JIAYU(佳域)が最近がんばってる/LTE対応の新製品F2と64bitのS3とS4

中華Androidメーカの1つであるJIAYU(佳域)。
品質がよいハードウェアと、いいパフォーマンスとバッテリーの持ちを保つOSを提供しているところとして、個人的に大評判なメーカです。

JIAYU(佳域) 公式ページ」が以前から存在しているものの、更新状況がびみょーだったり、英語版の「News」の掲載写真にGizChina.comロゴが入っていたりと、これ、ほんとに公式なのかなぁ・・・と若干不安になるところがあったりもしました。

ところが、10月下旬ぐらいから戦略が変わったのか、Newsページの更新状況が頻繁になってきました。
News」での今後発売予定の新機種に関する情報をいろいろ出してきたりとか
News->ROM/Software」での更新版firmwareの提供(JIAYU F1/S2/G5S/G4S用が出た)とか。

一番驚いたのは「OEM Invitation」というJIAYU製品をOEM提供できますよ、というお知らせ。
3000台からできるらしいですよ。

あと、新機種に関する情報が、びみょーに人ごとっぽい感じで書いてあるのは、なんでだろ?と思ったら
中国語の「公式フォーラム」に投稿された情報を元に、メディアパートナーであるところのGizChinaの人が英訳して書いてるからなのではないかと推測されます。


で・・・新製品について

今後発売される予定の新製品が3機種。Newsに掲載されています。

・JIAYU F2
 廉価ラインの5.0インチLTEスマートフォンで、予価$149.99

 Cortex-A7 4コアのSoC MT6582 + LTEモデム MT6290の組み合わせ
 RAM 2GB
 5.0インチ液晶 HD解像度720p
 カメラ 800万画素 ソニーCMOSセンサー
 バッテリー 3000mAh
 FDD-LTEとTD-LTEの両方に対応(どの周波数に対応するかは未公表)
 ネタ元:Here are the first official JiaYu F2 photos

・JIAYU S3
 64bitのLTEスマートフォン
 2014年末~2015年初頭に発売予定

 スペック表は公開されておらず、各記事に書かれているものを集めると
 以下の様なスペックとなる。
 書かれていない点については、おそらくJIAYU S4に準じているのではないかと想定される。

 64bit SoCのMT6752(8コア)
 5.5インチ 1920×1080,LG OGS ISP液晶,Gorilla Glass 3, タッチチップはSynopsys
 カメラ 前面:不明, 背面:Sony IMX214 Exmotr 1300万画素
 WiFi関連: 802.11b/g/n/ac, Wi-Fi Direct, Miracast対応
 Bluetooth 4.1
 NFC対応
 サイズ: 152×75.5×8.9mm
 「both SIM card trays in the phone will support 4G LTE」とあるけど同時利用については未確定

 ネタ元:JiaYu S3 alloy chassis photos plus dual 4G LTE is confirmed,Jiayu release JiaYu S3 5.5-inch screen photos and details,Appearance of Jiayu S3 Compares with Jiayu G4 3000mAh,JiaYu S3 getting 13 mega-pixel Sony IMX214 sensor

・JIAYU S4
 基本的にはJIAYU S3の小さい版のようだ。
 こっちは、スペック表が既に出ており、以下のようになっている。

 64bit SoCのMT6752 2.0GHz(8コア)
 GPU Mali-T760MP2
 4.7インチ 1280×720,IPS OGS液晶,Gorilla Glass 3
 RAM 2GB + ROM 16GB
 カメラ 前面:Sony 800万画素, 背面:Sony IMX220 Exmotr 1300万画素
 サイズ 130x64x8.3mm
 重量 140g
 SIM Dual-SIM(標準x1, Micro-SIMx1)
 周波数 GSM:900/1800MHz, WCDMA/LTE:2100MHz
 Android 5.0(Lollipop)

 ネタ元:JiaYu S4 renders turn up in 4 colours and Lollipop

MediaTek端末にもAndroid 5.0/Lollipopが来たらしい(MT6582搭載Lenovo S850向けにβ版提供開始)

