Spreadtrum SC7710搭載のfreetel FT132Aを借りた

Spreadtrum社 SC7710を搭載したAndroidスマートフォンとして、おおっぴらに市販されるものとしては、世界最速の可能性があるプラスワン・マーケティング社の「freetel FT132A」を借りました。

9月の発表があった時に貸し出し依頼をしたりして、ようやくいま実機が到着したというところです。

外箱はこんな感じ。
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まぁ、最近の標準的な梱包方法と言ったところ。

中身は・・・
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公式サイトのスペックにある付属品「ACアダプタ、イヤフォン、USBケーブル、ユーザーマニュアル、保証書、端末カバー、保護フィルム」の他に、バッテリーの裏蓋が開けにくいので、それを補助するということで、プラスチックサポート具が添付されています。
端末にはCLASS 10のmicroSDカード 8GBが入っていて、ちょっとびっくりしました。

裏蓋を開けるとこんな感じです。
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Dual SIMですが、日本で使用できるのは上側のスロットのみです。

ちなみに、裏蓋は、確かにちょっと開けにくい感じですね。

バッテリーとIIJMIO SIMを入れて電源ON!
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freetelロゴがしばらく表示されます。

起動が終わると・・・
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ロックを外して中に入りましょう。
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まぁ、普通のAndroidですね。

標準で入っているアプリは・・・
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2画面分でした。

日本語入力用にGoogle IMEが入っているのと、メモリマネージメントとして「Memory Booster」が入っている、というところが変わっているあたりでしょうか?

SIMの設定は、モバイルネットワークから入るわけですが、この機種の場合、下記のようなSIM選択画面が入るというところがちょっと違います。
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SIM選択後の画面でも「UPLMN setting」なる他では見ない表示がありますしね。
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「アクセスポイント名」では、ドコモMNVO系の各種定義が入っていました。
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多くの場合で、これらの中から選べばよい、ということになるでしょうね。

定番Antutu Benckmarkを実行
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All: 4424
UX Android 4.1.2
・Multitask: 778
・Dalvik: 283
CPU
・CPU integer: 340
・CPU float-point: 184
RAM 263.8/486.9MB
・RAM Operation: 198
・RAM Speed: 285
GPU Mali-300
・2D graphics: [320×480] 411
・3D graphics: [320×480] 1284
IO 58.1/220.0MB
・Storage I/O: 256
・Database I/O: 405

その他、AnTuTu BenckmarkのDevice Infoで表示される内容

Basic Information
・Brand: FREETEL
・Model: FT132A
・OS: 4.1.2
・CPU Model: SC8810
・GPU Renderer: Mali-300
・Resolution: 320×480
・Rear Camera: 3.1 mega pixel, 2048×1536
Storage
・Memory: 63.0/220.0MB
・RAM: 257.7/486.9MB
・Internal SD Card: ~
CPU
・Model: SC8810
・Cores: 1
Display
・Renderer: Mali-300
・Vender: ARM
・GPU Version: OpenGL ES 2.0 Spreadtrum Build
・Resolution: 320×480
・Density: 160dpi
・Multi-touch: Support
Camera
・Rear Camera: 3.1mega pixel 2048×1536
・Front-facing Camera: 1.9mega pixel 1600×1200
OS
・Android Version: 4.1.2
・Android SDK Version: 16 (Android 4.1.x)
・Kernel: Linux version 3.0.8(ctl004@ctl004-desktop) (gcc version 4.6.x-google 20120106 (prerelease) (GCC))#2 PREEMPT Tue Nov 5 16:38:13 CST 2013
Others
・Direction Sensor: Not Supported
・G-Sensor: Not Supported
・Proximity Sensor: Support
・Light Sensor: Support
・E-Compass: Not supported
・Distance Sensor: Support
・Gyro Sensor: Not Supported
・Temperature Sensor: Not Supported
・Pressure Sensor: Not Supported
・Ambient Temperature Sensor: Not Supported
・Relative Humidity Sensor: Not Supported
・Linear Accleration Sensor: Not Supported
・Rotation Vector Sensor: Not Supported

