USB電力計 サンワサプライ TAP-TST10をLinuxにつなげてみた


サンワサプライから発売された「ワットモニターUSB TAP-TST10」というUSB接続タイプの電力計っぽいのをAmazonで購入した。

ちょうどタイミングが良かったらしく、送料込みで 6082円でした。
(Amazonマーケットプレイス:NANOS-S。青森県弘前発送。発注から発送まで2日弱、到着まで+1日)

Windows8につなげたら、標準のHIDドライバだけで認識。
専用アプリを使うと、測定済みのデータが収集できる、という感じのものだった。
リアルタイム計測の表示は、専用アプリ内には見当たらなかった。

さて・・・Linuxにつなげてみますか!!

# dmesg | tail -4
usb 2-2: new full speed USB device using uhci_hcd and address 2
usb 2-2: configuration #1 chosen from 1 choice
drivers/usb/input/hid-core.c: timeout initializing reports
hiddev96,hidraw96: USB HID v1.10 Device [Weltrent Semiconductor, Inc. HID Device] on usb-0000:00:1d.0-2
# lsusb | grep Weltrend
Bus 002 Device 002: ID 040b:2201 Weltrend Semiconductor
#

なぜか「Weltrend Semiconductor」と「Weltrent Semiconductor」の2種類の表記がある。
さらに詳細をlsusb -vで見てみると下記の通りだが、検索してみたところ「Weltrend Semiconductor」が正当のようだ。

# lsusb -v -s 002:002

Bus 002 Device 002: ID 040b:2201 Weltrend Semiconductor
Device Descriptor:
  bLength                18
  bDescriptorType         1
  bcdUSB               1.10
  bDeviceClass            0 (Defined at Interface level)
  bDeviceSubClass         0
  bDeviceProtocol         0
  bMaxPacketSize0        64
  idVendor           0x040b Weltrend Semiconductor
  idProduct          0x2201
  bcdDevice            0.02
  iManufacturer           1 Weltrent Semiconductor, Inc.
  iProduct                2 HID Device
  iSerial                 0
  bNumConfigurations      1
  Configuration Descriptor:
    bLength                 9
    bDescriptorType         2
    wTotalLength           50
    bNumInterfaces          1
    bConfigurationValue     1
    iConfiguration          0
    bmAttributes         0xa0
      Remote Wakeup
    MaxPower              100mA
    Interface Descriptor:
      bLength                 9
      bDescriptorType         4
      bInterfaceNumber        0
      bAlternateSetting       0
      bNumEndpoints           2
      bInterfaceClass         3 Human Interface Device
      bInterfaceSubClass      0 No Subclass
      bInterfaceProtocol      0 None
      iInterface              0
        HID Device Descriptor:
          bLength                 9
          bDescriptorType        33
          bcdHID               1.10
          bCountryCode            0 Not supported
          bNumDescriptors         1
          bDescriptorType        34 Report
          wDescriptorLength      71
         Report Descriptors:
           ** UNAVAILABLE **
      Endpoint Descriptor:
        bLength                 7
        bDescriptorType         5
        bEndpointAddress     0x82  EP 2 IN
        bmAttributes            3
          Transfer Type            Interrupt
          Synch Type               None
          Usage Type               Data
        wMaxPacketSize     0x0040  1x 64 bytes
        bInterval               1
      Endpoint Descriptor:
        bLength                 7
        bDescriptorType         5
        bEndpointAddress     0x01  EP 1 OUT
        bmAttributes            3
          Transfer Type            Interrupt
          Synch Type               None
          Usage Type               Data
        wMaxPacketSize     0x0040  1x 64 bytes
        bInterval               1
        UNRECOGNIZED:  09 21 00 01 00 01 22 47 00
#

単純にUSBで接続するにあたり、「USB HID Controller WT65xxシリーズ」を使っているだけのようで、このベンダは電力計とは直接つながりはなさそうな感じである。

# cat /proc/bus/usb/devices
<略>
T:  Bus=02 Lev=01 Prnt=01 Port=01 Cnt=01 Dev#=  2 Spd=12  MxCh= 0
D:  Ver= 1.10 Cls=00(>ifc ) Sub=00 Prot=00 MxPS=64 #Cfgs=  1
P:  Vendor=040b ProdID=2201 Rev= 0.02
S:  Manufacturer=Weltrent Semiconductor, Inc.
S:  Product=HID Device
C:* #Ifs= 1 Cfg#= 1 Atr=a0 MxPwr=100mA
I:  If#= 0 Alt= 0 #EPs= 2 Cls=03(HID  ) Sub=00 Prot=00 Driver=usbhid
E:  Ad=82(I) Atr=03(Int.) MxPS=  64 Ivl=1ms
E:  Ad=01(O) Atr=03(Int.) MxPS=  64 Ivl=1ms
<略>
#

