Orange Pi One Plus用のUbuntu Serverをインストールしてみた

Orange Pi One Plus用のUbuntu Serverがいつの間にかにでていたのでダウンロードしてみた。

公式ダウンロードページ」から入手して、microSDに書き込み。
初期ユーザは「root」でパスワードは「orangepi」

X-Windowsが設定されていないので、HDMI出力はコンソール画面のまま起動し、loginプロンプトが表示されます。

で・・・
実は、ちょっと不可解なことが起きてまして
うちの環境だとUSBコネクタにキーボードをつけた状態だと電源オン状態から起動せず、途中でエラーメッセージを出力しつづけてるという状態に・・・
Androidの時は5V2.3Aだと起動しなかったので、5V3Aにしてたんですが、今回は5V 3Aでも起動が完了しないという問題が発生

loginプロンプトが表示された後にキーボードつなぐと使えるんですけどね・・・

それはさておき、ログインするとこんな感じ

Welcome to Ubuntu 16.04.1 LTS (GNU/Linux 3.10.65 aarch64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/advantage
Last login: Tue Jan 23 10:56:10 2018 from 192.168.1.150
root@OrangePi:~# uname -a
Linux OrangePi 3.10.65 #35 SMP PREEMPT Tue Jan 23 18:13:02 CST 2018 aarch64 aarch64 aarch64 GNU/Linux
root@OrangePi:~# df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mmcblk0p2  1.1G  520M  488M  52% /
devtmpfs        481M     0  481M   0% /dev
tmpfs           489M     0  489M   0% /dev/shm
tmpfs           489M  6.6M  483M   2% /run
tmpfs           5.0M  4.0K  5.0M   1% /run/lock
tmpfs           489M     0  489M   0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1   50M   29M   22M  58% /boot
root@OrangePi:~#

Kernel 3.10.64のUbuntu 16.04.1 LTS

root@OrangePi:~# cat /proc/cpuinfo
Processor       : AArch64 Processor rev 4 (aarch64)
processor       : 0
processor       : 1
processor       : 2
processor       : 3
Features        : fp asimd aes pmull sha1 sha2 crc32
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: AArch64
CPU variant     : 0x0
CPU part        : 0xd03
CPU revision    : 4

Hardware        : sun50iw6
Serial          : 0c000141091e3822014b
root@OrangePi:~# cat /proc/meminfo
MemTotal:        1001472 kB
MemFree:          888120 kB
Buffers:            6000 kB
Cached:            38080 kB
SwapCached:            0 kB
Active:            21844 kB
Inactive:          31092 kB
Active(anon):       8968 kB
Inactive(anon):     6576 kB
Active(file):      12876 kB
Inactive(file):    24516 kB
Unevictable:           0 kB
Mlocked:               0 kB
SwapTotal:             0 kB
SwapFree:              0 kB
Dirty:                24 kB
Writeback:             0 kB
AnonPages:          8872 kB
Mapped:             8984 kB
Shmem:              6692 kB
Slab:              20168 kB
SReclaimable:       8648 kB
SUnreclaim:        11520 kB
KernelStack:        1600 kB
PageTables:          380 kB
NFS_Unstable:          0 kB
Bounce:                0 kB
WritebackTmp:          0 kB
CommitLimit:      500736 kB
Committed_AS:      53372 kB
VmallocTotal:   251658176 kB
VmallocUsed:       48964 kB
VmallocChunk:   251607312 kB
root@OrangePi:~#

