Java7のアップデートでiLO,iDRAC,IMM,iRMCが動かなくなる


2014/01/14公開のJava 7 Update 51で、ブラウザ経由のJava AppletおよびJava Web Start Javaプログラムの動作にあたり、「公的機関の署名付JAR」と「Permissionsアトリビュート」が必須と変更されました。
これが欠けているものは、標準設定では起動できなくなりました。

えぇ、「警告が表示され、確認を要求される」というレベルではなく、「起動できない」という強制策です。

対処するには、以下のどちらかを行う必要があります。
・Java Applet/Javaプログラム側に署名付きJAR+アトリビュート設定を施すアップデートを行う
・Java7の設定画面で例外サイトリストに該当するURLを登録する

この変更自体は、2013/09/09に「2014年1月リリース予定のJava7 Update51で変更するよ」と予告されていた(New security requirements for RIAs in 7u51 (January 2014))んですが、各社共に対応が全然間に合ってないようです。

今のところ、富士通iRMC、hp iLO、DELL iDRACで現象が発生しているようです。
おそらくIBM IMMでも現象が発生しているのではないかと思います。
(Citrix XenServerのコンソール画面とかも駄目です)

・富士通の公式告知:[重要]2014年1月14日公開のJava 7 Update 51の適用時のご注意について(お知らせ)
 対応版は今後リリース予定。とりあえず例外サイトリストに登録してくれ

・hpのフォーラム書き込み:iLO Java Remote Console: Upcoming JRE 1.7u51
 iLO2 v2.23, iLO3 v1.65, iLO4 v1.32 で使えねーよ
 例外サイトリストに登録したよ

・DELLのフォーラム書き込み:Unable to Launch iDRAC After Updating Java to 7u51
 例外サイトリストに登録したよ


・hpの公式告知:Advisory: (Revision) HP Java Integrated Remote Console (JIRC) or Java based Virtual Media Applet – Will Not Be Launched on ProLiant or Integrity Servers Using Java 7 Update 51
 以下のiLOバージョンにアップデートすることで回避することができる。
  ・iLO 2 Firmware Version 2.23 (or later)
  ・iLO 3 Firmware Version 1.65 (or later)
  ・iLO 4 Firmware Version 1.32 (or later).

・IBMの公式告知:
IMM, IMM2, or RSA Remote Control may require java security edit to start – IBM System x

(日本語版:IMM、IMM2、RSAに搭載されているRemote Control機能の起動に、Javaセキュリティーの編集が必要になる場合があります)
 例外サイトリストに登録しろ、としか書いてない。

・DELLはどうやらiDRAC7 1.51.51で対応みたい?
フォーラム:iDRAC7 virtual console (Java) connection failed – PowerEdge R620

会社向けでNAS OS単品で入手しようとしたらどこから?(2023/11/14修正)


会社で使うためのサポートありでNAS OS単品で入手できそうなところを調べてみた。

なお、WindowsStorageServerは除外しています。

2023/11/14: 微修正
2023/03/20: StarWind Virtual HCI Appliance (vHCI)を追加
2021/05/07: XigmaNAS追加
2020/12/02: 再調査し、結果を反映
2013/08/02: 初版作成

 iXsystems社 TrueNAS / FreeNAS

以前は別ラインだったTrueNASFreeNASは2020年3月に統合が発表され、TrueNAS CORE(旧FreeNAS)とTrueNAS Enterpriseになっていくことになりました。

商用向けは、TrueNAS Enterpriseになる。

ベースOS: FreeBSD?
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS

なお、TrueNAS SCALEというLinuxベースのものもgithubにて開発中。OpenZFSとGlusterを組み合わせたスケールアウトとなっている。まだ全体を置き換える感じではない模様。

ドキュメント類
TrueNAS CORE 13.0
TrueNAS SCALE 22.12(Bluefin), TrueNAS SCALE 23.10 (Cobia)

TrueNASのリリーススケジュール を見ると、TrueNAS COREの商用版がTrueNAS CORE Enterprise、TrueNAS SCALEの商用版がTrueNAS SCALE Enterpriseという扱いになるようだ。

DDN社 NexentaStor / NexentaStor VSA

いつの間にかストレージベンダのDDN社がNexentaを買収していた(2019年5月 DDN to Acquire Nexenta)。DDNは別のストレージベンダTintri社も買収しており、NexentaStor VSA for Tintriというコラボ商品もリリースしていた。

ソフトウェア商品としては「NexentaStor」で、仮想環境上に載せるアプライアンスが「NexentaStor Virtual Appliance(VSA)」という商品名になっている。

ベースOS:OpenSolaris
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS,WebDAV

NexentaStorの技術情報は「https://nexenta.github.io/」で確認できる。

NexentaStor 5.5 and NexentaFusion 2.0 でリリースノートを見てみると、Tintri のロゴで始まっているので、Tinrti扱い?

