Windows Live メール 2012で「メッセージを表示できませんでした」となる

注: 必要な作業は「レジストリを設定してOS再起動」です。Liveメールの設定を確認する必要はありません。設定確認はきちんとした原因調査したい場合に行う操作です。

2020/12/23追記

2020年5月リリースのWindows 10 20H2適用後、「0x800c013e 不明なエラー」というエラーで使えなくなる、という件が発生しているようで来訪が多い。

うちのテスト用Windows10はこの記事を書いた10月時点ですでにWindows 10 20H2になっており「0x800c013e 不明なエラー」が発生していました。

そこで、このページのレジストリ設定を行ったところ、Windows Liveメール2012を使ったメール送受信は可能となりました。2020/12/23時点でもIMAP/POP3メール受信,SMTPメール送信ともに出来ています。

また、エラーがでたのでメールアカウントの再設定などを試そうとしている場合の注意点があります。

Windows Liveメールはサポートが切れて数年経ちますので、各メールサーバの設定案内で記述が削除されており、他のメールソフトの設定ページにある設定を利用しているのではないかと思います。

しかし、Windows Liveメールで使えるメールサーバ設定は10年以上前のメールサーバ用の設定であり、2020年のメールサーバが備えてる設定ではアクセスができないものがあります。

詳細については「Windows Liveメール2012で使えるメールサーバ設定」を見てください。

追記終了


メールサーバを管理しているといろんなユーザがいるわけです。

とっくにサポートが切れたWindows Live メール 2012をWindows10上で使っている人、とかね。

そんな人からの問い合わせに対応するために検証用Windows10にWindows Live メールをセットアップしてみたら、メールが表示されない。

「メッセージを表示出来ませんでした」ってなんだ?

いろいろ調査してみると、[オプション]-[メール]-[詳細設定]の「メンテナンス」でどんな状態にあるか確認できるらしい(注:これは調査のための操作なので、特にやる必要はありません)

これの「トラブルシューティング」の「全般」と「メール」にチェックを入れて、「保存先フォルダー」に書かれたディレクトリにあるWindowsLiveMail.log にログが出力されるようになる。

受信トレイのメールをクリックしてみると下記の様な「Zone_MailChk ERROR: (storutil.cpp:3965), failed with 0x800C013E」などのエラーが出力される。

[15:11:00.34] 4138                 Mail:            Zone_MailChk ERROR: (msgfldr.cpp:2741), failed with 0x800C013E  
[15:11:00.34] 4138                 Mail:            Zone_MailChk ERROR: (msgfldr.cpp:905), failed with 0x800C013E  
[15:11:00.34] 4138                 Mail:            Zone_MailChk ERROR: (storutil.cpp:3965), failed with 0x800C013E  

この情報を元に検索したところ、2020/08/26付けの「Windows Live Mail」というマイクロソフトコミュニティの書き込みを発見。

レジストリエディッタで「HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows Live Mail」直下にDWORD(32bit)で3つのキーを値「1」で新規作成して、Windowsを再起動してWindows Liveメールを開き直すとメッセージが読めるようになる、と。

作成するDWORDキー
  RecreateFolderIndex
  RecreateStreamIndex
  RecreateUIDLIndex

(該当する3つのキーの値は1回Windows Liveメールを起動することで「0」に戻ります)

この手順を実施したところ、ちゃんとメッセージが読めるようになりました。

Outlook2019で iredmail(postfix/dovecot)環境を登録しようとするとエラーになる

Becky!やThunderbird、Windows Live 2012では問題なく動いていたのだが、Outlook 2019(およびOffice 365のOutlook)に対してメールを新規登録した場合、うまく動かない、というクレームがあったので調査