CPUの認識が、TD-SCDMAのSC8810として表示される、というのは予想外でした。

さて・・・とりあえず、少し使ってみて感じたこと。

・手のひらに収まる小型サイズは、なかなか良い

・とはいえ、やっぱり画面解像度が低いので、入力時の表示がキツイ
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例えば、GoogleIMEで入力すると、これくらいの面積を占めてしまう。

・ブラウザの標準文字が小さすぎて読めないことがある
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・Angry Bird程度を動かすには十分。
 パズドラはインストールでエラーがでた。

明日は1日使ってみたいと思います。


adbデバッグ接続用メモ

・「VID_1782&PID_5D04&MI_01」に対して「Android ADB Interface」の割り当て
 (VID_1782&PID_5D03&MI_01ではない)
・adb_usb.iniに「0x1782」を追加

fastcardtechで良くあること

中国の怪しげなAndroid(中華Android)が安定して入手できるサイトの1つ、fastcardtech

とりあえず、ここを使う場合に心得ておくこと
・発注から手元に届くまで、1ヶ月かかると思っておく
 (新製品については日本国内通販から買った方が早いうえに値段が変わらない、なんて場合がある)
・配送をEMSに変えても、最初のごたごた部分の日数は変わらない

また、2013年10月ぐらいからChinaPostのRegistered Airmailが規制強化され、1つの郵便物の中に、バッテリーを1個しか同梱できなくなっているとのこと。
このため「バッテリー2個添付」の製品を「ChinaPost Registered Airmail」で送る場合、バッテリーを1個抜かれる。(このことは、Web上に記載されています)
EMSとDHLはその制限はない、とのこと。

以下、fastcardtechで発注した後に感じる、いろんなことのサンプルです。

・「IN STOCK」詐欺
在庫数管理がきちんとしておらず、IN STOCK表示になったとしても、いつ出荷されるか分からない。
ひどい時には1ヶ月経ってから、「その色在庫無いから、別の色選んで」なんて言われることがある。

・なかなか受け付けられない
発注を入れると、「My Order Status」での表示が以下のようになる。

Confirmed,Paid,Unshipped

このステータスは、大抵、3日(平日換算)ぐらいそのままになる。(早いと1日で来る)
処理が終わると、メールで発送連絡が来る。

Subject: We had shipped out your pacakge, fastcardtech.com thanks for you order from us!

メール内には、Tracking Numberが記載されている。
そして、ステータス表示は以下の様に切り替わる。

Confirmed,Paid,Ready for shipment & Transfer to the shipment company (Total 3-6 business days Except for pre-order product)

・検索できないTracking Number その1
実は、上記の「We had shipped out your pacakge, fastcardtech.com thanks for you order from us!」というメールが来た段階では、まだ発送が完了していない。
ステータス画面にある様に、「運送業者に渡す準備ができたよ」という状態です。
最低1週間ぐらい、このステータスのままだと思っておくといいでしょう。

運送業者に引き渡されると、以下の表示に変わることになっています。

Confirmed,Paid,Shipment company has shipped About Arrival time

「ことになっています」というのは、実は、この表示になっても、運送業者に渡されていないようなのです。「その2」に続く・・・

・検索できないTracking Number その2
無事、運送業者に引き渡されたらしい場合でも、運送業者のサイトで検索しても配送記録が出てきません。
良くあります。
これまた1週間ぐらいかかる印象です。
ちなみに、コレは、中華通販全般の話です。
特にRegistered Airmailだと発生しやすいです。

・検索できないTracking Number その3
そもそも伝えられたTracking Numberが間違っている。
時々あります。10日経っても検索できない時は、怒鳴り込みましょう。
コレも中華通販全般で発生します。

・移動しない荷物
中華通販全般で発生しますが、Tracking Numberが検索できるようになってからも、Registered Airmailの場合、かなり動きが遅いです。