NexentaStor 5.5は2022年12月リリースで、5.5FP2が2023年7月リリース、という形になっているようだ。

Open-E社 Open-E JovianDSS / Open-E DSS V7

相変わらずNAS OSの単品販売メインのOpen-E2020年2023年も健在。1998年創業なので25周年記念、とWebでうたっている。

旧来のOpen-E DSS V7に加えて、ファイルシステムにzfsを採用したOpen-E JovianDSSが登場した。

ベースOS: Linuxベース
ベースファイルシステム: DSSV7はxfs, JovianDSSはzfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ

2023/11/14現在、OPEN-E DSS V7ページにはあと約1年で製品終了、と記載されるようになり、Open-E JovianDSSのみが継続しているようだ。

Open-E JovianDSSは標準価格が明記されていて分かりやすい。

StarWind社 StarWind Virtual SAN(VSAN)

StarWind社がStarWind Virtual SANというのを公開している。

日本のclimbが取り扱っており「StarWind技術ブログ」も公開している。

StarWind Virtual HCI Appliance (vHCI)という形でHyper-Vサーバ/ESXiサーバと組み合わせて使うタイプの製品も出ている

ベースOS: Linuxベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ

OSNEXUS社 QuantaStor

OSNEXUSという会社が開発しているもの。

Community Editionは”1サーバあたり物理40TB”を4サーバまでで、2年間使えるライセンスが発行されるようだ。

ベースOS: Linux Ubuntu Serverベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ

ドキュメント

XigmaNAS(NAS4Free)

元々2005年にFreeNASという名前で始まって、2011年にiXsystems社がFreeNASの商用を買収したことによりNAS4Freeに改名し、2018年から現状のXigmaNASになっている。

価格をつけて販売しているわけではないので載せるか悩んだが、サーバ筐体などを売っているAspen Systemsというところとjet streamでインストールしたサーバを販売しているようなので掲載。

資料サイト

ベースOS: FreeBSD
ファイルシステム: OpenZFS
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS

XigmaNAS 13.1.0.5 = FreeBSD 13.1
XigmaNAS 13.0.0.5 = FreeBSD 13.0
XigmaNAS 12.3.0.4 = FreeBSD 12.3
XigmaNAS 12.2.0.4 = FreeBSD 12.2
XigmaNAS 11.4.0.4 = FreeBSD 11.4

その他

CloudByte社 ElastiStorは、MayaData社(https://mayadata.io/)に移管後はプロダクトが見当たらないので消えた模様。githubアカウントはmayadataのやつcloudbyteのがある。cloudbytesの方は最終更新が2018年1月。2023/11/04現在mayadata.io にアクセスできなくなっていた。

RisingTide Systems RT OS はドメイン毎消滅。もともと情報が少なかったけど、その後は不明。


下記は2013年8月2日時点の情報を記録のため残しておく

iXsystem TrueNAS Unified Storage
ixsystem-trueNAS
ベースOS: FreeBSD8
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
Fusion-IOによるパフォーマンスアップ策あり
FreeNASの開発主体

Nexenta NexentaStor
ベースOS:OpenSolaris
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS,WebDAV
NAS OS単品提供あり
SSDによるパフォーマンスアップ策あり

RisingTide Systems RT OS
ベースOS: Linux kernel 3.0.38ベース,OpenSUSE 11.2?
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
InfiniBandサポート
Linux-iscsi.orgの「RTS_OSを見ると、いろいろ詳細がある。
パッケージ管理がYaST2および11.2という単語がいろいろあるので、OpenSUSE 11.2ベースの模様。
Web管理画面が用意されていない?
マニュアル

Open-E DSS V7
日本のページもある。
ベースOS: Linuxベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ

StarWind iSCSI SAN & NAS V6
ベースOS: Linuxベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ

OS NEXUS QUANTASTOR STORAGE APPLIANCE SOFTWARE
ベースOS: Linux Ubuntu Serverベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
マニュアル

