ESXi上のNutanix CE AHVをアップデートした

ESXi上にNutanix CE AHVをインストールした」でインストールしたNutanix CE環境をアップデートしてみた。

2021/03/17追記: CE 5.11からCE 5.18へのアップデートを行い、その時のキャプチャも追加した

トラブルポイントのまとめ

なんとなく手順を進めていったらいくつかキツイ問題が発生してアップデートプロセスが止まったりした。今回発生した問題は下記3点

・AHVのrootパーテーション容量が足らない
・AHV内の標準仮想マシン設定にあるPC Typeが初期値に戻るので既存の仮想マシンが起動しない
・AHV内のCVM仮想マシン設定にあるPC Typeがpc-i440fx-rhel7.3.0になり起動しない
・CVM仮想マシンのメモリが12GBだとサービスが起動しない

なお、調査の際に参考になったページ「Nutanix CE: Cannot Start VM」「Guest VM Running in Nested Nutanix CE on VMware vSphere Won’t Boot

CVM仮想マシン上のサービスが起動しないあたりは「PRISM SERVICES HAVE NOT STARTED YET. PLEASE TRY AGAIN LATER

実際に実施した手順はもっといろいろあったが、完了後に、たぶんこの順序で実施すれば大丈夫だったんだろう、というものを下記に手順として残す。

手順1 アップデータ入手

Download Community Edition (CE-2020.09.16/CE 5.18)」もしくは「Download Nutanix CE, Docs, and Guides (CE-2019.11.22/CE 5.11.1.2)」から下記のファイルをダウンロード。

・「Metadata for AOS, AHV upgrades and PC deployment」のce-2020.09.16-metadata.zip か ce-2019.11.22-metadata.zipを展開してjsonファイルを取りだしておく
・「AOS Upgrade」(ce-pc-upgrade-2020.09.16.tar.gz か ce-2019.11.22-upgrade.tar.gzのままで使う)
・「AHV Upgrade」(CE 5.18ではLCMからの操作に変更。CE5.11.1.2は host-bundle-el7.nutanix.20191030.415.tar.gz のままで使う)

手順2 CVM仮想マシンの自動起動を止める

この後、何回かNutanix CE仮想マシンを再起動する。その際にCVM仮想マシンの起動が完了するのを待っていると時間がかかるので、自動起動を止める。

「virsh list –all」でCVM仮想マシンのIDを確認して、「virsh autostart <ID> –disable」と実行すると自動起動が止まる。

手順3 Nutanix CE仮想マシンのディスク拡大

AHVのrootパーテーションの空き容量が足らない為アップデートが失敗することがある。

その場合はvSphere側でNutanix CE仮想マシンのディスクサイズを拡大する。

たぶん、ハードディスク1は10GB未満だと失敗するので12GB程度にする。

標準の「ハードディスク1」が約7GBとなっている。

これを、12GBに増やす。

変更後、Nutanix CE仮想マシンを再起動する。

再起動後、vSphereのコンソールを開き「root」ユーザでログインする。デフォルトパスワードは「nutanix/4u」

ログイン後、現在のディスク使用状況と、システムディスクである/dev/sdaのパーテーション構成を確認する。

「df -h」と「fdisk -l /dev/sda」を実行する。

パーテーション変更は「fdisk /dev/sda」を実行して行う。

既存のパーテーションを「d」で消して、新しいパーテーションを作成しなおす、という形になる。

bootフラグのセットも忘れずに

最後は「w」で書き込みを実行する。

再起動しないと新しいパーテーションで認識してくれないので、再度Nutanix CE仮想マシンを再起動する。

再起動後、再度「fdisk -l /dev/sda」と「df -h」を実行してみると、fdiskの方は新しいディスクサイズで認識しているが、rootパーテーションはまだ古い容量のままとなっている。

