PowerShellでポートが空いているかチェック

PowerShellの「Test-NetConnection」使って指定したポートがアクセスできるかを確認することができる。

ただ、細かいあたりは指定できないようで、タイムアウト待ち時間やリトライ回数の指定などはできない。標準だと10秒待つようです。

雑に、192.168.1.1~192.168.1.254の範囲でssh用のポート22番が空いているものがあるかを確認するものとして以下を書いた。

for ($count=1; $count -lt 255; $count++){
    $ipaddr="192.168.1."+$count
    if( (Test-NetConnection $ipaddr -port 22).TcpTestSucceeded -eq "True"){
        Write-Host $ipaddr
    }
}

ただ、アクセスできなかった場合、下記の様に「警告」が出力される作りになっている。

警告: TCP connect to (192.168.1.10 : 22) failed
警告: Ping to 192.168.1.10 failed with status: TimedOut

探せば警告を抑止する手法もありそうですが、面倒なので省略しています。


Test-NetConnectionを使う限りはカスタマイズできないので「Test network ports faster with PowerShell」にていくつか例が提示されています。

その1

function testport ($hostname='yahoo.com',$port=80,$timeout=100) {
  $requestCallback = $state = $null
  $client = New-Object System.Net.Sockets.TcpClient
  $beginConnect = $client.BeginConnect($hostname,$port,$requestCallback,$state)
  Start-Sleep -milli $timeOut
  if ($client.Connected) { $open = $true } else { $open = $false }
  $client.Close()
  [pscustomobject]@{hostname=$hostname;port=$port;open=$open}
}

testport

hostname  port  open
--------  ----  ----
yahoo.com   80  True

その2

Param([string]$srv,$port=135,$timeout=3000,[switch]$verbose)

# Test-Port.ps1
# Does a TCP connection on specified port (135 by default)

$ErrorActionPreference = "SilentlyContinue"

# Create TCP Client
$tcpclient = new-Object system.Net.Sockets.TcpClient

# Tell TCP Client to connect to machine on Port
$iar = $tcpclient.BeginConnect($srv,$port,$null,$null)

# Set the wait time
$wait = $iar.AsyncWaitHandle.WaitOne($timeout,$false)

# Check to see if the connection is done
if(!$wait)
{
    # Close the connection and report timeout
    $tcpclient.Close()
    if($verbose){Write-Host "Connection Timeout"}
    Return $false
}
else
{
    # Close the connection and report the error if there is one
    $error.Clear()
    $tcpclient.EndConnect($iar) | out-Null
    if(!$?){if($verbose){write-host $error[0]};$failed = $true}
    $tcpclient.Close()
}

# Return $true if connection Establish else $False
if($failed){return $false}else{return $true}

hp 15 db-00000を買ってメモリとM2 SSDを増設してみた

家でメール、Webブラウザとデジカメデータの管理に使うノートパソコンを10万円以内で買い替えたい、という要望があった。

現行は 15.6インチの富士通LIFEBOOK AH40/M (FMVA40MWJ) をメモリ16GBに増量したものを使用中。Windows10アップデート後は、AMD E1-2100の性能の無さと、HDDの遅さが遺憾なく発揮され起動後にディスクアクセスが落ち着くまで長時間かかっている状態でした。
(ちなみにLIFEBOOKはSSDに交換したら少しマシになりました)

いろいろ選択肢を検討した結果、HP 15 db-00000のいろいろバリーションがある中からhp 15 db0178auを選択しました。

Ryzen 3 、4GBメモリ、1TB HDDで49500円というスペックのものですね。(なお、これより安くAMD A4搭載のモデルもありますが、そちらは論外です)


