会津バスのスマートバス停を見てきた(PAPERCAST製品利用例


2018年2月に会津バスでスマートバス停が実証試験を始めるというニュースがあった。

(注: 2022年5月時点では物理的に設置はされているものの稼働していませんでした。詳しくは後述)

インプレス:「会津バスに「スマートバス停」、KDDIなど導入支援――LPWA・電子ペーパー活用で外部電源不要
みちのりホールディングズ:「みちのりホールディングス(会津バス)など会津若松市内で国内初となる次世代スマートバス停の実証実験を開始
会津バス:「会津若松市内で国内初となる次世代スマートバス停の実証実験を開始します。

2018年2月17日より運用を始め、設置した2種類をベースに新しいものを2018年4月から1年間で開発する、的なリリースになっていた。

さすがにもう無くなったかな?と会津バスのtwitterアカウントに聞いて見たところ、実用化に課題があるため実証期間を延長し、まだ運用されているとの回答をもらったので見に行ってみた。

まず、見に行ったのは神明通りバス停。

ちょっと離れたところから、会津若松駅方面のバス停をみたところ、なさそうに見えたので、TSUTAYA前の鶴ヶ城方面のバス停を見てみる。

めっちゃ普通のバス停しかない。

おやー?と思ってもう1回会津若松駅方面のバス停の方を見てみると・・・

おや?奥にもう1つバス停がある?

ありました。

2連タイプのバス停です。

ただし、バスロケーションシステムは稼働していませんでした。

まず、時刻表の表示位置が低すぎるのと、文字が細すぎるの2点があるため、バス停の前でしゃがまないと時刻表を読むのが困難でした。

そして、しゃがんでもなお、注意書きとか細かな経路違い表示とかの文字が小さすぎるし、文字の濃淡が薄すぎて読めない・・・

スマートバス停の後ろ側に普通の時刻表がありましたが、こっちのがハッキリしてて見やすいですね。

横に出てるのはLWPAのアンテナなのかな?

ここについているカメラは何の役割なのかな?

バス停の前に立ったらE-Ink表示のリフレッシュが走ったので人感センサーを兼ねてたりするのかな?

時刻表の下にある銀色の丸スイッチを押すと画面のリフレッシュ処理が実行されました。

続いて、鶴ヶ城入口のバス停まで移動・・・

こちらは会津若松駅から来るバスが止まるバス停にありました。

こちらの1画面タイプは、時刻表の表示位置も適切で、表示内容も比較的見やすい感じでした。

よこからみるとこれくらいの大きさで、まぁ、実際に設置するならこれくらいがいいんじゃないかなぁ、と感じました。

こちらのバス停は「PAPERCAST」というロゴが入っていました。

調べて見ると「PAPERCAST E-Paper Bus Stop Passenger Information Display」という既存製品でした。

2画面タイプのもとになっているのでは?というものもありました。

元々WiFi/3G/LTEモジュールを組み込む前提の製品なようで、会津バスで導入するにあたり、LWPAモジュール連動と日本語表示カスタマイズを行ったようです。

PAPERCAST掲載のサンプル例には、日本のマス目レイアウトの1日の全体を表示するような時刻表は無く、次のバスまで何分、というものばかりでした。

顧客が必要なのは「次のバスまで何分」という表示を実現するには液晶だと電力消費が大きいので、E-Inkにする、という感じなのが、もともとのPAPERCAST製品のありかたであるようです。

日本みたいな1日全体の時刻表示のニーズがあまりないんでしょうかねぇ?

1日全体を表示するにはスペースがキツイ、という感じですね。

ちなみにPAPERCAST製品としては、使用するE-Inkディスプレイも、9.7インチ、13.3インチ、23インチ、32インチ、42インチ、57インチが選択できるようです。

このうち32インチモデルはカラー表示も可能なようです。

ハードウェアとしては問題なさそうですが、ソフトウェア面の課題が大きそうです。

はたして本格稼働はいつになることやら?


