HUIONの液晶ペンタブレットKAMVAS GT-156HD v2を使ってみた

また縁があってHUIONチャレンジ実施です。

1回目:「HUIONの液晶ペンタブレットGT-185HDを使った!
2回目:「HUIONの液晶ペンタブレット KAMVAS GT-221 Proを使ってみた

3回目の今回は、15.6インチのKAMVAS GT-156HDのバージョンアップモデルであるGT-156HD v2です。

GT-156HD初代からのバージョンアップポイント
・筆圧レベルが2048段階から8192段階に変更
 液晶側の変更でGT-156HDと同じペンPE330を使用しながら、8192段階になりました
・液タブ本体からでるコネクタがコンパクトになった
 ミニHDMIコネクタをベースとした三つ叉ケーブルになりました。
・液晶の表示設定をコントロールできるOSD機能が搭載(液晶側の機能)

堅実なアップデートです。

最近、中華系液タブは電池を内蔵しないペンがはやっています。
競合他社の最新世代では8192段階のバッテリーレスペン(バッテリーフリー)とかうたっています。
しかし、HUIONでは板タブではバッテリーレスペン採用製品がいくつかでていますが、それ以降に液タブが何機種かでていますが、それらでは従来通りのバッテリー内蔵ペンを採用しています。
おそらくHUIONは、まだバッテリーレスペンの完成度がイマイチと判断しているんでしょうね。

さて・・・

やってきましたKAMVAS GT-156HDv2

きりきり開梱

WACOM Cintiq 12WXとHUION KAMVAS GT-156HD v2を並べて見る。

外形はほぼ同じで、液晶部分が拡大して15.6インチ表示が可能になっている、という状態です。

液晶を立てるためのスタンドは添付です。
格納状態だとこんな板です。

スタンドとして一番低いのがこの状態

高いのがこの状態です

使用状態はこんな感じになります。

液晶側のコネクタはこんな感じです。

コネクタから10cmぐらいは曲げるのがきついので、配置にちょっと注意する必要があります。
でも、普段使用する際に注意する点としては、液晶をちょっと移動させたり、傾き角度を変えるために持ち上げるときに、誤って電源ボタンを押してしまいがちというところですかね。

ちなみに、液晶側のコネクタは一番上のミニHDMIです。2番目はタブレットコントロール用のUSBコネクタ、一番下はパソコンのディスプレイ出力につなげるHDMIコネクタです。

テスト用のインストールしたばかりのWindows 10パソコンにつなげたところ、デバイス認識時に何かドライバドライバが自動的にインストールされていくような表示が・・・・
おや?と思いつつ使ってみると、筆圧が使えているような感じ。

確認してみると、HUIONドライバがインストールされていなくとも、Tablet APIであれば筆圧がちゃんと認識しており、CLIP STUDIO Paintとsai ver2では使えていました。
Wintab APIについては、筆圧が認識されないペンとしての動作でしたので、sai ver1では使えませんでした。

HUIONドライバをインストールすれば、Wintab APIでも正常に動作するようになります。
ただ、2017/12/17時点のドライバ ver13.15.2では、マルチディスプレイ時の動作にバグがあります。
全てのディスプレイでスケーリング設定を統一していないと座標認識がおかしくなりました。
うまくいかない場合はとりあえず100%にしておくといいでしょう。

なお、ワコムタブレットのドライバがインストールされている状態の場合は、うまく動かないので、一度ワコムタブレットドライバをアンインストールする必要があります。

ペン先の動作については、GT-221 Proと同じ感触だったので、おそらくいまのHUION 8192段階液タブ商品シリーズではほぼ同じなんじゃないかと思います。
今回は、動画で撮影してみました。

ちなみにsai ver2での様子です。

いつものように、絵を一枚描いてもらいました

使った感想を聞くと・・・

・GT-221Proと似た感触
 ・ペン先の沈み方がWACOMと違う、という点がどの程度気になるか、もしくは、気持ちを切り替えることができるか
  注:ペン自体はどちらもPE330なので、ペン先動作も基本は一緒
・スタンドは簡単な構造で基本的な使い勝手は良いけど、傾きを変えるときには一回タブレットをどかさないとならないのが面倒
・右から出てるケーブルが約10cmまっすぐで、そこから曲げる感じになるので、うまく配線する必要がある

