしている。

cnxsoftwareのRK3588関連記事を探してみると「Rock 5B RK3588 SBC preview – What works, what doesn’t in Debian 11」に「GPU 3D acceleration is not enabled in Debian 11」という話がある。

上の方にあるglxinfo結果のように「Device: llvmpipe (LLVM 13.0.1, 128 bits) (0xffffffff)」と「llvmpipe 」が含まれている場合はソフトウェアレンダリングである、とのこと。

「dmesg|grep -i mali」を実行して起動時にGPUドライバmaliが読み込まれているかを確認してみると、エラーっぽい感じの出力となっている。

orangepi@orangepi5:~$ dmesg|grep -i mali
[    7.672628] mali fb000000.gpu: Kernel DDK version g13p0-01eac0
[    7.672650] mali fb000000.gpu: Looking up mali-supply from device tree
[    7.673153] mali fb000000.gpu: Looking up mem-supply from device tree
[    7.676448] mali fb000000.gpu: Looking up mali-supply from device tree
[    7.676724] mali fb000000.gpu: Looking up mem-supply from device tree
[    7.676911] mali fb000000.gpu: Looking up mali-supply from device tree
[    7.677340] mali fb000000.gpu: leakage=12
[    7.677395] mali fb000000.gpu: Looking up mali-supply from device tree
[    7.677419] debugfs: Directory 'fb000000.gpu-mali' with parent 'vdd_gpu_s0' already present!
[    7.679307] mali fb000000.gpu: pvtm=869
[    7.679356] mali fb000000.gpu: pvtm-volt-sel=3
[    7.680674] mali fb000000.gpu: avs=0
[    7.682511] W : [File] : drivers/gpu/arm/bifrost/platform/rk/mali_kbase_config_rk.c; [Line] : 136; [Func] : kbase_platform_rk_init(); power-off-delay-ms not available.
[    7.689235] mali fb000000.gpu: GPU hardware issue table may need updating:
[    7.689246] mali fb000000.gpu: GPU identified as 0x7 arch 10.8.6 r0p0 status 0
[    7.689340] mali fb000000.gpu: No priority control manager is configured
[    7.689348] mali fb000000.gpu: No memory group manager is configured
[    7.689378] mali fb000000.gpu: Protected memory allocator not available
[    7.689818] mali fb000000.gpu: Capping CSF_FIRMWARE_TIMEOUT to CSF_FIRMWARE_PING_TIMEOUT
[    7.690655] mali fb000000.gpu: Couldn't find power_model DT node matching 'arm,mali-simple-power-model'
[    7.690666] mali fb000000.gpu: Error -22, no DT entry: mali-simple-power-model.static-coefficient = 1*[0]
[    7.690992] mali fb000000.gpu: Error -22, no DT entry: mali-simple-power-model.dynamic-coefficient = 1*[0]
[    7.691272] mali fb000000.gpu: Error -22, no DT entry: mali-simple-power-model.ts = 4*[0]
[    7.691552] mali fb000000.gpu: Error -22, no DT entry: mali-simple-power-model.thermal-zone = ''
[    7.695409] mali fb000000.gpu: Using configured power model mali-lodx-power-model, and fallback mali-simple-power-model
[    7.695604] mali fb000000.gpu: l=10000 h=85000 hyst=5000 l_limit=0 h_limit=800000000 h_table=0
[    7.696563] mali fb000000.gpu: Probed as mali0
[    7.782056] I : [File] : drivers/gpu/arm/mali400/mali/linux/mali_kernel_linux.c; [Line] : 405; [Func] : mali_module_init(); svn_rev_string_from_arm of this mali_ko is '', rk_ko_ver is '5', built at '10:16:11', on 'Dec  7 2022'.
[    7.782364] Mali:
[    7.782367] Mali device driver loaded
[   16.423617] mali fb000000.gpu: Loading Mali firmware 0x1010000
[   16.425057] mali fb000000.gpu: Mali firmware git_sha: e6cfd856a9b143e1ab6657328e8b5ffc44a623f9
orangepi@orangepi5:~$

libmali-valhall-g610-g6p0-x11-gbm はインストールされている。

orangepi@orangepi5:~$ apt search libmali
Sorting... Done
Full Text Search... Done
libmali-valhall-g610-g6p0-x11-gbm/now 1.9-1 arm64 [installed,local]
  Mali GPU User-Space Binary Drivers

orangepi@orangepi5:~$

改善方法の試行

GPUに関する処理が改善できるのかを調査。

同じSoCを使うRock 5に関するフォーラムに「Best way to run GPU-accelerated applications」という記事があり、Panfrost GPU driverというものがあげられていた。

