WCDMAとCDMA2000の周波数帯 メモ書き


2012/01/10: 「WCDMA CDMA2000 LTEの周波数帯」にて情報更新しています。
2012/09/13: 「WCDMA CDMA2000 LTEの周波数帯 2012/09/13版」にて情報更新しています。

— 以下は古い資料 —
WCDMAの周波数帯はwikipediaにも載ってるのでいいんだけど
CDMA2000の周波数帯に関する資料がどこにあるのかがよくわからない。

WCDMAに関する周波数リスト

ネタ元:UMTS frequncy bandsW-CDMA

バンド名 周波数名称 略称 周波数
Band I 2100 IMT 1920-1980 / 2110-2170 日本含めいろいろ
Band II 1900 PCS 1850-1910 / 1930-1990 北米
Band III 1800 DCS 1710-1785 / 1805-1880 ヨーロッパ,アジア,オセアニア
Band IV 1700 AWS 1710-1755 / 2110-2155 北米
Band V 850 CLR 824-849 / 869-894 北米,ブラジル
Band VI 800 830-840 / 875-885 日本(FOMAプラスエリア)
Band VII 2600 IMT-E 2500-2570 / 2620-2690 ヨーロッパで今後利用予定
Band VIII 900 GSM 880-915 / 925-960 ヨーロッパ,アジアなどGSM利用地域
Band IX 1700 1749.9-1784.9 / 1844.9-1879.9 日本(イーモバイル,FOMA)
Band X 1700 1710-1770 / 2110-2170
Band XI 1500 1427.9-1447.9 / 1475.9-1495.9 日本(Softbank)
Band XII 700 SMH 699-716 / 729-746
Band XIII 700 SMH 777-787 / 746-756
Band XIV 700 SMH 788-798 / 758-768
Band XIX 800 830-845 / 875-890 日本(新FOMAプラスエリア)
Band XX 800 832-862 / 791-821 EU
Band XXI 1500 1447.9-1462.9 / 1495.9-1510.9
Band XXV 1900 1850-1915 / 1930-1995

なお、各携帯電話会社でどのような周波数を採用しているかはList of UMTS networksの記述が一番まとまっていると思われる。

CDMA2000に関する周波数リスト

TSG-C C.S0057-E v1.0 Band Class Specification for cdma2000 Spread Spectrum Systems Revision E

名称 周波数 具体値
BC0 800MHz Band 824.70-848.31 / 869.70-893.31 いろいろ,日本(au 新800MHz)
BC1 1900MHz Band 1851.25-1908.75 / 1931.25-1988.75
BC2 TACS Band 872.0-915.0 / 917.0-960.0
BC3 JTACS Band 887.0-925.0 / 832.0-870.0 日本(au 旧800MHz)
BC4 Korean PCS Band 1750.0-1780.0 / 1840.0-1870.0
BC5 450MHz Band 411.0-483.0 / 421.0-494.0
BC6 2GHz Band 1920.0-1980.0 / 2110.0-2170.0 IMT-2000として各国共通
BC7 Upper 700MHz Band
BC8 1800MHz Band
BC9 900MHz Band
BC10 Secondary 800MHz Band
BC11 400MHz European PAMR Band
BC12 800MHz PAMR Band
BC13 2.5GHz IMT-2000 Extension Band
BC14 US PCS 1.9GHz Band
BC15 AWS Band
BC16 US 2.5GHz Band
BC17 US 2.5GHz Forward Link Only Band
BC18 700MHz Public Safety Band
BC19 Lower 700MHz Band
BC20 L-Band
BC21 S-Band
BC31 Wildcard Band Class リアルではなく論理的なもの

BC=Band Class

BCの下にはBand Sub Classというくくりもあったりする。
Band Class 0 Band Sub Class 0: 北米とか(824-849/869-894MHz)
Band Class 0 Band Sub Class 2: 日本 新800MHz(824-830/869-875MHz)
Band Class 0 Band Sub Class 3: 日本 新800MHz 2012年以降の拡張領域(815-830/860-875MHz)

