低価格スマフォ向けチップ紹介 2012/08/06版


低価格帯のスマートフォンで使われるCPUで、これから使われるそうなものとしては以下の5種類というあたりかなぁ、というところで、リスト化してみた。
・MTK:MT6577
・ST ERICSSON:NOVATHOR U8500
・nVidia: Tegra 2
・Qualcomm:MSM8260(Snapdragon S3)
・Qualcomm:MSM8225(Snapdragon S4)

MSM8260とMSM8225の両方を載せているのは、MSM8225が思いの外、廉価なようで、初物として出てくるスマートフォンが$150程度のようなので、ほんとの低価格狙いだとスペックが制限されているこっちなのかなぁ?といったところ。

以下で紹介するベンチマークについては、MTK手机网の「联发科MTK MT6577双核性能分析」というMT6577チップの性能に関する記事から、もらっています。

名称 MT6577 STE-U8500 Tegra 2 MSM8260 (Snapdragon S3) MSM8225 (Snapdragon S4)
コア数 2
CPUクロック 1.0GHz 1.2GHz 1.0GHz
アーキテクチャ ARM Cortex-A9 ARM Scorpion ARM Cortex-A5
プロセスルール 40nm 45nm 40nm 45nm 45nm
GPU IMG SGX531ultra Mali400 MP1 ULP GeForce Adreno 220 Adreno 203
最大解像度 960 x 540 1024 x 768 1680 x 1050 1280 x 800 854 x 480
720p 1080p 1080p 1080p ?
カメラ解像度 800万画素 1800万画素 1200万画素 1600万画素 800万画素
Atutu Benchmark 5560 5703 5418 5269 ?
Quadrant Advanced 2650 2566 2699 2743 ?

ZOPO ZP-300/ZP-500の新firmwareが出た(2012/07/24版)


秋葉原の店舗で販売が開始されたZOPO ZP-300 FIELD(AKIBA PC Hotline!)ですが、新しいfirmwareが出たようです。

公式サポートページ」に掲載されています。

ニュースサイト記事「卓普ZP300官方最新ROM下载」では、「ZP300_120725」とありますが、ダウンロードされるファイル名は、どちらもZP300 20120724-110048_PC.rarなので共通であるようです。

ちなみに、公式サポートページでは、スペックが低いZP-500 Liberoに関するFirmwareも掲載されています。

公式より:公式サポートページ
115.comより:ZP300 20120724-110048_PC.rar(409MB)
(「普通下载」をクリックしてダウンロード…なんですがたぶん超遅いです)

このファイル単独では、書き込むことができません。
CMW Recoveryから書き換える、というものでもありません。

サポートページの一番下にあるZOPO MOBILE UPDATING GUIDEを読みながら、FLASH TOOL(書き換えツール)とZOPO MOBILE DRIVER(USBドライバ)をWindows PCにインストールする必要があります。

ちなみに、ZOPOサポートページから入手するFLASH TOOLは「SP_Flash_Tool_v3.1206.01」です。
(PDFマニュアルではSP_Flash_Tool_v3.1210.01となっているのが謎です)

このSP_Flash_ToolというのはMTK MT657x系の書き換えツールです。
おそらく他機種用として出ているものも使えるとは思います。
実際、使い方の手順書も、公式pdfと、外部サイトの「MT6575 flashing tutorial」を比較しましたがおおむね同じ手順でした。

他機種用ではありますが、MTK MT6577の夏新(Amoi)N820(大Vという名称もある)向けとしてリリースされたSP_Flash_Tool_v3.1222.00というより新しいバージョンも出ているようです。

SP_Flash_Tool_v3.1222.00の入手先例
 dbank.comより:http://dl.dbank.com/c0cnvm7o9w
 115.comより:http://115.com/file/c2tsbifg#SP_Flash_Tool_v3.1222.00.rar
(元ネタ:MT6577专用刷机工具下载)

あとは手順通りに進めればいいかと思います。

MTK MT6575搭載 TOOKY T1982 Candy 糖菓


京崎(TOOKY)という中国のベンダから女性向け携帯がいろいろ出ている。
いままでは、「In Tokyo」という風にうたったりして、普通の2つ折り系の携帯電話を販売していた。
ただ、どれを見ても、なんかみたことあるよーなデザインではありますが・・・

例えば、X560はSH-01Bっぽいですしね。
感受活力日系范儿 京崎Tooky X560评测

知らない人に見せたら、ドコモ?と言われそう。

さて、そんなTOOKYですが、スマホにも手を出し始めたようです。

第1弾は、IS12TもどきのTOOKY T1981。

CPUはMTK MT6573と旧世代です。
これについては日本で実際に購入された人の話があります。
IS12Tもどき、TOOKY T1981開封の儀

まぁ、MT6573チップ搭載系Android相応の力しかないようです。




そして、この度、第2弾としてTOOKY T1982 Candy 糖菓 が出てくる模様です。

T1981の方はMT6573のくせにAndroid 4.0/ICSになっているバージョンもあるらしいですが、こちらはAndroid 2.3.4、という点は残念ですが、MT6575ですし、デザイン的には某101K/WX06Kより、なんとなく惹かれる感が・・・