と、いくつか注意点があるものの、なんとかなるという判断でした。
ちなみに、バッテリー内蔵ペンのバッテリーの持ちですが、1週間程度は充電なく使えていました。

さて、GT-156HD v2で搭載されたOSD機能ですが、下側のでかい十字コントロールの真ん中にあるボタンを数秒押すと表示されます。

ただ、押し続けてる間に、真ん中ボタンに設定されている機能が発動されてしまうという難点がありますが、それを無視しして押し続けるとメニューが表示されます。

どういう項目が設定できるのか気になる人もいると思うので、設定画面を下記に示します。




一般的な液晶ディスプレイで設定できるものが一通り設定できる感じですね。
まぁ、いままで設定できなかったのが、何で?という感じではありますけど・・・

最後に1つ、注意書き

いま、Amazon.co.jpでHUION製品を取り扱っている販売業者は何社かあります。
そのうち、HUION直売系なのは「HUION-JP(香港)」と「Huion Animation-JP(中国)」の2社だそうです。
とはいえ、メインは「HUION-JP」の方であるようなので、基本的にはそこが販売しているものを選択するといいと思います。

そして、液晶保護フィルムは、メディアカバーマーケット から2種類販売されています。

サンコーの液晶タブレット ミンタブモバイルは、BOSTO 13HD

2021/09/21追記

2017年時点では bosto-tablet.com というドメイン名でしたが、その後失効し、www.bostotablet.com に切り替わったようです。

現行のWebには BOSTO 13HDやBOSTO 22U miniの情報は掲載されていませんでした。

2021年春頃にBOSTO BT-16HD Proという15.6インチモデルをリリースしているようです。見た目としてはXP-Pen Artist 15.6 Proと同じ感じですね


サンコーから「22インチ液タブのミンタブ」に続いて、13インチクラスの液タブが登場
13.3インチ液晶ペンタブレット「ミンタブ」モバイル

どーせ、BOSTOだろうとみてみれば・・・

BOSTO 13HD

やっぱりね。
HUIONやARTISTと比べると製品の世代は2つか3つぐらい古い。

似たサイズの競合を考えるとミンタブモバイルはちょっと微妙な選択肢ですね・・・
何が微妙かって、特にメーカ製品ページのドライバの更新が2016年ってこと。
ちゃんとWindows 10 Creater Updateとか対応してるのかなぁ???
デスクトップのスケーリングが100%じゃなくても、ちゃんと動作するのかなぁ?

13.3インチ
15インチ

DELL Venue 10 Pro 5055と5056でBamboo Inkを使ってみた

5千円で入手したDELL Venue 10 Pro 5055。 OS無し、付属品無しの、本体単体で届きました。

(2017/12/22 追加でDELL Venue 10 Pro 5056も買いました。両方ともタブレット周りの動作は一緒でした)

そんなわけで、ペンを使うには何かペンを買う必要があります。

ワコム アクティブ静電結合方式(AES)に対応したペンで入手しやすいものというと、ワコムの「Bamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices CS320AK」と「Bamboo Ink CS321AK」があります。

Bamboo Inkの方が高いですが、N-Trig製タブレットでも使えるという利点もありますので、Bamboo Inkを買ってみました。

DELL Venue 10 Pro 5055のWindows10 32bit環境で試したところ、標準ドライバーの状態でも、Tablet APIを使用する範囲では筆圧動作を含めて正常に使用できました。

Tablet APIで試したものは以下のソフトです。

・SAI ver 2
・CLIP STUDIO
・8bitpaint

SAI ver 1については、標準ドライバー状態では筆圧を感知しませんでした。

また、マイクロソフトが出しているTablet APIのみでもWinTab APIを使える様にしてくれるソフトウェア(Surface Pro 3用ドライバ群の中にある
Wintab_x32_1.0.0.20.zip,Wintab_x64_1.0.0.20.zip)をインストールした場合でも、動作しませんでした。

ワコムUSで提供されている「Enhanced Tablet Driver version 7.3.4-47 for Tablets, Windows devices and Bamboo Ink.」(ISD_DualTouch_7.3.4-47.exe)をインストールすることで、SAI ver 1でも筆圧動作が正常に使用できました。
(Wintab_x32_1.0.0.20.zipをインストールする必要はありませんでした)