まぁ、当然そのままではキツイので、メモリ 8GBとIntelのM2 SSDのストレージIntel SSD 760p 256GBも買っています。

注文から3週間で届きました。

中身は以下の様な感じです。

「速攻!HPパソコンナビ」と、ACアダプタ用の電源ケーブルが2種類ある、というのが注目点ですね。

で、早速セットアップ開始です。

最近のWindows10なので、オフラインユーザ作成時にパスワードを設定してしまうと、パスワードのヒントを3つ設定しなければなりません。

しかし、パスワードを未設定に設定すると、ヒントを設定しなくてもいいので、とりあえず未設定で進めます。

う~ん・・・いらないものもインストールされていますね。

Windows OSは普通に全部再インストールしちゃうことにして、解体をします。

ネジは以下の赤丸のポイントにあります。

隠れてるネジについては、両面テープで貼り付けられているゴムをうまく剥がして外します。

また、筐体真ん中にあるネジはDVDドライブを止めているネジになります。このネジを外してから、ドライブを引っ張ると抜けます。

で・・・うまいことやって開けます。

キーボード側を開いて、無理矢理こじ開けていきます。

↑の赤枠ぐらいのところにある隙間に丈夫な薄いものをいれ、こじ開けていきます。

スマホ向けで売ってるこういうのを使ってもいいでしょうね。私は細い精密ドライバーで開けたのでちょっと傷が残ってしまいました。

で、徐々に開けていって、最後はがばっと開けます。

ちなみに、うちの場合、最初DVDドライブが引き抜ける状態にあるとは知らなかったので、DVDドライブが入ったまま開けたのでこんな感じで開けました。

基板を観察。

メモリ増設とM2.SSDを増設して記念撮影(なお、このあとHDDを抜きました)。M2.SSDスロットには止めるためのネジがありました。

裏蓋を戻してBIOSに入ります。

電源ボタンを押したあと「ESC」キーを何回か押していると起動選択メニューが出てきますので、そこで「F10」キーを押し、BIOSに入ります。

BIOSで設定できる項目はあまりありません。

で、あとは普通にWindows 10をインストールします。

初期インストール状態ではドライバがいくつかあたっていませんが、無線LANはちゃんと認識しているのでWindows Updateが実行できます。その結果、ドライバが全部適用されました。

hp提供の管理ソフトはHP Support AssistantをインストールすればとりあえずOKそうです。このソフトでBIOSやドライバのアップデートも出来ました。

ちょっとCPUファンがうるさい感じもありますが、とりあえずは使ってみますかね

NetBackupの操作をコマンドで行う

NetBackupのJava GUI(jnbSA)上で行う操作をCLIコマンドで行うためのメモ書き。

トラブル調査用コマンドについては→「NetBackupのトラブル調査とログ取り

アクティビティモニター

アクティビティモニターの一覧表示:bpdbjobs

アクティビティモニターの一覧は「bpdbjobs」をオプション無しで実行すると得られる。

フルパスは「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpdbjobs」

アクティビティモニターで各ジョブの詳細ログ確認:bpdbjobs -report -jobid 番号 -all_columns

各ジョブの詳細ログを確認する場合は「bpdbjobs -report -jobid 番号 -all_columns」となるのだが、これだと「,」区切りで1行に全てを出力してしまう。

人の目だと見にくいので「bpdbjobs -report -jobid 番号 -all_columns | sed s/,/,\n/ig」と実行すると、改行が入り多少見やすくなる。

テープドライブの操作

デバイスモニターの一覧表示:tpconfig -l か tpconfig -d

デバイスモニターで確認出来る各テープドライブのステータスは「tpconfig -l」か「tpconfig -d」で確認出来る。

「tpconfig -d」だとテープドライブのみの確認で、「tpconfig -l」だとロボット番号を含めて確認しやすい形となるので「tpconfig -l」の方を実行することをお勧めする。

