新しい情報があったので「qmailの情報収集 2019/08/26」で更新しました。
2012年に作成した「いまさらqmailのパッチ情報収集 2012/02/17」という記事に、いまでも時々アクセスがある。
あれから4年。何か変わったところがあるか調べてみた。
・新星 s/qmail登場
なんと「s/qmail」という新作が登場。
これまで普通のqmail向けに、SMTP Authentication, Spamcontrol(4年前の記事でも紹介)などを作成してきた開発者が提供するqmail 2016年版、的なもの。
IPv4,IPv6にちゃんと対応し、vpopmailなどのqmailを使用するソフトウェアがそのまま使用できるものとなっている。
SSL/TLS対応はs/qmail自身ではなく「ucspi-ssl」が提供しているようだ。
SPF,DKIMには対応していない。
・IndiMail
qmail, serialmail, qmailanalog, dotforward, fastforward, mess822, daemontools, ucspi-tcp, Courier IMAP/POP3, Bogofilter – A Bayesian Spam Filter, Fetchmailをまとめてパッケージングしている「www.indimail.org」にアーキテクチャ図あり
SPF,DKIM対応
各ディストリビューション用のレポジトリーが用意されている。(RHEL/CentOS5~7,Debian7~8,Ubuntu12.04~15.10,OpenSuSE11.4など)
安定版:http://download.opensuse.org/repositories/home:/indimail/
開発版:http://download.opensuse.org/repositories/home:/mbhangui/
基本的にパッケージとして使うためものであるため、qmail単独で使うにはちょっと厳しい感じがある。
vpopmailと組み合わせて使えるか、というと、結構謎。
・qmail-isp
qmail-1.03に対するパッチをまとめたもの。netqmail-1.06相当のパッチも含まれている。
2013年6月に更新版が出ていた。
こいつはvpopmailと一緒に使えるらしい