LinuxでscpできるけどTeraTermだとエラーになる

セキュリティ対策をいろいろやっているLinuxサーバに対して、scpを使ってファイルを転送しようとしたところ、問題が発生した。

Windows上からTeraTermを使って転送を試みたところ、下記のエラーとなった。

ssh

SSH2_MSG_CHANNEL_OPEN_FAILURE を受信しました.
チャネル[1]: 理由: administratively prohibited(1) メッセージ: openfailed

でも、他のLinux上からscpコマンドでコピーすると、うまくいく。

謎なので、とりあえず、サーバ上のsshdをデバグモードで起動し、状況を確認してみる

# service sshd stop
Shutting down the listening SSH daemon                               done
# /usr/sbin/sshd -d
debug1: sshd version OpenSSH_6.2, OpenSSL 0.9.8j-fips 07 Jan 2009
debug1: read PEM private key done: type RSA
debug1: private host key: #0 type 1 RSA
debug1: read PEM private key done: type DSA
debug1: private host key: #1 type 2 DSA
debug1: read PEM private key done: type ECDSA
debug1: private host key: #2 type 3 ECDSA
debug1: rexec_argv[0]='/usr/sbin/sshd'
debug1: rexec_argv[1]='-d'
Set /proc/self/oom_score_adj from 0 to -1000
<略>
debug1: server_input_channel_open: ctype session rchan 1 win 131072 max 32768
debug1: input_session_request
debug1: channel 1: new [server-session]
debug1: session_open: channel 1
no more sessions
debug1: session open failed, free channel 1
debug1: channel 1: free: server-session, nchannels 2
debug1: server_input_channel_open: failure session

ファイル転送用の追加セッションを作ろうとしたところで「no more sessions」というメッセージで作成に失敗している。

/etc/ssh/sshd_configを確認すると「MaxSessions 1」と設定されていた。

このため、「MaxSessions 2」に変更し、sshdを再起動したところ、TeraTermからもSCPでファイルコピーが行えるようになった。

結局のところ、TeraTermのscp機能は、今使っているsshセッションとは別にscp用セッションを作るので数が足らない、という話だった。

AM Telecomの見守り携帯AL3200

調べ物している途中で、AM Telecomという韓国系の会社から、WCDMAの見守り系の携帯が出ているのを発見

ただ、いつからこの製品があって、販売しているところがあるのかが、調べ切れていない。
沿革」に掲載されている「2013年 日本 NTT DOCOMO向け 見守り端末 2種 リリース」って何をさしているんだろうか?
英語の沿革ページだと「Launched 2 kinds of Compact 3G GPS Tracker for NTT Docomo」と、微妙に意味が違う感じもするし

AL3200
AL3200
防水
SMSによるSOS発信機能と、GPS位置情報送信機能
音声通話機能有り

というのはいいんだけど、スペック表に書かれている「Wi-Fi 802.11 b/g/n」って何に使うんだろう?

AL3100
AL3100_2
防水
SMSによるSOS発信機能と、GPS位置情報送信機能のみ

RHEL6/CentOS6向けの3rdパーティーrepo

RHEL6/CentO6で使われているphpがver5.3.3と古い。
より新しいバージョンのphpを要求されている。

そんな時に、頼る先は、公式以外からリリースされているRPM群

yumでとってこれる先として代表的なもの

EPEL
Fedoraプロジェクトから出ているレポジトリ。
標準にないものを追加する方が主体で、オリジナルより新しいバージョンの提供はあまりやらない。
Cent OS6の場合「yum install epel-release」で追加できる。

RepoForge
旧名:RPMforge
標準に対するアップデートも行うし、オリジナルにないのの追加も行うし、で手広いもの。
ただ、範囲が広いので、問題が発生しやすいところがある。

IUS Community Project
mysql,php,pythonのバージョンアップを目的としたレポジトリ。
それ以外のソフトウェアについては基本的に提供されていない。
また、phpの細かいソフトウェアパッケージ群についても提供せず、基本部分のみとなっている。

Les RPM de Remi – Repository
phpのバージョンアップと、phpの細かいソフトウェアパッケージ群の提供を目的としている。
php関連をがっつり入れたい場合はコレになるかな?

