SmartQ ZwatchがAndroid 4.4になったよ

SmartQ Zwatchですが、一部では「Android 4.3搭載」とか中身を見ないで適当に記事にしてるところが見受けられました。

記事例:中華な腕時計型デバイスがまた登場、Android 4.3ベースで1万5千円(2013/11/16)
(販売店の掲示には、Androidバージョンが書かれていないのに、記事では、わざわざバージョンを書いてしまって、結果、事実と異なることを表明している)

この時点でのAndroidバージョンはAndroid 4.1.2(JZO54K)でした。
(2013/11/11:SmartQ Z Watchのfirmware探索)

CPUの開発元であるIngenic社の開発者向けページには、Android 4.1.2とAndroid 4.3についてソースコードの入手について記載されています。
このことから、Android 4.3を搭載したバージョンが登場してくるだろうなぁ、と予測してはいたのですが、先週、SmartQ Zwatchの最新firmwareが公開され、ついに、Androidのバージョンが上がりました!

SmartQ Zwatch firmware version 3.0で、Android 4.4(KRT16M)になりました!

IndroidWatcher.apkは、旧来のバージョンとサイズが全然違うので、いろいろ変更が入っている模様。
とりあえずは、build.propの内容は以下の通りです。

shell@s2122b:/ $ cat /system/build.prop
# begin build properties
# autogenerated by buildinfo.sh
ro.build.id=KRT16M
ro.build.display.id=V3.0-2014-01-17
ro.build.version.incremental=eng.1012337.140117.103844
ro.build.version.sdk=19
ro.build.version.codename=REL
ro.build.version.release=4.4
ro.build.date=2014年 01月 17日 星期五 10:38:44 CST

ro.build.date.utc=1389926324
ro.build.type=userdebug
ro.build.user=someone
ro.build.host=1012337
ro.build.tags=test-keys
ro.product.model=Z1
ro.product.brand=SmartQ
ro.product.name=full_s2122b
ro.product.device=s2122b
ro.product.board=s2122b
ro.product.cpu.abi=mips
ro.product.cpu.abi2=mips
ro.product.manufacturer=SmartDevices
ro.product.locale.language=zh
ro.product.locale.region=CN
ro.wifi.channels=13
ro.board.platform=xb4780
# ro.build.product is obsolete; use ro.product.device
ro.build.product=s2122b
# Do not try to parse ro.build.description or .fingerprint
ro.build.description=full_s2122b-userdebug 4.4 KRT16M eng.1012337.140117.103844 test-keys
ro.build.fingerprint=SmartQ/full_s2122b/s2122b:4.4/KRT16M/eng.1012337.140117.103844:userdebug/test-keys
ro.build.characteristics=tablet
# end build properties

#
# ADDITIONAL_BUILD_PROPERTIES
#
dalvik.vm.heapstartsize=5m
dalvik.vm.heapgrowthlimit=48m
dalvik.vm.heapsize=128m
dalvik.vm.heaptargetutilization=0.75
dalvik.vm.heapminfree=512k
dalvik.vm.heapmaxfree=2m
ro.hhcn.keyback=true
ro.sf.lcd_density=160
persist.sys.timezone=Asia/Shanghai
testing.mediascanner.skiplist=/storage/host-udisk/,/storage/udisk/
wifi.interface=wlan0
wifi.supplicant_scan_interval=15
ro.telephony.call_ring.multiple=0
mobiled.libpath=/system/lib/libmobiled.so
ro.sf.hwrotation=180
ro.config.low_ram=true
keyback_long_press_time=1000
debug.velocitytracker.strategy=int1
ro.opengles.version=131072
ro.carrier=wifi-only
ro.config.notification_sound=OnTheHunt.ogg
ro.config.alarm_alert=Alarm_Classic.ogg
persist.sys.dalvik.vm.lib=libdvm.so
dalvik.vm.lockprof.threshold=500
net.bt.name=SmartQ-Z1
dalvik.vm.stack-trace-file=/data/anr/traces.txt
shell@s2122b:/ $

