日本製IoT SoCボード BLEAD-AGEについてのメモ書き

日本製IoT SoCボード BLEAD-AGEの先行試作プロジェクト」というクラウドファウンディングが回ってきた。

芳和システムデザイン製の、Made in Japan(東北製造)SoCボードです。
設定情報や開発者情報サイトを日本語で運用します。
<略>
BLEAD-AGEは、日本の半導体メーカー 株式会社SocionextのSoC MB86S71を使用し、日本の東北地方にある工場で製造する 日本製のボードです。
東北の雇用を創出する事も目的としております。

なんとなーく、富士通って単語が思い浮かんだので、確認してみたら、その通りだったのでメモ書きを残しておくことにした。

株式会社Socionext
2015年3月に富士通子会社の富士通セミコンダクターと、パナソニックのシステムLSI事業部門を統合してできた会社。

・SoC MB86S71
富士通セミコンダクター時代にリリースされていたMB86S70を筆頭とするSoCシリーズの1つ。
4種類のラインナップがあり、大きな違いは下記のところである。

 MB86S70MB86S71/72MB86S73
CPUCortex-A15*2, Cortex-A7*2Cortex-A7*2
GPUMali-T624 4コアMali-T624 2コアMali-T624 1コア

・・・MB86S71とS72の違いがどこにも書いてないのでよくわかりません・・・・

ベースモデルが「MB86S70」なので、こちらで探すといろいろ情報が出てくる。
MB86S70を作ったあと、廉価版としてMB86S71/S72を出す、と書いてあったが、製品紹介のページには出たことが書かれておらずちょっと謎な商品となっている。
今回のBLEAD-AGEが表に出る製品第1弾だったりするんだろうか?

・MB86S70についての情報
ソシオネクストによる製品紹介:プラットフォームSoC(2015/04)
ちなみに英語版もあり:Platform SoCs (General-Purpose Processors)
Java Day Tokyo 2014で使われた富士通による紹介プレゼン:富士通セミコンダクターのプラットフォームSoCとJavaへの取り込み概要(2014/05/22)
cnx-softwareの紹介記事:Fujitsu MB86S70 and MB86S73 ARM Cortex A15 & A7 Processors Run Linux for the Embedded Market(2014/11/28)
TRONSHOW2014で使われた富士通のプレゼン:μT-Kernelへの取組み(2013/12/12)

Linux kernelへの関連ドライバの取り込み例:gpio: Add Fujitsu MB86S7x GPIO driver, clk: Add clock driver for mb86s7x
lwn.net:Support for Fujitsu MB86S7X SoCs(2015/01/09)


2016/10/31追記

富士通から、このボードに該当するであろうものが発売された

FUJITSU Embedded System F-Cue (エフキュウ)
(旧ページ「FUJITSU Embedded System F-Cue (エフキュウ) )

ソシオネクストのMB86S71を搭載し、96Boards仕様準拠のボードです。
ボード単品が3万円での提供、とのこと。

上記のクラウドファウンディング時は9万8千円とかいう信じがたい値付けでしたが、富士通からだと、まともな価格になるようです。

というか・・・クラウドファウンディングで書かれていた「先行開発」って富士通製品と出る前の試作、という意味だったんですかね・・・


2021/10/29 追記

富士通エレクトロニクス(FEI)社取り扱いだったのだが、2020年末に社名が加賀FEI株式会社に変更となっていた。

それに伴い製品URLも「Embedded System F-Cue」となっていた。

とはいえ、現状公開されている開発資料は2017年1月のもので、それ以降は更新されていない。

SoCを作っているソシオネクストの方も「プラットフォームSoC(汎用プロセッサ)」の「製品ロードマップ」に掲載されているSoC群は、この記事を作成した時点から変わっていない。

roadmap

2021年10月時点では採用を躊躇う感じになっていますね。

Minecraft Pi Edition(Linux)はOrange Piでは動かない

Raspberry Pi向けに、Minecraft Pi Editionというのがある。
Debian wheezyベースで作成されたRaspbianで動くということなので、Orange Piでも動くのか試してみた・・・

結果、このPi Editionは、Raspberry Piが採用しているBroadcomのSoCに搭載されているVideoCore(vchiq)に特化した作りになっていて、それ以外の環境では動作しないことが分かりました。