どれくらい時間がかかるかと言えば、CHINA SHENZHENの国際交換局を出発してから、千葉 成田の国際交換局に到着するまで4日~7日ぐらいかかります。(2週間かかったこともある)

CHINA SHENZHENの国際交換局に到着するまでの配送記録が飛ばされる、ということも良くあります。

・スペック詐欺
コレはfastcardtechの問題かというと微妙なラインなんですが、
中華Androidでも、特に怪しげなメーカの端末は、時々スペック詐欺をやらかします。

端末になぜかインストール済みのAntutu Benchmarkだと「MT6598」と表示されており、スコアもそれなりなのが、Google Play StoreからAntutu Benchmarkをインストールすると「MT6598」表示なんだけど、スコアはMT6577相当の値しか出ない。

というような感じです。
これは、firmware的に、CPU名が偽装されている、というやつです。

似たようなので内蔵ストレージ容量詐欺や、RAM(メインメモリ)詐欺もあります。
fastcardtech側の入荷時チェックで判明した場合、製品ページ上で「FAKE MT6589(Real MT6577)」なんて感じでスペックが記載されます。

fastcardtechのチェックで引っかからなくて、手元に来てから判明した場合・・・どうなるんでしょうね?返品 or 返金をがんばってください、としか・・・

なお、2013年11月に買った時の取引状況について「fastcardtechで2品買った件の取引履歴のメモ書き」にて公開しています。

freebitのPandA端末はMicromax Canvas A110相当品

2014/08/11 追記

以下の記事は、PandA 端末1stロットについてです。
freebitは、同じ名称にもかかわらず、異なるSoCを採用している端末を「PandA端末 2nd rot」「PandA端末 3rd rot」として販売しています。


freebitからPandAというSIMフリーAndroidが発売されるんだとか

freebit mobile サービス開始しました。オンライン購入可能です!
spec_exterior
どんな仕様か見てみる・・・「PandA端末仕様
いまいち分からない。

フリービット、端末代と料金セットで月額2100円の新サービス」のが詳しく書いてある。

・画面 5インチ、854×480ドット
・1GHz駆動のデュアルコアプロセッサ
・4GBのストレージ(ユーザー領域は2GB)、512MBのメモリ
・800万画素カメラ
・Dual SIM
・147×76.5×9.7mm
・重さ 168g
・Android 4.1.1

この情報を元に検索!!!

Micromax Canvas 2 A110
a110-feature-img2-R
発売は2012年10月で、当時はAndroid 4.0.4でのリリース。
Android 4.1へのアップデータもあるようだ。

で・・・
ですね

このMicromaxのページを見てみるとMicromax Canvas 2 Plus A110Q」なんてのがあるんですよ。
A110QCanvasPlus-2img2

みての通り、外形も一緒。
こいつ・・・4コアのMT6589搭載なんですよね。
しかも2013年5月発売。

で・・・・いまさら、日本で2コアのMT6577端末って・・・・・・・・
それを24000円でって・・・

スペック的にはcovia FleaPhone CP-D02と変わらないんですよね。
FleaPhoneはAndroid 4.0.4ですけど、18000円ですし。

あまり、このfreebit PandAを選択するメリットがないような感じで・・・
「音声通話」とやらもただのIPフォンのようですからね
2013/11/15訂正:IPフォンは標準添付、通常通話の方は月1000円の追加費用でした。

RWCのAlcatel onetouchの方は書かないのかって?
どうみてもAlcatel onetouchってことは、TCLなので、そのシリーズ探せばすぐぢゃん
ってことで、省略です

中華系のLTEチップメーカのメモ書き

中華系でLTE対応チップセットを発表したりしているところをメモ書き程度においておく。

MediaTek (聯發科技, 联发科技)
「MT6590」というチップが登場するらしい。
TDD-LTE/FDD-LTEの両対応になるという噂
おおっぴらに発表はされていないものの、いろんな資料に姿を見せてはいる。
MediaTekはNTTドコモとLTEプラットフォーム関連のライセンス契約をしている。
(2010/07/21:台湾 MediaTek社とLTE対応通信プラットフォームのライセンス契約を締結)