フルパスは「/usr/openv/volmgr/bin/tpconfig」

ドライブステータスの変更:vmoprcmd -up ドライブ番号

状態が「DOWN(停止)」となっているテープドライブを「UP(有効)」にするには「vmoprcmd -up ドライブ番号」を実行する。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -l
デバイスロボットドライブ       ロボット                    Drive                Device     Second
形式     番号 インデックス  形式 ドライブ番号 状態  Comment    Name                 Path       Device Path
ロボット      0    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg3
  ドライブ    -    0 hcart2    1  停止  -          IBM.ULT3580-TD5.000  /dev/nst1
ロボット      1    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg2
  ドライブ    -    1    dlt    1  停止  -          QUANTUM.SDLT600.000  /dev/nst0
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmoprcmd -up 0
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmoprcmd -up 1
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/tpconfig -l
デバイスロボットドライブ       ロボット                    Drive                Device     Second
形式     番号 インデックス  形式 ドライブ番号 状態  Comment    Name                 Path       Device Path
ロボット      0    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg3
  ドライブ    -    0 hcart2    1  有効  -          IBM.ULT3580-TD5.000  /dev/nst1
ロボット      1    -    TLD    -       -  -          -                    /dev/sg2
  ドライブ    -    1    dlt    1  有効  -          QUANTUM.SDLT600.000  /dev/nst0
[root@nbuserver ~]#

フルパスは「/usr/openv/volmgr/bin/vmoprcmd」

ロボットのインベントリ実行:vmupdate -rt tld -rn ロボット番号

ロボットに対してインベントリを実行するには「vmupdate -rt tld -rn ロボット番号」を実行します。

ロボット番号については「tpconfig -l」で確認します。

「-recommend」オプションをつけて実行すると「インベントリ操作-内容とボリュームの構成の比較」となります。

-recommendなしが「 インベントリ操作 -ボリューム構成の更新」になります。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0 -recommend
推奨された変更のリストを生成しています...

次のように、ボリュームの構成を更新します。
=====================================================
ボリュームの構成は、ロボット内と同じ最新の状態です。
[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0
推奨された変更のリストを生成しています...

次のように、ボリュームの構成を更新します。
=====================================================
ボリュームの構成は、ロボット内と同じ最新の状態です。
[root@nbuserver ~]#

ロボットの中のテープ一覧を表示:vmquery -b -rn ロボット番号

ロボット上で認識されているテープメディアを確認するには「vmquery -b -rn ロボット番号」を実行します。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -rn 0
メディメディロボッ  ロボッロボット 側面/ 光         # マウント/  最終
アID   ア形式 ト形式  ト#    スロット 断面  パートナークリーニングマウント時間
-------------------------------------------------------------------------------
O500L5  HCART2 TLD      0       1     -       -          23     2019/06/03 16:59
O501L5  HCART2 TLD      0       2     -       -           5     2019/06/03 17:10
O502L5  HCART2 TLD      0       3     -       -           6     2019/06/03 15:26
O503L5  HCART2 TLD      0       4     -       -           1     2019/05/21 17:51
O504L5  HCART2 TLD      0       5     -       -          13     2019/06/03 11:24
[root@nbuserver ~]#

テープのQuick Erase:bplabel

NetBackupで記録したテープメディア内の登録を削除する場合「bplabel」コマンドを実行します。

ただ、有効期限が切れていないメディアに対しては実行できません。

その場合は「bpexpdate -d 0 -m メディアID」コマンドを実行して有効期限を切ってから、bplabelを実行する形となります。

[root@nbuserver logs]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bplabel -m O501L5 -d hcart2 -erase
メディアが割り当てられていますが、ラベルが付けられません
[root@nbuserver logs]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpexpdate -d 0 -m O501L5
メディア O501L5 が 2019/06/04 17:47:09 で期限切れになります
このメディアのデータは本当に業務に必要ではありませんか
、 O501L5 を本当に削除しますか y/n(n)? y
[root@nbuserver logs]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bplabel -m O501L5 -d hcart2 -erase
メディアはすでに NetBackup 形式です。メディア ID = O501L5。消去 を実行しますか? y/n (n) y
消去が完了しました。
[root@nbuserver logs]#

なお、「-erase」がQuick Eraseで「-erase -l」がLong Eraseとなります。

リストア操作を手動で実施する場合

その1:使用可能なバックアップの捜索

「bpimmedia -client クライアント名」もしくは「bpimmedia -client クライアント名 -U」で指定したクライアントに関するバックアップIDを一覧化する。

