RHEL6でUpdateのバージョンを固定するには?


2022/09/02追記: AlmaLinux / Rocky Linuxのリリースバージョン固定方法Oracle Linux 8でリリースバージョン固定する方法

RedHat Enterprise Linux (RHEL) version6にて、Updateバージョンを固定する方法として「/etc/yum/vars/releasever」に値を指定する、もしくは、yumコマンド実行時に「–releasever=値」オプションを付加して実行する、というものがある。

が・・・
うちの環境で、これらを指定しても、常に最新のUpdate5まで上がってしまうという現象が発生していた。

原因
RHEL6環境でのreleaseverオプションは、subscription-manager(Red Hat Subscription Management)経由でサブスクリプションを登録した時のみ有効となる。

rhn_register(RHN Classic)で登録した場合は、使用できない。

RHN Classicで登録してしまっている場合は、Subscription Managementに切り替える必要がある。

RHN Classic と Red Hat Subscription Management の違いは何ですか?」に移行方法や各コマンドの対応表が掲載されていますが、releaseverオプションの制約事項について、Googleの見える範囲で公開されているような感じは無い模様・・・
隠し仕様すぎじゃないですかねぇ^^;;


この件について、根拠を聞かれた・・・

`yum –releasever` オプションの利用方法」(英語版:「How to use `yum –releasever` option」)

上記にて言及されているようですよ


おまけ
subscription-managerの使用方法

1. proxyを使う場合は設定

# subscription-manager config --server.proxy_hostname=IPアドレス --server.proxy_port=ポート番号
#

設定値の確認は以下で行う

#

2. システムをアカウントに登録

# subscription-manager register
ユーザー名: ユーザ名
パスワード: パスワード
システムは id で登録されています: <ID>
#

3. 登録状態を確認

# subscription-manager list
+-------------------------------------------+
インストールしている製品の状態
+-------------------------------------------+
製品名:                 Red Hat Enterprise Linux Server
製品 ID:                69
バージョン:                     6.5
アーキテクチャ:                         x86_64
状態:                   サブスクライブしていません
開始日:
終了日:
#

4. 利用できるサブスクリプション一覧を表示

#subscription-manager list --available
+-------------------------------------------+
    利用可能なサブスクリプション
+-------------------------------------------+
サブスクリプション名:           Red Hat Enterprise Linux Server, Premium (1-2 sockets)
                        (Up to 4 guests)
SKU:                    RH0<ID>
プール Id:                      <ID>
数量:                   7
サービスレベル:         PREMIUM
サービスタイプ:                 L1-L3
複数エンタイトルメント:         No
終了日:                         2015年02月02日
システムのタイプ:               物理

サブスクリプション名:           Red Hat Enterprise Linux Server, Premium (1-2 sockets)
                        (Unlimited guests)
SKU:                    RH0<ID>
プール Id:                      <ID>
数量:                   1
サービスレベル:         PREMIUM
サービスタイプ:                 L1-L3
複数エンタイトルメント:         No
終了日:                         2015年02月02日
システムのタイプ:               物理

サブスクリプション名:           Red Hat Enterprise Linux Server, Premium (1-2 sockets)
                        (Up to 1 guest)
SKU:                    RH0<ID>
プール Id:                      <ID>
数量:                   4
サービスレベル:         PREMIUM
サービスタイプ:                 L1-L3
複数エンタイトルメント:         No
終了日:                         2015年02月02日
システムのタイプ:               物理
#

5. サブスクリプションの割り当て実施
上記の一覧から使用したいものを選び、その「プールId」を指定してattachを実行します。

# subscription-manager attach --pool <ID>
サブスクリプションが正しく割り当てられました: Red Hat Enterprise Linux Server, Premium (1-2 sockets) (Up to 1 guest)
#

6. 登録されたことを確認
「状態: サブスクライブ済み」となっていることを確認

# subscription-manager list
+-------------------------------------------+
インストールしている製品の状態
+-------------------------------------------+
製品名:                 Red Hat Enterprise Linux Server
製品 ID:                69
バージョン:                     6.5
アーキテクチャ:                         x86_64
状態:                   サブスクライブ済み
開始日:                 2014年02月02日
終了日:                         2015年02月02日
#

7. 完了

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