Windows Hyper-V仮想マシン上のWindowsライセンス

Hyper-V環境上にWindows Server仮想マシンを導入するとき、「仮想マシンの自動ライセンス認証」という手法により、物理Windows Serverに適用されているプロダクトキーを使用したライセンス認証を行わせることができる。

Windows Server 2022ベースのドキュメント「Windows Server での仮想マシンの自動ライセンス認証」の「AVMA キー」に各Windows Server用のプロダクトキーが掲載されている。

(Windows Server 2012R2ベースのドキュメントだと「Automatic Virtual Machine Activation」)

とりあえず現状認識しているライセンスの確認は「slmgr /dlv」を実行することで確認出来る。

ライセンスの適用は「slmgr /ipk ライセンスキー」で適用できる。

MCTの憂鬱「仮想マシン自動ライセンス認証に関して」を見ると、ホストWindows ServerのアプリケーションログにイベントID 12310 として「仮想マシンの自動ライセンス認証要求」のログが出るらしい。

手元に評価版環境しかなかったので実機検証はできず

時々話題に上がるOSのメモ(AliOS,Harmony,webOS,Tizen,KaiOS) 2021/11/25

HuaweiのHarmonyOS関連をおっていたら、中国におけるIoT向け開発する場合のサイト一覧みたいなものを発見したので、その情報を追加しつつ、全体的に情報更新を実施。

中国のIoT向けサイト一覧 https://gitee.com/zhengnianli/EmbedSummary

ただ、Huawei系の人なようで、AliOSに関する記載がなかったりしている。

AliOS系統

AliOS

元々はalibabaがAndroid(AOSP)をベースにカスタマイズしたOS。「Yun OS」「Aliyun OS」といった呼び方をされていた時期もある。

公式ページ: AliOS

基本的にはGapps(Google Play Storeなど)が入っておらず、代わりにalibaba系でやってるサービスやストアが導入されている中国向けのAndroidといった感じのものになっている。

AliOS Things

AliOSのIoT向けとして作成されているOS。AliOSといってもAndroidベースではない。

公式ページ: AliOS Things
github: https://github.com/alibaba/AliOS-Things

IoT向けということで、ESP32とか、RISC-Vを使ったC-Sky SoCとかもサポートしている。

Huawei系統

LiteOS

Narrow Band IoT(NB-IoT)など向けにHuaweiが開発していたOS。これが、OpenHarmonyに発展した。

てっきり、全面OpenHarmonyに移行なのかと思ったら、2021年11月現在も更新は続いている。

公式: Huawei LiteOS(英語) / 轻量级操作系统 LiteOS(中国語)
github: https://github.com/LiteOS/LiteOS

以前は動作対象ボード一覧があったのだが発見出来ず。

HarmonyOS

「鴻蒙 OS( HongMeng OS)」とも呼ばれることがある。LiteOSはIoT向けのみだったが、その適用範囲を大幅に広げ、スマートフォンも対象に含むようだ。

最初はgithubで公開されていたがhuawei排除の波におされgiteeというサイトに移動した。

HarmonyOS 公式
HarmonyOS開発者向けサイト

ただ、Androidアプリも動くスマホなど向けのものと、IoT向けのものの区別がよく分からない。

GoogleのAndroidとAOSPみたな関係で、HarmonyOSとOpenHarmony があるようで、giteeでソースが公開されている。

gitee: https://openharmony.gitee.com/openharmony or https://gitee.com/openharmony

OpenHarmonyリリースノートからSIG_DevBoardという開発者向け基板に関する情報を見てみると、Android向けのメーカ名だけではなく、espressifなどのIoT向けのメーカ名も入っている。

いまいちここらへんの区切りがどうなっているのかよくわからない

HuaweiではARKという、AndroidでいうとART(Android Run Time)みたいなものを作成しているようで、「方舟编译器(Open Ark compiler)」というページで関連資料が公開されている。

昔からのやつら

Tizen

Samsungが開発している自社向けOS。2020/10/27にTizen 6.0がリリースされていたりしている。

Android代替のTizen Mobileということで始まっているので、スマホやタブレットでTizen OS搭載のものがリリースされたりしているが、あまり売れていないようだ。
TV向けのTizen TVやWearデバイス向けTizen Wearなどは出ている。

Tizen Wearについては2021年6月にGoogleのWear OSとの統合が発表された。(グーグルとサムスン、「Wear OS」「Tizen」を統合)

いままでAndroidベースだったWear OS by Googleを、省電力なTizenベースで構築し、その上にGoogle基盤を載せるという方向転換が行われている。