「resize2fs /dev/sda1」を実行してファイルシステムの拡張を行い、新しいディスク容量が反映される。

手順4 CVM仮想マシンの自動起動を戻す

AHV内のCVM仮想マシンの自動起動設定を戻し、自動起動するようにする。

「virsh list –all」でCVM仮想マシンのNameを確認して、「virsh autostart <Name>」を実行する。(起動していない場合はIdが割り当てられていないので、Nameで指定する必要がある)

自動自動設定ができたかどうかは「/etc/libvirt/qemu/autostart/」にXMLファイルがあるかで確認する。

「virsh start <Name>」でCVM仮想マシンを起動するか、rebootでNutanix CE仮想マシンを再起動する。

手順5 AOSアップデート

Nutanixにログインして「設定」の「ソフトウェアアップグレード」にある「AOS」を開く。

「AOS base softwareバイナリをアップロード」のリンクをクリック

AOS BASE SOFTWAREメタデータファイルは「ce-aos-upgrade-2020.09.16-metadata.json」か「ce-2019.11.22-upgrade-metadata.json」
AOS BASE SOFTWAREバイナリファイルは「ce-aos-upgrade-2020.09.16.tar」か「ce-2019.11.22-upgrade.tar.gz」
を指定する。

「今すぐアップロード」をクリックする。

上記の様になったらアップロード成功。

「Upgrade Now」を選択してアップデートを開始する。

アップグレードが進んでいきます。

ちなみに「Nothing To Do?」は下記の2048ゲームが表示されます。

途中、CVM仮想マシンの再起動などがあり、完了します。

手順6 Hypervisorのアップデート(CE 5.18の場合)

CE5.18では「LCM」にHypervisorのアップデートが移動している。

「LCM」の「Inventory」タブを開く

「Perform Inventory」を選択し、実行

Inventory終了後、「Updates」の「Software」に移動すると、アップデート可能なソフトウェア一覧が表示されている。

チェックをいれて「Update」ボタンを押す

適用確認で「Apply ? Updates」をクリック

アップデートが適用されるのを待つ

途中でhypervisorの再起動が2回実行されるので「Unable to reach server. Please check your network connection」という表示がしばらく出続けるが無視しておく

…とはいえ、30分以上経過しても表示上は↑の38%から変化しないのは不安なので、念のためログインしなおしてみても表示は変わらずでした。

45分ぐらい経過したところで、ようやく64%に進みました。

約1時間で終了

手順6 Hypervisorのアップデート(CE 5.11の場合)

CE 5.11ではNutanixの「設定」の「ソフトウェアアップグレード」にある「Hypervisor」を選択。

「upload a Hypervisor Binary」をクリックし、下記の選択をして「今すぐアップロード」する。

HYPERVISOR メタデータファイル「host-bundle-el7.nutanix.20191030.415-metadata.json」
HYPERVISOR バイナリファイル「host-bundle-el7.nutanix.20191030.415.tar.gz」

続いて、「Upgrade Now」を実施する。

で、アップグレードが進んでいきます。

たぶん、下記の様な「71%」から30分以上待っても進まないと思います。

いまの状態はHypervisorはアップデートできたものの、その上のCVM仮想マシンが起動していない状態となります。

手順7 AHV上の仮想マシンの標準設定の修正

vSphere上でNutanix CE 5.11を稼働させた場合、標準設定の状態ではNutanix上で作成した仮想マシンが起動しませんでした。

CE5.11で起動させるためには、「/var/cache/libvirt/qemu/capabilities/3c76bc41d59c0c7314b1ae8e63f4f765d2cf16abaeea081b3ca1f5d8732f7bb1.xml」 のalias=’pc’をpc-i440fx-rhel7.2.0の行に付け直します操作が必要でした。

該当ファイルは下記の様な形になっていて、「alias=’pc’」がpc-i440fx-rhel7.3.0の行についています。

これを「pc-i440fx-rhel7.2.0」の行に「alias=’pc’」設定を移動させます。

手順としては、pc-i440fx-rhel7.3.0の行をpc-i440fx-rhel7.2.0書き換えて、既存のpc-i440fx-rhel7.2.0設定を削除するのが簡単でしょう。

