fail2banで全JAILのステータスを確認したい

Linuxサーバでfail2banを使ってアクセス拒否設定を行っている。

JAILを複数している場合に、全部を一括で確認する手段が標準ではない模様。
調べたところ「kamermans/fail2ban-allstatus.sh」の下記コメントを発見

joergludwig commented on 20 Dec 2017
Shorter version:
fail2ban-client status | sed -n ‘s/,//g;s/.*Jail list://p’ | xargs -n1 fail2ban-client status

これを ~/.bashrc に対して下記のように追加し、「fail2ban-check」で確認出来るように設定した。

alias fail2ban-check="fail2ban-client status | sed -n 's/,//g;s/.*Jail list://p' | xargs -n1 fail2ban-client status"

FacebookのオープンソースLTE基地局OpenCellularの資料がgithubで公開されてた

2016年7月にFacebookがLTE対応の基地局をオープンソースで作る、という話があった。
→ 「Facebookが作るLTE対応のOpenCellularプロジェクト

その後、どうなってるのかな?と調べて見たところ、githubで関連資料の公開(https://github.com/Telecominfraproject/OpenCellular)が始まっていたので、メモ書き。


TELECOM INFRA PROJECT (TIP)」の「OpenCellular – Wireless Access Platform Design」としてプロジェクトは進行中。

プロジェクトとしてのホームページは「Open Cellular」となっている。

プロジェクトの最新進捗報告としては2017/11/08付けの「An Update from the OpenCellular Project Group」である模様。

農村向けに64/128ユーザの同時使用をサポートした出力1Wの1800MHz帯LTE基地局を作成しテストを行っている。
少ない基地局数でも広範囲をサポートできるように700/800/850MHz帯向けの基地局も開発しており、回路図や基板設計までは完成している。

「OpenCellular Power」という発電設備(太陽光発電、風力発電など)、5年以上利用可能なバッテリー、リモート監視設備を1パッケージにしたものを開発しており、「OpenCellularの基地局」と「OpenCellular Power」をセットで設置すれば、5年くらい現地に行かなくても稼働させられるようにしている。

OpenCellularはソフトウェアでいろいろやることによりコストを下げている。
この部分は、OpenCellular-SDR、という形で開発している。
現状は、FPGA部分はXILINXの「ARTIX-7」を採用している。

そして、ソフトウェアなど、いろいろが、ちょうど先週githubで公開された。
https://github.com/Telecominfraproject/OpenCellular

ただ、「Docs available at https://github.com/Telecominfraproject/OpenCellular/wiki」とあるものの現時点では何もない。

HPE 5700 スイッチの日付設定

旧H3C系の流れをくむ「HPE 5700 Switch」の設定をしていたところ、現在時刻の設定を手動で行う場合の手順がよくわからなかったのでメモ

なお、使用したfirmwareのバージョンは「HPE Comware Software, Version 7.1.045, Release 2432P01」です

・現在時刻の確認

<HPE>display clock
18:01:34 Tokyo Fri 01/26/2018
Time Zone : Tokyo add 09:00:00
<HPE>

・NTPを設定している場合の確認

<HPE>display ntp-service status
 Clock status: unsynchronized
 Clock stratum: 16
 Reference clock ID: none
 Clock jitter: 0.000000 s
 Stability: 0.000 pps
 Clock precision: 2^-17
 Root delay: 0.00000 ms
 Root dispersion: 101.79138 ms
 Reference time: 00000000.00000000  Thu, Feb  7 2036 15:28:16.000
<HPE>

上記だと「Clock status: unsynchronized」なので、NTPサーバとの同期が取れていない。

・NTPサーバに関しての情報確認

<HPE>display ntp-service session
       source          reference       stra reach poll  now offset  delay disper
********************************************************************************
    [5]xxx.xxx.xx.xx1  INIT              16     0   64    - 0.0000 0.0000 0.0000
    [5]xxx.xxx.xx.xx2  INIT              16     0   64    - 0.0000 0.0000 0.0000
    [5]xxx.xxx.xx.xx3  INIT              16     0   64    - 0.0000 0.0000 0.0000
Notes: 1 source(master), 2 source(peer), 3 selected, 4 candidate, 5 configured.
 Total sessions: 3
<HPE>