Orange Pi公式が出しているRaspbianで起動をチャレンジ

# ./minecraft-pi
* failed to open vchiq instance
#

このメッセージはデバイスファイル「/dev/vchiq」が無いために表示されているものですが、
このデバイスファイルはBroadcomのVideo Coreがないとドライバが読み込まれないものです。

Orange Piは、Allwinner社のSoCで、BroadcomのVideo Coreは積まれていません。
このため、使用できない、ということになります。

なお、おそらくAndroid版は、そういった制約はないので動くと思います。

Cortex-A7を4コア乗せた送料込みで$13.10のOrange Pi ONEが届いた!!!

先月末に発売になったOrange Pi ONEですが、旧正月に突入した影響で、普段よりちょっと遅れて到着しました。

Orange Pi ONEの特徴
・送料含めて$13.10という価格
・69mm x 48mmの基板にラズパイ2相当以上が詰め込まれてる
  ラズパイZeroは65mm x 30mm
  CHIPは60mm x 40mm
・CPUはAllwinner H3 1.6GHz、Coretex-A7 4コアで、演算能力が強力
  ラズパイZeroはBroadcomm BCM2835(ARM11 1GHz*1コア)
  CHIPはAllwinner R8(Cortex-A8 1GHz*1コア)
・無線LANなし、有線LANあり、標準サイズのHDMIコネクタ、標準サイズのUSBコネクタがあり、コレだけで一通り使える
  ラズパイZeroは、LAN系一切なし、mini-HDMIコネクタあり、microUSBコネクタのみ
  CHIPは、無線LANのみ、標準サイズのUSBあり、HDMIなし
  なお、今後、Orange Pi Liteという姉妹機がWiFiあり、有線LANなしで発売される予定
・ラズパイ互換の40ピンGPIOコネクタ実装済み
  ラズパイZeroはパターンのみ。使いたい場合は部品用意して半田付け
  CHIPは実装済み
・電源コネクタはPSPと同じ極性統一#2(EIAJ#2)
  ラズパイZeroとCHIPはmicroUSB
  Orange Piとしては電源をmicroUSBに変える予定は無いとのこと。

ちなみに、いろいろあるOrange Pi シリーズは下記の様になっています。
とはいえ、2015/02/09時点では、Orange Pi 2/Orange Pi mini 2は品切れです。
「最小サイズのOrange Pi One」「標準的なOrange Pi PC」「SATA欲しけりゃOrange Pi PlusかOrange Pi Plus2」という感じです。

OPi-PLUS OPi-PLUS2 OPi2 OPi mini2 OPi-PC OPi Lite OPi ONE
CPU Allwinner H3(Cortex-A7 4コア 1.6GHz)
RAM 1GB 2GB 1GB 512MB
内蔵ストレージ eMMC 8GB なし
microSDスロット あり
SATAコネクタ あり なし
LAN 10/100/1000 10/100 なし 10/100
無線LAN あり(RTL8189ETV) なし あり なし
USB 4+OTG 3+OTG 2+OTG 1+OTG
カメラ コネクタ あり
ラズパイ互換 40ピンGPIO あり
HDMI あり
3.5φオーディオ出力 あり なし
RCAビデオ出力 3.5φオーディオ出力と兼用 なし
ボタン Power,Recovery,Uboot PWR
赤外線受信 あり なし
マイク あり なし
大きさ(mm) 108×60 108×67 93×60 85×55 ? 69×48
重さ(g) 50g 83g 46g 45g 38g ? 36g
価格 (送料込)
2016/01/20
$42.41 $52.00 $31.96 $26.96 $18.15 $12 +送料 $13.10

さて・・・早速開梱。
IMG_5668d
Orange Pi PCのケースセットと、Orange Pi ONE 3個を一括購入してみました。

IMG_5671s

左から「Orange Pi PC」「Orange Pi One」「Orange Pi 2(自作ケース入り)」です。

Orange Pi 2の上に、Orange Pi Oneを並べて見ると・・・
IMG_5672s

ちょうどOrange Pi ONE2枚分のサイズがOrange Pi 2といった感じです。

裏側はこんな感じです。(上:Orange Pi ONE、下:Orange Pi PC)
IMG_5674s

最近のロットは、シリアル番号シールが貼られているようです。
(Orange Pi PCの初期ロットを買った時は貼られてなかった)