画像

CE5.18の場合は、pc-i440fx-rhel7.6.0 にalias=’pc’ がありました。CE 5.11を稼働させた時のESXiサーバとハードウェアが異なっているせいかどうかわかりませんでしたが、pc-i440fx-rhel7.6.0設定のままで動いたので、そのままにしています。

もし、動かない場合は、pc-i440fx-rhel7.2.0 に移動挿せてみてください。

手順8 AHV上のCVM仮想マシン設定の修正

CE5.11へのアップデート時は、CVM仮想マシンの仮想マシンタイプ設定が「pc-i440fx-rhel7.3.0」に設定されていました。(CE5.18へのアップデート時は、pc-i440fx-rhel7.2.0設定のままでした)

設定の確認は「virsh dumpxml <name>|less」で行います。
設定変更は「virsh edit <Name>」となります。

viコマンドでxmlファイルが開かれますので、「pc-i440fx-rhel7.3.0」を「pc-i440fx-rhel7.2.0」に書き換えて保存します。

また、「<memory unit=’KiB’>~</memory>」のメモリ容量を増加させます。Nutanix CE標準だと最低28GBとなっているようです。

参考としてGUIから設定できるCVMに割り当てられる容量は下記の様になっています。

これ以外の値に変更したい場合は、直接xmlを書き換えます。今回は約26GBで設定しています。

この後、CVM仮想マシンを再起動します

面倒ならNutanix CE仮想マシンごとrebootします。

手順9 終了

ドンキから7インチミニノートNANOTE登場

ドン・キホーテから7インチサイズのミニノートNANOTEが19800円で登場とのこと

情熱価格PCシリーズに7インチUMPCが初登場 360°開くコンパクトサイズ『NANOTE(ナノート)』誕生!

CPUはIntel Z8350で、このGPD Pocket初代みたいなキー配列・・・見たことあるな・・・

2019年11月にIndiegogoでクラファンやってた「Peakago 7 inch laptop – Work & Fun on the Go」みたい・・・

で、このPeakagoは1月ぐらいからもう荒れててコメント欄に、Chitech Shenzhen Technology Co. Ltdの「7″ windows pocket PC Yoga like 360 Flip Full metal full lamination」そのまんまじゃねーか、という突込みが入ったりしていました。

まぁ、みてわかるようにほぼ同じなわけですね

China 7" windows pocket PC Yoga like 360 Flip Full metal full lamination
China 7" windows pocket PC Yoga like 360 Flip Full metal full lamination
China 7" windows pocket PC Yoga like 360 Flip Full metal full lamination
China 7" windows pocket PC Yoga like 360 Flip Full metal full lamination

で、このChitech Shenzhen Technology Co. Ltdのページいていると、1000台発注で$118からつくれるよー、とうたってるわけです。

今回のNANOTEは19800円(税抜)なわけで、日本語キーボードへのカスタムと技適、日本語マニュアル作成などを考えると、そんな値段になるかな?という感じです。

で、気になるのは、NANOTEが想像通りだとすると、中に4G LTEのボードを増設できる余地があるのか?ということ。

OEM元のページだとスロット状況がよくわからないのでPeakagoのページから拾ってくると、こんな感じ

で、NANOTEを見てみると・・・

SIMスロットは実装されてない雰囲気ですね…残念

mouseのLUV MACHINES mini LM-mini74B-W8を手に入れた

秋葉原のコンフルに行ったら、こんな感じで仕分け中のPCがあった。

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聞いて見ると、HDD500GBモデルは1700円、SSD32GBはもうちょっと高い値段(忘れた)というではないですか。

2.5インチHDD500GBってジャンク1000円以上なのに、そこにDDR3 SO-DIMM4GBにパソコン本体がついて1700円とはお買い得すぎじゃね?ということで1台購入。

