NHK技研公開 ハードディスクの高速化技術


今日から日曜まで砧のNHK技研の一般公開です。
いろいろ展示はありましたが、ノーマークだったところの注目株を1つ

磁気記録デバイスの高速化技術
 ~ スーパーハイビジョン用小型記録装置を目指して ~

やってることは簡単。

ハードディスクの内周と外周ではアクセス速度が違います。
であれば2台を組み合わせて常に一定速度が出るよう、うまーくミックスさせてアクセスさせるよう、変換基板を作りました。
ってもの。

RAID0をもーちょっと進めたようなイメージのものですね

こんな感じで、ほんと市販してそうな雰囲気の基板となっていました。

実際には、これ1セットだけじゃ到底スーパーハイビジョン用の記録帯域には追いつかないが、少しでもディスク本数を減らせる技術として開発しているんだそーな

まぁ、こういう話を聞くと、やっぱりDDNのRAIDなんだけどディスク障害が発生してもすぐにリビルドしない、とか、セクタ不良で代替処理とかに時間がかかりそうなときは、それを意図的に無視する(そして映像データの方のエラー訂正で修正する)とか、そんな処理が重要なんだなー、って改めて思って見たり。

LinuxのCDPソフト R1Soft CDP


ProwareのNASについて調べていたら、ProNAS ver 1.3.xのchangelogに面白い記述を見つけた。

ProNAS 1.3.04 Software Release Notes(pdf) より
「NEW: Support CDP」

をや?いつの間に

ProNASのOSイメージをftpより入手してみると・・・どうやら、R1Softのプロダクトを使っている模様

R1Softのページを見てみると、Freetoolとして、Linux Hot Copy(hcp)なんてものも公開している。
ext4はLinux kernelのバグのせいで使えないらしいけど、それ以外であればkernel 2.6環境でオンラインバックアップがとれるらしい。

まぁ、入手は登録制のようですがね。

Double Take以外の選択肢があるってことで、ちょっと気になるところです。

にしても、proNASは元々drbd+Linux LVM+xfsでレプリケーションってやってたんだけど、それの置き換えになるのかなぁ・・・これは・・・
proNAS ver 1.1.0xのころは完成度がひどかったし
(注: proNAS 1.1.x用HW, proNAS 1.2.x用HW, proNAS 1.3.x用HWと全て別系統です)

RAMCloud


現在、目下開発中で、あまり安定していなそうですが、今後期待できそうなものの紹介

・John Ousterhout project: RAMCloud

サーバに搭載されているRAMを利用して、それらを統合し、1つのストレージとして使うためのソフトウェアを開発中。

RAMCloud wiki

RAMCloud Presentationsにある「RAMCloud overview (Feb. 2010)」を見るのがわかりやすいと思う

サーバ間連携はInfiniband。
Cluster Intro より画像引用

現状はgitツリーでの配布のみっぽく、開発対象Ubuntu
ちなみに、General Information for Developersのページには「Debian (and probably Ubuntu)」とあるけど、取得したREADME.txtを見ると「1.1 Pre-requisites (Ubuntu)」とある。(2012/01/06の段階でも)

(2012/01/06 リンク先のページ構成が変わった点を修正)