RHEL7がもうすぐリリース

CentOS5で動かしているサーバをアップデートしようかと思い、Cent OS 7で検索してみた。
すると、CentOS.orgに「RHEL7 RC is available」という4月24日付けの記事を見つけた。

「RedHat Enterprise Linux(RHEL) 7のRC版(製品候補版)が出た。CentOSについては続報を待て!」という内容。

この記事から1ヶ月・・・そろそろリリースになるのかな?

とりあえずは、http://ftp.redhat.com/redhat/rhel/rc/7/にあるRC版を入れてみるかなっと・・・・

で・・・RHEL7/CentOS7ですが、大きな変更点があります。

RHEL7RC版のディレクトリにあるのは「ppc64」「s390x」「x86_64」と「source」だけ。
(ppc64=IBM Power System用, s390x=IBM System z用)

i686版がなくなり、ついに32bitアーキテクチャが全廃です。

アプリケーション互換性のため32bit用ライブラリファイルは残存します。

ファイルシステムのデフォルトが「xfs」になります。
SGIがアレなことになっちゃったので、消滅してくのかなぁ・・・と一時期は思いましたが、ここに来ての標準採用。
思ったよりext4の進捗が好ましくなかったのかなぁ・・・なんて思ったりも。


そういやOracle Linuxの方はどうなんだろ?と探してみたら「Oracle Linux 7 beta Download」という形でβ版を公開していた。
こちらは従来のOracle Linuxと同じように、「RHEL互換カーネル」と「Oracle独自カスタマイズのThe Unbreakable Enterprise Kernel」の2種類が含まれています。
また、The Unbreakable Enterprise Kernelの方では、Linux Container(lux)も使えるようです。

イオシスのIODESUはDOOGEE CoLLo 2 DG120

イオシスから「IODESU」なるAndroidスマホが9800円で出るらしい。

なんかこの背面、どっかで見たことあるよーな・・・でも具体名が出てこなかったので、とりあえず「3.5inch android MT6572」で検索・・・

1件目で当たりを引いてしまうとは・・・

中国のDOOGEE社の「CoLLo 2 DG120」ですね。
20130921190620854

ascii.jpの記事ではいつものことなんですが、なぜかCPUを正式名称で書かない。
正式名称は「MediaTek MT6572」なのに、いつも、「MTK6572」と書く。
なんなんだろ?

あと、イオシスのいつものことですが、日本向けにカスタマイズしてるくせに、技適は取らない系。

記事中の「中華スマホでは一部アプリが動作しない場合があるが、この端末はほとんどの主要アプリが動作確認済み」というのは、中華スマホ系でGoogle Playをインストールしてるやつ、というのは、容量削減のため、Gapps関連のpermisson設定とかライブラリファイルとかのコピーが不完全で、本来必要となるファイルが全部揃ってないから、ということが原因だったりする。
(ちなみに、不完全な場合、twiccaがインストールできない)

・・・・・・・にしても、DOOGIEの製品ページだと「MT6572 1.3GHz」で「バッテリー容量3000mAh」なんだけど、イオシス版は「1.0GHz」で「2200mAh」なのか

で・・・一番不安な点。

DOOGIE DG120の情報を調べると、メモリ関連の記載がいろいろぶれている。
overviewページ」は「512MB RAM 」
parameterページ」は「Memory 256MB RAM + 512 ROM」

aliexpressの販売店を見てみると「RAM 256MB/ROM 512MB」「RAM 512MB/ROM 2GB」の2種類が・・・
(「RAM 512MB/ROM 4GB」というタイトルのもありましたが、本文を読むと
ROM 2GBでした)

はたして、ほんとにRAM 512MB/ROM 4GBモデルなんでしょうか?
(注意:中華スマホのROM容量は、結構偽造される場所なのです)

ちなみに・・・・技適無いのを分かって、こんなん買うぐらいだったら、後述のJIAYU F1買った方が、実用になると思いますよ。
90ドル以下で買える上に、JIAYUのAndroidは基本的に安定確実きびきび動く、ですからね。


「DOOGIE DG120についてのおまけ」

firmwareのアップデータがあります。
downloadページ
「DG120-14.0504」というバージョンが出ています。(中の日付は2014/03/13でした)
firmware本体はGoogle Driveに置いてあります。
「Tools & Instructions」の方はまだダウンロードしていませんが、firmwareファイルの方を見る限りでは、MTK系でよく使われるfirmware書き込みソフトSP Flash形式のファイルのようです。