Ubuntu 22.02に対してインストールする場合の事例は「Ubuntu 20.02 & Mali Drivers」にあり、Ubutuのppaに登録されている panfork mesa to support mali g610 を利用する、というものである。

このPanfrost driverを適用するというのが、冒頭の「OrangePi5の公式xfceイメージにビデオドライバーをあてる」の内容である。

ただ、このPanfrostさん、行いに問題があるようでarmbianにこのppaを登録して欲しいというpull requestが拒否られています。( add panfork-mesa appgroup for jammy #4476 )

なんでもfork元のfreedesktop.orgでの行いに問題があってアカウントがbanされたんだとか・・・

なので、使うのはどうなのかなぁ、と思いつつとりあえず速度改善するのかどうかを確認してみることにします。

まずは「sudo add-apt-repository ppa:liujianfeng1994/panfork-mesa」を実行して、panfork mesa to support mali g610を登録します。

orangepi@orangepi5:~$ sudo add-apt-repository ppa:liujianfeng1994/panfork-mesa
Repository: 'deb https://ppa.launchpadcontent.net/liujianfeng1994/panfork-mesa/ubuntu/ jammy main'
Description:
https://gitlab.com/panfork/mesa
You need to download mali firmware from https://github.com/JeffyCN/rockchip_mirrors/raw/libmali/firmware/g610/mali_csffw.bin and copy it to /lib/firmware/
More info: https://launchpad.net/~liujianfeng1994/+archive/ubuntu/panfork-mesa
Adding repository.
Press [ENTER] to continue or Ctrl-c to cancel.
Adding deb entry to /etc/apt/sources.list.d/liujianfeng1994-ubuntu-panfork-mesa-jammy.list
Adding disabled deb-src entry to /etc/apt/sources.list.d/liujianfeng1994-ubuntu-panfork-mesa-jammy.list
Adding key to /etc/apt/trusted.gpg.d/liujianfeng1994-ubuntu-panfork-mesa.gpg with fingerprint 0B2F0747E3BD546820A639B68065BE1FC67AABDE
Hit:1 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy InRelease
Hit:2 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy-security InRelease
Hit:3 https://repo.huaweicloud.com/docker-ce/linux/ubuntu jammy InRelease
Hit:4 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy-updates InRelease
Get:5 https://ppa.launchpadcontent.net/liujianfeng1994/panfork-mesa/ubuntu jammy InRelease [18.1 kB]
Hit:6 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy-backports InRelease
Get:7 https://ppa.launchpadcontent.net/liujianfeng1994/panfork-mesa/ubuntu jammy/main armhf Packages [4,136 B]
Get:8 https://ppa.launchpadcontent.net/liujianfeng1994/panfork-mesa/ubuntu jammy/main arm64 Packages [4,152 B]
Fetched 26.4 kB in 4s (6,080 B/s)
Reading package lists... Done
W: https://repo.huaweicloud.com/docker-ce/linux/ubuntu/dists/jammy/InRelease: Key is stored in legacy trusted.gpg keyring (/etc/apt/trusted.gpg), see the DEPRECATION section in apt-key(8) for details.
orangepi@orangepi5:~$

出力内に「You need to download mali firmware from https://github.com/JeffyCN/rockchip_mirrors/raw/libmali/firmware/g610/mali_csffw.bin and copy it to /lib/firmware/」とあるように、mali_csffw.bin を入れ替える必要があります。

orangepi@orangepi5:~$ ls -l /lib/firmware/*mali*
-rw-r--r-- 1 root root 266240 Jul 29  2020 /lib/firmware/mali_csffw.bin
orangepi@orangepi5:~$
orangepi@orangepi5:~$ sudo curl --output /lib/firmware/mali_csffw.bin https://raw.githubusercontent.com/JeffyCN/rockchip_mirrors/libmali/firmware/g610/mali_csffw.bin
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100  268k  100  268k    0     0  1319k      0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 1326k
orangepi@orangepi5:~$ ls -l /lib/firmware/*mali*
-rw-r--r-- 1 root root 274432 Dec 27 21:08 /lib/firmware/mali_csffw.bin
orangepi@orangepi5:~$