公式ページ: Tizen
ソースコード: Tizen Source

Tizen RT」というCortex-M/R SoC向けのバリエーションもあるようだが、こちらは2017/5のTizen RT 1.0以降更新がないようだ。

webOS

現在はLGが主体となって開発しているpalm webOS。
LG社のTV向けOSとして現在も開発は続けられている。(最新のwebOS TV SDK v6.0.1のリリースが2021/8で、webOS OSE v2.13.2は2021/10)

公式ページ: webOS TV Developer
オープンソースサイト: webOS Open Source Edition

ラズパイ4がwebOS OpenSource Editionの公式デバイスとして掲載されている。

kaiOS

Firefox OSのB2G部分をベースに開発が続けられているモバイル向けOS。
インドのJio社やNOKIAのフィーチャーフォンで使われており、昨日も新しいデバイスが発表されたりしている。

公式ページ: KaiOS tech
開発者向け: KaiOS Developer
github: https://github.com/kaiostech

元々はFirefox version 59をベースに開発を進めていたが、2020年のMozillaと提携して、更新を行っているようだが、それを反映したKaiOSは2021年11月時点でも製品に搭載されていない模様。

mozilla wikiにも「KaiOS」というページが出来て、構築手法の紹介がされている。

SH-04Hで急速充電ができない原因

ジャンクのSH-04Hを約6千円で購入

安さの理由は左上の割れと、液晶の右端中央付近の色変化だけだと思っていました。

で・・・充電をしてみると、どうやっても低速充電表示となり、急速充電になりません。

よくわからないなぁ・・・と思いつつ、パソコンからデータ転送するか、と繋いでみると、パソコン側でデバイス認識してくれません。

microUSB端子を掃除して、ケーブルとケーブルの差し方をいろいろ試してみるとパソコンで認識できる状態に持って行くことに成功。

そして、その状態のまま先ほどは低速充電となった電源に繋いでみると、急速充電となることを確認出来ました。

SH-04Hの急速充電はQuick Chargeという仕組みを使って行われていますが、これはmicroUSB端子の「Vbus」「GND」と「D+」「D-」の4つの端子を使い5Vで0.5Aを超える充電や9Vでの充電を行うようになっています。

それに対して低速充電と表示される通常USB充電は「Vbus」と「GND」を使い5V 0.5A以内で充電を行います。

つまり、SH-04Hで急速充電できず、低速充電となるという状況は、microUSBの「D+」端子と「D-」端子の接触が悪く、きちんと認識されていない状況にある、ということになります。

miroUSB端子は小さく、金属端子部分も奥まった場所にあるため確認が難しいため、対処が難しいために、通常は本体交換という対処になってしまうんでしょうね。

samba 4.10.x環境で出てたsamba_dnsupdateのエラー対処

samba 4.10.7へアップデートしたあと、「systemctl status samba-ad-dc.service」で出力されるログを見てみたら、微妙な感じのエラーがあった。

 8月 29 08:54:02 adserver samba[107156]: [2019/08/29 08:54:02.287210,  0] ../../lib/util/util_runcmd.c:327(samba_runcmd_io_handler)
 8月 29 08:54:02 adserver samba[107156]:   /usr/local/samba/sbin/samba_dnsupdate: ImportError: No module named dns.resolver
 8月 29 08:54:02 adserver samba[107156]: [2019/08/29 08:54:02.295161,  0] ../../source4/dsdb/dns/dns_update.c:331(dnsupdate_nameupdate_done)
 8月 29 08:54:02 adserver samba[107156]:   dnsupdate_nameupdate_done: Failed DNS update with exit code 1
 8月 29 08:54:03 adserver winbindd[107159]: [2019/08/29 08:54:03.430795,  0] ../../source3/winbindd/winbindd_cache.c:3166(initialize_winbindd_cache)
 8月 29 08:54:03 adserver winbindd[107159]:   initialize_winbindd_cache: clearing cache and re-creating with version number 2
 8月 29 08:54:03 adserver smbd[107151]: [2019/08/29 08:54:03.438943,  0] ../../lib/util/become_daemon.c:136(daemon_ready)
 8月 29 08:54:03 adserver smbd[107151]:   daemon_ready: daemon 'smbd' finished starting up and ready to serve connections
 8月 29 08:54:03 adserver winbindd[107159]: [2019/08/29 08:54:03.454411,  0] ../../lib/util/become_daemon.c:136(daemon_ready)
 8月 29 08:54:03 adserver winbindd[107159]:   daemon_ready: daemon 'winbindd' finished starting up and ready to serve connections