-Uオプションの方が人が見やすい形となるが、sort/grepで抜き出す場合は-Uなしで実行した方が良い。

その2:リストアしたいバックアップデータを含む「バックアップ時刻」を確認

「bpimagelist -backupid バックアップID -U」を実行し、該当するバックアップIDの「バックアップ時刻」を取得。

この「バックアップ時刻」の文字列をこの後で使う。

その3:該当するバックアップに含まれるファイルを確認

UNIX系(Standard形式)クライアントの場合は「-t 0」なので「bplist -C クライアント名 -t 0 -s バックアップ時刻 -l -R /」

Windows(MS-Windows形式)クライアントの場合は「-t 13」なので 「bplist -C クライアント名 -t 13 -s バックアップ時刻 -l -R /」

なお、選択したバックアップ時刻が最新のバックアップでない場合は「-e バックアップ時刻」を追加し、データを限定する。

[root@nbuserver ~]#  /usr/openv/netbackup/bin/bplist -C nbuwindows -t 13 -s 2019/04/24 09:11 -l /C/Users/Administrator/Documents/test.txt
-rwx------ root;Admi root;None          32  4月 10日 19:47 /C/Users/Administrator/Documents/test.txt
[root@nbuserver ~]#

その4:リストアしたいファイルを選択

リストアしたいファイルの選択は、テキストファイル内にフルパスを記載することで行う。

先ほどのbplistの出力結果に記載されているパスを使用する。

Windowsの場合、「\」は使用できず「/」で代替するため「C:\Users\」が「/C/Users/」という風になる。

[root@nbuserver ~]# cat /tmp/list.txt
/C/Users/Administrator/Documents/test.txt
[root@nbuserver ~]#

その5:リストア先を変更する場合は、変更する規則を記載

リストア先のディレクトリを変更したい場合、変更する規則をテキストファイル内に記載します。

たとえば「C:\Users\Administrator\Documents\」を「C:\tmp\」に変えたい場合は下記の様に記載します。

[root@nbuserver ~]# cat /tmp/change.txt
change /C/Users/Administrator/Documents/ to /C/tmp/
[root@nbuserver ~]#

「change 元パス to 変更後パス」という書式で、複数の変更がある場合は、それぞれ列挙します。

その6:リストアを実行

bprestoreコマンドでリストアを実行します。

バックアップを取得したクライアントとは別のクライアントにリストアしたい場合は「-D 宛先クライアント」を指定します。

Windows(MS-Windows形式)の場合、「/usr/openv/netbackup/bin/bprestore -C クライアント名 -t 13 -s <バックアップ時刻> -D 宛先クライアント -R 変更規則ファイル -f リストア対象ファイル 」といったように実行します。

NetBackupで他のNetBackupサーバから持ってきたテープメディア内のデータをリストアする

NetBackupサーバでバックアップに使用していたテープメディアを他のNetBackup環境に持ってきて、その中のデータをリストアしようとした場合に必要となるコマンドライン操作(CLI操作)について。

なお、インベントリとリストア以外のGUI操作はあるのかどうか知らない。

その1 現状のメディア認識状況などの確認

いまのメディア認識状態を確認するために現在のメディア認識状況確認「/usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -a」を実行してメディアがどういう認識状態か確認

[root@nbuserver ~]#  /usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -a
メディメディロボッ  ロボッロボット 側面/ 光         # マウント/  最終
アID   ア形式 ト形式  ト#    スロット 断面  パートナークリーニングマウント時間
-------------------------------------------------------------------------------
O500L5  HCART2 NONE     -      -     -       -          15     2019/04/19 00:00
O501L5  HCART2 NONE     -      -     -       -           2     2019/05/21 17:47
O502L5  HCART2 NONE     -      -     -       -           1     2019/05/21 17:48
O503L5  HCART2 NONE     -      -     -       -           1     2019/05/21 17:51
O504L5  HCART2 NONE     -      -     -       -          11     2019/05/21 17:54
[root@nbuserver ~]#