上記はNTPサーバを3つ指定している場合の出力。
接続できていないのでreferenceが「INIT」となっている。

・時刻の設定
標準のモード(system-viewを実行してない状態)でclock datetimeコマンドを実行して設定する

<HPE>clock datetime 16:09:00 2018/01/26
<HPE>%Jan 26 16:09:00:008 2018 HPE DEV/5/DEV_CLOCK_CHANGE: -User=**-IPAddr=** ; System clock changed from 14:48:09 Tokyo Wed 01/05/2011 to 16:09:00 Tokyo Fri 01/26/2018.
<HPE>

なお、NTP設定がされている場合は、下記のように「clock protocol none」を設定してから実行しろと表示される。

<HPE>clock datetime 16:09:00 2018/01/26
To manually set the system time, execute the clock protocol none command first.
<HPE>

clock protorolはsystem-viewでないと設定できなかったので、下記のように実行する。

<HPE>system-view
System View: return to User View with Ctrl+Z.
[HPE]clock protocol none
[HPE]quit
<HPE>clock datetime 16:09:00 2018/01/26
<HPE>system-view
System View: return to User View with Ctrl+Z.
[HPE]clock protocol ntp
[HPE]quit
<HPE>

・タイムゾーンの設定
日本で使う場合は9時間ずらす設定を入れる

<HPE>system-view
System View: return to User View with Ctrl+Z.
[HPE]clock timezone Tokyo add 09:00:00
[HPE]quit
<HPE>

・NTPサーバの設定
NTPによる時刻同期を行う場合は「clock protocol ntp」を実行し、
「ntp-service unicast-server IPアドレスまたはホスト名」でNTPサーバを指定する。
NTPサーバの指定が複数ある場合は複数回実行する。

<HPE>system-view
System View: return to User View with Ctrl+Z.
[HPE]clock protocol ntp
[HPE]ntp-service unicast-server xxx.xxx.xx.xx1
[HPE]ntp-service unicast-server xxx.xxx.xx.xx2
[HPE]ntp-service unicast-server xxx.xxx.xx.xx3
[HPE]quit
<HPE>

なお、誤って登録してしまった場合は「undo ntp-service unicast-server xxx.xxx.xx.xx1」と実行すると削除できる。

オープンソースのSDR HF帯無線機mcHFと、コピー品Recent RS-918

SDRによるHF帯CW/SSB無線機mcHFというのがあるらしい。

mcHF QRP transceiver

回路図などは上記のDownloadページにあり、またキットもオーダーすることができる。
SDRのソフトウェアはhttps://github.com/df8oe/UHSDRで公開されている。

で・・・こうやって公開されたものを、そのまま製品化してしまった企業があるようで・・・

瑞森电子RS-918 HF SDR单边带对讲机2020/05/20時点のページ「RS-918 HF SDR短波电台
Aliexpressで約5万円で入手可能。→ 「販売店リンク集

写真を見るとかなりちっちゃい。

mcHF公式としては「The full kit on Ebay」にて、当方は関与してないし、サポートもしない、とのコメントを出している。

(2018/05/08 追記)

UHSDRのページにある「Supported Hardware」にて、クローンデバイス買ってもサポートしねーよ。eBayやAmazonで買ってもしらねーよ。的な感じでコメントが増えている。
クローンデバイス買った人からの問い合わせが多いようです・・・
追記終了

実際に入手してみた人の話がいくつかある

JH1LHVの雑記帳

RS-918SSB HF SDR Transceiver(mcHF)で遊ぶ ~その1~

RS-918をいろいろ使ってみた話とfirmwareアップデートの手法についての説明などが関連記事にある

ありがとうって伝えたくって

mcHF保証認定終了!