買ったのはLUV MACHINES mini LM-mini74B-W8というモデル。

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電源はなかったが、東芝/富士通のノートパソコンでよく使われる19Vのものが使えた。うちではType-Cから20Vを取り出す変換アダプタで代用している。

何かの裏側に貼り付けて使っていたようで、マジックテープが貼られていた。(全部はられていたけど、貼り方に差異があった)

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ちなみに、このマジックテープがあるせいで、絨毯の上に置くと面倒なことになるので注意が必要です。

シールが貼ってありますし、Windows8がプレインストールだったんだろう、ということで、Windows10のインストールを実施してみたところ、Windows10 Homeエディションが自動的に選択されてインストールされました。

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使用したWindows10インストールディスクのベースが1803だったせいか、いくつかのデバイスが△マークつきでした。

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まぁ、△マークのデバイスについて手動でドライバの更新かけるとちゃんと認識されましたけどね。

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BluetoothとWiFi(RTL8723BE)もちゃんと動作しました。

試しにドラクエXベンチマークを動かしてみたところ、スコアはやや重いの2876でした。

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WiFiは2.4GHzまでしか対応していないようなので交換できるのか中を開けてみます。

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シリアルシールが貼られている4箇所のネジをはずして

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VGAコネクタの両脇のネジと、LANコネクタの横のネジをはずし

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徐々に上に押し上げていくと

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蓋が外れます。

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メモリとディスクは取り外ししやすい場所にありますが、WiFi/Bluetoothについては裏面にあるようで見えません。

マザーボード上に「BDW-P1」という文字が見えるので検索してみるとGeekbenchのサイトに「MouseComputer/81Pro BDW-P1」というCore i3-5010U(2.10GHz)モデルのベンチマーク結果が出てきます。

今回手に入れたLM-mini74B-W8のCPUは「インテル® Celeron® プロセッサー 3205U 2M キャッシュ、1.50 GHz」、Geekbench上のモデルのCPUは「インテル® Core™ i3-5010U プロセッサー 3M キャッシュ、2.10 GHz」で、どちらもBroadwell世代なので、CPU以外は同じということでしょうね。(Intel公式のCPU機能比較表)

クロック1.5GHz→2.4GHz、CPUキャッシュ2MB→3MB、ハイパースレッドなし→あり、GPU機能のクロック100~800MHz→300~900MHz、拡張命令セットSSE4.1/4.2→SSE4.1/4.2,AVX2、AESなし→あり、VTx/VTdはどちらもあり

まぁ、速度を追わなければ問題なさそうですね

楽天モバイルの無料サポータープログラムをWindowsタブレットDELL Venue 10 Pro 5055で使って見た

楽天モバイルの無料サポータープログラムのSIMをmicroSIMスロットがついているDELL Venue 10 Pro 5055にさしてみた。

SIMをさしてみると「Rakuten」と認識はしているものの通信が出来る状態にならない。

自宅だとバンド3の入りが悪いので安定してバンド3で受信できる環境で試してみると、アンテナピクトが増減しているので受信できているものの通信はできない。

DELL Venue 10 Proで使用されている通信カードは Dell wireless 5810e で、現状のfirmwareは FIH7160_V1.2_WW_01.1528.31 だった。

新しいバージョンってあるのか?と探してみたところ「Dell Wireless 5810e LTE Mobile Broadband Driver」に「汎用ファームウェアv1616.01」という記載が・・・

そういえば、Windows10をインストールした際にWindows標準ドライバで認識したのでこれをインストールしてなかったな、ということでインストール。

インストール後に再起動し、初回ログインをすると、firmwareアップデートが実行されました。

その結果、firmwareは「FIH7160_V1.2_WW_01.1616.01」になり、アンテナ認識は「Rakuten(LTE)」表記に変化。

APN設定は、以下でOKでした。

APN名:rakuten.jp
ユーザ名/パスワード:空欄
サインイン情報:なし
IPの種類:既定

なお、動作状況からみると Dell wireless 5810e はバンド18には非対応である模様

FIH7160で検索すると「インテル® XMM™ 7160 スリムモデム」が出てくる。どうやらこれを利用しているようだが、対応バンドとしては「15-band LTE, 8-band HSPA, 4-band EDGE, MSC33」としか記載されていないので実際にどこで使えるのかが分からない。