「samba_dnsupdate: ImportError: No module named dns.resolver」の対応

現状の確認方法

[root@adserver ~]# samba_dnsupdate --verbose
Traceback (most recent call last):
  File "/usr/local/samba/sbin/samba_dnsupdate", line 57, in <module>
    import dns.resolver
ImportError: No module named dns.resolver
[root@adserver ~]#

原因はpythonのDNS toolkitがインストールされていないこと。

CentOS7環境で対処するには「yum search dnspython」を実行してモジュール名を確認

[root@adserver ~]# yum search dnspython
読み込んだプラグイン:fastestmirror
Determining fastest mirrors
 * base: ftp.riken.jp
 * epel: ftp.riken.jp
 * extras: ftp.riken.jp
 * updates: ftp.riken.jp
=============================== 一致: dnspython ================================
python-dns.noarch : DNS toolkit for Python
python36-dns.noarch : DNS toolkit for Python 3
[root@adserver ~]#

今回使っている環境はpython 2環境なので、「yum install python-dns」でインストール。

[root@adserver ~]# yum install python-dns.noarch
読み込んだプラグイン:fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
epel/x86_64/metalink                                     | 7.3 kB     00:00
 * base: ftp.riken.jp
 * epel: ftp.riken.jp
 * extras: ftp.riken.jp
 * updates: ftp.riken.jp
base                                                     | 3.6 kB     00:00
epel                                                     | 5.4 kB     00:00
extras                                                   | 3.4 kB     00:00
packages-microsoft-com-prod                              | 2.9 kB     00:00
updates                                                  | 3.4 kB     00:00
(1/3): epel/x86_64/updateinfo                              | 998 kB   00:02
(2/3): packages-microsoft-com-prod/primary_db              | 200 kB   00:00
(3/3): epel/x86_64/primary_db                              | 6.8 MB   00:03
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ python-dns.noarch 0:1.12.0-4.20150617git465785f.el7 を インスト ール
--> 依存性解決を終了しました。

依存性を解決しました

================================================================================
 Package        アーキテクチャー
                           バージョン                            リポジトリー
                                                                           容量
================================================================================
インストール中:
 python-dns     noarch     1.12.0-4.20150617git465785f.el7       base     233 k

トランザクションの要約
================================================================================
インストール  1 パッケージ

総ダウンロード容量: 233 k
インストール容量: 1.0 M
Is this ok [y/d/N]: y
Downloading packages:
python-dns-1.12.0-4.20150617git465785f.el7.noarch.rpm      | 233 kB   00:00
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
  インストール中          : python-dns-1.12.0-4.20150617git465785f.el7.no   1/1
  検証中                  : python-dns-1.12.0-4.20150617git465785f.el7.no   1/1

インストール:
  python-dns.noarch 0:1.12.0-4.20150617git465785f.el7

完了しました!
[root@adserver ~]#

動作確認・・・

[root@adserver ~]# samba_dnsupdate --verbose
IPs: ['172.17.44.49']
Looking for DNS entry A adserver.adosakana.local 172.17.44.49 as adserver.adosakana.local.
Looking for DNS entry NS adosakana.local adserver.adosakana.local as adosakana.local
<略>
Checking 0 100 389 adserver.adosakana.local. against SRV _ldap._tcp.Default-First-Site-Name._sites.ForestDnsZones.adosakana.local adserver.adosakana.local 389
No DNS updates needed
[root@adserver ~]#

それ以外のログについて

samba_dnsupdateに関するエラーについて対処した後、sambaを再起動してログを見てみると、下記の様な感じになっていた。

 8月 29 09:06:46 adserver samba[107294]: [2019/08/29 09:06:46.991243,  0] ../../source4/smbd/server.c:773(binary_smbd_main)
 8月 29 09:06:46 adserver samba[107294]:   binary_smbd_main: samba: using 'standard' process model
 8月 29 09:06:47 adserver samba[107294]: [2019/08/29 09:06:47.021548,  0] ../../lib/util/become_daemon.c:136(daemon_ready)
 8月 29 09:06:47 adserver samba[107294]:   daemon_ready: daemon 'samba' finished starting up and ready to serve connections
 8月 29 09:06:49 adserver winbindd[107312]: [2019/08/29 09:06:49.157089,  0] ../../source3/winbindd/winbindd_cache.c:3166(initialize_winbindd_cache)
 8月 29 09:06:49 adserver winbindd[107312]:   initialize_winbindd_cache: clearing cache and re-creating with version number 2
 8月 29 09:06:49 adserver winbindd[107312]: [2019/08/29 09:06:49.266323,  0] ../../lib/util/become_daemon.c:136(daemon_ready)
 8月 29 09:06:49 adserver winbindd[107312]:   daemon_ready: daemon 'winbindd' finished starting up and ready to serve connections
 8月 29 09:06:50 adserver smbd[107311]: [2019/08/29 09:06:50.436561,  0] ../../lib/util/become_daemon.c:136(daemon_ready)
 8月 29 09:06:50 adserver smbd[107311]:   daemon_ready: daemon 'smbd' finished starting up and ready to serve connections