入れ替えたあとは「sudo apt update」でレポジトリの情報を更新します。

orangepi@orangepi5:~$ sudo apt update
Hit:1 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy InRelease
Hit:2 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy-security InRelease
Hit:3 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy-updates InRelease
Hit:4 http://repo.huaweicloud.com/ubuntu-ports jammy-backports InRelease
Hit:5 https://repo.huaweicloud.com/docker-ce/linux/ubuntu jammy InRelease
Hit:6 https://ppa.launchpadcontent.net/liujianfeng1994/panfork-mesa/ubuntu jammy InRelease
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
33 packages can be upgraded. Run 'apt list --upgradable' to see them.
W: https://repo.huaweicloud.com/docker-ce/linux/ubuntu/dists/jammy/InRelease: Key is stored in legacy trusted.gpg keyring (/etc/apt/trusted.gpg), see the DEPRECATION section in apt-key(8) for details.
orangepi@orangepi5:~$

どんなアップデートがあるのか「apt list –upgradable」を実行して確認すると、いくつかのライブラリなどが更新対象となるようだ。

orangepi@orangepi5:~$ apt list --upgradable
Listing... Done
ffmpeg/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
gstreamer1.0-tools/jammy-updates 1.20.3-0ubuntu1 arm64 [upgradable from: 1.20.3-0ubuntu1]
libavcodec-dev/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavcodec58/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavdevice-dev/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavdevice58/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavfilter-dev/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavfilter7/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavformat-dev/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavformat58/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavutil-dev/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libavutil56/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libdvbv5-0/jammy 1.22.1-2build1 arm64 [upgradable from: 1.22.1-2build1]
libegl-mesa0/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
libgbm-dev/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
libgbm1/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
libgl1-mesa-dri/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
libglapi-mesa/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
libglx-mesa0/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
libgstreamer1.0-0/jammy-updates 1.20.3-0ubuntu1 arm64 [upgradable from: 1.20.3-0ubuntu1]
libmpv1/jammy 0.34.1-1ubuntu3 arm64 [upgradable from: 0.34.1-1ubuntu3]
libpostproc55/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libswresample-dev/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libswresample3/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
libswscale5/jammy-security,jammy-updates 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1 arm64 [upgradable from: 7:4.4.2-0ubuntu0.22.04.1]
mesa-common-dev/jammy 23.0~panfork~csf~git221210.120202c6757~j arm64 [upgradable from: 22.0.5-0ubuntu0.1]
mpv/jammy 0.34.1-1ubuntu3 arm64 [upgradable from: 0.34.1-1ubuntu3]
v4l-utils/jammy 1.22.1-2build1 arm64 [upgradable from: 1.22.1-2build1]
wiringpi/jammy 2.50-0ubuntu2 arm64 [upgradable from: 2.46]
xserver-common/jammy-security,jammy-security,jammy-updates,jammy-updates 2:21.1.3-2ubuntu2.5 all [upgradable from: 2:21.1.3-2ubuntu2]
xserver-xorg-core/jammy-security,jammy-updates 2:21.1.3-2ubuntu2.5 arm64 [upgradable from: 2:21.1.3-2ubuntu2]
xserver-xorg-dev/jammy-security,jammy-updates 2:21.1.3-2ubuntu2.5 arm64 [upgradable from: 2:21.1.3-2ubuntu2]
xserver-xorg-legacy/jammy-security,jammy-updates 2:21.1.3-2ubuntu2.5 arm64 [upgradable from: 2:21.1.3-2ubuntu2]
orangepi@orangepi5:~$

で「sudo apt upgrade -y」を実行してアップデートを適用して、再起動します。

適用後の状況

ChromiumブラウザでWebGL Aquariumが「fps:60」で動作するようになりました

これはと思って他をいろいろチェック・・・

orangepi@orangepi5:~$ glxinfo -B
name of display: :0
display: :0  screen: 0
direct rendering: Yes
Extended renderer info (GLX_MESA_query_renderer):
    Vendor: Panfrost (0xffffffff)
    Device: Mali-G610 (Panfrost) (0xffffffff)
    Version: 23.0.0
    Accelerated: yes
    Video memory: 7689MB
    Unified memory: yes
    Preferred profile: compat (0x2)
    Max core profile version: 0.0
    Max compat profile version: 3.0
    Max GLES1 profile version: 1.1
    Max GLES[23] profile version: 3.1
OpenGL vendor string: Panfrost
OpenGL renderer string: Mali-G610 (Panfrost)
OpenGL version string: 3.0 Mesa 23.0.0-devel
OpenGL shading language version string: 1.30
OpenGL context flags: (none)