これまでいろいろタブレットで実験してみた結果、SAI ver 1が動けばWinTab APIで動くソフトも大丈夫だったので、特に大きな問題は出ないかと思います。

なお、DELL Venue 10 Pro 5056を買う時に、セットで DELL純正ペンであるデル製アクティブペン 750-AANM (Dell Active PenPN556W)も買ってみました。

ただ、このペン、単6(AAAAバッテリ)を1個だけはなく、入手至難なボタン電池(319型/SR527SW)を2個使う上に、バッテリーの持ち時間があまり良くないということが分かりました。

電池の交換費用を考えるとBamboo Inkを買った方が安くつきますね。

なお、DELL純正ペン 750-AANMの互換性リストには「Venue 10 Pro 5055」が掲載されていませんでしたが、問題なく使用できています。

DELL Venue 10 Pro 5055を5千円で買ってみたのでWin10を入れてみた

DELL Venue 10 Pro 5055がOS無しで4980円という話を聞いたので買ってみた。

訳あり OS無しDELL Venue 10 Pro 5055 Intel Atom Z3735F 1.33GHz メモリ2GB SSD64GB 10.1″ 無線LAN 中古 タブレット

Win10 32bitをインストールしてみて確認すると、驚きの事実が判明。

販売ページではWiFiで画面解像度が1280×800だと書いてあります。
しかし、LTEモデム内蔵、画面解像度1920×1080モデルでした。

びっくりです。

DELLサポートページを見に行くと、「Windows8 32bit」と「Windows10 32bit」の選択肢のみで、64bitはありません。

まぁ、メモリが2GBで、ストレージも64GBと少ないので、おとなしく32bitとしておきましょう。

Windows10 32bitを普通にインストールして状況を確認
そこそこ認識していないデバイスがあります

ドライバを「Venue 5055 Pro ドライバダウンロード」から入手
いろいろありますが、使ったのは下記のみ

1. Intel Chipset Driver
  5055_Chipset_Driver_M71XG_WN32_108.793.4_A01.EXE
2. Realtek ALC5672 High-Definition (HD) Audio Driver
  5055_Audio_Driver_RD3D5_WN32_6.4.10147.4339_A01.EXE
  なお、これで入れておくとあとでWindowsUpdateにおいてIntel社ロゴのドライバにアップデートされます
  (2018/01/15に再インストールしたところ、入れない状態あってもWindows Updateすれば適用されました)
3. AUO/BOE TouchPanel Firmware Update
  5055_Firmware_2F2F4_WN32_2.10.0_A00.EXE
  Firmwareアップデートだけではなくてドライバが入っているようでした。
  Firmwareアップデートが出来ていればインストールする必要は無いかもしれません。

なお、ディスプレイドライバについては、Windows Updateで適用されるやつでokでした。

予想外にも入っていたLTEモデムですが、ドコモ用なようで、IIJmioのAプラン(au)SIMをさしても接続されませんでした。
IIJmioのドコモプランだと普通に接続できたんですけどね。

2019/11/18追記

どうやらLTEモデムのfirmwareバージョンが古い場合に接続できないようです。

このため「 Dell Wireless 5810e LTE Mobile Broadband Driver 」5055_Communications_Driver_7WT55_WN32_1.0.21_A10.EXE もインストール。

再起動するとfirmwareアップデートが開始されます。

アップデート後は FIH7160_V1.2_WW_01.1616.01 になりました。(ちなみにアップデート前は FIH7160_V1.2_WW_01.1528.31 でした)

アップデート後は楽天モバイルの無料サポータープログラム(楽天回線)SIMでも接続が可能となりました。


2017/10/22追加

さて、ここからは絵描き向けパート

ワコムのペンタブという話を聞いていたのですが、よく見たらAESタイプ。
となると、メーカ純正か「Bamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices CS320AK」「Bamboo Ink CS321AK」が安定ということで、Bamboo Inkを取り寄せてみた。

標準ドライバーの状態でも、Tablet APIを使用するCLIP STUDIOやSAI ver2は筆圧動作をきちんとしました。

しかし、SAI ver1に関しては、マイクロソフトが出しているTablet APIのみでもWinTab APIを使える様にしてくれるソフトウェア(Surface Pro 3用ドライバ群の中にある
Wintab_x32_1.0.0.20.zip,Wintab_x64_1.0.0.20.zip)を使っても筆圧を認識してくれませんでした。