ディスクのマウント情報はこんな感じです。

shell@s2122b:/ $ su
shell@s2122b:/ # mount
rootfs / rootfs ro,relatime 0 0
tmpfs /dev tmpfs rw,nosuid,relatime,mode=755 0 0
devpts /dev/pts devpts rw,relatime,mode=600,ptmxmode=000 0 0
proc /proc proc rw,relatime 0 0
sysfs /sys sysfs rw,relatime 0 0
tmpfs /mnt/secure tmpfs rw,relatime,mode=700 0 0
tmpfs /mnt/asec tmpfs rw,relatime,mode=755,gid=1000 0 0
tmpfs /mnt/obb tmpfs rw,relatime,mode=755,gid=1000 0 0
/dev/block/mmcblk0p1 /system ext4 ro,relatime,user_xattr,barrier=1,data=ordered 0 0
/dev/block/mmcblk0p3 /cache ext4 rw,nosuid,nodev,noatime,nodiratime,errors=panic,user_xattr,barrier=0,nodelalloc,nomblk_
io_submit,data=writeback,noauto_da_alloc 0 0
/dev/block/mmcblk0p2 /data ext4 rw,relatime,user_xattr,barrier=1,data=ordered 0 0
/dev/block/mmcblk0p4 /storage/sdcard0 vfat rw,relatime,fmask=0000,dmask=0000,allow_utime=0022,codepage=cp437,iocharset=i
so8859-1,shortname=mixed,errors=remount-ro 0 0
shell@s2122b:/ # df
Filesystem               Size     Used     Free   Blksize
/dev                   231.0M   172.0K   230.9M   4096
/mnt/secure            231.0M     0.0K   231.0M   4096
/mnt/asec              231.0M     0.0K   231.0M   4096
/mnt/obb               231.0M     0.0K   231.0M   4096
/system                503.9M   237.0M   266.9M   4096
/cache                  29.5M     4.0M    25.5M   4096
/data                 1007.9M    82.5M   925.4M   4096
/storage/sdcard0         2.1G   125.2M     1.9G   4096
shell@s2122b:/ #

Android 4.4になったことで、いろいろ変わってしまっています。

・/systemパーテーションをread/writeでマウントできない
  suでrootになった後、mountコマンドを実行しても駄目
・MoreLocale2をそのまま実行すると異常終了で変更できない
 adb shellで「pm grant jp.co.c_lis.ccl.morelocale android.permission.CHANGE_CONFIGURATION」を実行する必要がある

Java7のアップデートでiLO,iDRAC,IMM,iRMCが動かなくなる

2014/01/14公開のJava 7 Update 51で、ブラウザ経由のJava AppletおよびJava Web Start Javaプログラムの動作にあたり、「公的機関の署名付JAR」と「Permissionsアトリビュート」が必須と変更されました。
これが欠けているものは、標準設定では起動できなくなりました。

えぇ、「警告が表示され、確認を要求される」というレベルではなく、「起動できない」という強制策です。

対処するには、以下のどちらかを行う必要があります。
・Java Applet/Javaプログラム側に署名付きJAR+アトリビュート設定を施すアップデートを行う
・Java7の設定画面で例外サイトリストに該当するURLを登録する

この変更自体は、2013/09/09に「2014年1月リリース予定のJava7 Update51で変更するよ」と予告されていた(New security requirements for RIAs in 7u51 (January 2014))んですが、各社共に対応が全然間に合ってないようです。

今のところ、富士通iRMC、hp iLO、DELL iDRACで現象が発生しているようです。
おそらくIBM IMMでも現象が発生しているのではないかと思います。
(Citrix XenServerのコンソール画面とかも駄目です)

・富士通の公式告知:[重要]2014年1月14日公開のJava 7 Update 51の適用時のご注意について(お知らせ)
 対応版は今後リリース予定。とりあえず例外サイトリストに登録してくれ

・hpのフォーラム書き込み:iLO Java Remote Console: Upcoming JRE 1.7u51
 iLO2 v2.23, iLO3 v1.65, iLO4 v1.32 で使えねーよ
 例外サイトリストに登録したよ

・DELLのフォーラム書き込み:Unable to Launch iDRAC After Updating Java to 7u51
 例外サイトリストに登録したよ


・hpの公式告知:Advisory: (Revision) HP Java Integrated Remote Console (JIRC) or Java based Virtual Media Applet – Will Not Be Launched on ProLiant or Integrity Servers Using Java 7 Update 51
 以下のiLOバージョンにアップデートすることで回避することができる。
  ・iLO 2 Firmware Version 2.23 (or later)
  ・iLO 3 Firmware Version 1.65 (or later)
  ・iLO 4 Firmware Version 1.32 (or later).

・IBMの公式告知:
IMM, IMM2, or RSA Remote Control may require java security edit to start – IBM System x

(日本語版:IMM、IMM2、RSAに搭載されているRemote Control機能の起動に、Javaセキュリティーの編集が必要になる場合があります)
 例外サイトリストに登録しろ、としか書いてない。

・DELLはどうやらiDRAC7 1.51.51で対応みたい?
フォーラム:iDRAC7 virtual console (Java) connection failed – PowerEdge R620

Rstream A1 ニュース 2014/01/13版

これが最後になりそうな、Rstream A1ニュース。
前回はこちら→ Rstream A1 ニュース 2012/10/20版

久しぶりに、androidptを見てみたら、2013年8月に、EAv8が出ているではないですか!