また、今回持ってくるテープは「O500L5」なのだが、その中に登録されている情報があるのかを「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U」を実行して確認する。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U
エンティティが見つかりませんでした
[root@nbuserver ~]#

上記の様に「エンティティが見つかりませんでした」と出力される場合は、そのメディアの既存の登録がない状態。

その2 インベントリ実施

「/usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt ロボットタイプ -rn ロボット番号」(/usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0)を実行して、インベントリ更新を行う。

実行後、vmqueryコマンドで該当するテープメディアについてロボット番号とスロット番号が認識されたことを確認する。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmupdate -rt tld -rn 0
推奨された変更のリストを生成しています...

次のように、ボリュームの構成を更新します。
=====================================================
メディア ID O500L5 (バーコード LTO500L5) を、スタンドアロンからスロット 1 に論理的に移動します。
メディア ID O501L5 (バーコード LTO501L5) を、スタンドアロンからスロット 2 に論理的に移動します。
メディア ID O502L5 (バーコード LTO502L5) を、スタンドアロンからスロット 3 に論理的に移動します。
メディア ID O503L5 (バーコード LTO503L5) を、スタンドアロンからスロット 4 に論理的に移動します。
メディア ID O504L5 (バーコード LTO504L5) を、スタンドアロンからスロット 5 に論理的に移動します。
ボリュームの構成を更新しています...

次のとおり論理的にメディアを移動することによって、ロボットライブラリに追加、
またはロボットライブラリ内で移動された既存のメディアを処理しています...
        メディア ID     スロット
        ==========      =======
         O500L5            1
         O501L5            2
         O502L5            3
         O503L5            4
         O504L5            5


ボリュームの構成が正常に更新されました。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/volmgr/bin/vmquery -b -a
メディメディロボッ  ロボッロボット 側面/ 光         # マウント/  最終
アID   ア形式 ト形式  ト#    スロット 断面  パートナークリーニングマウント時間
-------------------------------------------------------------------------------
O500L5  HCART2 TLD      0       1     -       -          15     2019/04/19 00:00
O501L5  HCART2 TLD      0       2     -       -           2     2019/05/21 17:47
O502L5  HCART2 TLD      0       3     -       -           1     2019/05/21 17:48
O503L5  HCART2 TLD      0       4     -       -           1     2019/05/21 17:51
O504L5  HCART2 TLD      0       5     -       -          11     2019/05/21 17:54
[root@nbuserver ~]#

その3 該当するメディアのメディアDB作成

該当するメディアについて、メディアDBを作成します。

「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -create_db_info -id O500L5 -v」と実行します。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -create_db_info -id O500L5 -v
インポートフェーズ 1 を開始しました: 2019/05/21 18:43:30
INF - メディア ID O500L5 のデータベース情報を作成してください。
INF - メディア ID O500L5 のフェーズ 1 インポートを実行する bptm プロセスを正常に開始しました。
[root@nbuserver ~]#

その4 メディアの読み込みを実施

指定したメディアをテープドライブで読み込み、中身をスキャンします。

コマンドはその3から-create_db_infoを抜いた「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -id O500L5 -v」となります。

[root@nbuserver ~]# /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimport -id O500L5 -v
インポートフェーズ 2 を開始しました: 2019/05/21 18:43:58
INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890341)、メディア ID O500L5、作成日時 2019/04/10 18:59:01 をインポートしています。
INF - INDEX ファイル情報のみを読み込んでインポートしています。
INF - クライアント oldserver、バックアップ ID oldserver_1554890341 のイメージを検証しています。

INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890341) のインポートは正常に完了しました。

INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890468)、メディア ID O500L5、作成日時 2019/04/10 19:01:08 をインポートしています。
INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1554890468) のインポートは正常に完了しました。

<略>


INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1558430463)、メディア ID O500L5、作成日時 2019/05/21 18:21:03 をインポートしています。
INF - ポリシー localbackup、スケジュール Full (oldserver_1558430463) のインポートは正常に完了しました。