2022年5月時点の状況について

2022年5月4日に会津若松を訪れた際に現況を確認したところ、どちらのバス停も稼働していませんでした。

鶴ヶ城入口 バス停

神明通り バス停

iredmail運用メモ 2021/09/09版


2019/12/06版:新規作成
2021/09/09版:更新


2021/09/09版前書き

2019年7月ぐらいから postfix+dovecot+iredmail環境の運用を開始し、2年が経過しました。

追加1:salesforce.comからのメールに対するgreylist適用取りやめ

salesforce.comからのメールは「23sadf984tasd.49fv2fdsdf.k54hsd74.ap23.bnc.salesforce.com」というような差し出しアドレスで送信されており、このアドレスはユーザごとに違うらしいようで、自動処理がうまくできませんでした。

調べて見るとiredmailフォーラム「How do I whitelist this sender?」にて、「python2 greylisting_admin.py –disable –from @.salesforce.com を実行してgreylist対象外にしろ」という回答が・・・

[root@mailserver ~]# /opt/iredapd/tools/greylisting_admin.py --disable --from @.salesforce.com
* Disable greylisting: @.salesforce.com -> @.
[root@mailserver ~]#

これで、salesforce.comからのメールは全て届くようになりました。

追加2:特定IPアドレスから送信されるメールの取り扱い

ユーザが開設しているウェブにあるフォームから送られてくるメールの送信者設定がうまく調整できないらしく、不適切なもので送信されてくる。

仕方が無いので、そのウェブサーバのIPアドレスから送られてくるメールへのgreylist適用をやめた

[root@mailserver ~]# /opt/iredapd/tools/greylisting_admin.py --disable --from  1xx.2xxx.1xx.1xxx
* Disable greylisting: 1xx.2xxx.1xx.1xxx -> @.
[root@mailserver ~]#


2019/12/06版前書き

qmail+vpopmailの環境からpostfix+dovecot+iredmail環境にテスト移行してもうすぐ1年、本稼働させて5ヶ月経ちました。

いろいろ行った対処についてのまとめです。

その1: Windows Live Mail 2012ユーザがいる場合の問題

iredmailの標準設定ではWindows Live Mail 2012でのPOP3アクセスによるメール受信に失敗します。原因はWindows Live Mail 2012はSSL無し+メールパスワードを平文で送ってしまうが、iredmail側では平文拒否+SSLのみ受付、という設定であるため拒否されているためです。

また、メール送信時も、Windows Live Mail 2012がメールサーバに送るホスト名情報(HELOコマンド)がiredmailが期待する書式になっていないために拒否されます。

この2点を解消するためにdovecotの設定と、postfixの設定を変更する必要があります。詳細は下記を参照のこと。

詳細:[postfix/dovecotメールサーバでWindows Live Mail 2012がエラーになる]

その2: WebメールのRoundcubeをアップデートする場合の問題

iredmailではWebメールとしてRoundcubeSOGoを利用できます。

SOGoはRPM提供なのでアップデートは簡単ですが、Roundcubeはphpコマンドを利用してのアップデートとなっています。

しかし、iredmail標準設定ではセキュリティ強化のphp設定がされているため、Roundcubeのアップデートスクリプトが必要とするphpの機能が使用できない状態となっています。

phpの設定を変更せずにroundcubeのアップデートスクリプトを実行するには下記を参照してください。

詳細:[php.iniを変更せずにdisable_functionsの内容を無効化してroundcubeのアップグレードスクリプトを動作させる方法]

その3: 自サーバ以外で送信されたメールが受信拒否になる問題

iredmail標準設定では、iredmailサーバ以外から送信された自ドメインメールを受信拒否します。

これは、iredapdの機能で拒否しています。

iredapdの設定にSPFレコードに登録されているサーバからの送信であれば許可する、という設定があるのでそれを有効にして回避します。

詳細:[postfixを使用したiredmailで他サーバで送信された自ドメインメールが受信拒否される]

その4: Barracudacentralがメールを拒否しすぎる問題

本格運用しはじめてからログを確認してみると、BarracudacentralのSPAMデータベースを参照にしたメール受信拒否率がとても高いことが判明。

ちょっとでも疑われたら登録されているレベルのようなので誤爆率がかなり高い。特に中小企業からのメールと(ちゃんとした)メルマガ系での拒否率が高すぎた。

このため、うちのサイトの運用ではbarracudacentralの使用はやめて、spamhaus.orgのみの運用にしている。

[iRedMailの初期設定から変えたところ 2018/08/21版]

その5: mail.goo.ne.jpメールが拒否される問題

iredmailが用意している/etc/postfix/helo_access.pcreを見てみると、なんとmail.goo.ne.jpメールが明示的に拒否されていた。