さて・・・Orange Pi ONEのOSについて
公式ダウンロードページ」には、2016/02/09時点では何も書かれていません。
しかし、フォーラムをいろいろ読むと、Orange Pi PCのが使える、という話

というわけで、「Loboris版Linuxディストリビューション」の中から、OrangePI_Ubuntu_Vivid_Mate.img をインストール。
(なお、Orange Pi PC用のRaspbianとAndroidがOrange Pi ONEで動くことを確認しています)

インストール方法については→「Orange pi PCをLinuxで使う方法 / lobris版UbuntuをOrange pi 2などで使う」を参照のこと。
Orange Pi PC用の設定を使います。
なお、起動後は、「Orange PI PCなど向けのloboris版Linuxのカーネルアップデート手法」の手順でカーネル更新を行ってください。
2016/02/17追記: 後述する手順でscript.binを更新してください。

さて・・・電源投入
IMG_5673s
無事に起動しました。

root@orangepipc:~# lsusb
Bus 008 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 007 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 006 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 005 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
root@orangepipc:~#

USBコネクタにmicroSDリーダを接続

root@orangepipc:~# lsusb
Bus 008 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 007 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 006 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 005 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 002 Device 002: ID 0bda:0119 Realtek Semiconductor Corp. Storage Device (SD card reader)
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
root@orangepipc:~#

Bus 002が、USBコネクタのようです。

root@orangepipc:~# cat /proc/cpuinfo
Processor       : ARMv7 Processor rev 5 (v7l)
processor       : 0
BogoMIPS        : 4800.00

processor       : 1
BogoMIPS        : 4800.00

processor       : 2
BogoMIPS        : 4800.00

processor       : 3
BogoMIPS        : 4800.00

Features        : swp half thumb fastmult vfp edsp thumbee neon vfpv3 tls vfpv4 idiva idivt
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: 7
CPU variant     : 0x0
CPU part        : 0xc07
CPU revision    : 5