で、アップデートしてみようと、「apt update」を実行

root@OrangePi:~# apt update
Get:1 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial InRelease [247 kB]
Get:2 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates InRelease [102 kB]
Get:3 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-backports InRelease [102 kB]
Get:4 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security InRelease [102 kB]
Get:5 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/main arm64 Packages [576 kB]
Get:6 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/main Translation-en [295 kB]
Get:7 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/universe arm64 Packages [510 kB]
Get:8 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/universe Translation-en [233 kB]
Get:9 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/main arm64 Packages [321 kB]
Get:10 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/main Translation-en [189 kB]
Get:11 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/universe arm64 Packages [181 kB]
Get:12 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/universe Translation-en [102 kB]
Fetched 2960 kB in 12s (228 kB/s)
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
20 packages can be upgraded. Run 'apt list --upgradable' to see them.
root@OrangePi:~# apt list --upgradable
Listing... Done
base-files/xenial-updates 9.4ubuntu4.5 arm64 [upgradable from: 9.4ubuntu4.3]
bsdutils/xenial-updates 1:2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 1:2.27.1-6ubuntu3.2]
coreutils/xenial-updates 8.25-2ubuntu3~16.04 arm64 [upgradable from: 8.25-2ubuntu2]
dpkg/xenial-updates 1.18.4ubuntu1.3 arm64 [upgradable from: 1.18.4ubuntu1.1]
libapparmor1/xenial-updates 2.10.95-0ubuntu2.7 arm64 [upgradable from: 2.10.95-0ubuntu2.6]
libblkid1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libcryptsetup4/xenial-updates 2:1.6.6-5ubuntu2.1 arm64 [upgradable from: 2:1.6.6-5ubuntu2]
libfdisk1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libmount1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libseccomp2/xenial-updates 2.3.1-2.1ubuntu2~16.04.1 arm64 [upgradable from: 2.2.3-3ubuntu3]
libsmartcols1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libsystemd0/xenial-updates 229-4ubuntu21 arm64 [upgradable from: 229-4ubuntu15]
libtasn1-6/xenial-updates,xenial-security 4.7-3ubuntu0.16.04.3 arm64 [upgradable from: 4.7-3ubuntu0.16.04.2]
libuuid1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
makedev/xenial-updates 2.3.1-93ubuntu2~ubuntu16.04.1 all [upgradable from: 2.3.1-93ubuntu1]
mount/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
systemd/xenial-updates 229-4ubuntu21 arm64 [upgradable from: 229-4ubuntu15]
systemd-sysv/xenial-updates 229-4ubuntu21 arm64 [upgradable from: 229-4ubuntu15]
util-linux/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
zlib1g/xenial-updates 1:1.2.8.dfsg-2ubuntu4.1 arm64 [upgradable from: 1:1.2.8.dfsg-2ubuntu4]
root@OrangePi:~#

Orange Pi 公式のいつものubuntuの公式arm64バイナリだけがアップデートでき、kernelなどの機種依存部分はアップデートできないタイプの設定でした。

Orange Pi One PlusにAndroidを入れてみた

Allwinner H6搭載の「Orange Pi One Plus」を買った。

12/28の発売開始直後に購入手続きをしたものの、向こうが発送をミスったらしく、2回誤った配送番号を連絡され、しかも、誤ったという連絡寄こさずに新しい番号を送ってきたりしまして、
配送が動き始めたのが1/11に・・・

届かない間にRJ45を抜いて、その替わりにWiFi+BTとUSB3.0コネクタをつけた「Orange Pi Lite 2」なんてのがでたりしてますが、RJ45が無いと設定しにくい、というのと、合法的に使用するのが難しいので、まぁ、Orange Pi One Plusでよかったかな、という感じではあります。

Orange Pi One Plusは、小型Orange Pi共通の箱(One,Lite,Zero用)で届きました。

公式ダウンロードページ」からAndroidイメージをダウンロードして、PhoenixCardツールにて書き込みを実施します。

1点はめられまして、ダウンロードページには「updated:2018-01-03」と書いてありますが、リンク先のMEGA Cloud上にあるファイルが1/10にアップロードされたOrangePi_OnePlus_Android_EN_V1.2.tar.gzに置き換わっているという・・・
最初、気がつかず、置き換え前のbetaを使ったところ、MACアドレスが設定されていない状態(00:00:00:00:00:00:00)となっており、通信ができない状態になっていました。

また、PhoenixCardツールの書き込みは非常に失敗しやすいです。
何度も書き込みをトライしてみてください。
遅いmicroSDだと失敗する確率が高いような気がします。

書き込みが終わったら結線して電源を入れます。

正常に起動が始まると緑のLEDがつきます

Orange Pi One Plusは、電源消費量が大きいようで
5V2.3AのACアダプタを使用したところ「H6」ロゴを大きく表示しているところで停止した状態になりました。
5V3AのACアダプタに変更したところ、「H6」ロゴ、サウンドとアニメーション付きの「Allwinner」ロゴを表示したあと、2分弱置いて、ホーム画面を表示しました。

