シリアル/RS-232CをLANにつなげる機器 Hi-Link HLK-RM04を入手した

先日メーカであるHi-Link社に直接発注したHLK-RM04 startkitですが、無事に到着しました。
参考記事:「シリアル機器をTCP/IPでアクセスする

ちなみに、ものは、以下のとほぼ同等のようです。

Keynice RS-232C端子搭載 Wi-Fi 802.11n/g/b対応 無線LAN親機 Wifi接続ルーター – シリアルポートRS232 to Wi-Fi 150M

aliexpressではいくつか似たようなものがありますが、今回買ったのは送料込みで$21.68となる「serial/uart Embeded wifi module HLK-RMO4 startkit with 8M flash 32M ram + free shipping」です。
メモリ8MB、FLASH 32MBのモデルです。(メモリ 4MB/FLASH 16MBモデルもある)

届いたもの
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・ボード
・WiFiアンテナ
・ACアダプタ
マニュアルは一切無し。

メーカページを探すと「DOWNLOAD → WIFI」に資料を発見。
「HLK-RM04 user manual」があれば、とりあえずなんとかなります。

「HLK-RM04 config tools」の中には「HLK-RM04 discover」と設定変更ツールが含まれていましたが、製品として一括設定するような場合に必要になるソフトで、通常はいらないような感じです。

電源を繋いでHLK-RM04のLANポートと、パソコンとをLANケーブルで接続!
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パソコンには、DHCPで、192.168.16.0/24のIPアドレスが割り当てられました。
HLK-RM04の設定画面のアドレスは「http://192.168.16.254」です。
ユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログイン完了。

設定画面は以下の様な感じでした。


「Serial2Net Setting」にて設定できる項目

上半分の設定項目は「Network Mode」の選択で大きく変わります。
「Default」LAN経由接続とWiFi AP機能両方使用。DHCPサーバが動作するが、細かい設定はできない
「ETH-SERIAL」LAN経由接続のみ使用。IPアドレスをDHCP/Staticで指定し、アクセスする
「WIFI(CLIENT)-SERIAL」WiFi経由で他のAPに接続。
「WIFI(AP)-SERIAL」WiFi AP機能を使用。こちらだとIPアドレス指定も可能

下半分はシリアル接続に関する設定です。

Serial Configurationなどは、シリアル接続に関する項目なのは分かると思います。
わかりにくいと思うのは、下側にある「Network Mode」の意味だと思います。
標準設定の「Network Mode: server」というのは、「Local/Remote Port Number」で指定したポートに対して、Tera Termなどで接続すると、シリアル機器にアクセスできるようになる、という設定です。

「Network Mode: client」になると、「Remote Server Domain/IP」が入力できるようになります。これと、「Local/Remote Port Number」を組み合わせ、指定したIPアドレスのportに、アクセスしにいく、というものになります。

Network Mode:「Default」LAN経由接続とWiFi AP機能両方使用
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Network Mode:「ETH-SERIAL」LAN経由接続のみ使用
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Network Mode:「WIFI(CLIENT)-SERIAL」WiFi経由で他のAPに接続
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Network Mode:「WIFI(AP)-SERIAL」WiFi AP機能を使用。こちらだとIPアドレス指定も可能
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次は「Special Settings」です。
こちらは、拡張設定なので、通常、設定しなくても問題ないです。
状況に応じて「WiFi Channel」や「SERIAL RTS」「SERIAL XON/XOFF」の使用状況を変更します。

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「Serial2Net Settings: UART2」は、システム的には存在しているが、標準の開発用ボードではコネクタが実装されていない2つめのシリアルポートに対する設定です。
自分で開発したボードを使う場合は設定しましょう。

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「System Management」は、管理者名、パスワードの変更で使います。
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「Settings Management」は、設定の保存、投入、リセットが行えます。
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「Upload Firmware」では、firmwareの更新が行えます。
こちらに届いたものだと「V1.78(Jul 23 2013)」というバージョンでした。
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「Status」は、現状の動作状況を確認できます。

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「Station List」と「Station Link Status」はWiFi接続時のステータス表示です。

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実際にシリアル機器をつなごうとしたら・・・ケーブルが手元になく今日は断念。