mcHFの国内仕様ファーム及び申請書のひな型を提供してもらうことができるようです

まあべるのほわほわ日記

mcHF QRP SDRトランシーバのJARD保証認定通過

タイトルはmcHFとあるが、実際にはRS-918についてのもので、保証認定に関して書かれている

万年準備中のブログ

mcHFのLPFプチ改造

まあべるのほわほわ日記で参考にしたそうです

いろいろな記事を見てみるとわかりますが、ちゃんとスプリアスが計測できるような計測器環境を整えていない状態で使うと、変な電波を飛ばしてしまうことになってしまうようです。

このため送信には十分気をつける必要がありそうです。


2018/07/05追記

RS-978 HF SDR短波车台(含电池)RS-978 HF SDR短波电台(带电池)」(英語ページ:RS-978 HF SDR Transceiver with Battery)というバージョンが登場。
3800mAhのバッテリーが内蔵できるタイプらしい。
機能的に差があるのかは不明・・・見た感じは差はなさそう・・・・


おまけの備忘録

WindowsパソコンにつなげてSDRするソフト「HDSDR

NHK技研公開2017で興味深かったもののまとめ

NHK技研公開2017に行ってきました。

興味深かったものをいくつかご紹介


三次元被写体追跡スポーツグラフィックスシステム
これまでの技研公開で結構出展率が高い多視点ロボットを活用した事例の1つ
技研公開2013の時はこんな感じのカメラでした。

今年のカメラはよりスマートになってました。

これを使って行われていたのは、複数の視点から撮影することで、ボールの位置の特定ができるようになり、それを撮影した映像に合成し、わかりやすく表示するというもの。

結構綺麗に合成されていました。


フルスペック8K制作システム
まぁ、ただの放送制御卓をそのまま公開してるだけだろ、といえばそうなんですが、現状、8K 120Hzに対応した制御卓の実例はコレだけなんだそうです。

これの実演ということで、講堂で行われている模様を生放送する・・・というていで会場内のいろんなところにある8Kテレビに配信する映像の制御を行っていました。


テロップも、この卓で作成して、使っていました。

実際の生放送の模様はこちらから・・・


番組制作のための音声認識
取材映像の音声から自動認識で文字にしたものの、誤りが多いので、それを人が修正するためのシステムを展示していました。

もう、単純に、聞いて、間違っていれば止めて、修正、修正するちょっと前から再生を再開して、先に進めていく、というのをひたすら繰り返すのを、どこでもブラウザから出来るようにHTML5で実装している、というのがスゴイところだと思います。


行動連携サービスとその基盤技術の中の車の展示
車が置いてあったので、何かと思ったら、放送の視聴履歴などをhybridcastでスマホに連携させておくと、そのスマホを車に持ちこんだ時に最近視聴した番組内で扱われた名所などを教えてくれ、その場所までの案内をしてくれる、という展示でした。

温泉紹介の番組を見てたなぁ・・・というのであれば、こんな感じで温泉が6分先の場所にあるよ、って感じです。


進化する8K撮影・記録技術
最終的には持ち運び取材が可能な単体8Kビデオカメラの作成を目指すというもの。

が・・・現実はコレ

SDHCカードを4枚並列に使うことで書き込み速度と容量を確保していました。
128GBのSDHCカードを4枚使うと100分録画できるそうです。


3次元構造撮像デバイス
実演は↓

これだけだと意味がわかんないと思いますが、おじゃる丸の左側にあるパネルにはNHKのロゴマークが裏から光を当てた状態で表示されています。
人間の目だと、おじゃる丸も、その横のロゴマークも見えます。
しかし、カメラで普通に撮影すると、「通常の明るさの被写体」しか認識できません。

今回開発したデバイスを使うと、1画面で、両方を表示させることは不可能ですが、
「通常の明るさ」と「(より)明るい被写体」を1つのデバイスで認識させることができるというものです。

いままでのデバイスは、画素を一列単位で処理していました。
それを画素1つづつで、独立して処理を行うことで、「通常の明るさのところ」と「より明るいところ」と別扱いで処理を行うことができるようになった、というものだそうです。

現状はモノクロ認識までのようですが、今後進歩していくことでしょう