初回起動時は処理が特に重く、電源も消費しているようで、LANポート付きのUSBハブを使ってキーボードとマウスを繋いでいると、Allwinnerロゴのサウンドとアニメーションが飛び飛びになる、なんてことも発生していました。

Androidは、ほんとに何も入っていない状態です。
Google Playストアなし、メディア再生系ソフトウェア(Kodiなど)なし、ブラウザすら無しでWebView testerが使えるだけなのでapkファイルのダウンロードもできない、という状態です。
CIFS,NFS経由の外部アクセスにも対応したファイラーがインストールされているので、それをつかって他のマシンからapkファイルをインストールする必要があります。

これでAmazonアプリストアのapkをインストールして、そこからAmazon Videoをインストールすることでビデオ再生できることは確認できたのですが、
Amazonアプリストアからブラウザ系をいくつかインストールしてみてもちゃんと起動しないものがあるという現象が・・・
どうやらWebViewを使う系のソフトウェアでうまく動かない、ということが発生しているようでした。
Google Playストアをなんとかしてインストールしないと駄目ですかねぇ・・・

中華SoCメーカ Leadcore techは死亡?

2017年2月「Xiaomiの自社SoC Surge S1登場。スナドラ625/MediaTek P20対抗」という発表があった。
ここでXiaomiのSoC Surge S1を設計するにあたり、中華SoCメーカ Leadcoretechの技術を使っている、という話があった。

そして、10月。
国慶節の後に確認してみると、 leadcoretech.com へのアクセスが出来ないようになった。
そして、2ヶ月以上が経過するも、現在もアクセスできない状態のままです。

どうやら、leadcoretechは死んでしまった可能性が高そうです。

そして、XiaomiのSoCを積んだ端末Xiaomi Mi 5cは、中国国内向けのLTEしか対応していない上に、値段が下がらないので、中国以外向けにはあまり出てこないまま。

Surge S1はCortex-A53コアで、2.2GHzコア*4個+1.4GHzコア*4個の計8コアでしたが、
Surge S2というCortex-A73 2.2GHzコア*4個+Cortex-A53 1.8GHzコア*4個の計8コアになり
Xiaomi Mi6cに搭載される、という噂がありました。

しかし、現状は何もないまま・・・

果たして、Xiaomiの自社SoC計画はどうなっているんでしょうか?
死んだのか?それとも、まだやってるのか??

MIPS64のloongson(龍芯)のOS入手先

2017年3月8日に「中国製CPU「龍芯3号 3A3000」を搭載したノートPC、間もなく登場か」という記事が出たときに調べたところ、いくつか面白い話を発見したので、メモして置いた

例えば、Oracle OpenJDKにいろいろコードを突っ込んだ話(「龙芯中科与Oracle正式签署OpenJDK Contributor协议」)とか
QEMU、nodejs,Fedoraへの貢献とか(「龙芯向QEMU、nodejs、Fedora等一批开源软件社区提交贡献」)

Linux OSもDebian,Fedora,Ubuntuがあるようで、当時はMIPSコアに関する権利を持っているImagination technologyにあった
https://mipsdistros.imgtec.com/ にて配布していた。
しかし、2017年11月頃に確認してみると、mipsdistrosが消滅・・・

Debianについては「https://wiki.debian.org/MIPSPort」の「Build daemons & porter boxes」に「Loongson 3A」のマシンが何台かいるのでバイナリの入手には問題なさそう
また、「DebianYeeloong」にてLoongson-2Fベースのノートパソコン向けの情報もある。
このノートパソコン、「江苏航天龙梦信息技术有限公司」というメーカが出しておりATXマザーボードとかいろんなLoongson(龙芯)採用製品を販売中。

Fedoraについては「https://fedoraproject.org/wiki/Architectures/MIPS/2015Bootstrap/mips64el」に資料が一部あるが、Fedora24までで、また、ダウンロード先が 消えた https://mipsdistros.imgtec.com/ となっているため役に立たず