DELL PowerEdgeサーバにLinuxを入れる際の追加ソフト

2024/09/24 全面改定
2021/12/20 修正
2021/01/09 修正
2019/01/09 初版

DELL PowerEdgeサーバにLinuxをインストールする際に、DELLが配布しているソフトウェアレポジトリ Dell Linux repository がある。

以前は、Dell System Update (DSU)OpenManage Server Administrator (OMSA) をインストールする、ということになっていたが、2024年になりOMSAは終了(2027年までサポートは続くけど)し、iDRACとOS側にインストールするiDRAC Service Module(iSM)で代替されることとなった。

上記ドキュメント群から触れられていないがLinux OS側からiDRACの操作を行うための「Linux向けDell iDRACツール」というのもリリースされている。(racadmとIPMItools)

このため、手順としては下記となるようだ。

1) レポジトリ登録

2) DSUインストール

3) 各PowerEdgeのサポートページのダウンロードから「Linux用Dell iDRAC Service Module」を入手しインストール

    Linux用Dell iDRAC Service Module は、例えば2024/09/24時点では「Linux用Dell iDRAC Service Module、v5.3.1.0」(OM-iSM-Dell-Web-LX-5310-3503_A00.tar.gz)もしくは「OS DUP用Dell iDRAC Service Moduleインストーラー、v5.3.1.0」(Systems-Management_Application_7152M_LN64_5.3.1.0_A00.BIN)をインストールした後に、「Linux用Dell iDRAC Service Module (iSM)ホットフィックス306929」(SysMgmt_iSM-Hotfix306929_A00.tar.gz)を適用することが最新であるようだ。

    4) 各PowerEdgeのサポートページのダウンロードから「Linux向けDell iDRACツール」を入手しインストール

    例えば2024/09/24時点では「Linux向けDell iDRACツール、v11.2.0.0」(Dell-iDRACTools-Web-LX-11.2.0.0-213_A00.tar.gz) から racadmコマンドと、IPMItoolsをインストールできる。

    5) DELL系RAIDの管理コマンド perccli

    すべてのDell HBA/PERCコントローラー用PERCCLIユーティリティー(Linux向け)」(PERCCLI_7.211.0_Linux.tar.gz) により、PERC RAIDを管理するperccliコマンドをインストールできる。


    以下は2019年/2021年記載のものをアーカイブのために残している


    DELL PowerEdgeサーバにRedHat Enterprise Linux (RHEL)やCentOSをインストールする場合、OSインストール後に、DELL用の管理ソフトウェア OMSAとシステムアップデートツール DSUをインストールする。

    RHEL/CentOS系の手順

    Dell EMC System Update (DSU)」用のYUMレポジトリを登録し、その後、「OpenManage Server Administrator」をインストールする形となるので、以下の様な流れとなる。

    1. レポジトリ登録
    2. DSUインストール
    3. OSMAインストール
    4. DTKをインストール DTKは現状必須ではない模様
    5. dsuを使ってfirmware類をアップデート

    上記を実施するためのコマンド群は以下の様な形となる。

    2021年1月時点での手順 ( 2021/12/20修正 )

    # curl -O https://linux.dell.com/repo/hardware/dsu/bootstrap.cgi
    # bash bootstrap.cgi
    # yum install dell-system-update
    # yum install srvadmin-all
    # dsu --apply-upgrades --non-interactive
    

    syscfgとraidcfgはracadmコマンドに統合された。

    RAIDのvdisk構成を見るのであれば「racadm storage get vdisks -o」などとなる。

    2019年1月時点での旧手順

    # curl -s http://linux.dell.com/repo/hardware/dsu/bootstrap.cgi | bash
    # yum install dell-system-update
    # yum install srvadmin-all
    # yum install syscfg raidcfg
    # dsu --apply-upgrades --non-interactive
    