ちなみに・・・・
最近、fastcardtechで売ってるMTK MT6572搭載ので、おもしろそうなのをいくつか紹介。

まずは、安心と信頼のJIAYUからはJIAYU F1のWCDMAモデル。

4.0インチのちゃんとしたやつが欲しい人にはお勧め。
超お薦め。

在庫処分に入ったっぽいiPhone5CもどきのKiphone5C WCDMAモデル。

46ドルにまで値下がりするとは思いませんでしたよ。(↑だと$94.99と出てるけど、リンク先に飛ぶと$45.99)

そして、変態スペック Star X5 IRON MAN

「厚さ5.88mm!」と謳うのはいいんだけど「4.0インチ640*360」とか「背面カメラ440万画素」と、聞いたこと無いスペックが・・・
ガワも露骨なまでのねじ止めが・・・
11515_P_1400718975759
いや・・・なに・・・これ・・・

そして、DOOGIE DG130

液晶は4.3インチ、と、DG120と比べると大型化になっちゃってますけどね。


2014/06/24追記

CoLLo 2 DG120の後継製品「COLLO3 DG110」が市場に出回り始めたようです。

スペックとしては、MT6572 1.0GHz/RAM 512MB/ROM 4GB/4.0インチ800×480/1800mAhと、まぁ、順当なところ。

しかも、$65と安い。

いよいよ、IODESUを選ぶ理由がなくなってきた感じですね。
というか、メーカ在庫処分でしたかね?という・・・

MPEG Media Transport(MMT)は何に使えるのか?

今年のNHK技術研究所の公開展示内容が発表されていた。
その中の1つ、「8Kスーパーハイビジョン放送の高機能化に向けたMMT伝送技術」について調べてみた。

MMTとは何か?というと「MPEG Media Transport」という今年MPEGで標準化が完了したばかりの規格で、データを届ける際の伝送経路を1つではなく、複数持たせることができるようになる規格。

検索して出てきた良い資料は以下の3つ
NHK技研R&D No.140 2013年7月掲載の「次世代放送システムのメディアトランスポート技術
NTT技術ジャーナル 2014 vol.26 No.2掲載の
4K ・ 8K映像配信を支える 次世代メディア伝送技術MMT
・DCCJ&SKJ主催シンポジウム2013の資料「ODS・遠隔コラボレーションを加速する 超高精細映像配信ネットワーク」(NTT技術ジャーナルのと同じ著者)

NHK技研R&Dのは、なぜ必要になっているのか、とかをしっかりと解説してあるのでお薦め。説明の主眼は「複数の伝送経路を使って映像を届ける」ということに置かれている。

NTT技術ジャーナル関連の2つは、「MMTで改善された点のうち誤り訂正が絡む符号化関連」と、「MMTを利用した映像製作サイドの利用例」に主眼を置いて書かれている。

とりあえず、いろいろ見て、私が理解したMMTを使い実現できること。
(間違ってるかも?)

「ワンセグ/フルセグ/スーパーハイビジョンなどでの映像の完全同期」

現状、ワンセグ/フルセグを含め、複数の端末で同時に同じチャネルを見た時に
映像・音声が同期することはなく、タイミングが若干ずれる。
これはTV局から発信された後の再生のタイミングを調整する機能が存在せず
受け取った電波をデジタル処理して表示するのにかかる時間を
そのままにしていることによるタイミングのズレである。

こういった状況を廃するため、例えば
・最終的な表示を決める為のタイミングデータ(電波配信)
・フルセグ用の映像データ(電波配信)
・ワンセグ用の映像データ(電波配信)
・スーパーハイビジョン用の映像データ(CATV配信)
・タブレット端末用の映像データ(IPベース配信)
・別視点用の映像データ(IPベース配信)

というように各データを複数の経路で配信する。

この場合、ユーザ側では、必要な映像データの取得を行うことになる、

例えば・・・

4Kテレビを最高画像でみるには以下の2つを受信
・最終的な表示を決める為のタイミングデータ(電波配信)
・スーパーハイビジョン用の映像データ(CATV配信)

移動中、車内TVを見るという時には以下の3つを受信
・最終的な表示を決める為のタイミングデータ(電波配信)
・フルセグ用の映像データ(電波配信)
・ワンセグ用の映像データ(電波配信)
フルセグの受信状況が悪ければ、ワンセグ映像に切り替える
現状だと、どうしてもワンセグ/フルセグ切り替え時に、
音声や映像が微妙に戻ったり飛んだりするが、
そういったロスが少なくなる(はず