Hardware        : sun8i
Revision        : 0000
Serial          : 64005035410c201c060e
root@orangepipc:~# cat /proc/meminfo
MemTotal:         506244 kB
MemFree:          353924 kB
Buffers:           14376 kB
Cached:            69988 kB
SwapCached:            0 kB
Active:            50028 kB
Inactive:          67792 kB
Active(anon):      34336 kB
Inactive(anon):    11448 kB
Active(file):      15692 kB
Inactive(file):    56344 kB
Unevictable:           0 kB
Mlocked:               0 kB
HighTotal:             0 kB
HighFree:              0 kB
LowTotal:         506244 kB
LowFree:          353924 kB
SwapTotal:             0 kB
SwapFree:              0 kB
Dirty:                 0 kB
Writeback:             0 kB
AnonPages:         33616 kB
Mapped:            25776 kB
Shmem:             12320 kB
Slab:              15036 kB
SReclaimable:       7108 kB
SUnreclaim:         7928 kB
KernelStack:        1408 kB
PageTables:         1008 kB
NFS_Unstable:          0 kB
Bounce:                0 kB
WritebackTmp:          0 kB
CommitLimit:      253120 kB
Committed_AS:     322328 kB
VmallocTotal:     499712 kB
VmallocUsed:       16852 kB
VmallocChunk:     253580 kB
root@orangepipc:~#
root@orangepipc:~# lshw
orangepipc
    description: Computer
    width: 32 bits
  *-core
       description: Motherboard
       physical id: 0
     *-generic UNCLAIMED
          physical id: 913
          bus info: parisc@0913
     *-memory
          description: System memory
          physical id: 0
          size: 494MiB
     *-cpu
          physical id: 1
          bus info: cpu@0
          size: 2147GHz
          capabilities: cpufreq
  *-usbhost:0
       product: SW USB2.0 'Open' Host Controller (OHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ohci_hcd
       physical id: 1
       bus info: usb@8
       logical name: usb8
       version: 3.04
       capabilities: usb-1.10
       configuration: driver=hub slots=1 speed=12Mbit/s
  *-usbhost:1
       product: SW USB2.0 'Open' Host Controller (OHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ohci_hcd
       physical id: 2
       bus info: usb@7
       logical name: usb7
       version: 3.04
       capabilities: usb-1.10
       configuration: driver=hub slots=1 speed=12Mbit/s
  *-usbhost:2
       product: SW USB2.0 'Open' Host Controller (OHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ohci_hcd
       physical id: 3
       bus info: usb@6
       logical name: usb6
       version: 3.04
       capabilities: usb-1.10
       configuration: driver=hub slots=1 speed=12Mbit/s
  *-usbhost:3
       product: SW USB2.0 'Open' Host Controller (OHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ohci_hcd
       physical id: 4
       bus info: usb@5
       logical name: usb5
       version: 3.04
       capabilities: usb-1.10
       configuration: driver=hub slots=1 speed=12Mbit/s
  *-usbhost:4
       product: SW USB2.0 'Enhanced' Host Controller (EHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ehci_hcd
       physical id: 5
       bus info: usb@4
       logical name: usb4
       version: 3.04
       capabilities: usb-2.00
       configuration: driver=hub slots=1 speed=480Mbit/s
  *-usbhost:5
       product: SW USB2.0 'Enhanced' Host Controller (EHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ehci_hcd
       physical id: 6
       bus info: usb@3
       logical name: usb3
       version: 3.04
       capabilities: usb-2.00
       configuration: driver=hub slots=1 speed=480Mbit/s
  *-usbhost:6
       product: SW USB2.0 'Enhanced' Host Controller (EHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ehci_hcd
       physical id: 7
       bus info: usb@2
       logical name: usb2
       version: 3.04
       capabilities: usb-2.00
       configuration: driver=hub slots=1 speed=480Mbit/s
     *-usb
          description: Mass storage device
          product: USB2.0-CRW
          vendor: Generic
          physical id: 1
          bus info: usb@2:1
          version: 19.81
          serial: 20090815198100000
          capabilities: usb-2.00 scsi
          configuration: driver=usb-storage maxpower=500mA speed=480Mbit/s
  *-usbhost:7
       product: SW USB2.0 'Enhanced' Host Controller (EHCI) Driver
       vendor: Linux 3.4.39-02-lobo ehci_hcd
       physical id: 8
       bus info: usb@1
       logical name: usb1
       version: 3.04
       capabilities: usb-2.00
       configuration: driver=hub slots=1 speed=480Mbit/s
  *-scsi
       physical id: 9
       bus info: scsi@0
       logical name: scsi0
       capabilities: scsi-host
       configuration: driver=usb-storage
  *-network
       description: Ethernet interface
       physical id: a
       logical name: eth0
       serial: 56:f2:58:bc:20:ca
       size: 100Mbit/s
       capacity: 100Mbit/s
       capabilities: ethernet physical tp mii 10bt 10bt-fd 100bt 100bt-fd autonegotiation
       configuration: autonegotiation=on broadcast=yes driver=sunxi_geth driverversion=SUNXI Gbgit driver V1.1 duplex=full ip=192.168.1.206 link=yes multicast=yes port=MII speed=100Mbit/s
root@orangepipc:~#

2016/02/17追記

とりあえず、初回起動はOrange Pi PCのscript.binをそのまま使用してください。
しかし、これだと、起動後、dmesgを確認すると下記のログが多発しています。

[   56.066097] [ARISC ERROR] :message process error
[   56.066108] [ARISC ERROR] :message addr   : f004b840
[   56.066116] [ARISC ERROR] :message state  : 5
[   56.066123] [ARISC ERROR] :message attr   : 2
[   56.066130] [ARISC ERROR] :message type   : 30
[   56.066137] [ARISC ERROR] :message result : ff
[   56.066143] [ARISC WARING] :callback not install
[   56.066152] [cpu_freq] ERR:set cpu frequency to 1536MHz failed!