RHEL7だと上記出力を赤文字で出力してるけど、内容を見る限りではinformation的なものであるので、特に対処する必要はなさそうである。

Windowsの評価版 2025/04/02版

2019/08/26 2020/10/12 2021/08/23 2025/04/02現在で 、technet契約無しで取得できるWindows評価版についてまとめました。
Windowsの評価版 2016/12/06版」と「Windowsの評価版 2014/02/03版」の更新版です。

2021/08/23更新内容: Windows Server 2022追加
2025/04/02更新内容: Windows Server 2025追加など。なお、Microsoftサイトにログインしてない場合エラーになる


評価版の状態確認

現在のライセンス状態を確認「DISM /online /Get-CurrentEdition」
評価版から製品版に移行できるか確認「DISM /online /Get-TargetEditions」

Windows Server 2016 Standard評価版で実行した場合

Windows 10 Enterprise評価版で実行した場合


評価版 サーバ系

Windows Server 2025

(注: この評価用エディションの有効期間は 180 日間です。)
評価を終えるときに、評価版を製品版に変換できます。

Windows Server 2022

評価版ソフトウェア | 180 日
評価の完了後、評価版を製品版に移行することができます。

Windows Server 2019

評価版ソフトウェア | 180 日
評価の完了後、評価版を製品版に移行することができます。

注意:ストレージ移行サービスは2019評価版メディアに含まれていない仕様です。

Windows Server 2019 Essentials

評価版ソフトウェア | 180 日
それまでのバージョンから運用版に移行する場合、Windows Server 2019 Essentials の再インストールが必要になります。

Windows Server 2016

評価版ソフトウェア | 180 日
評価の完了後、評価版を製品版に移行することができます。また、マイクロソフトの TechNet ドキュメントをご覧いただき、他の既存サーバーから Windows Server 2016 へアップグレードまたは移行する方法をご確認ください

Windows Server 2016 Essentials

評価版ソフトウェア | 直接の日数の記載が見当たらず。おそらく180日
「インストールの前に」の項目にプロダクトキーが記載されている。
以前のバージョンから製品版に移行する場合は、Windows Server 2016 Essentials を再インストールする必要があります。

Windows Server 2012 R2

評価版ソフトウェア | 180 日
インターネットもしくは電話によるライセンス認証が必須
製品版への移行について明記無し

Windows Server 2012 R2 Essentials

評価版ソフトウェア | 180 日
「インストールの前に」の項目にプロダクトキーが記載されている。
以前のバージョンから製品版に移行する場合は、Windows Server 2012 R2 Essentials を再インストールする必要があります。 インストール、移行、およびアップグレードに関する情報をご覧ください。

Windows Server 2012

評価版ソフトウェア | 180 日
製品版への移行について明記無し

2025/04/02時点ではWindows Server 2012の入手はできなくなっている。

評価版 デスクトップ系

Windows 11 Enterprise / Windows 11 Enterprise LTSC

フル機能ソフトウェアの 90 日間評価版
2025/04/02時点では「Windows 11 Enterprise、バージョン 24H2」と「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」が入手できた

Windows 10 Enterprise / Windows 10 LTSC

評価版ソフトウェア | 90 日
2025/04/02時点では「Windows 10 Enterprise、バージョン 22H2」と「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」が入手できた

2019/08/26時点では「Windows 10 Enterprise version 1903」と「Windows 10 Enterprise LTSC 2019」が入手できた

2020/10/12時点では「Windows 10 Enterprise version 2004」と「Windows 10 Enterprise LTSC 2019」が入手できる

2021/08/23時点では「Windows 10 Enterprise, version 21H1」と「Windows 10 Enterprise LTSC 2019」 が入手できる

評価版を製品版への移行はできないが、特に明記されていない