OpenGL ES profile version string: OpenGL ES 3.1 Mesa 23.0.0-devel
OpenGL ES profile shading language version string: OpenGL ES GLSL ES 3.10

orangepi@orangepi5:~$

glxinfoの結果でllvmpipe がなくなり、「OpenGL renderer string: Mali-G610 (Panfrost)」となっている。

orangepi@orangepi5:~$ inxi -Fc0
System:
  Host: orangepi5 Kernel: 5.10.110-rockchip-rk3588 aarch64 bits: 64
    Desktop: Xfce 4.16.0 Distro: Ubuntu 22.04.1 LTS (Jammy Jellyfish)
Machine:
  Type: ARM System: Orange Pi 5 details: N/A
CPU:
  Info: 3x 4-core model: N/A variant-1: cortex-a55 variant-2: cortex-a76
    bits: 64 type: MCP AMP cache: L2: 3x 512 KiB (1.5 MiB)
  Speed (MHz): avg: 408 min/max: 408/1800:2400 cores: 1: 408 2: 408 3: 408
    4: 408 5: 408 6: 408 7: 408 8: 408
Graphics:
  Device-1: display-subsystem driver: rockchip_drm v: N/A
  Device-2: mali-bifrost driver: mali v: N/A
  Device-3: rk3588-dw-hdmi driver: dwhdmi_rockchip v: N/A
  Display: server: X.Org v: 1.21.1.3 driver: X: loaded: modesetting
    gpu: rockchip_drm,mali,dwhdmi_rockchip resolution: 1920x1080~60Hz
  OpenGL: renderer: Mali-G610 (Panfrost) v: 3.0 Mesa 23.0.0-devel
Audio:
  Device-1: hdmi driver: rk_hdmi_sound
  Device-2: rk3588-dw-hdmi driver: dwhdmi_rockchip
  Device-3: hdmi driver: rk_hdmi_sound
  Sound Server-1: ALSA v: k5.10.110-rockchip-rk3588 running: yes
  Sound Server-2: PulseAudio v: 15.99.1 running: yes
Network:
  Device-1: rk3588-gmac driver: rk_gmac_dwmac
  IF: eth0 state: up speed: 1000 Mbps duplex: full mac: 7e:2c:10:9c:32:61
Drives:
  Local Storage: total: 29.9 GiB used: 5 GiB (16.7%)
  ID-1: /dev/mmcblk1 model: 5cMJR size: 29.9 GiB
Partition:
  ID-1: / size: 29.14 GiB used: 4.9 GiB (16.8%) fs: ext4 dev: /dev/mmcblk1p2
  ID-2: /boot size: 255.7 MiB used: 94.2 MiB (36.8%) fs: vfat
    dev: /dev/mmcblk1p1
  ID-3: /var/log size: 187.3 MiB used: 4.5 MiB (2.4%) fs: ext4
    dev: /dev/zram1
Swap:
  ID-1: swap-1 type: zram size: 3.75 GiB used: 0 KiB (0.0%) dev: /dev/zram0
Sensors:
  System Temperatures: cpu: 45.3 C mobo: N/A
  Fan Speeds (RPM): N/A
Info:
  Processes: 263 Uptime: 1m Memory: 7.51 GiB used: 706.6 MiB (9.2%)
  Shell: Bash inxi: 3.3.13
orangepi@orangepi5:~$
orangepi@orangepi5:~$ eglinfo
EGL client extensions string:
    EGL_EXT_client_extensions EGL_EXT_platform_base
    EGL_KHR_client_get_all_proc_addresses EGL_KHR_platform_x11
    EGL_EXT_platform_x11 EGL_KHR_platform_gbm

GBM platform:
arm_release_ver of this libmali is 'g6p0-01eac0', rk_so_ver is '5'.
eglinfo: eglInitialize failed