CloudByte ElastiStor
ベースOS: OpenSolarisベース?
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
QoSにすぐれている、と自称。

munin向けのpcsensorプラグインを作った



上海問屋のDNSB-35137など、いくつかの販路で取り扱われているUSB接続の温度計 RDing TEMPerV1.2。

その温度をmuninで計測するためにpluginを作った。

今回考慮が必要だった点
・USB温度計を2つつなぐ
・つなぐUSB BUSが同じであるため、CentOS5上で見分けがつかない
 (TEMPerV1.2ではシリアルを含めデバイス内のパラメータが全部一緒で見分ける方法がない)
・2つの温度計の設置位置は違うので、温度差が5度ぐらいある
・pcsensorコマンド実行時、デバイスがオフラインになることが良くある
 (参考→USB温度計 TEMPerV1.2は計測ミスが多い)

あまり複雑なことをするのも嫌だったので、単純な実装としました。

・温度が2つ取得できるまで、再試行する
・温度が低い方から順にソートして「usbtemper0」「usbtemper1」としていく

また、内部で使うコマンドは、うちで作成した「pcsensor-1.0.2 for TEMPerV1.2 with multi device support」を使います。

USB温度計を1個しか繋がない人は「my $maxdevice=1;」に書き換えてください。

#!/usr/bin/perl -w

my $options="-d";
my $maxdevice=2;

my $arg=$ARGV[0];
if(!$arg){ $arg=""; }

if("$arg" eq "config"){
    print "graph_title USB Temperature Sensor\n";
    print "graph_vtitle Celsius\n";
    print "graph_category sensors\n";
    print "graph_args --base 1000 -l 0\n";
}

my @devlist;
my $count=0;
while($count<$maxdevice){
    open(FILE,"/usr/local/bin/pcsensor $options|");
    while(my $line=<FILE>){
        $line =~ s/\n//ig;

        if($line =~ /Temperature/){
            my @strs=split(/ /,$line);

            my $devnumber=$strs[3] ."-". $strs[5];
            my $value=$strs[8];
            $value=~ s/C//ig;
            #$value=int($value);

            $devlist[$count]=$value;
            $count++;
        }
    }
    close(FILE);
}

my $counttmp=0;
foreach $value (sort @devlist){
    if("$arg" eq "config"){
        print "usbtemper".$counttmp.".label USB temper".$counttmp."\n";
    }else{
        print "usbtemper".$counttmp.".value ".$value."\n";
    }
    $counttmp++;
}

これ、仕掛けて3時間ぐらいしたら、kernel panic起こしやがった・・・

SmartArray P410のfirmwareをCentOS6でアップデートしてみた


Smart Array P410をRAIDカードだけ入手して、CentOS6.3のサーバにさしてみた。
認識はしたんだが、firmwareが古い。

また、おそらくマザーボードの問題で、P410からのブートは無理だったので、USBメモリにbootパーテーションを作って、そこから起動させる形でLinuxをインストールした。

インストール完了後、 hpacucliをインストールして、ステータスを確認してみる。

# hpacucli
HP Array Configuration Utility CLI 9.40.12.0
Detecting Controllers...Done.
Type "help" for a list of supported commands.
Type "exit" to close the console.

=>ctrl all show config detail

Smart Array P410 in Slot 6
   Bus Interface: PCI
   Slot: 6
   Serial Number: PACCRID??????RQ
   Cache Serial Number: PAAVPID??????KDX
   RAID 6 (ADG) Status: Disabled
   Controller Status: OK
   Hardware Revision: C
   Firmware Version: 3.00
   Rebuild Priority: Medium
   Expand Priority: Medium
   Surface Scan Delay: 3 secs
   Surface Scan Mode: Idle
   Queue Depth: Automatic
   Monitor and Performance Delay: 60  min
   Elevator Sort: Enabled
   Degraded Performance Optimization: Disabled
   Inconsistency Repair Policy: Disabled
   Wait for Cache Room: Disabled
   Surface Analysis Inconsistency Notification: Disabled
   Post Prompt Timeout: 15 secs
   Cache Board Present: True
   Cache Status: OK
   Cache Ratio: 25% Read / 75% Write
   Drive Write Cache: Disabled
   Total Cache Size: 512 MB
   Total Cache Memory Available: 400 MB
   No-Battery Write Cache: Enabled
   Cache Backup Power Source: Batteries
   Battery/Capacitor Count: 1
   Battery/Capacitor Status: Failed (Replace Batteries)
   SATA NCQ Supported: True
   Array: A
      Interface Type: SAS
      Unused Space: 0  MB
      Status: OK
      Array Type: Data
      Spare Type: dedicated