じゃぁ、いまはどこに見に行けばいいのかを確認してみると
龙芯3A3000/3B3000」の製品ページに掲載されているPDFにバグ報告先としてhttp://bugs.loongnix.org/とあるところから「Loongnix 系统」を発見。
また、Loongson関連製品を販売している航天龙梦にも「航天龙梦wiki」があった。
また「OPENLOONGSON.ORG」というニュースサイトもあった。

さて・・・2018年1月15日の段階でのOSについてまとめる

・Fedora 21
CPU開発元の推奨はFedora21をベースに開発された「Loongnix」である模様。
搭載製品をリリースしている航天龙梦も「Fedora for Loongson」を見る限り、LoongnixをベースにMETEデスクトップ向けのカスタマイズしたものを使用しているようだ。

・Debian 9
Debian GNU/Linux インストールガイド for MIPS64el
「2.1.1. サポートするアーキテクチャ」に「Loongson 3」がサポート対象として明記されている。
mipselとmips64elの2つでサポートとのこと。

・Ubuntu 16.04
Loongnixのyumレポジトリは「http://ftp.loongnix.org/os/loongnix/1.0/os/」ということなので、試しにツリーをのぼってみるとhttp://ftp.loongnix.org/os/ubuntu/なんてディレクトリが・・・
2017/12/20生成のUbuntu 16.04のISOイメージなんてのを発見(http://ftp.loongnix.org/os/ubuntu/iso/)

・Ubuntuベース?
中标软件有限公司が開発している中标麒麟OSというのもある模様。「中标麒麟桌面操作系统V7.0(龙芯个人版)
アルファベット表記だと「Ubuntu Kylin」になるようだが、Ubuntuのどれベースになるのかが不明。
たぶん、16.04なんだと思いますが、下記の記事のようにWindows XPのような見た目にしているようです

関連記事:PC Watch「龍芯3号で動作するWindowsそっくりなLinux OS「中標麒麟V7.0」

Intel Airmont採用の中華SoC Spreadtrum SC9853i採用のLeagoo T5cを使ってみた

Intel Airmontコア採用の中華SoC Spreadtrum SC9853i採用のLeagoo T5cをしばらく使ってみました。

メーカ: Leagoo T5c製品ページ

私はGearbestで買いました

梱包状況は、まぁ、最近よくある標準的な感じです。

本体どけると箱があって、そこに小物が詰まっていました。
箱の裏側にはSIMピンあり

SO-04E(Xpeari ZR)と比較

SIM入れて起動

残念ながら日本語がありませんでした。

Androidのセキュリティパッチレベルは2017/11/05で、Leagoo OS2.1の20171217版であるようです。

Wi-Fi Callingという機能があるようです。


以下、簡単に所感を書きます

・価格なりの値段
 スナドラ650のMi MAXより体感速度が良くない

・Google CTS認証は通ってない

・日本語ロケールが搭載されていない上に、More Locale2で日本語に設定しても再起動するとEnglishに戻る
 (標準で存在しないロケール設定は認められない感じ)

・2回線LTEは注意点あり
 ・標準設定ではLTEは1回線のみとしているので設定変更する必要がある
  「Wireless & networks」→「Cellular network setting」の中に「Dual VoLTE Active」という設定がある
 ・2回線とも同じオペレータである必要がある。
  (どちらもドコモ系SIM、どちらもau系SIM、という縛りがある)

ドコモとauの組み合わせだと、こんな感じになりました。

・データのみSIMではアンテナピクトが表示されない

LTE Discoveryでバンド名が表示されない
 バンド名以外のデータはだいたい取れてるように見えるんですがね・・・

・Dualカメラはまあまあ面白い
 depth撮影とか少しは楽しめるが、depth撮影時、シャッターおりた後に処理が走るので
 連続撮影ができない。

・デレステの3D標準でも処理落ちが発生
 重くなると処理落ち発生

・音が変に再生されることがある
 高音ノイズっぽいものが時々混じる

・正面の指紋センサーの認識度があまり良くない
 Mi MAXの背面指紋センサーに比べて認識してくれない率が高い・・・

・LEAGOO OSもMIUI OS見たいな省電力のためにアプリを殺す傾向がある
 スクリーンオフにすると積極的に殺すようです・・・