スポーツ中継などで
・最終的な表示を決める為のタイミングデータ(電波配信)
・ワンセグ用の映像データ(電波配信)
・別視点A用の映像データ(IPベース配信)
・別視点B用の映像データ(IPベース配信)
というような形で、通常放送では見れない別視点映像を随時切り替えて、
もしくは機器側が対応していれば、同時に表示させる、
といったことが可能となる。

freetelの新機種 Priori / Nico / LTE XE について

まさか、freetelから一挙5種類もの新機種発表があるとは思わなかった・・・

とりあえず、ある程度正体が見えた3機種について・・・

・freetel Priori(プリオリ)
基本、旧機種のfreetel FT132Aのカラーバリエーションモデルっぽい。
製品型番が「FT132A_Pr_??」となっている。
Socは、Spreadtrum SC7710で、RAM 512MB&HVGA(480×320)という若干残念な仕様があるものの、価格が9800円とプライスダウン
Android OSのバージョンを上げてくるかなぁ?と思ったけど、さすがにこのスペックだと、Android 4.1.2のままにしたようだ。

・freetel Nico(ニコ)
「CPU クアッドコアプロセッサ 1.2GHz」で「Android 4.4」&「NFC対応」となると、おそらくはBroadcom BCM23550採用の端末だと思われる。
(同じチップ採用のcoviaのCP-F03aへのAndroid 4.4提供開始が近日中らしい)

ほぼ同価格帯のCP-F03aがRAM 512MB、というところに、RAM 1GBなので、微妙に勝っている感じ。
いま出てる写真の通りだとすると、インドの「Xolo Q1000 Opus」によく似てる気がする。
Q1000 Opusには、2014/5/5にAndroid 4.4へのアップデータが出てる。

・freetel LTE XM
「CPU クアッドコアプロセッサ 1.2GHz」で「Android 4.4」&「NFC対応」。
特徴はかなりNicoと似ている。

BroadcomのSoCで探すと、2コアの「M320 Low-Power LTE Processors for Affordable Smartphones」というのが出てくる。
4コアのものを探すと、プレスリリース(Broadcom Announces New Turnkey LTE Platform Targeting the Growing Sub $300 Smartphone Market)の中に「M320とピン互換ありで4コアのM340が2014年Q1に登場予定」と書いてある。
なので、こいつを採用している可能性が高いんじゃないかと妄想中。
果たして、真実は如何に!?

(2014/06/04追記)
プラスワンの増田さん曰く、Qualcomm系を使用している、とのこと。
ということは、MSM8928か8926あたりでしょうかね?

・freetel Simple
根拠はないけど、Spreadmtrum SC7701B採用の端末だったりしてー、ぐらいのことを考え中。
(SC7701Bについての過去記事 2013/08/07:TD-SCDMA向けチップを製造しているSpreadtrum社がWCDMAに進出!第1弾はフィーチャーフォン向けSC7701B)

@IT掲載の記事「脱「1億総縛り」を目指すスマホメーカー」に、「現在、4名の社員とスプレッドトラムから派遣された2名の技術スタッフで業務を回している。」なんて記述があったりしますしね。

Brocade ICX6610の10Gbps SFP+ポートで10Gbpsが使えない

Brocadeの10Gbpsスイッチ、ICX 6610の設定中に悩んだことの1つ。

ICX 6610は、8個の10Gbps SFP+ポートがついている。
ライセンスシートにある手順を行い、ライセンスを登録すると使える・・・ということなんだけど、リンクアップしない。

今回は光ファイバケーブルではなく、SFP+ Copper Cableを使って、サーバ・スイッチ間を接続することになっている。
事前に、同じくBrocadeのVDX 6470でテストしており、その環境を、ICX 6610に持ってくる、というだけの話・・・だったんだけど、リンクアップしない。

まず、ケーブルを接続すると以下のメッセージが出る

Port 1/3/5 optics inserted, wait for Phy port initialization...