固定電話をVoIPで転送できる電話機 パナソニック VE-GDW54登場

2022/09/05追記

パナソニックのVoIP対応コードレス、このVE-GDW54 / VE-GDW03と、FAX連動ができる KX-PD101/KX-PD102/KX-PD915/PZ910の世代の1回だけで終わっちゃいましたね


固定電話宛にかかってきた通話を、VoIPで転送して、スマートフォンで受け取りたい、という需要に対して、ついにメーカが応えてしまいました。

パナソニックから、VE-GDW54という電話が登場です。
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プレスリリース「自宅の着信を外出先のスマートフォンや携帯電話に転送できる デジタルコードレス電話機 VE-GDW54シリーズを発売
製品ページ「VE-GDW54

発売される製品は3種類
・親機のみ(コードレス受話器機能付き) VE-GDW54D
・親機(コードレス受話器機能付き)+子機1台 VE-GDW54DL
・親機(コードレス受話器機能付き)+子機2台 VE-GDW54DW

機能は2つ。
・外出中にかかってきた固定電話をFUSION IP-Phone SMARTを使って転送する
  ユーザがFUSION IP-Phone SMARTの契約を行う必要がある。
  転送先の電話番号については制限はない。
  FUSION IP-Phone SMARTの無料通話先(無料先一覧)であれば、通話料無料で転送できる
  無料通話先以外はFUSION IP-Phone SMARTの通話料金が追加でかかる。

・家庭内のWiFi環境にスマートフォンがある場合に子機になる
  VE-GDW54をWiFi接続する必要あり。
  スマートフォンを4台まで登録可能。スマートフォンには専用アプリ「スマートフォンコネクト」をインストールする必要あり

重要なできないこと
・固定電話にかかってきた電話番号は転送先には通知されない
・外出先から、固定電話の番号で電話をかけることはできない
・VE-GDW54に割り当てたFUSION IP-Phone SMARTの番号にかけても鳴らない(たぶん)

FUSION IP-Phone SMARTの番号にかけても鳴るんだったら、より面白かったんですが、その点はちょっと残念ですね。
あと、FUSION IP-Phone SMART番号に転送する時は、何らかの手段でかかってきた番号も分かる、とかあったら、良かったんですけどね

シリアル機器をTCP/IPでアクセスする

シリアル機器をTCP/IPでアクセスできるようにする機器で安いのないかなー、とか思ってたら、ひょんなことから1つ発見。

Keynice RS-232C端子搭載 Wi-Fi 802.11n/g/b対応 無線LAN親機 Wifi接続ルーター – シリアルポートRS232 to Wi-Fi 150M

WiFiと書いてあるけれど、LANコネクタもある。
ただ、Amazon JPのページだと詳細がよくわからない。

ぐぐってみると、Amazon.comのページも出てきた。

コメント欄に「PDFマニュアルがhttp://www.hlktech.net/product_detail.php?ProId=45にあるよ(意訳」という書き込みが。

それは、Hi-Link社の「HLK-WR02 serial server」という製品ページでした。
(2015/01/30 買って届きました→「シリアル/RS-232CをLANにつなげる機器 Hi-Link HLK-RM04を入手した」)

使用方法が4種類

その1 ルータとして使用(シリアル機能は使わない)
1

その2 シリアル機器をLANにつなげるのに使用
2

その3 シリアル機器を直接WANにまで出してしまう
3

その4 シリアル機器を数珠つなぎ・・・
4

その4は、できる機器が限られているとは思いますが、その2ができれば十分といった感じです

・・・・で、気になる点が1つ・・・
「Retail Price:$32.00 / Wholesale Price:$25.00」と「Add To Cart」
そう、直販をやっている。

メーカページをよく見てみるとAliexpressにある公式ストアへのリンクが・・・「HI-Link(HK) Co.,Ltd Store No.211069

そして、そこにはさらなる気になる製品が・・・

HLK-WR02の中身っぽいHLK-RM10が$20.68
serial uart wifi module HLK-RM10 SMT module startkit +free shipping
serial-uart-wifi-module-HLK-RM10-SMT-module-startkit-free-shipping

WiFiのみのものがHLK-RM30が$10
New product serial wifi module support IOT function HLK-RM30 Startkit
HTB1mm08GFXXXXamXVXXq6xXFXXXN