なので、北米機種でBC0対応であっても、日本で使えるかどうかは、Band Sub Class2と3に対応しているかどうかにかかっているということになる。

タッチで家の鍵を開け閉め(Edy/Suica/Felica)


Felica系(Edy/Suica)を使って家の鍵を開け閉めするシステムについて、調べた。

(2012/10/05追記: 海外製品についての調査結果)

ソニックブレインのアイ・タッチスリムシリーズ
 以前は株式会社タセ(http://www.tace.co.jp/)という名前だった。
 バージョンアップを何回かしており、現行の家庭向けは以下の2製品。
 アイ・タッチスリム Tシリーズ
 LOCKIT ロックイット

  ロックイットは簡易版で、かなり機能が限定されているようだ。
  後述のシーズンテック シリンダーICロックからさらに機能を削っているような印象がある。
  既存の鍵を活かすタイプ

 2023/05/16追記: ソニックブレイン株式会社のWebは平成25年9月30日付け更新が最後で、トップページにAdobe Flashファイルも掲載されたままとなっているという放置状態
 会社が存続していない可能性?

シーズンテックシリンダーICロックシリーズ
 取り付けマニュアルが掲載されていないので、事前検討がしにくい。
 いろいろ調べていたところ、謎のexcelファイル内に興味深い記述があったので後ろの方に転載しておく。
  既存の鍵を活かすタイプ

 2023/05/16追記: シーズンテックでの製品販売は2023年3月末で終了し、大崎電気工業株式会社マザーセキュリティ株式会社 で販売している製品に切り替わった模様

 マザーセキュリティ株式会社ではSmart IC LockSmart Dual LockIC TIME Sといった製品を取り扱っている

・iNAHO(イナホ)
 インターロック/インターロックR
 ユビタッチ/ユビタッチR
 という製品があるようなのだが、メーカー公式のページを発見できなかった。
 株式会社フキというのが出てはきたが、OEM先の1つであるような気がする。

 2023/05/16追記: フキはいまも現存しておりスマホ連携アプリ iNAHO Ei-Lock は2023/04/21付けで更新されているので大丈夫そう

株式会社 エイ・エス・アイ
 ロイヤルガーディアン(ROYAL☆GURDIAN)シリーズ
 興味深いなぁ、と思うのは管理者向け説明で、滞納者ロックアウトに使えます、と歌っているところ。

 2023/05/16追記:Webに「2022年12月20日(火)をもちまして、全商品の販売を終了しました。」という記載あり

・美和ロック
 FKALT
 株式会社KESAKA社のシステムと連動して使う模様
 家庭向けではなさそう

・株式会社アルファ
 Entry Lock(エントリーロック)
 ただし、これは、株式会社KESAKA社のシステムと連動して使うもので有り、製品自体も受注生産
 なので、個人が利用するものではない模様

・番外: 海外のLockitron
この製品は基本的にはiPhoneにアプリをインストールして、そこから解錠施錠をする、というもの。
ただし、FelicaではなくNexus SのNFCにも対応しているらしい。

— 興味深いexcelファイルからの転載 —
【シリンダーICロックとLock itの相違ポイント】
1.タセ・鍵屋リンクスという会社が以前から販売していた「アイタッチスリム」という製品と
  室内側は、全く同じ物。タセは社名変更し、鍵屋リンクスは会社が解散している。
2.開発依頼をしている韓国の会社が、シリンダーICロックとロックイットは同じであり、室外側の
  ICリーダー部は、韓国開発会社の技術を利用させてもらっているので、似た形状になっている。
  しかし、室内側は当社側の技術指導と経験から設計をし、金型も独自で起こしているので
  全く違う製品である。
3.ICの登録枚数も、100枚と300枚で、3倍違う。※使用している電子部品関係が全く違う。
4.ICの追加登録は、ロックイットは出来ないが、シリンダーICロックは管理者カードがあれば出来る。
5.開錠履歴も1000件に対し、シリンダーICロックは3000件と3倍違う。
6.従来のシリンダー錠で開錠した場合、ロックイットは履歴が残らないが、シリンダーICロックは履歴が残る。
7.シリンダーICロックは、バックセット38mmから取付けられるので、幅の狭い扉や勝手口にも取付けれるが、
  ロックイットは、バックセット62mm以上の扉からしか設置できない。
8.シリンダーICロックは、従来からのシリンダー錠や手動で開閉した場合、ギアがモーターから自動で外れる
  「クラッチ機構」を採用しているので、非常時は街の鍵屋さんに非常開錠を依頼でき、ギアやモーターの
  トラブルもほとんど無い。ロックイットは、従来からのシリンダー錠や手動で開閉した場合、ギアやモーターも
  連結したまま回るので、重い。

