Allwinner H2搭載のOrange Pi Zeroが送料込み$10.10で登場

2016/11/07追記

なんか有名どこでOrange Pi Zeroがテキトーな解説付きで紹介されているので、警告文を追加しておきます。

Orange Pi Zeroは、ラズパイZeroの変わりに使えるモノではありません。

Orange Pi Zeroは、HDMI端子がないのでディスプレイ出力が出来ません。

Orange Pi ZeroのOSは、ラズパイのものとは別です。ラズパイ用のものがそのまま使えるわけではありません。
kernelが異なるので、バイナリ配布のドライバは使えません。
ソース配布のドライバをコンパイルすれば使える可能性がありますが、kernelのバージョンが異なることでうまく動かない可能性があります。

Orange Pi Zeroで使っているAllwinner H3は、Linux kernelのメインラインで完全対応していません。
(徐々に取り入れられていますが、Linux kernel 4.8でもまだ完全ではありません。Linux-sunxi.orgのAllwinner系SoCのメインラインカーネルへの対応状況表)
このため、Linux kernelにバグやセキュリティの問題が発覚した場合に、それがすぐに反映される体制になっていません。
インターネット上にそのまま置くには適しません。

以上を考慮した上で、導入を検討してください。


Orange Piの新製品、Orange Pi Zeroが販売開始です。
New Orange Pi Zero H2 Quad Core Open-source development board beyond Raspberry Pi
orangepizero-1

いままでのOrange Piシリーズからの差分は・・・
・SoCがAllwinner H3Allwinner H2 (より廉価モデルへ)
HDMI削除(シリアルコンソールかコンポジットビデオ出力)
・電源コネクタ廃止。microUSBでの電源供給に変更
・GPIOが26ピンに
・無線LANにAllwinner XR819という初物チップを採用
・PoEに対応。ただし標準設定ではoff

・標準モデル(Standard)はメモリ256MBで、512MBもある、ということなのだが、今回販売されたのはどちらのモデルなのか明記はなし。は+2ドルとなりました。

とりあえず、1個購入してみました。
いつ届くかな・・・そして、メモリは256MB or 512MBどちらかな?
  → 出荷しました連絡があってから、512MB版が販売開始されました・・・クソ

ということで、256MB版は$10.10512MB版は$12.10、ということになりました。

2016/11/11追記:発注から8日で到着し、起動試験などを行いました→「Allwinner H2+搭載のOrange Pi Zeroが来た!


Allwinner H3搭載ボード系のリスト

(表へのリンク)


バッテリーの持ちをはかるのに最適なUSBコネクタの電圧/電流計。しかもQuickCharge3.0対応

USBのモバイルバッテリーがどれくらい持つのかを調べるために最適なものがaliexpressで売っていました。
(その後、届いたので記事を作成しました→「USBバッテリーの実容量を計ってみよう」)

usb-oled-001
OLED 128×64 USB Tester DC voltmeter current voltage Meters Power Bank battery Capacity monitor qc3.0 Phone charger detector」で、いまなら送料と放電用の抵抗がセットになって$12.17と破格のお値段です。
「Product Model:J7-4T」とあります。

QuickCharge3.0の20Vにも対応できる範囲で計測でき、また、バッテリーがいつまで電圧を出していたかの時間計測まで行える機能が付いているようです。(OFF時間計測機能)

同じセラーには「Product Model:J7-T」の「USB tester 3~30V DC Voltmeter ammeter current voltage meters capacity monitor qc2.0 quick charger Battery Power Bank detector」というものが$6.97で売っています。
usb-oled-002

LEDの色が違うだけのように見えますが、いくつか違いがあるようです。
htb18duenvxxxxx1axxxq6xxfxxxm

表示される電圧/電流の桁数が違います。
といっても、小数点以下2桁表示と、小数点以下5桁表示とで、何か変わるかと言えば・・・何もないですけどね・・・
なにせ誤差の範囲ですか

製品ページを見比べると「J7-4T」の方は、モードの説明があり「OFF」と「AO」がある、とありますが、
モードの説明がないだけで「J7-T」のほうにも「OFF」という表示がある写真があります。

・・・あまり違いがないのかもしれない・・・

同じセラーで見かけたおもしろいもの
35W constant current double adjustable electronic load + QC2.0/3.0 triggers quick voltage usb tester voltmeter aging discharge

今度は放電側の抵抗と、自分はQuickCharge3.0対応の機器だと自称するためのUSBボードのセットのようです。
なんとQuickCharge3.0の20V機器として見せかけることが出来る模様。
htb1-9_ikvxxxxabxxxxq6xxfxxxr

後ろにある2つのツマミは、電圧/電流を微調整するためのボリュームです。
なかなか面白い感じですね。

とりあえず、「OLED 128×64 USB Tester DC voltmeter current voltage Meters Power Bank battery Capacity monitor qc3.0 Phone charger detector」の方を買ってみました。
どれくらいで届くかなぁ・・・