HLK-RM10の後継っぽいのがHLK-RMO4で、そのスタータキットが何種類
HLK-RMO4 startkit
330X232_5dae0354ae

メーカの製品リストも探してみると
RJ45 TO RS232/Internet To RS232」というWiFi機能無し版も発見
330X232_b7e8d710bf

いろいろ夢が広がりそうなところです。

上海問屋とかで扱っている謎のAPとか、このHi-Linkのだったりすることが多いですしね


HLK-RMO4について

・MIPS32 24KEcコア SoCのMediaTek RT5350使用
・RT5350としては「802.11n (2.4/5GHz) with beam-forming」対応
・「RAM 16MB/Flash 4MB」モデルと「RAM 32MB/Flash 8MB」モデルの2種類がある
・「wifi module RS232 /serial to Ehernet HLK-RMO4 startkit」に回路図や動作ダイアグラムなどがある
・HLK-RMO4自体にはシリアルポートが2つあるが、メーカ提供のボードはシリアルポートが1つだけ
 2つ欲しい場合は自分で作れ(とここに書いて(It has two serial port,if you want to made by yourself,we can provide the schematic diagram to you for reference!)ある)
・HLK-RMO4は3.3V動作品のようだが、ACアダプタは5Vっぽい。また、RS-232Cレベル変換があるのかないのかよく分からない

OpenBTSという携帯基地局を作るためのソフトウェアに関する電子書籍が無料配布中

OpenBTSという携帯電話の基地局をオープンソースで作る、というプロジェクトがあります。

開発主体は、「RangeNetworks」で、Software Defined Radioということで、電波を出すためのハードウェアと、ソフトウェア周りをまとめた形の開発キットで販売中です。
Professional Development Kit $2,300

この値段が安いのか高いのかよく分かりませんけど・・・

上記の開発キットは、GSM/GPRS対応の2G用ですが、ソフトウェア側は、UTMS(3G)にも対応したものが2014/10に出たようです。

2014/10/17:「OpenBTS-UMTS 1.0 for data available for download!

ソースコードはgithub上で公開されており、「OpenBTS(2G)」と「OpenBTS-UMTS(3G)」の2種類があります。

で、この度、O’REILLYからGetting Started with OpenBTSという書籍が発刊されるようなのですが、「Free eBook Downloadキャンペーン」を行っています。

GSM/GRPSの方のバージョンについての書籍ですが、基地局に関して興味があるのならダウンロードしてみてもいいのではないでしょうか?

DynDNSの仕組みが若干変わった

2023/07/10追記

この記事で触れているddclientですが、2023年7月5日付けで更新終了となりました。

代替としてinadyn , dnsupdate が紹介されていました。


昔はDynDNSと呼ばれていた「Dyn」というDNSサービスがあります。

固定じゃないIPアドレスでも、特定のホスト名でアクセスできるようにしてくれるRemote Access(DynDNS)を、以前は無料で提供していました。
今は、年25ドルになっています。

が・・・実は、無料だった当時、寄付をすると上位サービスにアップグレード、というキャンペーンをやっていました。
このアップグレードしたユーザは、現在も、無料で使えていたりします。

それは、さておき、Dynに久々にログインしてみたところ、以下の様にお知らせが出てきました。

login

You have not generated an updater client key!
Please generate a key for use with update clients to help keep your account credientals secure.

いままで、DynDNSに登録したIPアドレスを変更する際、クライアントソフトにユーザ名/パスワードを登録して行っていたものを、Dynの管理画面でクライアントキーを発行し、それをクライアントソフトに登録する、という形に変更したようです。

が・・・Linuxの場合、Dynのクライアント一覧に掲載されているソフトが、GUI環境向けの「Dyn Updater for Ubuntu Linux」だけがクライアントキーに対応していないように見えるのは気のせいか??
(2014/09/25リリースのver5.2に「Support secure update key for account.dyn.com in place of account credentials.」とある)

ddclient」の方は、2013/12/26リリースのver3.8.2が最新のようで、まだ対応していない。

そんなわけで、新しい仕組みができたけど、まだ使えない、という微妙な感じになりました^^;;;