姉妹記事:「Windows Liveメール2012で使えるメールサーバ設定」Outlookについての言及もあり

要点

その1: SSL対応するならちゃんとすること

自己署名SSLや、メールサーバとして指定したホスト名がSSL証明書に含まれていないとエラーになる。

Let’s Encryptでやっても良いが、POP3/IMAP/SMTPサーバ名でSSL証明書が発行されていること。

その2: Outlook側の「ユーザー情報」の「名前」が空欄は不許可

ここが空欄になっていると、メール送信がエラー(エラーコード 0x800c8101) になる。

成功例:IMAP設定の場合

上記では送信サーバ(SMTP)のポートが「587」となっているが、プロバイダ側で許可されている場合はポート25でも良い。

成功例:POP3の場合

上記では送信サーバ(SMTP)のポートが「587」となっているが、プロバイダ側で許可されている場合はポート25でも良い。


エラーログ集

SMTPサーバ指定を暗号化なしに設定した場合

使用する暗号化接続の種類を「なし」に設定した場合、エラーになった

Outlook側エラー「テスト電子メール メッセージの送信: このクライアントでサポートされている認証方法が、サーバーでサポートされていません。」

サーバ側のmaillog出力

Oct 13 10:41:28 mailserver postfix/submission/smtpd[16308]: connect from test.example.com[xxx.xxx.xxx.xxx]
Oct 13 10:41:28 mailserver postfix/submission/smtpd[16308]: lost connection after EHLO from test.example.com[xxx.xxx.xxx.xxx]
Oct 13 10:41:28 mailserver postfix/submission/smtpd[16308]: disconnect from test.example.com[xxx.xxx.xxx.xxx]

SMTPサーバ指定をSSL/TLSに設定した場合

送信サーバの使用する暗号化接続の種類を「SSL/TLS」に設定した場合もエラーになった。

Outlook側のエラーメッセージ

テスト電子メール メッセージの送信: このサーバーは、指定した種類の接続暗号化をサポートしていません。暗号化方式を変更してください。詳細については、メール サーバーの管理者かインターネット サービス プロバイダー (ISP) に問い合わせてください。

メールサーバ側maillogのエラーメッセージ

Oct 13 10:46:34 mailserver postfix/submission/smtpd[18081]: connect from test.example.com[xxx.xxx.xxx.xxx]
Oct 13 10:46:34 mailserver postfix/submission/smtpd[18081]: lost connection after UNKNOWN from test.example.com[xxx.xxx.xxx.xxx]
Oct 13 10:46:34 mailserver postfix/submission/smtpd[18081]: disconnect from test.example.com[xxx.xxx.xxx.xxx]

存在しないポートを指定した場合

誤って不適切なポートを指定した場合、下記の様なエラーとなります。

テスト電子メール メッセージの送信: 送信 (SMTP) メール サーバーに接続できません。このメッセージを引き続き受信する場合は、サーバー管理者かインターネット サービス プロバイダー (ISP) に問い合わせてください。

HPE 5700 スイッチのコマンド

以前にHPE5700スイッチの設定をした際、「HPE 5700 スイッチの日付設定」という記事を書いた。

今回はもっといくつか設定が必要になったので、いろいろメモ書きとして残しておく。

参考にしたもの
HPEスイッチ(旧H3C)シリーズ 設定別コマンド早見表
HPEスイッチ 基本コマンド&初期設定例 ~VLAN/リンクアグリゲーション(LACP), ssh, snmp, ntp, syslog等の管理設定,debug~

2022/04/14追記
HPE 5940スイッチの設定をする際に探したら HPE japanの純正ドキュメント「HPE FLEXFABRIC & FLEXNETWORK スイッチ基本操作ガイド V1.1」を発見した
普通使う設定の範囲は概ね含んでいるので、まずはコレを読むと良い。(2023/03/29に確認したらv1.1からv1.3にアップデートしていた)

上記の配布元URLは「[Switch] HPE FlexFabric / FlexNetwork スイッチ基本操作ガイド」で、他に「Aruba CXスイッチ基本操作ガイド」と「ArubaOSスイッチ基本操作ガイド」があった。(2023/03/29時点では ARUBA CX スイッチ 基本操作ガイド V3.0とARUBA OS スイッチ 基本操作ガイド V1.6)

基本

・特権モードに入る

「system」「system-view」(“sys”でもOK)

・設定の確認

現在の設定確認「display current-configuration」
保存されている設定確認「display saved-configuration」

なお、「display」はCisco風に「show」でも動く

・設定確認とかの際に「More」を表示させない

「screen-length disable」を非特権モードで実行する。

・設定したものを保存

「save」

・設定を入れたものを消すとき

「undo 各コマンド」(Ciscoの”no 各コマンド”に相当)

ポートの状態確認

「display interface brief」

「display link-aggregation summary」
「display link-aggregation port」
「display link-aggregation member-port」