X11 platform:
EGL API version: 1.4
EGL vendor string: ARM
EGL version string: 1.4 Valhall-"g6p0-01eac0"
EGL client APIs: OpenGL_ES
EGL extensions string:
    EGL_NV_context_priority_realtime EGL_KHR_image_pixmap
    EGL_KHR_partial_update EGL_EXT_image_dma_buf_import
    EGL_KHR_config_attribs EGL_KHR_image EGL_KHR_image_base
    EGL_KHR_fence_sync EGL_KHR_wait_sync EGL_KHR_gl_colorspace
    EGL_KHR_get_all_proc_addresses EGL_IMG_context_priority
    EGL_KHR_no_config_context EGL_EXT_image_dma_buf_import
    EGL_EXT_image_dma_buf_import_modifiers EGL_EXT_yuv_surface
    EGL_EXT_pixel_format_float EGL_ARM_pixmap_multisample_discard
    EGL_KHR_gl_texture_2D_image EGL_KHR_gl_renderbuffer_image
    EGL_KHR_create_context EGL_KHR_surfaceless_context
    EGL_KHR_gl_texture_cubemap_image EGL_EXT_image_gl_colorspace
    EGL_EXT_create_context_robustness
Configurations:
     bf lv colorbuffer dp st  ms    vis   cav bi  renderable  supported
  id sz  l  r  g  b  a th cl ns b    id   eat nd gl es es2 vg surfaces
---------------------------------------------------------------------
0x01 32  0  8  8  8  8  0  0  0 0 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x02 32  0  8  8  8  8 24  0  0 0 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x03 32  0  8  8  8  8 24  8  0 0 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x04 32  0  8  8  8  8 24  8  4 1 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x05 16  0  5  6  5  0  0  0  0 0 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x06 16  0  5  6  5  0 24  0  0 0 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x07 16  0  5  6  5  0 24  8  0 0 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x08 16  0  5  6  5  0 24  8  4 1 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x09 24  0  8  8  8  0  0  0  0 0 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0a 24  0  8  8  8  0 24  8  0 0 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0b 24  0  8  8  8  0  0  0  4 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0c 24  0  8  8  8  0 24  8  4 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x0d 16  0  5  5  5  1 24  8  0 0 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x0e 16  0  5  5  5  1 24  8  4 1 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x0f 16  0  4  4  4  4 24  8  0 0 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x10 16  0  4  4  4  4 24  8  4 1 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x11 32  0  8  8  8  8 24  8  8 1 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x12 16  0  5  6  5  0 24  8  8 1 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x13 24  0  8  8  8  0 24  8  8 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x14 32  0  8  8  8  8 24  8 16 1 0x67TC      a     y  y     win,pb,pix
0x15 16  0  5  6  5  0 24  8 16 1 0x00--      y     y  y     pb,pix
0x16 24  0  8  8  8  0 24  8 16 1 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix
0x17 24  0  8  8  8  0  0  0  0 0 0x21TC            y  y     win,pb,pix
0x18 64  0 16 16 16 16 24  8  0 0 0x00--            y  y     pb
0x19 32  0 10 10 10  2 24  8  0 0 0x00--      a     y  y     pb,pix
0x1a 24  0  8  8  8  0  0  0  0 0 0x21TC      y     y  y     win,pb,pix

orangepi@orangepi5:~$

で・・・「glmark2-es2」を実行してベンチマークをとってみる(cnxの記事だと glmark2-es2-wayland を実行しているが、wayland環境ではないので、 glmark2-es2を実行する)