    上記手順はインターネット接続環境にある場合のもので、接続出来ない環境で行う場合は手順が変わる

    オフラインで行いたい場合は「tarballをダウンロードしてインストール」「rsyncでミラーレポジトリを作る」と「ISOを作る」から選択する。

    tarballは「Dell EMC OpenManage Server Administrator 9.1.0」から入手することができる・・・ただ、2019/01/09時点ではDSUレポジトリからインストールすると9.2.0になるので若干遅れている。

    rsyncの場合は「rsync -avHz linux.dell.com::repo/hardware .」でコピーしてくる。

    ISOをつくる場合は「dsucreateiso」をダウンロードして実行する。事前に「yum install mkisofs」でmkisofsをインストールしておく必要はある。

    また、標準状態だと/tmpにダウンロードしてきたファイル群を置いた上で、そこで展開も行うので十分な容量を確保しておく必要がある。もしくは「–workspace=/ディレクトリ」で作業領域を指定する

    [root@rhelserver7 dsu]# mkdir tmp
    [root@rhelserver7 dsu]# ./dsucreateiso  --workspace=`pwd`/tmp
    Log file:/var/log/dsucreateiso.log
    Downloading: ftp://ftp.dell.com/sysman/DSUPlugins.tar
    Invalid dellbootplugin location: ftp://downloads.dell.com/FOLDER05328537M/1/dellbootplugin.tar.gz
    Downloading: https://downloads.dell.com/FOLDER05328537M/1/dellbootplugin.tar.gz
    Extracting dellbootplugin: dellbootplugin.tar.gz
    Downloading: https://downloads.dell.com/catalog/Catalog.gz
    Extracting catalog: Catalog.gz
    Parsing Catalog File...
    

    Ubuntuの手順

    Ubuntu 20.04の場合もほぼ手順で設定するが、若干の細工が必要となる

    2021/12/20にPower Edge R650にインストールした際のメモつきで記載する。

    1. DELL System Update (DSU)のインストール

    DELL PowerEdgeのfirmware周りをアップデートできるDELL System Update(dsu)はlibssl1.0.0を必要とするのだが、Ubuntu 20.04の標準レポジトリには含まれていない。このため、実行すると下記のエラーが表示される。

    root@ubuntu:~# dsu
    dsu: error while loading shared libraries: libssl.so.1.0.0: cannot open shared object file: No such file or directory
    root@ubuntu:~#
    

    対処方法は「DELL EMC System Update Version 1.9.1.0 User’s Guide」掲載のUbuntu 16.04(xenial)レポジトリから持ってこれるようにする、というもの

    1.1. libssl1.0.0インストール

    /etc/apt/sources.list.d/for-dsu.list というファイルを作成し、下記の内容で記述する。

    deb http://security.ubuntu.com/ubuntu xenial-security main
    

    上記実施後「apt update」でレポジトリ情報を更新したあと、「apt install libssl1.0.0」でインストールする。

    1.2. dsuを入手

    2021/12/20時点では文書000130590「Dell EMC System Update(DSU)」からリンクされている「Dell EMC System Update、v.1.9.2.0」が最新。

    ダウンロードするものは「Red Hat Linux用更新パッケージ」の Systems-Management_Application_5C2CW_LN64_1.9.2.0_A00.BIN

    個別ダウンロードの説明には Ubuntu 20.04 LTSといった記載はないが、下部にある「サポート対象のオペレーションシステム」には含まれている。

    1.3. DSUのインストール

    ダウンロードしたファイルに実行権限を与えてインストールする。

    root@ubuntu:~# chmod a+x /usr/local/src/Systems-Management_Application_5C2CW_LN64_1.9.2.0_A00.BIN
    root@ubuntu:~# /usr/local/src/Systems-Management_Application_5C2CW_LN64_1.9.2.0_A00.BIN
    Collecting inventory...
    .
    Running validation...
    