セラーのページを見ていたら「High-end computer software online USB tester USB Discharging Load QC2.0/3.0 MTK-PE Trigger Voltage Current Monitor Capacity Test」という、QuickChargeだけでなく、MediaTek Pump Express機器にも対応する電圧/電流測定+電力消費器
こちらは、パソコンに対してUSBシリアルで接続し、専用ソフトを使ってパソコン上に電力消費グラフを作れる、というもの。
htb1rn9ikvxxxxclaxxxq6xxfxxxb

ただ、こちらの機器は、13.5Vまでしか対応していないようで、QuickCharge 3.0の20V機器には非対応となるようだ。

DigiTallyについて調べてみた/overlay SIMが重要なのではなくSMAPsが重要っぽい

2020/09/28 追記

DigiTallyについて述べていた公式サイトが移動していた。もとはKhaled Baqerさんのディレクトリにあったものが、Ross Andersonさんのディレクトリに移動していた。
新しい Computer Laboratoryの DigiTally ページ

いろいろ調べたらKhaled Baqerさんは学生で、Ross Andersonさんが教授だったようだ。Khaled Baqerさん個人ページができていた。

2017年に出た論文「DigiTally: Piloting Offline Payments for Phones

また、日本銀行から「中銀デジタル通貨が現金同等の機能を持つための技術的課題」(2020/07)というレポートの8ページからDigiTallyについて解説されている。

中銀デジタル通貨が現金同等の機能を持つための技術的課題 9ページより

このレポートによればSIMのセキュアエレメントを利用してコードを生成する、とある。そして、上記の図には書かれていないように、センターでの金額管理は行わず、端末個別でのやりとり、となっている。

また、DigiTallyは2017年に試験が行われた、としか書かれておらず、実際に使われた例としての記載ではない。


SIMにシールを貼るだけで電波の届かないところでも携帯で支払いできる技術」という記事があったけど、正直意味がわかんないので調べてみた。

公式ページ「DigiTally」→ https://www.cl.cam.ac.uk/~rja14/DigiTally/
概要紹介スライドpdf」→ https://www.cl.cam.ac.uk/~rja14/DigiTally/docs/DigiTally.pdf

・SIMの上に貼り付けるoverlay SIMとは何をするものなのか?
・どういう場合につかう想定なのか?
・どういう決済の仕組みになっているのか?


・SIMの上に貼り付けるoverlay SIMとは何をするものなのか?
digitally-1
しれっと出てきてる「EMV」は、Europay,MasterCard,VISAで決めたICチップ搭載のクレジットカードの規格のようです。
発展途上国でよく使われているGSM onlyのSIMはバージョンが古く、セキュリティに関する機構が搭載されていないので、SIMを交換しなくても、それを後から提供できるようにしたものが、今回のoverlay SIMではないかと思われます。
NFCのセキュアエレメントみたいなものの役割を果たしているようです。

 

で・・・よく読むと、overlay SIMが重要なのではなく、「SMAPs:Short Message Authentication Protocols」が重要なようです。

・どういう場合につかう想定なのか?
SMAPs(Short Message Authentication procotols)は、携帯電波が不安定でつながりにくく、また、データ通信量も増やせない環境で、如何にして信頼性を保ちつつ、決済を行うか、ということを考えて作られたプロトコルであるようです。

具体的には、SMS(ショートメッセージ)ベースでデータをやりとりすることで、ネットワークの不安定さを回避し、また、確実に相手に届ける、ということを実現するようです。
(GSMのみの途上国では、TCP/IPのデータ通信はパケット料が高額で、また不安定、ということ)

・どういう決済の仕組みになっているのか?
スライド記載の手順を元に日本語化してみました

(1) アリスはDigiTally口座(電子決済口座)に5ドルを入金する
(2) アリスと取引相手であるボブは、お互いの携帯電話を電話帳に登録する(?)
(3) アリスはボブから4ドルの品物を買いたいと伝えます
(4) ボブは自身の携帯の決済アプリに「4(ドル)」と入力し、「決済要求ボタン」を押します。
 (ボブ携帯からアプリがDigiTallyセンターにSMSで暗号化されている決済要求のメッセージを送る)
(5) ボブは、携帯の決済アプリに表示されている8桁の決済コード1をアリスに伝えます
(6) アリスは自身の携帯の決済アプリに「4(ドル)」と「8桁の決済コード1」を入力し、「決済承認ボタン」を押します。
 (アリス携帯からアプリがDigiTallyセンターにSMSで暗号化されている決済承認のメッセージを送る)
(7) アリスは、携帯の決済アプリに表示されている8桁の決済コード2をボブに伝えます
(8) ボブは自身の携帯の決済アプリに「8桁の決済コード2」を入力し、「決済完了ボタン」を押します。
 (ボブ携帯からアプリがDigiTallyセンターにSMSで暗号化されている決済完了のメッセージを送る)
(9) アリスのDigiTally口座から4ドルが引かれ1ドルになり、ボブのDigiTally口座に4ドルが足されます
(10) 決済完了ログが、アリスとボブの携帯に届きます。
 (DigiTallyセンターから、アリスとボブの携帯にSMSで決済完了ログを送る)