また、シリンダーICロックはリモコンなどの拡張性を持っている。

DECT仕様のコードレス電話



海外仕様のコードレス電話で採用されていることが多い規格「DECT」
実は、日本仕様も存在しています。

2010年12月にユニデンからDECT3080 可憐というものが販路限定で販売されたあとが続かないなぁ・・・と思っていたら、2011年8月になって2製品目がシャープからJD-G30Cl/CWとJD-V35CL/CWが登場しました。

さて、DECTですが、海外仕様がそのまま使えるわけではありません。
日本で合法的に使うには、技適を取得した機械を使う必要があります。

DECTの仕様書「ETSI-DECT 標準EN 300 175-2(Common Interface Part 2: PHY Layer)」で定義されている周波数帯域は「1880 MHz – 1978 MHz」と「2010 MHz – 2025 MHz」となっているが、現状全ての帯域を使える地域は存在していない。

現状は、以下の様に地域により周波数帯域が異なっている。
・ヨーロッパ 1880 MHz–1900 MHz
・アメリカ/カナダ 1920 MHz–1930 MHz
・南アメリカ 1910 MHz-1930 MHz
・中国 1900 MHz-1920 MHz
・日本 1893 MHz–1906 MHz

日本で使用できる帯域では5つのチャネルが確保されています。
といっても、5システムまでしか同時に使えない、という意味ではありません。
通信チャネル自体は60個あります。
そこそこヘビーに使うような環境であれば20システム程度は平行稼働ができるようです。

なお、日本語のDECTに関する資料は総務省の検索窓で「DECT」を検索するとDECT仕様を日本に導入する際に検討したいろいろな報告書等出てくるので、それを読むといいでしょう。
情報通信審議会 情報通信技術分科会 小電力無線システム委員会 報告(案)」とかね。
平行稼働数とかの情報はこのpdfに入っています。

中華製5千円以下の無線機



2012年9月の情報を元に「中華ハンディを保証認定を通す話(伝聞」という記事を書きました。


ハムフェア会場で、NKT-R3という無線機を見かけた。
会場では5千円で販売しており、日本の電波法に容易に適合できるバージョンを販売しているatv50.comと、もう1店舗がありました。

おもしろそうではあったのですが、すでに7台買って試してみた、という人がいたので、感想を聞いて見ると、数ヶ月経たないうちに全台壊れた、とのこと。
面倒なので調査してないけど、半田が剥がれたんじゃないの?という感想を貰いました。

まぁ、それは、一例ではありますが、5千円以下で、こういった無線機が入手できる、というのは驚きでした。

なので、ebayでいろいろ探してみました。
ジャンルとしては「Walkie talkie」という部類になります。

なお、UV-3RおよびPX-A6は、スプリアスがひどく、あまりまっとーではない、という話もあります。要注意です。

NKT社の製品

公式のページが見当たらないけど、ここに、いろいろある。

NKT-R3

LCD付き
400-470MHz
出力 2W
周波数ステップ 6.25/12.5KHz版と5/6.25KHz版の2種類あり
日本で合法的に使うには5KHzステップが必要
専用USBケーブルでWindowsPCからメモリchの設定可能
内蔵バッテリはフジフィルムのNP-60互換
また、背面のバッテリー蓋はバーステックススタンダード VX-3/VX-160互換なので、FBA-37(乾電池ケース)などもつけられる。