・Oracle Linux
番外的なところがあるが、Oracle Linuxだと、追加のレポジトリで、MySQL 5.5/5.6対応のレポジトリが存在している。
状況によってはそちらを選択してもよいかもしれない。
参考:「Oracle Linux用の公開レポジトリについて」と「RHEL6/CentOS6をOracle Linuxにしてみる

JIAYUからMT6582のLTEスマホJIAYU F2登場予定

以前から、JIAYU F2という廉価LTEスマホが出る、という話がありましたが、この度正式発表がありました。
14231010301521

リリース:2GB内存 双4G手机仅售599元!佳域F2正式发布
製品ページ:中国版 JIAYU F2製品ページ英語版 JIAYU F2製品ページ

春節・・・つまり旧正月の2月19日ぐらいに、公式ショップに並ぶ予定、とのこと。

上位機種のJIAYU S3が899元/999元という値段付けのところ、JIAYU F2は599元。
去年の廉価モデル JIAYU F1が299元だったところに比べるとちょっと値段は上がってしまっています。
JIAYU S3の899元モデルの実売が$185ということを考えると、$120ぐらいになるのかな、といったところです。

以前に書いた「JIAYU(佳域)が最近がんばってる/LTE対応の新製品F2と64bitのS3とS4」で紹介した通りのスペックで、当時は未公開だったところも、いまはきちんと公開されています。

Cortex-A7 4コアのSoC MT6582 + LTEモデム MT6290の組み合わせ
RAM 2GB / ROM 16GB
5.0インチ液晶 1280×720 Gorilla Glass
カメラ 背面800万画素 ソニー IMX179 CMOSセンサー。前面500万画素
WCDMA 900(Band8)/2100(Band1)
FDD-LTE 800(Band20)/1800(Band3)/2600(Band7)
TDD-LTE Band38/Band39/Band40
バッテリー 3000mAh

・・・・・・・・
日本で使うにはバンドの選択が微妙なところです。
FDD-LTE 800(Band20)は、EU向けで、従来の800MHz帯と使い方が逆なので、日本で使える可能性は0です。

JIAYU S3も、WCDMA 1900MHz(Band2)が追加される以外は同じで、ドコモで使おうとするとちょっと微妙なところです。
イーモバとソフトバンクの組み合わせとは親和性が高そうです。
TDD-LTEのXGP(Band41)も対応していれば、ある意味完璧だったんですけどねぇ。

HLK-RM04を使ってスイッチのシリアルポートにアクセスした

Hi-Linkの「HLK-RM04 startkit」を使って、LAN経由でスイッチのシリアルポートにアクセスしてみた。
resizedimage706443-specification

Hi-Link社のHLK-RM04というRS-232C to WiFi/LANのアダプタを買って、実際に俗称Ciscoケーブルを使ってシリアル接続する機器に対して使ってみた。

・使用するシリアルケーブルについて。
HLK-RM04のシリアルポートは、D-SUB9ピンのメス、です。
このため、パソコンとスイッチを接続する際に使うケーブルだと直接さすことができません。
「D-SUB9ピン オス」=「D-SUB9ピン オス」の「クロス」変換を入れて、通常使うシリアルケーブルを使用できるようにしました。
ちなみに変換の配線は3本。「2<=>3」「3<=>2」「5<=>5」でokです。

HLK-RM04 startkitの基板ではRTS/CTS用の配線がされていないので、変換を考慮する必要はありません。
ちなみに、HLK-RM04自体は、シリアルポートが2つあり、片方にはRTS/CTSが用意されています。
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・LANのコネクタについて
「WANポート」と「LANポート」の2つがあります。
標準設定では「LANポート」側に「192.168.16.254」のIPアドレスが割り当てられています。
LANポートにストレートケーブルでパソコンを繋ぐと、DHCPでIPが付くので、ブラウザから「192.168.16.254」にアクセスして設定を行います。
(管理者ユーザ「admin」、パスワード「admin」)

「Netmode:ETH-SERIAL」とした場合、「WANポート」側が使用されます。
(LANポート側は使われず、ケーブルをさしてもリンクアップしない)

・シリアル機器を接続する設定について
HLK-RM04の設定画面「HLK-RM04 Serial2Net Settings」の以下の画面で行う。
シリアル設定

設定する項目は「Serial Configure」の値。
標準設定では「115200,8,n,1」となっている。
よくある9600としたい場合は「9600,8,n,1」と設定する。

「Locale/Remote Port Number」は、外部からアクセスする時のポート番号。
telnetプロトコルにてこのポートにアクセスする。

重大な注意点:ユーザ認証がありません。
telnetで繋いだら、すぐに入力が反映されます。

・TeraTermからアクセスする場合の端末側設定について
TeraTermを使ってHLK-RM04にアクセスする場合、「サービス:telnet」「TCPポート:8080」を選択します。
teraterm

また、「端末の設定」メニューで「ローカルエコー」にチェックを入れた方がいいと思います。
teraterm2

ローカルエコーにチェックを入れないと、入力中の文字列が表示されません。

…同じネットワークのLinuxサーバにTeraTermからsshでログインした後に、telnetコマンドでHLK-RM04に接続すると、TeraTerm側はローカルエコー無しでも表示される・・・なんだろ?

しばらく試してみた感触ですが、
どうやら、エンター入力をトリガにしているようで、スイッチでよくある「tab補完」や「?補完」がうまく動きません。

標準状態だと改善できそうな要素がないので、「Open WRTのHi-Link HLK-RM04版」でも入れてみるかなぁ~