ざっと検索してみたところ、「ID 040b:2201」というデバイスの例は見当たらないようだ。
(ID 040b:2011とかはある)

USBプロトコル解析とかになると、機材無いからできないねん・・・

USB電力計 サンワサプライ TAP-TST10を買った(が未到着


AKIBA PC Hotline!に「測定データがPCで確認できる安価な電力計が発売、実売約7千円」という記事が掲載されていた。

サンワサプライから「ワットモニターUSB TAP-TST10」という商品が発売されている、というものである。
TAP-TST10_MA

丁度、このblogを動作させているサーバの消費電力が気になっていたところだったので、非常に興味を惹かれて周辺情報を調べてみた。

「microUSBコネクタでPCと接続可能」で「対応機種:Windows 7(64bit/32bit)・XP」ということなので、ドライバのVIDとか調べれば、他のOSへの流用ができそうかわかるかなぁ、と期待して、ドライバを探してみたのですが、サンワサプライのページには掲載がないという・・・
添付のCD-ROMを見るしかなさそう。

じゃぁ、レビューがあるかを調べたけれど、発売されたばかりで何もなし。

が・・・Amazonで、送料込み 6082円なんて価格で販売されてるじゃないですか

ちょうど、アマゾンギフト券が余ってたところだったので、とりあえず発注してしまいましたw

Amazon自身が取扱じゃないので、いつ発送になるのかが、わかりませんが、届き次第、調査結果を報告する予定です。


関連記事として、以下を書いています。
分解してみた
Windowsで使ってみた
Linuxでの認識状況
Linuxで使ってみた

デジカメ用WiFi SDカード Spectec Cloud Flash SDW-829


以前からmicroSDスロットのSDIO対応Wifiカードとか出していた台湾のSpectecから、SDカードサイズでmicroSDカードを追加して使う形、つまりはPQI Air Card的な製品が発売されるそうです。

日本の製品ページ: CloudFlash (型番: CLF-WF01)
メーカ製品ページ: SDW-829 cloud flash -SD WLAN adapter with microSD slot

発売に関する記事例: ケータイWatch「microSDにWi-Fi機能を追加、SDカード型アダプター

そして、2013/07/05にはエバーグリーン/上海問屋からも発売されるとのニュースが
製品情報兼販売ページ: 上海問屋「【カメラ用】カメラで撮影した画像がiPhoneやPCでwi-fi経由ですぐに見れる! 無線LAN機能 搭載 SDカード アダプター 上海問屋 DN-84717
発売に関する記事例: AV Watch「エバーグリーン、3,999円の無線LAN SDカードアダプタ

Spectec Wi-Fi内蔵SDカードアダプタ CloudFlash CLF-WF01

Spectec Wi-Fi内蔵SDカードアダプタ CloudFlash CLF-WF01
価格:3,980円(税込、送料別)

まぁ、うたい文句的には、いままでの東芝FlashAir, TREK2000 Flucard Pro, PQI Air Cardと似たような感じで、特に特色が無い感じが・・・

ちょっと気になる点としては、「SDW-829」で検索すると、Eye-Fiのフォーラムで2012/02/12にSDW-829について触れられていたり(フォーラムのスレッド)、COMPTEXのページで紹介されていたり(紹介ページの写真日付が2012/02/14)と、結構前から存在自体はあったような感じなのに、いまごろの販売となっているあたり。
spectec-wifi

果たして、どんな完成度合いになっていることやら・・・

ちなみに、Spectecは、Cloud Disk (Wireless Portable Drive)SCD-836というのも出しています。


参考情報として、スイッチ操作でWiFiをon/offするというタイプの製品についても触れておきます。
最近では、LZeal Information TechnologyezShareという製品も発売されています。

INTERNET Watch「テック、Wi-Fi機能搭載Class 10対応SDカード「ezShare」~同時アクセスは5人
AKIBA PC Hotline 2013/07/03「LZeal Information Technology ezShare