INF - 20 イメージ (20 イメージ中) をインポートしました。インポートは成功しました。

[root@nbuserver ~]#

その5 スキャンした内容が登録されていることを確認

先ほどは「エンティティが見つかりませんでした」となった「/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U」を再度実行します。

以下の様にbpimportで表示されたバックアップIDが出力されます。

[root@nbuserver ~]#  /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpimmedia -mediaid O500L5 -U
--------------------------------------------------------------------------------
バックアップ ID: oldserver_1558430463
 ポリシー:        localbackup
 スケジュール形式: FULL
 保持レベル      1
 ファイルの数:  4788
 圧縮:              N
 暗号化:           N
 イメージ形式:  インポート済
 ー・チー﨣芦ミール・ 1
 有効期限:        2019年06月04日 18時44分39秒
 保留中のイメージ: 0

  コピー数:       1
  フラグメント数: 1
  フラグメントサイズ (KB): 263680
  メディア形式: リムーバブル
  コ・クO             hcart2
  ファイル数:    22
  オフセット:    5382
  ホスト:          nbuserver
  書き込みに使用されたデバイス: -1
  MPX:                N
  有効期限:       2019年06月04日 18時44分39秒
  保持レベル:                                 1
  メディア ID:    O500L5
  保留中のコピー: 0
--------------------------------------------------------------------------------

<略>

--------------------------------------------------------------------------------
バックアップ ID: oldserver_1558430463
 ポリシー:        localbackup
 スケジュール形式: FULL
 保持レベル      1
 ファイルの数:  4788
 圧縮:              N
 暗号化:           N
 イメージ形式:  インポート済
 ー・チー﨣芦ミール・ 1
 有効期限:        2019年06月04日 18時44分39秒
 保留中のイメージ: 0

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その6 リストアする

NetBackupの通常のリストア手法でリストアします。

Commvault バックアップのWindowsクライアントをPUSHインストールする時のWindows Firewall 設定

Commvaultバックアップは、CommServeからPUSH操作によりWindowsクライアントへのCommvault エージェントのインストールを実施することができる。

その場合に必要なWindows Firewallの除外設定についてのメモ

公式のドキュメント「Prerequisites for Installations Using the CommCell Console」に記載されているが、実際のWindows Firewallテンプレートの記述とあわせていないのでわかりにくい。

試した限りでは「受信の規則」にある下記の3つの既存設定を「規則の有効化」するでいけた

・Windows Management Instrumentaion (DCOM受信)

・ Windows Management Instrumentaion (WMI受信)

・ファイルとプリンターの共有 (SMB 受信)

なお、ping応答もできるようにしたい場合は追加で「ファイルとプリンターの共有 (エコー要求 – ICMPv4 受信)」も有効化する(CommvaultのPUSHインストールにとっては不要)

インストールできるかの確認には、CommServeから「wmic /node:ホスト名 process get」と実行して対象ホストのプロセス一覧が取得出来れば、WMI動作としては問題ない感じです。

なお、CommVaultエージェントインストールにより、「CommVault_Process_1_????」といったルールが大量に登録される。

これは C:\Program Files\CommVault\Simpana\Base\AddFWExclusions.bat にて設定されたルールとなる。

— 2019/08/26追記 —

なんかこの設定だけだとうまくいかない

Visual C++ 2015-2019再頒布可能パッケージがインストールされていない場合に、リモートインストールが失敗することもある模様。

11.20など古い環境では再頒布可能パッケージのインストール検出がうまく動いてないことが原因のようなのだが、エラーメッセージ上は「WMIの設定」としか言ってこないので状況がわからないようになっていた。

再頒布可能パッケージをあらかじめインストールしておくか、クライアント側でcommvault setup.exeを実行するしかないようだ。


2021/09/03追記

Windows Server 2022でリモートインストールを試したところ、今回も同様に「Windows Management Instrumentaion (DCOM受信)」「Windows Management Instrumentaion (WMI受信)」「ファイルとプリンターの共有 (SMB 受信)」の3つの有効化でリモートインストールが可能になりました。