CPU MTK MT6575 1GHz
Android 2.3.4
RAM 512MB / ROM 4GB
3.5インチ iPhone4S同等のRetina液晶(960×640)
カメラ フロント30万画素/背面500万画素
サイズ 117×61.5×10.2mm
119g
バッテリー 1450mAh(2個添付?)
3Gの対応周波数は2100MHzのみ。(T1981も同様)

これのMT6577版が出てくれればいいんだけどなぁ^^;;;

なお、T1982は友利通UNC-V8+(UNITONE UNC-V8+)と同じだ、という話もあるのですが、写真をみると別物にしか見えないんだよなぁ・・・液晶解像度も違うし。

TOOKY T1981の販売例
TOOKY/京崎 T1981 4.0屏 双网双卡 安卓4.0 3G 女性智能 触屏手机

TOOKY T1982の販売例
TOOKY/京崎 T1982苹果屏 双卡双待 3G超薄女性 安卓智能手机正品
TOOKY T1982 Candy android smart phone 3.5 inch retina ips screen WCDMA2100MHZ(3G) 5.0M Camera

MTK MT6588/MT6583が2013年初頭に登場予定!?


— 2012/09/27 追記 —
結局、MTK MT8588/MT6583は10月ぐらいから実際の製品が登場しそうな情勢です。(MTK MT6588は2012年10月に試験的な生産と出荷を実施)
それどころか、2013年初頭には8コアでLTE対応のMTK MT6599が出てくる、という話まで登場してきました。(8コア搭載のLTE対応 MTK MT6599が2013年初頭に登場?)

MT6588からの機能的な差分は少ないのかなぁ、と予想していますが、果たしてどうなりますことやら・・・・

— ここまで追記 —


MT6577チップ搭載の製品が出てきたところではありますが、中国のMTKチップ専門ニュースサイトMTK手机网でMT6588なるチップのニュースがありました。
第1報:传联发科四核MTK6585样片已送至大客户
第2報:联发科产品线路图泄密 四核代号MT6588

「MT6588」と廉価版の「MT6583」なるチップが登場するらしい。

・Cortex-A7 1.xGHz
・MT6588は4コア、MT6583は2コア
・28nmプロセスで製造
・GPUは引き続きPowerVR SGXシリーズのSGX544
・WCDMA HSPA+ Rel.8 42Mbps/11Mbps対応(MT6583は21Mbps/5.76Mbps)
・WCDMAだけでなく中華版TDSCDMAにも対応
・1300万画素カメラ対応(MT6588のみ)


さすがにLTE対応までは盛り込んでこなかったようですが、「バッテリ駆動時間を延ばすと評判」のCoretex-A7を採用することもありますし、半年後の端末世界はdual coreじゃなければ死ね、ぐらいのことを言われそうな感じですね・・・

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MediaTekのMT6620という無線関連チップの機能


7月にリリースされたMediaTekの「Wi-Fi CERTIFIED Passpoint」対応のチップMT6620について、どんな機能を持っているのかを書いた製品ページが出来ていた。

リリース内容:MediaTek Provides First and Only Smartphone Platform in the Wi-Fi CERTIFIED PasspointTM Program Test Bed

製品ページ1:Featured Products→MT6620
製品ページ2:Wireless&Broadband Connectivity→MT6620

このチップ自体は無線部分を司るものであり、メインのプロセッサはMTK MT6575もしくはMT6577と組み合わせて使うことが想定されている。
このため、秋以降に出てくる新製品では、以下の機能がついてくる可能性があるのではないかと思われる。

・無線LANは802.11 a/b/g/n対応
・Wi-Fi CERTIFIED Passpoint、Wi-Fi Direct対応
・Bluetooth 3.0+HS、および、Bluetooth 4.0 Low Energy対応
・GPS(アメリカ)/Galileo(EU)/QZSS(日本 準天頂衛星システム)/SBAS(各国で運用している静止衛星型衛星航法補強システム)対応
・FMラジオとFMデータ放送(EUのRDSとアメリカのRBDS)対応
・「FM over Bluetooth」と呼ばれるFMラジオの音声をBluetoothで飛ばせる機能対応
・音声パケットに関するパケットロス隠蔽システムがある?「PLC (Packet Loss Concealment) technology for superior audio quality」
・MediaTekの「AlwaysLocate」という仕組みにより低消費電力で位置情報確保ができるらしい

GPS関連がフルで有効にされたら結構強力そうなんですが、はたして、そういうAndroid製品は出てくるのかどうか・・・


あ、「Wi-Fi CERTIFIED Passpoint」というのはWi-Fiスポットにおけるユーザ認証のための仕組みです。
一度設定すれば、あとは、Wi-Fiスポットの範囲に入れば勝手にユーザ認証して、使える様にしてくれる、というものです。