Spreadtrum (展讯通信)
TDD-LTE向けに「SC9610」というチップが発表されている。
発表自体は2012年6月ということなんだけど、現状、どんな感じになっているのかはよく分からない。
製品ページ上は「The SC9610 is sampling now」という表示のままになっている。
会社自体はTD-SCDMA(中国専用3G)向けチップとGSM向けチップをメインとしているようだが、今年に入ってからWCDMA向けチップも取扱始めた。
今後、伸びてくる可能性があるところだと思っている。
なお、WCDMA向けチップSC7710採用のスマホは、日本登場予定。(Spreadtrum SC7710搭載のAndroidが日本公式発売!その名もfreetel!)

Leadcore Technology (联芯科技)
TDD-LTE向けにいくつか製品がある
スマホ向けLTEチップはまだないようで、WiFiルータとか用っぽい。
TD-SCDMA向けチップだけだったのだが、
この会社もSpreadtrum同様にTD-SCDMA(中国専用3G)向けチップとGSM向けチップだけだったのが、先月「
WCDMAテスター装置の入札公告」を出すなどWCDMA向けチップの開発と海外展開を狙っている模様。
今後の動向に注意。

CynanogenModがMediaTek端末をサポートという噂と各種ソースファイル

噂ですよ、うわさ。
しかも、実は1ヶ月遅れの話題です。
中華AndroidメーカのFAEAは、NFC対応とか、ビジネス向け、とか他のメーカにない感じの端末を出しています。
そこのフォーラムで2013/09/24にこんなスレがたちました。

[FaeaF2] [Official][ROM][CyanogMod][Development] in progress

CyanogenMod公式でFAEA F2という端末がサポートされるらしい、というあたりの話が書かれています。
ただ、11月7日現在のステータスでは、公表できる内容がないようです。

はたして、これは、単なる噂で終わるのか、それとも公式で発表されたりするのか
2014年にならないと決着しないような気もしますが、今後が注目されます。


で・・・検索ついでに出てきたMediaTek端末向けのソースファイルへのリンクを見つけたのでご紹介。

luckasfbさんの書き込みより

Please, stop the fluding. I can take a 99% of information about all of shared mediatek sources (kernel and platform).
1. Not had shared the android (platform) full sources for >=4.1
2. Had platform sources 2.3.6, 4.0.4 (full, but without sources of some proprietary binaries and libs)
android platform 2.3.6 (mt6513) or forks
android platform 2.3.6 (mt6515/75) or forks
android platform 4.0.4 (mt6517/77) or forks
partially sources for android platform 4.1.x (Motorola sources for mt6575/77). included HWComposer, SurfaceFlinger, HAL, audio, camera. But without RIL. Think after patch with its AOSP may be build worked MTK platform 4.1.x for 6575/77 without RIL

3. Not had another shared sources of mediatek platforms!!!
4. Kernel sources for mtk chipsets released:
Sony : Open source download for Xperia? C (S39h); software version 16.0.A.0.47 – mt6589
Oppo : https://github.com/oppo-source/R819-Kernel-Source-4.2 – mt6589
Acer : Need change the smartphones/tablet > Series > Products – mt6575/77/89
LGE : Models: Optimus L4II/5II (LGE440/445/450/455/460/470) – mt6575/77
Alcatel : http://sourceforge.net/projects/alcatel/files/ – mt6573/75/77/89
Gigabyte : – mt6577, – mt6575
Fly : – mt6573/75/77/89
Explay : – mt6575
Wikogeeks : – mt6577/89
BQ : Aquaris 4.5 /Aquaris5 – mt6577/89
Huawei : – mt6577
Lenovo : http://www.lenovomobile.com/opensource/release/ – mt6573/77/89
Asus : – mt6589
Motorola : – mt6575/77, very full sources!!!

つか、MotorolaでMediaTek端末なんてのがあったのか!