Felica系(Edy/Suica)を使って家の鍵を開け閉めするシステムについて、調べた。
(2012/10/05追記: 海外製品についての調査結果)
・ソニックブレインのアイ・タッチスリムシリーズ
以前は株式会社タセ(http://www.tace.co.jp/)という名前だった。
バージョンアップを何回かしており、現行の家庭向けは以下の2製品。
アイ・タッチスリム Tシリーズ
LOCKIT ロックイット
ロックイットは簡易版で、かなり機能が限定されているようだ。
後述のシーズンテック シリンダーICロックからさらに機能を削っているような印象がある。
既存の鍵を活かすタイプ
2023/05/16追記: ソニックブレイン株式会社のWebは平成25年9月30日付け更新が最後で、トップページにAdobe Flashファイルも掲載されたままとなっているという放置状態
会社が存続していない可能性?
・シーズンテックのシリンダーICロックシリーズ
取り付けマニュアルが掲載されていないので、事前検討がしにくい。
いろいろ調べていたところ、謎のexcelファイル内に興味深い記述があったので後ろの方に転載しておく。
既存の鍵を活かすタイプ
2023/05/16追記: シーズンテックでの製品販売は2023年3月末で終了し、大崎電気工業株式会社やマザーセキュリティ株式会社 で販売している製品に切り替わった模様
マザーセキュリティ株式会社ではSmart IC Lock、Smart Dual Lock、IC TIME Sといった製品を取り扱っている
・iNAHO(イナホ)
インターロック/インターロックR
ユビタッチ/ユビタッチR
という製品があるようなのだが、メーカー公式のページを発見できなかった。
株式会社フキというのが出てはきたが、OEM先の1つであるような気がする。
2023/05/16追記: フキはいまも現存しておりスマホ連携アプリ iNAHO Ei-Lock は2023/04/21付けで更新されているので大丈夫そう
・株式会社 エイ・エス・アイ
ロイヤルガーディアン(ROYAL☆GURDIAN)シリーズ
興味深いなぁ、と思うのは管理者向け説明で、滞納者ロックアウトに使えます、と歌っているところ。
2023/05/16追記:Webに「2022年12月20日(火)をもちまして、全商品の販売を終了しました。」という記載あり
・美和ロック
FKALT
株式会社KESAKA社のシステムと連動して使う模様
家庭向けではなさそう
・株式会社アルファ
Entry Lock(エントリーロック)
ただし、これは、株式会社KESAKA社のシステムと連動して使うもので有り、製品自体も受注生産
なので、個人が利用するものではない模様
・番外: 海外のLockitron
この製品は基本的にはiPhoneにアプリをインストールして、そこから解錠施錠をする、というもの。
ただし、FelicaではなくNexus SのNFCにも対応しているらしい。
— 興味深いexcelファイルからの転載 —
【シリンダーICロックとLock itの相違ポイント】
1.タセ・鍵屋リンクスという会社が以前から販売していた「アイタッチスリム」という製品と
室内側は、全く同じ物。タセは社名変更し、鍵屋リンクスは会社が解散している。
2.開発依頼をしている韓国の会社が、シリンダーICロックとロックイットは同じであり、室外側の
ICリーダー部は、韓国開発会社の技術を利用させてもらっているので、似た形状になっている。
しかし、室内側は当社側の技術指導と経験から設計をし、金型も独自で起こしているので
全く違う製品である。
3.ICの登録枚数も、100枚と300枚で、3倍違う。※使用している電子部品関係が全く違う。
4.ICの追加登録は、ロックイットは出来ないが、シリンダーICロックは管理者カードがあれば出来る。
5.開錠履歴も1000件に対し、シリンダーICロックは3000件と3倍違う。
6.従来のシリンダー錠で開錠した場合、ロックイットは履歴が残らないが、シリンダーICロックは履歴が残る。
7.シリンダーICロックは、バックセット38mmから取付けられるので、幅の狭い扉や勝手口にも取付けれるが、
ロックイットは、バックセット62mm以上の扉からしか設置できない。
8.シリンダーICロックは、従来からのシリンダー錠や手動で開閉した場合、ギアがモーターから自動で外れる
「クラッチ機構」を採用しているので、非常時は街の鍵屋さんに非常開錠を依頼でき、ギアやモーターの
トラブルもほとんど無い。ロックイットは、従来からのシリンダー錠や手動で開閉した場合、ギアやモーターも
連結したまま回るので、重い。
また、シリンダーICロックはリモコンなどの拡張性を持っている。