      Logical Drive: 1
         Size: 205.0 GB
         Fault Tolerance: 5
         Heads: 255
         Sectors Per Track: 32
         Cylinders: 52687
         Strip Size: 256 KB
         Full Stripe Size: 768 KB
         Status: OK
         Caching:  Enabled
         Parity Initialization Status: In Progress
         Parity Initialization Progress: 79.64% complete
         Unique Identifier: 600508B100103130333?????????????
         Disk Name: /dev/sda
         Mount Points: /boot 500 MB
         OS Status: LOCKED
         Logical Drive Label: A23B2853PACCRID???????????F
         Drive Type: Data

      physicaldrive 1I:0:3
         Port: 1I
         Box: 0
         Bay: 3
         Status: OK
         Drive Type: Data Drive
         Interface Type: SAS
         Size: 72 GB
         Rotational Speed: 10000
         Firmware Revision: 0603
         Serial Number: 0422???Y            3??????Y
         Model: SEAGATE ST973402SSUN72G
         PHY Count: 2
         PHY Transfer Rate: 3.0Gbps, Unknown

      physicaldrive 1I:0:4
         Port: 1I
         Box: 0
         Bay: 4
         Status: OK
         Drive Type: Data Drive
         Interface Type: SAS
         Size: 72 GB
         Rotational Speed: 10000
         Firmware Revision: 0603
         Serial Number: 0422???1            3??????1
         Model: SEAGATE ST973402SSUN72G
         PHY Count: 2
         PHY Transfer Rate: 3.0Gbps, Unknown

      physicaldrive 2I:0:5
         Port: 2I
         Box: 0
         Bay: 5
         Status: OK
         Drive Type: Data Drive
         Interface Type: SAS
         Size: 72 GB
         Rotational Speed: 10000
         Firmware Revision: 0603
         Serial Number: 0522???3            3??????3
         Model: SEAGATE ST973402SSUN72G
         PHY Count: 2
         PHY Transfer Rate: 3.0Gbps, Unknown

      physicaldrive 2I:0:6
         Port: 2I
         Box: 0
         Bay: 6
         Status: OK
         Drive Type: Data Drive
         Interface Type: SAS
         Size: 72 GB
         Rotational Speed: 10000
         Firmware Revision: 0603
         Serial Number: 0422???7            3??????7
         Model: SEAGATE ST973402SSUN72G
         PHY Count: 2
         PHY Transfer Rate: 3.0Gbps, Unknown

      physicaldrive 2I:0:7
         Port: 2I
         Box: 0
         Bay: 7
         Status: Predictive Failure
         Drive Type: Spare Drive
         Interface Type: SAS
         Size: 72 GB
         Rotational Speed: 10000
         Firmware Revision: 0603
         Serial Number: 4922???W            3??????W
         Model: SEAGATE ST973402SSUN72G
         PHY Count: 2
         PHY Transfer Rate: 3.0Gbps, Unknown


   SEP (Vendor ID PMCSIERA, Model  SRC 8x6G) 250
      Device Number: 250
      Firmware Version: RevC
      WWID: 500143800??????F
      Vendor ID: PMCSIERA
      Model:  SRC 8x6G

#

ディスクが1本死にかけてるとか、バッテリーモジュールが死んでるとか、RAID構築中とか、あるけれど、firmware はv3.0であることを確認。

バージョンアップしようとしたところ、エラーが・・・

# ./CP019316.scexe
./hpsetup: ./ccissflash: /lib/ld-linux.so.2: bad ELF interpreter: そのようなファイルやディレクトリはありません
#

なんのファイルが足らないのか調べようとしたら、実行した後に展開される作業用ファイルを削除してしまってわからない。

CP019316.scexeはシェルスクリプトなので、ファイルを展開するだけのオプションがないか確認したところ「–unpack=出力先ディレクトリ」であることが判明。