いったい過去に何をやらかしたのか・・・と驚愕しつつも受信できるように設定変更している。

[iRedMailの初期設定から変えたところ 2018/08/21版]

その6: ホスト名にIPアドレスっぽい文字列が入っていると拒否される問題

SPAMを送信してくるIPアドレスについてホスト名を調べて見るとIPアドレスっぽいホスト名( network-192-168.0.100.ぷろばいだ.ne.jp )であることが多い。

このため、iredmail標準設定ではこういったホスト名からのメールは拒否しているが、拒否ログを確認してみると、Amazon AWSサービスを使っているところからのメールが結構そんな感じのホスト名で送られていて、拒否率も高かった。

このため、IPアドレスっぽいホスト名からのメールは拒否、という設定を外した。

[iRedMailの初期設定から変えたところ 2018/08/21版]

その7: メールがすぐに届かず30分程度遅延する問題

SPAMメールの送信システムは再送処理は行わず、送信できなかったらすぐに次を送るような実装になっていることが多い。

このため、iredmailでは1回目の送信処理では、今忙しいからあとでもう1回送って、と返して、15分後から受信するようになっている。

しかし、分かっているドメインからのメールだったらすぐに受信できるようにしたい、という場合はwhitelistdomainを設定することで、該当するドメインでDNSのSPFレコードに登録されているメールサーバからのメールであればすぐに受信する、という設定を行っている。

[iRedMailの初期設定から変えたところ 2018/08/21版]

その6: vpopmailからユーザパスワードを移行した場合の問題点

これは該当する人があまりいないと思いますが、vpopmailで使っていたパスワード文字列(MD5エンコード)をそのままiredmailに持ってくると、dovecotとpostfixでは使えます。

しかし、SOGoとiredmailの管理画面ではSHA256エンコードであると想定した処理となっているため使えず、ログインできません。

これはどうしようもないので、パスワードを再設定してください。

[ユーザバックエンドがSQLのiredmailのSOGoでユーザがログインできない]

技適未取得機器を用いた実験等の特例制度で使えるものは何か確認してみた


技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度 関係法令」を見ると下記の記載がある。

法第四条の二第二項の規定により法第三章に定める技術基準に相当する技術基準として総務大臣が指定する技術基準は、次のいずれかに該当するものとする。
一 法第三章に定める技術基準
二 国際電気通信連合無線通信部門の勧告M.1450-5に定める技術基準及び米国電気電子学会が定める規格のうち、次のいずれかのもの
1 IEEE802.11b
2 IEEE802.11a
3 IEEE802.11g
4 IEEE802.11n
5 IEEE802.11ac
6 IEEE802.11ad
7 IEEE802.11ax(Draft 1.0からDraft 4.0まで)
三 Bluetooth SIGが定める規格のうち、Bluetooth Core Specification Version 2.1からVersion 5.1までのいずれかのもの
四 米国電気電子学会が定める規格のうち、IEEE802.15.4
五 一般社団法人電波産業会が定める規格のうち、ARIB STD-T107又はARIB STD-T108
六 LoRa Allianceが定める規格のうち、LoRaWAN AS923
七 Sigfox S.A.が定める規格のうち、Sigfox RC3
八 国際電気通信連合電気通信標準化部門の勧告G.9959に定める技術基準
九 米国電気電子学会が定める規格のうち、IEEE802.15.4g
十 XGPフォーラムが定める規格のうち、A-GN6.00
十一 欧州電気通信標準化機構が定める規格のうち、ETSI TS 103 357 Lfour family
十二 欧州電気通信標準化機構が定める規格のうち、ETSI EN 302 264又はETSI EN 303 360

これらの示す機器が具体的に何であるのかを確認した。

一 法第三章に定める技術基準

該当の記述は「電波法 第三章の二 特定無線設備の技術基準適合証明

「技術基準適合証明」と「特定無線設備の工事設計についての認証」の双方を指している
一般的には両者をあわせて「技適など」と表現される。

二 国際電気通信連合無線通信部門の勧告M.1450-5に定める技術基準及び米国電気電子学会が定める規格のうち、次のいずれかのもの

1 IEEE802.11b
2 IEEE802.11a
3 IEEE802.11g
4 IEEE802.11n
5 IEEE802.11ac
6 IEEE802.11ad
7 IEEE802.11ax(Draft 1.0からDraft 4.0まで)
まぁ、2.5GHzと5Ghzを使用するWiFiのことである。