NKT-R2E

400-470MHz
出力 2W
周波数ステップ 6.25/12.5KHz版と5/6.25KHz版の2種類あり
日本で合法的に使うには5KHzステップが必要
専用USBケーブルでWindowsPCからメモリchの設定可能
内蔵バッテリはフジフィルムのNP-60互換
また、背面のバッテリー蓋はバーステックススタンダード VX-3/VX-160互換なので、FBA-37(乾電池ケース)などもつけられる。

BAOFENG社の製品

UV-3R

LCD付き
136-174MHz/400-470MHzのデュアルバンド
出力 2W
周波数ステップ 5/6.25/12.5/25KHz
(旧firmwareだと選択できないらしい)
オプション類はNKT-R3と共通で使えるらしい

Puxing社の製品
PX-A6

LCD付き
400-470MHz(136-174MHzの受信もできるようだ)
出力 2W
周波数ステップ 12.5k/25k/6.25k
内蔵バッテリはノキア BL-5C互換

ワンセグ対応の中華padについて



ワンセグ対応の中華padについていろいろ調べていくと、ISDB-T対応の中華padというもので謎なものが出てきました。

まずは、Pioneer A700という7インチ感圧式タブレット。

ISDB-TタイプDVB-Tタイプが出てきます。

・CPU: Telechips 9201 800MHz
・RAM: 256MB
・内蔵ストレージ 4GB
・OS: Android 2.1
・7インチ 感圧式 800×480
・サイズ 183x112x15mm
・重さ 375g
・バッテリー 2800mAh
・言語対応 Czech, Danish, Dutch, English, Spanish, French, German, Greek, Italian, Japanese, Korean, Norwegian, Polish, Portuguese, Russian, Swedish, Turkish, Chinese

これの最大の問題点は、Pioneerからはこんな商品が販売されていないっぽいこと。
嘘ブランド商品っぽいです。

ブランド無しのA700というものもあるようです。

ただ、微妙にスペックが違い
・FMトランスミッター付き
・サイズ 190x122x12.5mm
・重さ 377g(バッテリー込み)
・バッテリー 1800mAh
・言語対応 Simple Chinese, English, French, Spanish, Italian, German
使用しているチップを 「GPS:MT3329, FMトランスミッター:KT0803」らしいです。

こんなのもあります。
O/S:Android 2.3— 7″ tablet PC,FM+HDMI+WIFI+ISDB-T/DVB-T(MPEG2 & MPEG4)+GPS,support external 3G
TOPGUIDEというベンダのTP-MTK701という商品。

・CPU Telechips ???? 800MHz
・RAM 256MB
・内蔵ストレージ 4GB
・OS Android 2.1
・7インチ 800×480
・サイズと重さ不明
・FMトランスミッター付き
・バッテリー 1800mAh

上のあたりにはにはAndroid 2.3/Teleships 8902 800MHzと書いてありますが、下の方にはAndroid 2.1/Telechips 800MHzと書いてあるあたりが怪しげです。
たぶん、下の記述が正解だと思いますので、実体はノーブランドA700と同等品っぽいですね。
実際、写真を見比べてみると、色が違う程度で、ボタンやコネクタの配置が同じような感じですし。

スペックが高いものとしては、こんなのを発見しました。
7 inch MID Android 2.2 tablet pc, support Flash 10.1, bluetooth, GPS, GSM, built in 3g

・CPU: Freescale i.MX51 ARM Cortex-A8 1GHz
・RAM: 512MB
・内蔵ストレージ: 8GB
・OS: Android 2.2
・7インチ 1024×600,静電式 マルチタッチ対応
・3G内蔵(WCMDA 850/1900/2100MHz)
・GPSあり A-GPS対応
・Bluetooth
・モバイルTV対応 “ATV+ISDB-T+FM”もしくは”CMMB”
・サイズ 197x126x13.8mm
・重さ 490g
・バッテリー 4200mAh

CPUがちょっと速いもの、という感じですが、このスペックがほんとなのかは怪しいなぁ、といったところです。
特に 4200mAh というあたりが嘘っぽいです。

まぁ・・・・・・どれも怪しいので、あまり積極的に買ってみようかな、という気にはなりませんけどね。