LenovoのMT6582搭載Android機「Lenovo S850」向けにAndroid 5.0(Lollipop)のβ版の提供が開始されたらしい。

ネタ元:MTK手机网 「联想S850的Android 5.0原生包已放出

Lenovoの公式フォーラム「[固件] 【福利】Android 5.0.0 (lollipop) for 联想S850 抢先测试版」にて配布されている。

VIBE UI」というLenovoが開発しているUIシステムを搭載しているようだ。

こういうのが出てくる・・・ってことは、他の機種向けも、ぼちぼちと出てきたりしそう・・・と期待できますね

ちなみに、このLenovo S850
fastcardtechで取扱中。

ピンクなら$208。

白だと$228

・・・残念ながら買うほどの値段じゃないですね^^;;;


・・・で、今回の件で、Lenovoのフォーラムを見てみました。
乐玩家社区»机型专区
moto
「Moto系列」として「Moto X」と「Nexus 6」が!

そういえば、Lenovoになったんでしたっけね。

MT6595搭載のリファレンス機がLenovo VIBE X2

9月に「MediaTek Labs」というサイトがオープンしていた。

そこでは、現在以下のものが提供されている

・ウェアラブルデバイス向けSoc MediaTek Aster (MT2502)用にLinkIt OSというOSと開発環境
・MediaTek SoCのAndroid機特有の機能を使うための MediaTek SDK for Android

MediaTek SDK for Androidでは、Dual SIM環境を含めたテストが行えるように改造されたAndroidエミュレータ環境も提供されている、という点が面白い。

で・・・エミュレータでの動作確認が済んだ、としたら、次は実機テスト
というわけで、公式には、何がリファレンス機として書かれているのかと確認。

Reference Android Phones

MT6595搭載の「Lenovo VIBE X2
lenovo-smartphone-ideaphone-vibe-x2-main

国際版のスペックとしては以下になっている。
CPU MT6595m 2.0GHz
RAM 2GB
ROM 32GB
Android 4.4
カメラ 1300万画素/500万画素
5.0インチ 1920×1080液晶

ネットワーク対応については、何種類かある模様。

4Gネットワーク 「FDD Band1/3/7(2100/1800/2600MHz)+TDD Band40(2300MHz)」or「FDD Band1/3/7/30(2100/1800/2600/2350MHz)」
3Gネットワーク 「WCDMA 2100/900MHz(Band1/8)」or「WCDMA 2100/900/850MHz(Band 1/5/8)」
2Gネットワーク 「GSM 850/900/1800/1900MHz」

fastcardtechでもLenovo VIBE X2は取り扱っているんだけど、中国国内モデルのようで、対応周波数帯がGSM+TD-SCMDA+TDD-LTEとなっている。

4Gネットワーク 「TDD-LTE 2496-2690/1880-1920/2300-2400MHz(Band 41/39/40)」
3Gネットワーク 「TD-SCDMA 1880-1920/2010-2025MHz(Band 39/34)」
2Gネットワーク 「GSM 850/900/1800/1900MHz」

国際版も入荷しないかなー


国際版が入荷した。

白色

Network Band: GSM 850/900/1800/1900MHz + WCDMA B1/B2/B5(2100/900/1700MHz) + TD-SCDMA B34/B39MHz + FDD-LTE B3/B7MHz

金色

どちらも、ネットワークは下記のようになっており、FDD-LTE 2100(Band1)が無いので、高速用途ではあまり活用できなさそうな雰囲気です。
4Gネットワーク 「FDD-LTE 1700/2600(Band 3/7)」「TDD-LTE 2496-2690/1880-1920/2300-2400MHz(Band 41/39/40)」
3Gネットワーク 「WCDMA 2100/900/1700(Band 1/2/5)」+「TD-SCDMA 1880-1920/2010-2025MHz(Band 39/34)」
2Gネットワーク 「GSM 850/900/1800/1900MHz」

ちょっと残念です

MIPS系のBIG/LITTLE CPU Ingenic M200

Ingenic Semiconductor(北京君正集成电路股份有限公司)のページが更新され、新製品が正式に掲載された。

新しいCPUとして「M200」というCPUと、それを使ったボード「Newton2 Platform」が登場している。

まず、M200について。

サイズは「BGA270 7.7×8.9×0.76mm,0.4mm pitch」と書かれているぐらいのサイズで、想定用途はウェアラブルデバイス・・・Android腕時計やメガネなど、とのこと。