スイッチの個体設定

・スイッチのホスト名設定

「sysname ホスト名」

・現在時刻表示

「show clock」

・タイムゾーン設定

「clock timezone Tokyo add 09:00:00」

・手動で時刻を設定する場合

まず特権モードで「clock protocol none」
次に非特権モードで「clock datetime 21:09:00 2020/07/26」

・NTP設定をする場合

「clock protocol ntp」でNTPプロトコルを指定したあと
「ntp-service unicast-server xxx.xxx.xx.xx」

NTPサーバが複数ある場合は、サーバ毎に「ntp-service unicast-server ~」を実行する。

また、NTP通信に使用するインタフェースを指定する場合は「ntp-service source M-GigabitEthernet 0/0/0」とか「ntp-service source Vlan-interface1」という形で指定する

NTPの動作状況は「show ntp-service sessions」と「show ntp-service status」

・管理用IPアドレス

HPE5710背面にある管理用(MGMT)インタフェース(MGE0/0/0)に管理用IPアドレスを割り当てる場合

interface M-GigabitEthernet0/0/0
ip address 172.17.44.227 255.255.0.0
no dhcp client identifier
<interface Vlanから抜けたあと>
ip route-static 0.0.0.0 0.0.0.0 172.17.0.1

Vlan-interface1に管理用IPアドレスを割り当てる場合

interface Vlan-interface1
ip address 172.17.44.1 255.255.0.0
<interface Vlanから抜けたあと>
ip route-static 0.0.0.0 0.0.0.0 172.17.0.1

・管理用ユーザ作成

「admin」というユーザをパスワード「password」で作成する場合

local-user admin
password simple password
authorization-attribute user-role network-admin
service-type ssh https

作成したローカルユーザの確認「display local-user」

・リモートログインへの権限割り当て

vtyの0~4にsshでログインする権限を与える。
なお、下記はuser-roleとしてnetwork-adminとnetwork-operatorの2つが書かれているが実際は「user-role network-admin」を追加するだけで、自動的にnetwork-operatorも追加された。

line vty 0 4
authentication-mode scheme
user-role network-admin
user-role network-operator
protocol inbound ssh
idle-timeout 30 5

・リモートログインの許可

ssh有効設定「ssh server enable」
状態確認「display ssh server status」

・Web管理画面有効化

httpsを有効にする場合「ip https enable」
現在の設定状況確認「display ip https」

VLAN関連

「display vlan brief」

Link-aggregation設定

Link-aggregation/Trunk/トランク/LACP/IEE 802.3ad設定について

VMware KB「ESXi/ESX および Cisco/HP スイッチによる EtherChannel/リンク集約コントロール プロトコル (LACP) のサンプル構成 (1004048)

ジャンボフレーム関連

layer-2向け設定とlayer-3向け設定がある模様

interfaceの下で「mtu 9000」と設定するか、「jumboframe enable」と設定するか?

jumboframeの方はlayer-2/layer-3の両方で記載があったが、mtuの方はlayer-3のみ記載があった

jumboframe enableにすると10000のジャンボフレームが使えるようになる。「jumboframe enable 数値」でも可でその場合は1536~10000が指定できる

mtuの場合は「mtu 数値」で指定する。数値は128~9008

aliexpressでBT5.0と称するBluetoothアダプタを買ってみたら4.0でしか動かなかった

aliexpressにてとても安いBluetooth 5.0アダプタがあったので2種類買ってみた。

2個あわせて4.52ドルというお値段なので、BT5.0ってほんとなの?と思いつつ発注。

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届いたので、Windows10 1909にさして、Microsoftの「PC に搭載されている Bluetooth のバージョンを確認する」に書かれている通りに確認してみると・・・

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LMPはどちらも6.x

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ということで、LMP6.xなのでBluetooth 4.0とのこと。

パッケージに書かれているURL https://launchstudio.bluetooth.com/ListingDetails/75270 を見てみると、Barrot というメーカのBR80xx系のチップを使っているらしい。

チップとしてはBluetooth 5.0で動いてもよさそうな雰囲気はあるものの、「Supported Layers  4.0 Host Controller Interface」って5.0で設定されてないのでは?疑惑。

そもそも製造メーカが「Barrot」じゃなくて「Cambridge Silicon Radio」として認識されるのおかしくない?

