Proxmox Virtual EnvironmentでOpenVZのテンプレートが出てこない

Proxmox Virtual Environment(PVE) 1.7を使用中。

PVEはDebianベースでOpenVZとKVMによる仮想化を実現するアプライアンスを作るディストリビューション。
管理はCLIもしくはWeb。
複数のPVEサーバをある程度統合管理が可能。

最初はCitrix XenServerでやろうかな?と思っていたんだけど、フル仮想化だとメモリを食うので、たくさんたてられるOpenVZを使えるこいつに目をつけてみた。

で、OpenVZ用のテンプレートが使えるかな?と思って、「/var/lib/vz/template/cache」にSabayonからダウンロードしたテンプレートファイル “Sabayon_Linux_SpinBase_5.4_x86_openvz.tar.gz”を配置してみた。
が、ProxmoxのWeb GUIの仮想マシン作成メニューで表示されない。

う~ん・・・とファイルを見比べてみる。

# ls /var/lib/vz/template/cache
Sabayon_Linux_SpinBase_5.4_x86_openvz.tar.gz
centos-4-default_4.8-20100922_i386.tar.gz
centos-5-standard_5.2-1_i386.tar.gz
debian-5.0-wordpress_2.9-1_i386.tar.gz
ubuntu-10.04-lamp_10.04_i386.tar.gz
#

ファイル名の法則が違う?

というわけで、ファイル名を「sabayon-5-SpinBase_5.4-1_i386.tar.gz」に変更してみた。
無事認識。

で、Sabayon 5.4のOpenVZを作成して起動してみたんですが・・・ネットワークインタフェースを認識していない・・・
なんでかなぁ???う~ん・・・・

# vzctl start マシンID
Warning: configuration file for distribution sabayon-5-SpinBase_5.4-1_i386 not found, using defaults from /etc/vz/dists/default
Starting container ...
Container is unmounted
Container is mounted
Adding IP address(es): IPアドレス
/bin/bash: line 394: /etc/network/interfaces: No such file or directory
grep: /etc/network/interfaces: No such file or directory
/bin/bash: line 407: /etc/network/interfaces: No such file or directory
/bin/bash: line 429: /etc/network/interfaces: No such file or directory
cp: cannot stat `/etc/network/interfaces': No such file or directory
/bin/bash: line 458: /etc/network/interfaces.bak: No such file or directory
mv: cannot stat `/etc/network/interfaces.bak': No such file or directory
Setting CPU units: 1000
Setting CPUs: 1
Set hostname: ホスト名
File resolv.conf was modified
Setting quota ugidlimit: 0
Container start in progress...
#

なるほど、起動時に読み込むテンプレートが適切じゃないせいなのね。

OpenVZのフォーラムで参考記事を発見。

/etc/vz/conf/各マシンID.conf 内の「OSTEMPLATE=”sabayon-5-SpinBase_5.4-1_i386″」が関係してると。
テンプレート自体は/etc/vz/distsにあるので、Sabayonに近いものは?と見てみると、ありました「gentoo.conf」(SabayonはGentooベースなのです)
てっとりばやく「ln gentoo.conf sabayon-5-SpinBase_5.4-1_i386.conf」を実行してから、起動!

# ln gentoo.conf sabayon-5-SpinBase_5.4-1_i386.conf
# vzctl start マシンID
Starting container ...
Container is mounted
Adding IP address(es): IPアドレス
Setting CPU units: 1000
Setting CPUs: 1
Set hostname: ホスト名
File resolv.conf was modified
Setting quota ugidlimit: 0
Container start in progress...
# 

これで、無事、ネットワーク接続も完了です。

VMware Data Recoveryで延々とWindowsアカウントが要求される

VMware Date Recovery ver 1.2を評価してみようとしてはまった。

現象
1. Windows 2008R2 でvCenter Server 4.1を立てる
2. そのWindows 2008R2にvSphere ClientとData Recovery pluginを入れる
3. vSphere ClientからData Recoveryの構成をしようとしてみる
4. Windowsのアカウント名が表示され、そのパスワード入力欄が出る
5. 入力する
6. また、パスワード入力欄がでる
7. 延々繰り返し

DNSの正引き、逆引き関連だ、という話があったので、専用にDNSを立ててみても現象変わらず。

もしや、と思い、同じネットワークのほかのマシンにvSphere ClientとData Recovery pluginを入れてみた。

1発成功。
Windowsファイヤーウォール無効化とかも必要なかったよ

で、1回構成しちゃうと、いままでだめだったvCenter Server自身で起動したvSphere Clientからも接続可能に。

今回、何がわからんかったかというと、Data Recovery pluginの動作に関するログがどこに出力されるのか?ということ。
あと、Data Recovery VMでのログも
Collecting diagnostic information for VMware Data Recoveryで取得できるログを見てみたけど、今回の現象に役立つメッセージらしきものはなし。

いったい、どこを見ればよかったんだろうなぁ?

参考:VMware Data Recoveryの仮想マシンにログインしたい場合、そのデフォルトパスワードはver 1.2のマニュアルの24ページにあるように「vmw@re」です。(ver 2.0でも同じです)

RAMCloud

現在、目下開発中で、あまり安定していなそうですが、今後期待できそうなものの紹介

・John Ousterhout project: RAMCloud

サーバに搭載されているRAMを利用して、それらを統合し、1つのストレージとして使うためのソフトウェアを開発中。

RAMCloud wiki

RAMCloud Presentationsにある「RAMCloud overview (Feb. 2010)」を見るのがわかりやすいと思う

サーバ間連携はInfiniband。
Cluster Intro より画像引用

現状はgitツリーでの配布のみっぽく、開発対象Ubuntu
ちなみに、General Information for Developersのページには「Debian (and probably Ubuntu)」とあるけど、取得したREADME.txtを見ると「1.1 Pre-requisites (Ubuntu)」とある。(2012/01/06の段階でも)

(2012/01/06 リンク先のページ構成が変わった点を修正)