ワコムUSにある「Enhanced Tablet Driver version 7.3.4-47 for Tablets, Windows devices and Bamboo Ink.」(ISD_DualTouch_7.3.4-47.exe)をインストールすることで、SAI ver1でも筆圧を認識できるようになりました。

なお、別途、DELL純正ペンも買ってみましたが、使用している電池が手に入りにくい単6(AAAAバッテリ)を1個と、入手至難なボタン電池(319型/SR527SW)を2個使う上に、バッテリーの持ち時間があまり良くないということが分かりました。
電池の交換費用を考えるとBamboo Inkを買った方が安くなりそうでした。

サンコーの液晶タブレット ミンタブは、BOSTO 22U mini

2021/09/21追記

2017年時点では bosto-tablet.com というドメイン名でしたが、その後失効し、www.bostotablet.com に切り替わったようです。

現行のWebには BOSTO 13HDやBOSTO 22U miniの情報は掲載されていませんでした。

2021年春頃にBOSTO BT-16HD Proという15.6インチモデルをリリースしているようです。見た目としてはXP-Pen Artist 15.6 Proと同じ感じですね


2021/02/10追記

BOSTO社のWebページが死んで、他の用途に使われています。


サンコーから「21.5インチ液晶ペンタブレット「ミンタブ」」というものが49800円で販売開始されたらしい。
Webでは予約、だが、店頭では販売開始されているらしい。
(2017/12/18追記: ミンタブモバイルについては→「サンコーの液晶タブレット ミンタブモバイルは、BOSTO 13HD」)

ぱっと見で目立つ「BOSTO」というロゴ、調べると「BOSTO (http://bosto-tablet.com/)」という会社。
「Graphics tablet BOSTO. An alternative to Wacom Cintiq」(グラフィックタブレット BOSTO。Wacom
Cintiqの替わりとなります)とサイトのタイトルにつけるのは、ちょっとやり過ぎじゃないでしょうかね^^;;;

さて、ミンタブと同じものと探すと22インチモデルはあるものの21.5インチモデルは無い・・・
ただ、ミンタブについてよく見てみると型番が「LDDWTB22」と22インチっぽい雰囲気を残すものになっている。
そんなわけで、BOSTOの22インチタブを見てみると、「BOSTO 22U mini (http://bosto-tablet.com/models/22u_mini/)」と「BOSTO 22HD mini (http://bosto-tablet.com/models/22hd_mini/)」がある。
この2機種の違いがペンタブ部分で、22U miniはペン側にバッテリーが搭載されているタイプ(cordless, built-in battery/Passive wireless)で、22HD miniはペン側に電源が不要なタイプ(cordless, battery-free/Electromagnetic resonance)。
ミンタブはバッテリー内蔵型なので、BOSTO 22U miniの方が該当しているようだ。

で・・・このBOSTOタブレットなんですが、ペンの作り、ペンの電源コード、液晶の背面の作り、液晶スタンドなどを比較すると、HUION GT-220初代とそっくり。
HUIONの方は8192段階対応のGT-220 v2(8192)にバージョンアップしてるので、その余り品でも使って安く流してるのかなぁ・・・と思わなくもない感じです。

今回のミンタブ、21.5インチの液晶タブレットとしては悪くない価格ではありますが、
HUION Kamvas GT-191の方がペンがバージョンアップしていて、あまり変わらない値段ですので、そちらの方がお薦めかなぁ、と思います。
22インチクラスが欲しいのであれば、ちょっと値段が上がりますがGT-221 Proだと液晶の両サイドにショートカットボタンもつくので使いやすさが増しています。
GT-191の方は試してないないですが、ペンタブ部分はほぼ同一仕様となっているGT-221 Proを試したところ(記事→「HUIONの液晶ペンタブレット KAMVAS GT-221 Proを使ってみた」)、GT-220初代とほぼ同世代のGT-185HDと比べると格段に進化していました。
値段は上がってしまいますが、こっちの2製品の方が使い安いんじゃないかと思います

HUIONの日本代理店フラップポイントでは「HUION GT-191のセール51800円」、「HUION GT-221 PRO 69,800円」も行っているので、そちらでもいいのではないでしょうか。