最近、Windows上でX-Windowアプリを表示させる場合、VcXsrvというXサーバソフトを使用している。(紹介記事:Windows上でX-Windowアプリを表示するためのXサーバ VcXsrv)
それ以外に、「MobaXterm」というソフトもあるというので確認してみた。
無償で利用できるHome Editionと、1ユーザ69ドルのProfessional Editionがあるという。
で・・・
このソフトは、Windowsから、Linux/UNIX系サーバにアクセスするための統合ソフトウェア、という位置づけと言えます。
現状、下記のプロトコルに対応しています。
・SSH
SSHトンネル/SSHポートフォワーディングも対応
・telnet
・RSH
・XDMCP(X-Window)
OpenGLも対応
・RDP(Windowsリモートデスクトップ)
・VNC
・FTP
・SFTP
・Mosh(mobile shellというSSH代替プロトコル)
また、MobaXtermをインストールしたWindows上にCygwin相当の環境をセットアップし、cygwinのコマンドを利用することができます。
cygwinを使いやすく仕立て直した感じ、といえばいいでしょうか?
ざっと使ってみた感想
・Portable versionのバイナリを実行するとインストールしないでそのまま使える
11.5MBのMobaXterm_Personal_8.6.exeを実行するだけでXサーバも動く!
日本語表示も可能!
・puttyのsessions設定をそのまま利用できる
・ssh接続時、UTF-8の日本語表示は普通に出来る
・ssh接続時、scpによるファイルブラウザ機能も同時にオープンされる
・ssh接続時、標準設定でSSH圧縮とX11フォワーディングとDISPLAY設定がされている
・Xアプリ表示時、タイトルバーの日本語表示が出来る
・Xアプリ表示時、起動してくるアプリが最前面に表示されないので気がつきにくい
Xmingより良い感じで使えます。
お気軽に使ってみたい、moshを使いたい、とか、操作用ターミナルソフト含めて乗り換えてもいいのなら「MobaXterm」
普段使ってるTeraTerm, puttyなどはそのままにXサーバだけを追加したいのであれば「VcXsrv」という感じですね。