# ./CP019316.scexe --unpack=/root/t
1115.bin
CP019316.xml
MIZ108.bin
Rom.bin
ccissflash
firmware.cfg
hpsetup
libcpqimgr.so
sandman.bin
# ls -l /root/t
合計 20908
-rwxr-xr-x 1 root root 1494272 11月 16 04:24 2011 1115.bin
-rw-rw-rw- 1 root root  743473 12月 14 02:25 2012 CP019316.xml
-rwxr-xr-x 1 root root 1461504  9月 18 02:36 2012 MIZ108.bin
-rwxr-xr-x 1 root root 4194304 11月 16 04:24 2011 Rom.bin
-rwxr-xr-x 1 root root 7159043  3月 27 14:10 2012 ccissflash
-rw-rw-rw- 1 root root     427 12月 14 02:20 2012 firmware.cfg
-rwxrwxrwx 1 root root     268 12月 14 02:20 2012 hpsetup
-rwxr-xr-x 1 root root 2148102  3月 27 14:11 2012 libcpqimgr.so
-rwxr-xr-x 1 root root 4194304 12月 12 09:31 2012 sandman.bin
# file *
1115.bin:       data
CP019316.xml:   XML  document text
MIZ108.bin:     data
Rom.bin:        data
ccissflash:     ELF 32-bit LSB executable, Intel 80386, version 1 (SYSV), dynamically linked (uses shared libs), for GNU/Linux 2.4.3, not stripped
firmware.cfg:   ASCII text, with CRLF line terminators
hpsetup:        Bourne-Again shell script text executable
libcpqimgr.so:  ELF 32-bit LSB shared object, Intel 80386, version 1 (SYSV), dynamically linked, not stripped
sandman.bin:    data
#

とりあえず、よくある compat-libstdc++-296あたりかな、と「yum install compat-libstdc++-296」を実行。

# yum install compat-libstdc++-296
<略>
Dependencies Resolved

================================================================================
 Package                  Arch       Version                  Repository   Size
================================================================================
Installing:
 compat-libstdc++-296     i686       2.96-144.el6             base         77 k
Installing for dependencies:
 glibc                    i686       2.12-1.80.el6_3.7        updates     4.3 M
 libgcc                   i686       4.4.6-4.el6              base        111 k
 nss-softokn-freebl       i686       3.12.9-11.el6            base        116 k
Updating for dependencies:
 glibc                    x86_64     2.12-1.80.el6_3.7        updates     3.8 M
 glibc-common             x86_64     2.12-1.80.el6_3.7        updates      14 M

Transaction Summary
================================================================================
Install       4 Package(s)
Upgrade       2 Package(s)

Total download size: 23 M
Is this ok [y/N]: y
<略>
# ./ccissflash
./ccissflash: error while loading shared libraries: libstdc++.so.6: cannot open shared object file: No such file or directory
#

まだエラーがでている。
というか、「compat-libstdc++-296」ではなかったようだ。

ぐぐったところ「“bad ELF interpreter” Error When Running Smart Array Controller Firmware Update Script」を発見。

「glibc-2.12-~.i686」と「libstdc++-4.4.6-~.i686」があれば良かったらしい。
先ほどの操作でglibc-2.12-~.i686はインストールされたので、libstdc++-4.4.6のみインストール。

# yum install libstdc++-4.4.6-4.el6.i686
<略>
Dependencies Resolved

================================================================================
 Package             Arch           Version                Repository      Size
================================================================================
Installing:
 libstdc++           i686           4.4.6-4.el6            base           299 k

Transaction Summary
================================================================================
Install       1 Package(s)

Total download size: 299 k
Installed size: 908 k
Is this ok [y/N]: y
<略>
#  ./ccissflash

HP Enclosure ROM  Flash.
Flash Engine Version: 2.06.10
Copyright (c) 2006-2009 Hewlett-Packard Development Company L.P.

-i<romfile> is required
#

こんどは、問題なく動作できた。

改めてfirmwareのアップデートプログラムを実行

# ./CP019316.scexe

HP Enclosure ROM  Flash.
Flash Engine Version: 2.06.10
Copyright (c) 2006-2009 Hewlett-Packard Development Company L.P.