とても手動な感じで行うようです。
なお、上記のSMS送信ポイントは、想像が入ってます。

いろいろ文献を読むと、(4)と(6)と(8)のSMS送信に関しては遅延しても良いような実装、
つまりSMSの送信については携帯に搭載された決済アプリで再送制御を行うようです。

(4),(6),(8)のSMSがDigiTallyセンターに全部届いた時点で、決済が完了し(10)が行われるようなのですが
決済完了を確認する前に物品引き渡して、その後、決済不成立、ってことが発生しそうなんだけど
それをどうやって回避できるのかが読み取れなかった・・・

さらばJIAYUのスマホ?

しばらく前まで、結構いい感じのAndroidスマホを作っていた「JIAYU(佳域手机)」。
JIAYU S3以降、新機種がでないなぁ・・・と思っていたら、「トップページ」が「Funsso(方烁科技)」に飛ばされるようになりました。
Funssoは、光ファイバー用のSFPモジュールを販売しているメーカのようです。

スマホに関するページはFunssoにはありません。
唯一、JIAYU時代からある公式掲示板へのリンクがトップページに残されているだけです。

FussoとJIAYUの関係について、特にニュースや会社案内などでも説明されておらず、謎です。

ただ、1年以上新製品の話が出てないところもあわせて考えるとJIAYUのスマホ事業は終了した、と考えていいのではないかと思います

aliexpressで良く見かける中国通販の在庫事情(印象論)

aliexpressとかで「In stock」的な表示になってるけど、「在庫数 9999」ってほんとかな?というものが結構あります。
製造メーカの直売セラーならほんとなのでしょうけど、いろんな商品を取り扱っているセラーでも、そんな表示を見かけることがあります。

いろんなセラーから買ってみて感じた印象としては・・・

Lv1 本当に手元に在庫を持っている
Lv2 別倉庫ではあるけれど、自社の倉庫に在庫を持っている
Lv3 在庫を持っている中卸業者と提携し、そこの在庫数を引っ張ってきている
Lv4 在庫を持っている中卸業者を知っている(ほんとに在庫があるか確認しているわけではない)
Lv5 発注があってから、発注があった価格で仕入れることができる場所を探す

という段階があるように思えます。
Lv5は、ちょっと相場より安すぎやしない?という値段の場合に遭遇するような気がします。
そして、調達できないと逃げます(aliexpressなら返金されます)

発送までにかかる日数

Lv1 手元に在庫がある場合は、早いと翌日には発送連絡がきます。遅くとも4営業日ぐらいには出てる漢字です。
Lv2~Lv3 は、4営業日ぐらいから発送連絡がきます。遅くても8営業日ぐらいです。
Lv4以降はまぁ運ですね。遅いとaliexpressの最終発送期限の14日目に送ってきたりします。

発送連絡があり荷物の追跡ができるようになるまでの日数

ここら辺は、使用する運送会社によって変わります

DHLなら、当日中にトラッキングできます。
夕方までに発送されていると、夜の間に上海/香港から飛び立ち日本にやってきてしまいます。

UPS取り扱いだと、3日ぐらいかかる場合があります。
ただ、ちょっと使った回数が少ないのでなんとも・・・

安く発送する場合で、バッテリーが含まれていない場合は、中国郵政扱いの国際書留(China Post Registered Mail)が使われます。
トラッキング番号だけを先に登録することもできるようで、発送連絡と同時に中国郵政の追跡調査ができるようになることが多いです。
しかし、実際に荷物が動き出すまでには5日~8日ぐらいかかります。

バッテリーが含まれる場合は、ここ1年の傾向ではオランダ郵政扱いの国際書留(NL Post Registered Mail)になる可能性が高いです。
中国のNL Postの集積拠点に対して送られたあと、まとめてオランダのアムステルダムにある郵便局に輸送され
アムステルダムから個別の荷物として改めて配送される形式のものです。
つまり、アムステルダムに到着するまでは、追跡調査ができません。
アムステルダム到着まではだいたい3週間といったところです。
そこから1週間~2週間で、日本に到着します。

中国通販で気をつけなればならないのは、10月1日の建国記念日と、2月の旧正月です。
ここの前後は輸送が混乱し、配送が特に遅れたり、紛失しやすくなったりします。
可能であれば、前後2週間は避けたほうが無難でしょう.