これは、適正にハードウェアの設定がなされてないことにより発生しています。
Orange Pi ONE用に修正されたscript.binが、cnx-softwareにて配布されています
Received Your Orange Pi One Board? You’ll Need to Tweak Your FEX File / script.bin

OS起動後、/bootもしくは/media/bootにあるscript.binを上記で配布しているscript.binに置き換えて再起動すればokです。

7インチ1024×600のHDMI/VGA用液晶モニタを約4千円で作成

Aliexpressみてたら「52pi technology」というお店でラズパイ/BananaPi関連商品に混じって液晶キットをいろいろ販売しているのを発見。
商品リンク:「52pi LCD Display Module

LCD関連一覧

HDMI/VGA/RCA接続の5インチ、7インチ、10.1インチ液晶をメインに、2.4インチのラズパイの40ピンコネクタにつなげるやつも売っている。

とりあえず、HDMI/VGA/RCA接続モデルを一覧化。
10.1インチモデルは、今週追加された新製品。

解像度 5インチ 7インチ 10.1インチ
800×480 タッチパネル$135.99
タッチパネル$81.99
タッチパネル$45.99
$28.99
1024×600 $29.90
完成品 $59.90
タッチパネル$39.47
$67.99
1280×800 $69.99
他ショップ:$55.00
他ショップ:$47.00
他ショップ:$46.99
1366×768 $75.99

7インチモデルはアクリル板で作られた台座とセットになったモデルもありますが、台座単品が$11.99のわりにできがあまりよろしくないようで、おすすめはしません。

いろいろモデルがある中で、お買い得感があるのは「7インチ1024×600のHDMI/VGA/RCAビデオ端子接続基板セット$29.90」だと思います。

スペックに「Power input: DC 12V, 2A, 6~7W;」と書いてあるのに、添付の電源ケーブルはUSB(5V)から電源をとるという不思議なモデルです。

買うと、2週間ぐらいで届きます。

20160112_220453

まずはつないで動かしてみましょう。
パソコンにHDMIケーブルと、USBケーブル(電源)をつけてみました。
20160112_221710s

小さい基板の上のボタンを押すとメニューが出ます。
20160112_221751s

ボタンの役割
20160112_221751s2
右側のLEDランプ側から順に
1:電源ボタン
2:メニューボタン/決定ボタン
3:下ボタン
4:上ボタン
5:入力切替ボタン
という役割を持っていました。

スペックにDC12Vとかありましたが、5Vで動きます。
電源コネクタは外5.5mm/内2.1mmのものでした。
comon DC-5521/DC-5521Aというケーブルが使えました。(Aが付くのはL型コネクタのモデルです)
メーカページ
秋葉原 千石電商オンラインショップの該当ページ

ちなみに、外5.5mm/内2.5mmのものでも動きましたが、本来はサイズがあってないので、推奨しない使い方です。

裸の状態だと不安なのでケースを作ります。
秋月の7インチIGZO液晶のケースとして写真2Lサイズのフレームが良いと聞いたのでダイソーで探してみた。

工作のしやすさから下記を選択。
20160117_145723s

基板収納用ケースとしては下記を選択。
20160117_145937s

制作開始!

まずはフォトフレームに7インチ液晶をはめるための枠を作成。

上側のが枠を楊枝で作ってみたもの。
下側の液晶が入っているほうは、ホームセンターで売ってた35円の端材を利用して作ったもの。
どちらもフレームとの間はホットメルトで埋めました。
20160117_180559s
画面の下のほうには2つ穴をあけ、基板収納ボックスをねじ止めできるようにした。

蓋をしめて、基板収納ボックスと取り付けるとこんな感じ
20160114_214010s
ちなみに、↑のやつは、取り付け位置が下側すぎて、自立できない状態でした。
もうちょっと穴を上に開けるべきだった・・・

で・・・穴を適正な位置にあけて作り直したものがこちら
20160117_184952s
20160117_184959s

なかなかうまいこと作れたと自負しています。

WiiUと接続してもちゃんと映りました。
20160131_012445s
電源もWiiUのUSBコネクタからとっています。

Orange Pi ONE、送料込み$13.10で販売開始!