orangepi@orangepi5:~$ glmark2-es2
arm_release_ver of this libmali is 'g6p0-01eac0', rk_so_ver is '5'.
arm_release_ver of this libmali is 'g6p0-01eac0', rk_so_ver is '5'.
=======================================================
    glmark2 2021.02
=======================================================
    OpenGL Information
    GL_VENDOR:     ARM
    GL_RENDERER:   Mali-LODX
    GL_VERSION:    OpenGL ES 3.2 v1.g6p0-01eac0.efb75e2978d783a80fe78be1bfb0efc1
=======================================================
[build] use-vbo=false: FPS: 718 FrameTime: 1.393 ms
[build] use-vbo=true: FPS: 850 FrameTime: 1.176 ms
[texture] texture-filter=nearest: FPS: 977 FrameTime: 1.024 ms
[texture] texture-filter=linear: FPS: 820 FrameTime: 1.220 ms
[texture] texture-filter=mipmap: FPS: 833 FrameTime: 1.200 ms
[shading] shading=gouraud: FPS: 804 FrameTime: 1.244 ms
[shading] shading=blinn-phong-inf: FPS: 789 FrameTime: 1.267 ms
[shading] shading=phong: FPS: 799 FrameTime: 1.252 ms
[shading] shading=cel: FPS: 798 FrameTime: 1.253 ms
[bump] bump-render=high-poly: FPS: 607 FrameTime: 1.647 ms
[bump] bump-render=normals: FPS: 897 FrameTime: 1.115 ms
[bump] bump-render=height: FPS: 898 FrameTime: 1.114 ms
[effect2d] kernel=0,1,0;1,-4,1;0,1,0;: FPS: 945 FrameTime: 1.058 ms
[effect2d] kernel=1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;: FPS: 716 FrameTime: 1.397 ms
[pulsar] light=false:quads=5:texture=false: FPS: 958 FrameTime: 1.044 ms
[desktop] blur-radius=5:effect=blur:passes=1:separable=true:windows=4: FPS: 479 FrameTime: 2.088 ms
[desktop] effect=shadow:windows=4: FPS: 702 FrameTime: 1.425 ms
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 195 FrameTime: 5.128 ms
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=subdata: FPS: 193 FrameTime: 5.181 ms
[buffer] columns=200:interleave=true:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 348 FrameTime: 2.874 ms
[ideas] speed=duration: FPS: 475 FrameTime: 2.105 ms
[jellyfish] <default>: FPS: 723 FrameTime: 1.383 ms
[terrain] <default>: FPS: 184 FrameTime: 5.435 ms
[shadow] <default>: FPS: 716 FrameTime: 1.397 ms
[refract] <default>: FPS: 292 FrameTime: 3.425 ms
[conditionals] fragment-steps=0:vertex-steps=0: FPS: 880 FrameTime: 1.136 ms
[conditionals] fragment-steps=5:vertex-steps=0: FPS: 810 FrameTime: 1.235 ms
[conditionals] fragment-steps=0:vertex-steps=5: FPS: 804 FrameTime: 1.244 ms
[function] fragment-complexity=low:fragment-steps=5: FPS: 862 FrameTime: 1.160 ms
[function] fragment-complexity=medium:fragment-steps=5: FPS: 832 FrameTime: 1.202 ms
[loop] fragment-loop=false:fragment-steps=5:vertex-steps=5: FPS: 800 FrameTime: 1.250 ms
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=false:vertex-steps=5: FPS: 749 FrameTime: 1.335 ms
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=true:vertex-steps=5: FPS: 817 FrameTime: 1.224 ms
=======================================================
                                  glmark2 Score: 705
=======================================================
orangepi@orangepi5:~$

glmark2-esの標準時の「glmark2 Score: 720」から下がってしまったという・・・

そして、glmark2

orangepi@orangepi5:~$ glmark2
=======================================================
    glmark2 2021.02
=======================================================
    OpenGL Information
    GL_VENDOR:     Panfrost
    GL_RENDERER:   Mali-G610 (Panfrost)
    GL_VERSION:    3.0 Mesa 23.0.0-devel
=======================================================
[build] use-vbo=false:Queue group error: status 0x24c00488 sideband 0x140947fbf
syncobj 0x5598b328f0 wait timeout
CSI 0 CS_EXTRACT (9664) != 9856, CS_ACTIVE (0)
fences:
 slot 3: seqnum 51
 slot 2: seqnum 51
syncobj 0x5598b328f0 wait timeout
CSI 1 CS_EXTRACT (12864) != 13120, CS_ACTIVE (0)
fences:
 slot 3: seqnum 51
 slot 2: seqnum 51
MESA: error: Context reset
bound csi 0 again
bound csi 1 again
Queue group error: status 0x24c00488 sideband 0x124b794ff
syncobj 0x5598b328f0 wait timeout
CSI 0 CS_EXTRACT (13120) != 13312, CS_ACTIVE (0)
fences:
 slot 3: seqnum 69
 slot 2: seqnum 69
syncobj 0x5598b328f0 wait timeout
CSI 1 CS_EXTRACT (17472) != 17728, CS_ACTIVE (0)
fences:
 slot 3: seqnum 69
 slot 2: seqnum 69
MESA: error: Context reset
bound csi 0 again
bound csi 1 again
 FPS: 156 FrameTime: 6.410 ms
[build] use-vbo=true: FPS: 492 FrameTime: 2.033 ms
[texture] texture-filter=nearest: FPS: 451 FrameTime: 2.217 ms
[texture] texture-filter=linear: FPS: 458 FrameTime: 2.183 ms
[texture] texture-filter=mipmap: FPS: 463 FrameTime: 2.160 ms
[shading] shading=gouraud: FPS: 444 FrameTime: 2.252 ms
[shading] shading=blinn-phong-inf: FPS: 237 FrameTime: 4.219 ms
[shading] shading=phong: FPS: 431 FrameTime: 2.320 ms
[shading] shading=cel: FPS: 454 FrameTime: 2.203 ms
[bump] bump-render=high-poly: FPS: 572 FrameTime: 1.748 ms
[bump] bump-render=normals: FPS: 658 FrameTime: 1.520 ms
[bump] bump-render=height: FPS: 652 FrameTime: 1.534 ms
[effect2d] kernel=0,1,0;1,-4,1;0,1,0;: FPS: 659 FrameTime: 1.517 ms
[effect2d] kernel=1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;1,1,1,1,1;: FPS: 538 FrameTime: 1.859 ms
[pulsar] light=false:quads=5:texture=false: FPS: 569 FrameTime: 1.757 ms
[desktop] blur-radius=5:effect=blur:passes=1:separable=true:windows=4: FPS: 196 FrameTime: 5.102 ms
[desktop] effect=shadow:windows=4: FPS: 471 FrameTime: 2.123 ms
[buffer] columns=200:interleave=false:update-dispersion=0.9:update-fraction=0.5:update-method=map: FPS: 303 FrameTime: 3.300 ms
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[function] fragment-complexity=medium:fragment-steps=5: FPS: 376 FrameTime: 2.660 ms
[loop] fragment-loop=false:fragment-steps=5:vertex-steps=5: FPS: 384 FrameTime: 2.604 ms
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=false:vertex-steps=5: FPS: 361 FrameTime: 2.770 ms
[loop] fragment-steps=5:fragment-uniform=true:vertex-steps=5: FPS: 293 FrameTime: 3.413 ms
=======================================================
                                  glmark2 Score: 405
=======================================================
orangepi@orangepi5:~$