三 Bluetooth SIGが定める規格のうち、Bluetooth Core Specification Version 2.1からVersion 5.1までのいずれかのもの

そのままBluetoothデバイスである。

四 米国電気電子学会が定める規格のうち、IEEE802.15.4

LR-WPAN(Low Rate Wireless Personal Area Network)である ZigBee,Wi-SUN,EchoNet Liteなどのスマートグリッド機器などが該当すると思うが、後述の802.15.4gとの違いがいまいち認識出来ていない。

920MHz帯を使用する機器を想定しているものと思われる。

五 一般社団法人電波産業会が定める規格のうち、ARIB STD-T107又はARIB STD-T108

ARIB STD-T107は「特定小電力無線局920MHz帯移動体識別用無線設備」でスマートタグ

ARIB STD-T108は「920MHz帯テレメータ用、テレコントロール用およびデータ伝送用無線設備」で、Z-Waveなど。また、後述するG.9959相当

六 LoRa Allianceが定める規格のうち、LoRaWAN AS923

「LoRaWAN V1.0.2 forAS923MHz ISM Band(AS923)」というのは

ヨーロッパ向け認証プログラムをベースとし、日本を含むアジア 10 カ国向けに周波数帯(923MHz)などを変更した認証プログラム。対象国は、日本、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムの 10 の国や地域

https://www.toyo.co.jp/files/user/corporate/doc/release/170905_TOYO_LoRaWANAS923_65135.pdf

LoRaWAN® Regional Parameters」によるとChannel Planは10種類あるようだ。

七 Sigfox S.A.が定める規格のうち、Sigfox RC3

Sigfoxの「Geographical zones」の「RC3」は日本向け設定という意味で、923.200MHzを使用する。

なお、RC1~RC7まであるが全部使用する周波数が異なるので地域違いは使うことができない。

八 国際電気通信連合電気通信標準化部門の勧告G.9959に定める技術基準

G.9959 : Short range narrow-band digital radiocommunication transceivers – PHY, MAC, SAR and LLC layer specifications」でARIB STB-T108 相当(Z-waveなど)

九 米国電気電子学会が定める規格のうち、IEEE802.15.4g

すでに登場しているIEEE802.15.4の詳細規格で、スマートメーター用の規格・・・という認識でいいのだろうか?

十 XGPフォーラムが定める規格のうち、A-GN6.00

sXGP (shared XGP) Specifications Version 1」で1.9GHzを使用する新自営システム

周波数帯域を1.9GHz帯としたTD-LTE方式の小電力携帯電話システムで、構内PHSの代わりに使用されることになるが、スマホが流用できるので期待されているもの。

十一 欧州電気通信標準化機構が定める規格のうち、ETSI TS 103 357 Lfour family

Short Range Devices;Low Throughput Networks (LTN);Protocols for radio interface A

一見、EU圏発祥の規格っぽいが、「SONY ELTRES」で920MHz帯を使用する。

十二 欧州電気通信標準化機構が定める規格のうち、ETSI EN 302 264又はETSI EN 303 360

ETSI EN 302 264は「Short Range Devices;Transport and Traffic Telematics (TTT); Short Range Radar equipment operating in the 77 GHz to 81 GHz band; Harmonised Standard covering the essential requirements of article 3.2 of Directive 2014/53/EU

77GHz~81GHz帯を使用する機器。79GHz帯高分解能レーダシステムで、ARIB STD-T111「79GHz帯高分解能レーダー」

ETSI EN 303 360「Short Range Devices; Transport and Traffic Telematics (TTT); Radar equipment operating in the 76 GHz to 77 GHz range; Harmonised Standard covering the essential requirements of article 3.2 of Directive 2014/53/EU; Obstacle Detection Radars for Use on Manned Rotorcraft