1月25日発売、という予告から2日遅れましたが、つい先ほど、Orange Pi ONEの販売が開始されました。

というわけで、さっそくぽちりました。
one

予告どおり$9.99での販売です。
まぁ、送料含めると$13.10ですけどね。
Aliexpressでの販売URL
一番安いやつを選ぶと、8日~3週間の範囲で届きます。
これから中国の旧正月に突入するので、長めにかかるでしょうね・・・

さて、いつ届くかなー


Orange Pi ONEの特徴
・送料含めて$13.10という価格
・69mm x 48mmの基板にラズパイ2相当以上が詰め込まれてる
  ラズパイZeroは65mm x 30mm
  CHIPは60mm x 40mm
・CPUはAllwinner H3 1.6GHz、Coretex-A7 4コアで、演算能力が強力
  ラズパイZeroはBroadcomm BCM2835(ARM11 1GHz*1コア)
  CHIPはAllwinner R8(Cortex-A8 1GHz*1コア)
・無線LANなし、有線LANあり、標準サイズのHDMIコネクタ、標準サイズのUSBコネクタがあり、コレだけで一通り使える
  ラズパイZeroは、LAN系一切なし、mini-HDMIコネクタあり、microUSBコネクタのみ
  CHIPは、無線LANのみ、標準サイズのUSBあり、HDMIなし
  なお、今後、Orange Pi Liteという姉妹機がWiFiあり、有線LANなしで発売される予定
・ラズパイ互換の40ピンGPIOコネクタ実装済み
  ラズパイZeroはパターンのみ。使いたい場合は部品用意して半田付け
  CHIPは実装済み

で・・・
Orange Pi系の不利な点
・Allwinner H3はLinux kernelのメインラインに取り込まれていない
  現状、Allwinnerが提供しているLinux SDKのkernel versionからアップデートすることができないため
  Linux kernelの脆弱性に対して問題がある。
  kernel v4.5に向けて作業中のようだが、どうなることやら・・・(Allwinner向けLinux kernel開発のメインラインへの反映具合表)
  ラズパイZeroはまったく問題ない
  CHIPのAllwinner R8は、kernel v4.4で取り込み済みなので、おそらく問題は少ないはず
・結局のところラズパイの成果物を流用する形になる
  Orange Pi系のLinuxディストリビューションは、基本的にラズパイ2向けのもののハードウェアに関係する部分を
  Orange Pi向けに置き換えたもの、という形になっている。
  ソフトウェアパッケージ等も、基本的にはラズパイ系のものをそのまま使っているので
  インストールやアップデートを行うと、ラズパイ系のサイトからアップデートファイルを取ってくる形となる。
  ハードウェア特化の部分に関しては、Linux kernelを含め、更新が提供されていない・・・
・GPIO接続デバイスの動作確認がめんどくさい
  GPIO接続デバイスで、専用のドライバが必要なものは、ラズパイ2のディストリビューション向けに
  バイナリファイルでドライバを提供していることが多い。
  Linux kernelのバージョンが異なるので、バイナリはそのまま利用できず、
  ソースからコンパイルして導入する方法が用意されていないと使えない

不利な点について、どの程度許容できるかによって、Orange Piの有用度は変わると思います。

orangepipc_info

下記はOrange Piシリーズの比較表

OPi-PLUS OPi-PLUS2 OPi2 OPi mini2 OPi-PC OPi Lite OPi ONE
CPU Allwinner H3(Cortex-A7 4コア 1.6GHz)
RAM 1GB 2GB 1GB 512MB
内蔵ストレージ eMMC 8GB なし
microSDスロット あり
SATAコネクタ あり なし
LAN 10/100/1000 10/100 なし 10/100
無線LAN あり(RTL8189ETV) なし あり なし
USB 4+OTG 3+OTG 2+OTG 1+OTG
カメラ コネクタ あり
ラズパイ互換 40ピンGPIO あり
HDMI あり
3.5φオーディオ出力 あり なし
RCAビデオ出力 3.5φオーディオ出力と兼用 なし
ボタン Power,Recovery,Uboot PWR
赤外線受信 あり なし
マイク あり なし
大きさ(mm) 108×60 108×67 93×60 85×55 ? 69×48
重さ(g) 50g 83g 46g 45g 38g ? 36g
価格 (送料込)
2016/01/20
$42.41 $52.00 $31.96 $26.96 $18.15 $12 +送料 $13.10