Device [P410]:  FW Ver [ Current:3.00 | Apply:6.00 ?]Flash this device? [NO, yes, quit] yes
Preparing to flash devices on the array controller...
Requesting flash - this could take up to 15 minutes...
The array flash operation succeeded.
Device [P410]:  FW Ver [ Current:3.00 | Apply:6.00 ?]Flash this device? [NO, yes, quit] yes
Preparing to flash devices on the array controller...
Requesting flash - this could take up to 15 minutes...
Flash complete.
The array flash operation succeeded.
#

アップデート後は再起動して、hpacucliにてバージョンを確認。

# hpacucli ctrl all show config detail

Smart Array P410 in Slot 6
   Bus Interface: PCI
   Slot: 6
   Serial Number: PACCRID??????RQ
   Cache Serial Number: PAAVPID??????KDX
   RAID 6 (ADG) Status: Disabled
   Controller Status: OK
   Hardware Revision: C
   Firmware Version: 6.00-2
   Rebuild Priority: Medium
   Expand Priority: Medium
<略>

v6.00-2になっていることを確認した。

NUTANIX(ニュータニックス?)というサーバ+ストレージ



NUTANIX(ニュータニックス?)というサーバ+ストレージという感じのシステムがあるらしい。

EMC Isilonみたいな感じの分散型のストレージ+HyperVisor。
EMCからは敵と見なされているようで、アメリカの方では、EMCからいろいろ言われてるらしい。
blogの「They (EMC) think you are stupid!」でEMCから言われてることはFUDだという反論記事を書いていた。

さて、そんなNUTANIXは、サーバブレードを4枚さした2U筐体を1単位として構成する、分散型でイーサネット接続のストレージ+vSphere実行環境。
はっきり書いてないけど、高性能なvSphere Storage Applianceとかみたいな印象を受ける。

日本では日商エレクトロニクスが取り扱っているみたいだが、あまり推進してはないのかな?。

さて、現状モデルは2つ。NX-2000とNX-3000。
スペックを比べる限りでは、単純にNX-2000が旧モデルで、NX-3000が新モデル、といった感じである。

NX-2000 starter kit NX-3000 starter kit
CPU (Xeon X5650*2)*4ブレード
 =48core 2.66GHz
(E5-2660*2)*4ブレード
 =64core 2.2GHz
ストレージ PCIe-SSD 1.5TB
+ SATA SDD 1.2TB
+ SATA HDD 20TB
PCIe-SSD 1.6TB
+ SATA SDD 1.2TB
+ SATA HDD 20TB
メモリ 192GB~768GB 512GB~1024GB
ネットワーク (10GbE*1,1GbE*2)*4 (10GbE*2,1GbE*2)*4
接続性 vSphere 5.x, KVM vSphere 5.x, KVM
電源 100~240V 1350W 200~240V 1400W

ストレージにところにある「PCIe-SSD」は、どうやら、Fusion-ioである模様。

SupermicroのSuperServer 2027TR-HTRF+みたいなハードウェアに、Fusion IO+2.5インチSSD+2.5インチSATA HDDという構成を取っているのだと思われる。
SYS-2027TR-H

Supermicroのだと仮定して調べてみると、2027TR-HTRF+で使われてるマザーボードだと、各ブレードあたり、SATA3/6Gbpsポートが2個とSATA2ポートが4個、が使えるらしい。
筐体前面にはディスクスロットが24個あるが、それらは4分割されており、それぞれのブレードに割り当てられており、共有されているわけではない。
おそらく、SATA3ポート側にSSDが2つ、SATA2ポート側にSATA HDDが4つ接続されており、1筐体全体としては、SSDが8個、SATA HDDが16個、計24スロット、という状態で使用しているのだと想定される。

PCIe SSD/SATA SSD/SATA HDDで構成されるハイブリッドファイルシステムは、VMware ESXi側からみると、接続形態はただのiSCSIディスク。
しかも、VMware Compatibility Guideによると、マルチパスが「NMP VMW_SATP_DEFAULT_AA VMW_PSP_FIXED」。
複数の筐体に分かれているが、特に分散処理とか考えられていないのだろうか?とちょっと心配になったりする設定に見える。
それとも、追加プラグインなどがあって、インストールすることによって、適切に分散してくれるとか?


2013/06/05追記

日本法人が設立されたそうで。
ascii「統合型仮想化インフラを手がけるニュータニックスが日本法人
impress「仮想環境向けアプライアンスを提供する米Nutanix、日本法人を設立

impressの記事には「ニュータニックス マネージングディレクターの岡田卓也氏」なる人が掲載されてて、なんか見たことある気が・・・と思ったら

Infoblox、Windows環境向けのDHCP/DNSサーバー集中管理アプライアンス」で「代表取締役の岡田卓也氏」と紹介されてた。

こういう業界の人の通例に伴い、転職してますねぇ・・・