その用途向けには、すでにJZ4775をベースとしたM150という統合型パッケージが存在していたようなのですが、M200はそれをさらに進めたものである模様。

基本はいままでの4775系統と同じくMIPS命令セット採用のXBurstコアが2コア載っている、というもの。
違う点は、2コアのスペックが異なる、いわゆるBIG/LITTLE構成であるということ。

・XBurst-HP Core 1.2GHz
・XBurst-LP Core 300MHz

これが共存して載っている、というもの。

20121108044418676

L1キャッシュは各コアごとであるものの、L2キャッシュ512KBは両コア共通、という構成。
IngenicはJz4780で2コアの実績はあるとはいえ、今回のようなクロックによる使い分けと、それを有効活用した省電力化がうまく働いているのかは、若干未知数。

面白い構成だな、と思ったのは画面出力に関する仕様。
「LCD controller with OSD: TFT, SLCD and MIPI-DSI (2-lanes)」と「EPD Controller/E-Ink controller」と書かれている点。
前者は通常の表示を行っているところに対してもう1系統の出力を表示するOnScreenDisplay(OSD)が可能である、ということ。
後者はE-Inkディスプレイに出力可能、ということ。

先日発表になったGEAK Watch2の仕様にある、丸形カラー液晶とE-Inkを組み合わせて表示している・・・という仕様は、まさにコレを採用しているんだろう、と思わせるもの。

で・・・このM200を搭載した評価用のボードが「Newton2 Platform」となる。
20121108094439763
中国の1元コインとの比較写真がありますが、ボード自体のサイズは15x30x2.4mmということですから、500円玉ぐらいの大きさと比較している感じだと思えばいいみたいです。

表

表面の左側の一番大きなチップがメモリ。
真ん中の中ぐらいのチップがIngenic M200です。

裏

裏面はコネクタが目立ちますね。

でも、これでも
・RAM 4GB
・ROM 4GB(eMMC)
・WiFi Broadcom 43438 2.4GHz IEEE 802.11b/g/n
・Bluetooth 4.1(BLE)、2.1+EDR
・センサー InvenSense MPU-9250採用(9方向ジャイロスコープ,傾き,地磁気センサー)
を搭載しています。

これを使って、なかなかおもしろいものが出てきそうで期待しています。

MIPS系CPU搭載のAndroid腕時計GEAK Watch2が出る!

2013年、MIPS系CPU Ingenic JZ4775搭載の「GEAK Watch」というAndroid腕時計が発売された。

そして、1年経過した2014/10/29・・・新製品「GEAK Watch2」が発表されたようです。

CPUメーカIngenic Semiconのリリース:「果壳发布GEAK Watch 2“智能圆表”,售价1999元
製品ページ:「果壳发布GEAK Watch 2

今回発表されたのは2製品。
geak4

「GEAK Watch II Pro」(価格2499元)と「GEAK Watch II」(価格1999元)です。
Proの方は、外装が豪華になっている、というのと、バッテリーが20%ほど増えている、という違いがあるようです。

RAM 384MB
ROM 4GB
丸形液晶 1.26インチ 320*320(254PPI)
Bluetooth 4.0

OSとして「GEAK Watch OS」と書かれていますが、実体はAndroid 4.3ベースのものになります。(ingenicの方に書いてある)

ぱっと見、液晶ではないような感じのサンプル写真が出ています。
geak1

まぁ、最近はやりの丸液晶のようです。
geak2
(なお、時計盤面のサンプルはいろいろあるようです。)

この液晶は、E-Ink画面とカラー液晶画面を切り替えられる「TF Screen」である、とうたっています。
geak5

このため、外ではE-Ink画面を使い、見やすく、そして電池が長持ちさせるようにする、ということができるようです。
これにより、通常利用で1週間、スタンバイ使用時18日、だ、とうたっています。

気になるのは、充電端子が背面(腕側)にあるというところ・・・
geak3