スコアは標準の115から405へと躍進していますが、実際に表示された画面は、馬が変な状態でフリーズしたまま、GUIが全部とまりましたので、Panrost GPUドライバ自体の動きが非常に怪しいようです。

というわけで、ブラウザ表示の高速化であれば大丈夫そうですが、ちゃんとGPUを使っていこうとすると、問題が出たりしそうです。

Orange Pi 5用Android 12からGSIイメージの汎用Androidを起動する

Orange Pi 5用として公式で出ているAndroid 12とOrange Pi OS (Droid)のどちらにもGoogle Playは入っていなかった。

しかし、開発者向けオプションを有効にしてみると、DSU Loaderが使えることがわかった。

また、root権限が使える状態であるため、DSU Sideloader を使うと好きなGSI イメージを使って起動させることができそうです。

(注: LCD用Androidイメージ+Type-Cディスプレイの場合、GSIイメージで起動すると最初はHDMI出力のみで、初期セットアップ完了後じゃないとType-Cディスプレイが使えませんでした)

phhussonさんとこのGeneric System Image (GSI) List からAOSP 12.1 v416を使って見ました。

(なお、GSIイメージによっては黒画面のまま起動してきません)

まず、起動したAndroid上の検索枠で「dsu loader github」と検索すると出てくるDSU Sideloaderのgithubページにある apkファイルをAndroidにインストールして、DSU Sideloaderアプリの設定で「Build-in installer」を有効にしてから、GSIイメージを選択してインストールします。

Userdate sizeを30GB以上に設定しないと原神はインストールできないと思います。(22GBだと駄目だったので、とりあえず50GBで設定した)

インストールに使用するGSIイメージは system-squeak-arm64-ab-gapps.img.xz を使いました。Androidブラウザでダウンロードするとファイル名が system-squeak-arm64-ab-gapps.bin で保存されてしまうので、保存完了後ファイル名を system-squeak-arm64-ab-gapps.img.xz に変更する必要があります。

正常に導入が終わると「Reboot into DSU」というボタンが現れるので、それをクリックすると、GSIイメージのAndroidが起動します。

正常に動作するGSIイメージであればAndroidの初期画面が表示されるでしょう

Google Playストアがありますね

で・・・原神も動きました。

ただ、Orange Pi 5のAndroidだとHDMI/Type-Cディスプレイで音が出るんですが、GSIイメージから起動すると、Orange Pi 5オンボードのイヤフォン端子からのみ音が出る、という状態でした。

原神は、初期設定だとグラフィック設定:低いとちょっと荒い表示ですが、設定で「最高」を選んでも問題無く動きました。

その際の消費電力は5V1.8Aぐらいを上限として1.1A~1.8Aを動いている感じでした。


Lenovo/ワコム液晶をType-Cコネクタ1本でつないだ場合の使い勝手について

OrangePi5_RK3588S_Android12_spi-nvme_lcd_v1.0.0.img
→ いまいち。タッチ動作がおかしくなったり、GSIイメージで起動した場合のディスプレイ出力が怪しかったりする
  なぜかGSIイメージで原神を起動するとすぐに落ちる
  ブート画面はType-C側に出力される