Ubuntuにさしてみると、どっちもUSBデバイスとして認識するが、Bluetoothが動作しない。

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hciconfig hci1 upとかやっても起動してくれない。

調べて見ると「Unable to power up Bluetooth dongle」「Bug 60824 – [PATCH][regression] Cambridge Silicon Radio, Ltd Bluetooth Dongle unusable」Linuxでの動作はいろいろ問題を抱えているらしい。

いろいろ調べて見ると同じような見た目だけどBluetooth 5.0として認識されている事例を発見

拆解$19的Bluetooth 5.0 Dongle」(下記画像は引用したもの)

うちの小さい方のパッケージと同じで、中身がでっかい方と同じに見える、というもの。

これは「HCI 9.2064 / LMP 9.8978」で認識されているようだ。そして、デバイス名が「CSR8510 A10」で認識されている。

私のデバイスの「HCI 6.12576 / LMP 6/8891」でデバイス名は「BT DONGLE10」で認識されている。

書かれているfirmware的なものが違うんだろうか?

とりあえず、aliexpressには払い戻し申請中です。

追記…いろいろ苦労しましたが返金に成功しました。

PinePhoneをpostmarketOSで使う

PinePhoneをpostmarketOSで使うためのまとめ

使うイメージについて

Images for the PinePhone」からimgファイルをダウンロードして、microSDに書き込むことで使える様になるが、使ったmicroSDのサイズにあわせてパーテーションを調整してくれないのが微妙なところです。

上記サイトからダウンロードする際は「-plasma.img.xz」となっているKDE Plasma Mobileベースのものを利用するのがお勧めです。

なお、「-phosh.img.xz」はGNOMEベースのLinuxフォンLibrem 5用に開発されているものを使用しています。

使うmicroSDの容量にあったパーテーション割りを希望する場合は、Linux上でpostmarketOSのOS用microSD書き込み環境を作成して書き込む必要があります。

pmbootstrapによるmicroSD作成

まず「Installing pmbootstrap」にある手順を実施します。

ベースOSを何にしろ、と特に書いてなかったので、とりあえずUbuntu 18.04LTSでインストールして構築しました。

次に、「Installation guide」の手順でカスタマイズと書き込みを行います。

注意点として「pmbootstrap init時の User interface 設定」があります。

これをデフォルトの「watson」で設定してしまうと、タッチインタフェースだけでは操作できない環境となってしまいます。 「User interface [weston]: plasma-mobile-extras」 で設定しましょう。

また、途中にパスワードについては、2020年2月10日現在、数字パスワードである必要があります。これは現時点でのロック解除画面が数字入力のみ対応であるためです。(PinePhone Software Release より)

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LTEの使用方法

GUIのSettingにある「Mobile Broadband」項目は正常に動作しません。

現時点では、Terminalを開いてコマンドを入力する必要があります。

$ sudo ofonoctl poweron
10秒ぐらい待つ
$ sudo ofonoctl wan --connect --append-dns

楽天モバイルの無料サポータープログラムの楽天回線SIMだとAPN設定をいれなくても使えました。

ただし、postmarketOSは標準設定でusb0に172.16.24.0/16のIPアドレスを割り当てています。このIPアドレス帯を楽天モバイルでは使っていて、特にDNSサーバが172.16.206.0/24にあったりするので、名前解決ができないという事態になりました。

このためterminalから「sudo ip link set usb0 down」を実行し、usb0を使えなくすることで対処しています。

ofonoctlコマンドの覚え書き

回線の接続状況確認「ofonoctl」

データ通信の接続状況確認「ofonoctl wan」

WiFiの使用方法

GUIのSettingにある「Wi-Fi」から接続設定はできます。

わかりにくいのですが、各SSIDを選択し、パスフレーズを入力した後に、なにやらパスワード入力を求められます。

これは、パスフレーズを保存するためのパスワードなので、適当に何かを設定します。

WiFi選択画面の下記ボタンをクリックすると、WiFiがOFFになります。

アップデートとインストール

postmarketOSのアップデートは「sudo apk update」と「sudo apk upgrade」で行います。

パッケージ検索は「sudo apk search 検索ワード」、パッケージインストールは「sudo apk add パッケージ名」でインストールできます。

うちの環境では標準のAngelfish Web Browserが全然動作してくれません。

「sudo apk add font-noto-cjk」 「sudo apk add firefox」 で日本語表示対応のFirefoxをインストールすることができます。

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