[ROM 2.3.7] EAv8 25.03.2013

このパッケージのkernelは2.6.32.9-EA。
Rstream A1で使うには、2.6.32.9-EA-muchtel-a1 #32などを追加インストールする、下記の手順を行うこと。
(1)「muchtela1-afnf2.6.32.9-15-libnetutils.zip(/system/lib/libnetutils.soを置き換え)」
(2)「muchtela1-afnf2.6.32.9-23-kernel.zip(/system/lib/libcamera.soと/system/lib/liboemcamera.soを置き換え)」
(3)「updatezip-afnf2.6.32.9-32_signed.zip(kernelを置き換え)」
ファイルの入手については、前回のニュースを参照のこと

さらに新しいkernel 2.6.35.14もあるようだ。
[Kernel] EA-GB (13/07/2012)
ただし、Rstream A1とキー配置が違うので注意。

また、.nb0形式のアップデータについては、EAv7.2のものだけが公開されている。
Modem REVの違いで、2つのバージョンがあるので注意。
EAv7.2 .nb0 file Modem REV: FXX-2-25D-00 Download
EAv7.2 .nb0 file Modem REV: FXX-3-220-00 Download
上記適用後、CWM recoveryでEAv8へアップデートのこと。

Citrix XenAppでXenReceiverが接続できない?

Citrix XenAppをとりあえず試しているところ。
一通り設定を済ませてクライアントから http://サーバ名/Citrix/StoreWeb/ にアクセスし、アプリケーションを選択してみると、アプリの起動に失敗する。

具体的には、アプリを選択すると、以下のようにXen Receiverが起動する。
logonfailed-001
しかし、しばらくステータスバーが進まないまま、時間が経過し、以下のエラーとなる。
logonfailed-002

最初は、DNSの名前解決の問題かと考えたけれども、どうやら違いそう。
Wiresharkでパケットキャプチャしてみたところ原因判明。
logonfailed-003

サーバのIPアドレスとして「192.168.x.x」が渡されている!
そっちは、管理用のネットワークIPアドレスなので、クライアントからはアクセスできないのは当然のことだった。

Citrixのサービスが見るネットワークインタフェースから192.168.x.xを除外すればいいんだろう、と設定を探してみる・・・

が・・・XenDesktop 7.1でのやり方が分からない。
XenApp 6.5でのやり方は「Application Launch Requests Might Fail on a Provisioned XenApp Version 6.0 or 6.5 Multihomed Server」とかに書いてあるんだけど、ここで紹介されている設定項目がXenDesktop 7.1では見当たらない・・・

とりあえず、仕方がないので、ネットワーク構成を変更して、192.168.x.xを使わないようにする、という後ろ向きな対応をしてみたり

Spreadtrum社から4コアCPU SC8735S/SC8835S/SC7735Sなど5製品がリリース

Spreadtrum社から、4コアのCPU SC8735Sが出荷開始されたそうで、2013/12/16のプレスリリースが出ていました。

SC8735Sのプレスリリース
SC8735S製品情報

製品化第1弾はChina Unicom/China Mobile向けのHTC Desire 7088であるようです。

ほほ~、と思って、製品ページをよく見てみると、さらに「SC7730A」「SC7735S」「SC8830A」「SC8835S」と新製品ラッシュが・・・
え?と思ってプレスリリースを読み直すと、後ろの方に「In addition to the SC8735S, ~」と記載が・・・

基本は、「CPU Cortex-A7 4コア」+「GPU Mali400」なんですが、いろいろ細かい点が違う、という感じです。

SC8735S SC8835S SC7735S SC8830A SC7730A
対応電波形式 TD-SCDMA/WCDMA
両対応
TD-SCDMA WCDMA TD-SCDMA WCDMA
CPU Cortex-A7 4コア 1.2GHz
GPU Mali400 MP4 (4コア) Mali400 MP2 (2コア)
最大メモリ 2GB
ディスプレイ QCIF, QVGA, WQVGA, CIF, VGA, HVGA, WVGA, FWVGA, qHD, WxGA
カメラ 1300万画素対応

全部有りの「SC8735S」
標準の「SC8835S」と「SC7735S」
GPUを減らして低コスト化した「SC8830A」と「SC7730A」
という感じの違いです。

全製品で、3枚SIMサポートだが同時使用は2枚まで、と謳っています。
 (Supports dual-SIM dual-active capability
 (Supports tri-SIM cards, both 1.8V and 3.0V devices

ただ、WCDMAが2回線使用できるかは不明です。

SC8875S/SC8835S/SC7735Sの製品情報に書かれているダイヤグラムにある電波送信部分「Multimode RF SR3530」。
この製品はRF Transceivers製品情報を見ると「SR3500 Series (for 4G LTE devices)」に該当しそうなんですが、複数SIM使用時については、特に明記していないので、どうなるのか不明です。

プレスリリース内で「The SC8735S and other chipsets in Spreadtrum’s quad-core smartphone portfolio are available now and already shipping in commercial devices globally.」と、各チップが出荷開始されているらしいので、製品が出てくるのを楽しみにしてましょうかねぇ


追記
2014/01/21にタブレット向け4コアのSC5735と、スマホ向け1コアのSC7715/SC6815/SC8815が登場しました。
関連記事:Spreadtrum社からタブレット向けSC5735とスマホ向けSC7715登場!