OrangePi5_RK3588S_Android12_spi-nvme_v1.0.0.img
→ 問題無し? 液晶側から音もなるが、GSIイメージ起動の場合はOrange Pi本体のイヤフォン端子からのみ音が出る
  GSIイメージで原神は問題無く動いた
  ブート画面はHDMI側に出力され、Type-Cディスプレイしかつないでない場合、起動が完了するころまで黒画面のままとなる

OrangePi-OS_Droid_orangepi5_spi-nvme_v0.0.2_beta.img
→ OrangePi5_RK3588S_Android12_spi-nvme_v1.0.0.imgとだいたい同じような感じ。
  v0.0.3へのアップデートがふってくることと来ないことがあるのが謎
  GSIイメージで原神は問題無く動いた
  ブート画面はHDMI側に出力され、Type-Cディスプレイしかつないでない場合、起動が完了するころまで黒画面のままとなる

Orange Piの中国サイトからだとOrange Pi OS(Droid)が入手できる

2023/01/04追記:Orange Pi 5でGoogle Play ストアを使うためには「Orange Pi 5用Android 12からGSIイメージの汎用Androidを起動する」の手順で十分です。


youtubeにOrange Pi 5のレビュー動画が公開されていた。

Androidのホーム画面にGoogle Playがいるばかりか、原神をプレイしている・・・

Google Play入りのOrange Pi 5用Androidイメージはどうやって入手するんだ?と思っていたらOrange Pi 5の中国語ページ にある「Orange Pi OS(Droid)」のリンク先でダウンロードできるようだ、というタレコミが・・・

たしかにOrange Pi OS(Droid)のファイルがある。

しかし、このサイト pan.baidu.com は専用クライアントソフトを使わないとファイルがダウンロードできない。

使わなくともダウンロードできるような手法もあるのですが、今回のファイルダウンロードでは上手く動作せず。

仕方が無いので、専用クライアントソフト+baiduアカウントでログインしてファイルをダウンロードします。

ダウンロード速度は低速で30Kbps~150Kbpsで推移していました。

課金すると早くなるらしいです。

こうして入手したファイル OrangePi-OS_Droid_orangepi5_v0.0.2_beta.tar.gz を展開して .imgファイルを SDDiskToolのSD_Firmware_Tool.exe で書き込みます(詳細)

ただ・・・いろいろ遊んでみたところ、容量が足らなかったので、NVMe SSDへインストールすることにしました。

Type-Cコネクタをパソコンにつないで、ボード上のMaskROMボタンを押しながら電源を繋ぎます。

そうすると、下記のような不明なデバイス(VID_2207&PID_350B)が現れます。

これは、DriverAssitant_v5.12\Driver にあるドライバを適用すると以下の認識になります。

そうするとRKDevTool上の表示が「Found One MASKROM Device」となります

次に「Upgrade Firmware」タブで「Firmware」をクリックし、書き込みイメージファイルを指定し、「Upgrade」をクリックして書き込みます

書き込みが始まると右側に状況が表示されます

進行中…

書き込みが完了すると、そのままAndroidが起動して、「Found One ADB Deivce」と表示されます

・・・・で、起動したわけなんですが、期待していたGoogle Playはありませんでした。

なんで、Chromeは入ってるんだろうか??

で・・・設定画面をいろいろ見ていたら「開発者向けオプション」に「DSU Loader」というのがあった

Dynamic System Updates(DSU)はGSIイメージを利用して別のAndroidを起動するための仕組み。

選択してみるとGSI+GMSがある・・・GMS=Google Mobile ServiceということでGoogle Playストアが使えるイメージが選択できる、ということ

ただ、GSI+GMSのイメージを選択すると、ダウンロードが開始されて、用意が終わるとそのイメージで起動できるのですが、そのシステムディスクで使えるストレージが7GB程度と固定で、原神をインストールするには足りませんでした。

また、GSIで起動したAndroid側ではHDMI 経由の音声出力がうまくいかないようで、イヤフォン端子からのみ音が出ていました。

また、このDSU Loader経由での別のAndroidイメージの起動は、Orange Pi OS (Droid)じゃない、普通のAndroid 12イメージでも動きました。

詳細手順としては「Orange Pi 5用Android 12からGSIイメージの汎用Androidを起動する」にまとめました。

ということで、わざわざBaiduクライアントをインストールした意味があまりなかった、という話でした