76GHz~77GHz帯を使用する機器。76GHz帯ミリ波レーダシステムで ARIB STD-T48「特定省電力無線局ミリ波レーダー用無線設備」

どちらも車載レーダーとして使用されるため、自動運転用のシステム関連と想定される。(下記は「電波防護に関する国外の基準・規制動向調査」からの引用」

楽天モバイルの無料サポータープログラムをWindowsタブレットDELL Venue 10 Pro 5055で使って見た


楽天モバイルの無料サポータープログラムのSIMをmicroSIMスロットがついているDELL Venue 10 Pro 5055にさしてみた。

SIMをさしてみると「Rakuten」と認識はしているものの通信が出来る状態にならない。

自宅だとバンド3の入りが悪いので安定してバンド3で受信できる環境で試してみると、アンテナピクトが増減しているので受信できているものの通信はできない。

DELL Venue 10 Proで使用されている通信カードは Dell wireless 5810e で、現状のfirmwareは FIH7160_V1.2_WW_01.1528.31 だった。

新しいバージョンってあるのか?と探してみたところ「Dell Wireless 5810e LTE Mobile Broadband Driver」に「汎用ファームウェアv1616.01」という記載が・・・

そういえば、Windows10をインストールした際にWindows標準ドライバで認識したのでこれをインストールしてなかったな、ということでインストール。

インストール後に再起動し、初回ログインをすると、firmwareアップデートが実行されました。

その結果、firmwareは「FIH7160_V1.2_WW_01.1616.01」になり、アンテナ認識は「Rakuten(LTE)」表記に変化。

APN設定は、以下でOKでした。

APN名:rakuten.jp
ユーザ名/パスワード:空欄
サインイン情報:なし
IPの種類:既定

なお、動作状況からみると Dell wireless 5810e はバンド18には非対応である模様

FIH7160で検索すると「インテル® XMM™ 7160 スリムモデム」が出てくる。どうやらこれを利用しているようだが、対応バンドとしては「15-band LTE, 8-band HSPA, 4-band EDGE, MSC33」としか記載されていないので実際にどこで使えるのかが分からない。

PinePhone BraveHeart Limited Edition購入申し込み


Allwinner A64搭載のオープンハードウェア「PinePhone BraveHeart Limited Edition」の申し込みが始まったので手続きしてみた。

「BraveHeart Limited Edition」 とは「勇者の心」、意訳すると「人柱エディション」ですね。

どう人柱なのかというと、まず、発送時のハードウェアにはOSが入っていない。

先行してOS開発者向けにPinePhone Developer kitというのが2019年初頭から出回っていて、いろんなOSが開発中。

どんなOSがあるかと「Project Don’t be evil」のページを確認してみると・・・

OS名称ベース
Postmarket OSAlpine Linux
UBPortsUbuntu Touch
KDE Plasma MobileUbuntu Touch+Lineage OS/KDE
Sailfish OSMeeGo OSだけどAndroid寄りの商用
Maemo LesteMeeGo OS 
NixOSLinuxベースの関数型ディストリビューション
LunaOSpalmOSの末裔webOS
Nemo MobileSailfish OSの全てをOSS実装に?

Allwinner SoCなだけあってLinux kernelベースのものがずらりと並んでいます。

現状は基本的にUbuntuなどが稼働しているマシンにUSB接続してfirmwareを書き込むという感じになっている。

人柱エディションを卒業するまではこの初期導入の高さは抜けられないでしょう。

次に、メモリスペックが2GBというところが難点といえば難点ですが、そもそも↑であがっているOSが動くハードウェアでメモリ2GBって普通なので、まぁ・・・

PinePhoneの通信関連のスペックは下記の様になっている。

  • Worldwide, Global LTE bands
  • LTE-FDD: B1/ B2/ B3/ B4/ B5/ B7/ B8/ B12/ B13/ B18/ B19/ B20/ B25/ B26/ B28
  • LTE-TDD: B38/ B39/ B40/ B41
  • WCDMA: B1/ B2/ B4/ B5/ B6/ B8/ B19
  • GSM: 850/900/1800/1900MHz
  • WLAN: Wi-Fi 802.11 b/g/n, single-band, hotspot
  • Bluetooth: 4.0, A2DP
  • GPS: Yes, with A-GPS, GLONASS

使用されるモジュールは「Quectel Wireless EG25-G」で、メーカ製品ページには「JATE/TELEC」と技適などが取得されているような記述が・・・まぁ、アンテナ込みでの認証になるところチップのみ提供っぽいから無理なような気が・・・

ともかく到着が楽しみです