日本代理店 株式会社テック「Wi-Fi機能を搭載したSDカード 【ezShare】

まぁ、デジカメ使用中にon/offしようとすると、蓋を開けなければいけないので、使い勝手が微妙そうですけどね

munin向けのpcsensorプラグインを作った


上海問屋のDNSB-35137など、いくつかの販路で取り扱われているUSB接続の温度計 RDing TEMPerV1.2。

その温度をmuninで計測するためにpluginを作った。

今回考慮が必要だった点
・USB温度計を2つつなぐ
・つなぐUSB BUSが同じであるため、CentOS5上で見分けがつかない
 (TEMPerV1.2ではシリアルを含めデバイス内のパラメータが全部一緒で見分ける方法がない)
・2つの温度計の設置位置は違うので、温度差が5度ぐらいある
・pcsensorコマンド実行時、デバイスがオフラインになることが良くある
 (参考→USB温度計 TEMPerV1.2は計測ミスが多い)

あまり複雑なことをするのも嫌だったので、単純な実装としました。

・温度が2つ取得できるまで、再試行する
・温度が低い方から順にソートして「usbtemper0」「usbtemper1」としていく

また、内部で使うコマンドは、うちで作成した「pcsensor-1.0.2 for TEMPerV1.2 with multi device support」を使います。

USB温度計を1個しか繋がない人は「my $maxdevice=1;」に書き換えてください。

#!/usr/bin/perl -w

my $options="-d";
my $maxdevice=2;

my $arg=$ARGV[0];
if(!$arg){ $arg=""; }

if("$arg" eq "config"){
    print "graph_title USB Temperature Sensor\n";
    print "graph_vtitle Celsius\n";
    print "graph_category sensors\n";
    print "graph_args --base 1000 -l 0\n";
}

my @devlist;
my $count=0;
while($count<$maxdevice){
    open(FILE,"/usr/local/bin/pcsensor $options|");
    while(my $line=<FILE>){
        $line =~ s/\n//ig;

        if($line =~ /Temperature/){
            my @strs=split(/ /,$line);

            my $devnumber=$strs[3] ."-". $strs[5];
            my $value=$strs[8];
            $value=~ s/C//ig;
            #$value=int($value);

            $devlist[$count]=$value;
            $count++;
        }
    }
    close(FILE);
}

my $counttmp=0;
foreach $value (sort @devlist){
    if("$arg" eq "config"){
        print "usbtemper".$counttmp.".label USB temper".$counttmp."\n";
    }else{
        print "usbtemper".$counttmp.".value ".$value."\n";
    }
    $counttmp++;
}

これ、仕掛けて3時間ぐらいしたら、kernel panic起こしやがった・・・

レトロ風ゲーム専用携帯機 the nDは終了したのかな?


だいぶ前に紹介したthe nDという携帯ゲームハードウェア。
(2011年8月8日「the nD」および2011年11月7日「the nDのその後・・・?」)

どうやら、逃げたみたいです。

半年ぐらい前はまだ、サイトが残っていたんですが、2013年5月現在、トップページ(http://the-nd.com/)とかフォーラム(http://the-nd.com/forum/)だったURLにアクセスしても、首謀者Bobのメインサイト http://game.bobsgame.com/ に飛ばされます。

アクセスしてみると、Javaのローディングが始まります。
page

で、ライセンスとかについての確認があって・・・
page1

しばらく読み込まれた後、なにかゲームっぽいのが始まります。
page4

えぇ、↑の画面、ゲームが始まっているんですよ。
カーソルキーを動かすと、なにかキャラみたいなのが動くんですが、状況説明とかが何もないし、よく見えないので、何がなんだかさっぱりわかりません。

レトロゲーム風のアドベンチャーっぽい雰囲気だけは感じられます。

なんか、ハードウェアについては、まるでMorphy Oneみたくなっちゃいましたね。

ちなみに↓は秘蔵のモルフィーワンの写真
IMG_0623
IMG_0625
2002年6月に秋葉原であった初お披露目の時に撮影したものです。


2013/05/23追記

海外のゲーム系blog PolygonsandPixelsで、the nD関連の記事を発見しました。

2013/03/01:The strange tale of “bob’s game”
2013/05/11:A new phase of Bob’s Game

ゲームを進めていくと何かでてくるらしいが・・・


2020/01/23 追記

久しぶりにどうなったのか確認してみると、首謀者Bobのページは「Bob Corporation」に移動していた。

Steamで「Bob’s game」という名称でテトリスとぷよぷよを組み合わせたような感じでネットワーク対戦もサポートした落ちものゲームを2016年~2017年にかけてリリースしていた。

githubの「 https://github.com/bobsgame 」でゲームサーバとアプリのソースを公開している。ただし、下記のようにソースを公開しているだけで、オープンソースではない、と言っている。

bob’s game is “source available” and “free as in beer” but not “Open Source” and “free as in speech” (yet).

That means no forks except to create pull requests!