ポートのステータスを確認してみると、ダウンのまま

ICX6610-24 Switch#show interfaces brief

Port    Link    State   Dupl Speed Trunk Tag Pvid Pri MAC            Name
<略>
1/3/5   Down    None    None None  None  No  1    0   xxx.xxxx.xxxx
ICX6610-24 Switch#show interfaces ethernet 1/3/5
10GigabitEthernet1/3/5 is down, line protocol is down
  Hardware is 10GigabitEthernet, address is xxxx.xxxx.xxxx (bia xxxx.xxxx.xxxx)
  Interface type is unknown
  Configured speed 1Gbit, actual unknown, configured duplex fdx, actual unknown
  Member of L2 VLAN ID 1, port is untagged, port state is BLOCKING
  BPDU guard is Disabled, ROOT protect is Disabled
  Link Error Dampening is Disabled
  STP configured to ON, priority is level0, mac-learning is enabled
  Flow Control is enabled
  Mirror disabled, Monitor disabled
  Not member of any active trunks
  Not member of any configured trunks
  No port name
  MTU 1500 bytes
  300 second input rate: 0 bits/sec, 0 packets/sec, 0.00% utilization
  300 second output rate: 0 bits/sec, 0 packets/sec, 0.00% utilization
  0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
  Received 0 broadcasts, 0 multicasts, 0 unicasts
  0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 ignored
  0 runts, 0 giants
  0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
  Transmitted 0 broadcasts, 0 multicasts, 0 unicasts
  0 output errors, 0 collisions
  Relay Agent Information option: Disabled

Egress queues:
Queue counters    Queued packets    Dropped Packets
    0                   0                   0
    1                   0                   0
    2                   0                   0
    3                   0                   0
    4                   0                   0
    5                   0                   0
    6                   0                   0
    7                   0                   0
ICX6610-24 Switch#

いや、10Gbpsのはずなのに「1Gbps」という表記が・・・

もしや、autonegoの問題?と10Gbpsに固定するための設定を捜索。

ICX6610-24 Switch#configure terminal
ICX6610-24 Switch(config)#interface ethernet 1/3/5
ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#speed-duplex
  10-full            10M, full duplex
  10-half            10M, half duplex
  100-full           100M, full duplex
  100-half           100M, half duplex
  1000-full-master   1G, full duplex, master
  1000-full-slave    1G, full duplex, slave
  10g-full           10G, full duplex
  auto               Autonegotiation
ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#

speed-duplexで「10g-full」を指定すればよさそう。

ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#speed-duplex 10g-full
ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#

そして状態の確認

ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#show interfaces brief
Port    Link    State   Dupl Speed Trunk Tag Pvid Pri MAC            Name
<略>
1/3/5   Up      Forward Full 10G   None  No  1    0   xxxx.xxxx.xxxx
<略>
ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#show interfaces ethernet 1/3/5
10GigabitEthernet1/3/5 is up, line protocol is up
  Hardware is 10GigabitEthernet, address is xxxx.xxxx.xxxx (bia xxxx.xxxx.xxxx)
  Interface type is unknown
  Configured speed 10Gbit, actual 10Gbit, configured duplex fdx, actual fdx
  Member of L2 VLAN ID 1, port is untagged, port state is FORWARDING
  BPDU guard is Disabled, ROOT protect is Disabled
  Link Error Dampening is Disabled
  STP configured to ON, priority is level0, mac-learning is enabled
  Flow Control is enabled
  Mirror disabled, Monitor disabled
  Not member of any active trunks
  Not member of any configured trunks
  No port name
  MTU 10240 bytes
  300 second input rate: 8496 bits/sec, 12 packets/sec, 0.00% utilization
  300 second output rate: 2176 bits/sec, 3 packets/sec, 0.00% utilization
  248 packets input, 21760 bytes, 0 no buffer
  Received 87 broadcasts, 161 multicasts, 0 unicasts
  0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 ignored
  0 runts, 0 giants
  154 packets output, 11128 bytes, 0 underruns
  Transmitted 138 broadcasts, 16 multicasts, 0 unicasts
  0 output errors, 0 collisions
  Relay Agent Information option: Disabled

Egress queues:
Queue counters    Queued packets    Dropped Packets
    0                 145                   0
    1                   0                   0
    2                   0                   0
    3                   0                   0
    4                   0                   0
    5                   0                   0
    6                   0                   0
    7                   9                   0
ICX6610-24 Switch(config-if-e10000-1/3/5)#

なるほど、「speed-duplex」か!とこっちのキーワードから検索してみたら公式の記述を見つけた。
FastIron Ethernet Switch Software Licensing Guide Configuring PoD on an interface

10Gbpsアップグレードオプションを適用しても、ICX 6610とICX 6450では、自動的に10Gbpsを使えるようにはなりません。
手動で10Gbpsを指定する必要があります。

ということでした・・・
なんてめんどくさい・・・

なお、この件に関するshow running-configは以下のようになります。

interface ethernet 1/3/1
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/2
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/3
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/4
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/5
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/6
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/7
 speed-duplex 10G-full
!
interface ethernet 1/3/8
 speed-duplex 10G-full
!