    DELL System Update
    
    No version of this Update Package is currently installed.
    Software application name: DSU
    Package version: 1.9.2.0
    
    
    Continue? Y/N:y
    Executing update...
    WARNING: DO NOT STOP THIS PROCESS OR INSTALL OTHER PRODUCTS WHILE UPDATE IS IN PROGRESS.
    THESE ACTIONS MAY CAUSE YOUR SYSTEM TO BECOME UNSTABLE!
    .
    DELL EMC System Update installed successfully.
    The update completed successfully.
    root@ubuntu:~#
    

    1.4. DSUによるアップデート

    dsuコマンドはインターネット接続して最新のfirmwareカタログおよびfirmware実体をダウンロードします。

    アップデートは「dsu」で行います。

    「dsu –apply-upgrades –non-interactive」で実行すると対象となるものをすべて適用する形となります。

    今回は確認しながら進めるため「dsu」をオプションなしで実行しました。

    root@ubuntu:~# dsu
    DELL EMC System Update 1.9.2.0
    Copyright (C) 2014 -- 2021 DELL EMC Proprietary.
    Do you want to import public key(s) on the system (Y/N)? : y
    Import Public Key(s)
    Importing key 1019CED6 is successful
    Importing key 23B66A9D is successful
    Importing key 34D8786F is successful
    Importing key 46770C59 is successful
    Downloading the Index catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/CatalogIndex.gz
    Reading the Index catalog
    Downloading the catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/Catalog.gz
    Reading the catalog ...
    Fetching invcol_8YPK7_LN64_21_12_200_1196_A00 ...
    Verifying inventory collector installation
    Trying to connect using https
    Fetching invcol_8YPK7_LN64_21_12_200_1196_A00.BIN ...
    Getting System Inventory ...
    Determining Applicable Updates ...
    
    |--------DELL EMC System Update-----------|
    [ ] represents 'not selected'
    [*] represents 'selected'
    [-] represents 'Component already at repository version (can be selected only if -e option is used)'
    Choose:  q - Quit without update, c to Commit, &lt;number> - To Select/Deselect, a - Select All, n - Select None
    [-]1 BIOS
    Current Version : 1.3.8 Same as : 1.3.8, Criticality : Recommended, Type : BIOS
    
    [ ]2 SEP Firmware, BayID: 1
    Current Version : 3.56 Upgrade to : 3.57, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]3 Firmware for  - Disk 0 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]4 Firmware for  - Disk 1 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]5 Firmware for  - Disk 2 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]6 Firmware for  - Disk 3 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [ ]7 PERC H755 Front Controller 0 Firmware
    Current Version : 52.16.1-4074 Upgrade to : 52.16.1-4158, Criticality : Urgent, Type : Firmware
    
    [-]8 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8403)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]9 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8303)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]10 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t OCP
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]11 Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]12 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t Adapter
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [ ]13  iDRAC
    Current Version : 5.00.10.10 Upgrade to : 5.00.20.00, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [ ]14 NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB
    Current Version : 2.0.0 Upgrade to : 2.2.0, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]15 Dell 64 Bit uEFI Diagnostics, version 4301, 4301A61, 4301.62
    Current Version : 4301A61 Same as : 4301A61, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]16 Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    Current Version : 21.07.07 Same as : 21.07.07, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]17 Dell EMC iDRAC Service Module Embedded Package v4.1.0.0, A00
    Current Version : 4.1.0.0 Same as : 4.1.0.0, Criticality : Recommended, Type : Application
    
    Enter your choice : 
    

    firmwareの現状が表示されて、選択肢入力となります。

    基本的には必要なもの全てに適用するため「a」を入力します。

    Enter your choice : a
    
    |--------DELL EMC System Update-----------|
    [ ] represents 'not selected'
    [*] represents 'selected'
    [-] represents 'Component already at repository version (can be selected only if -e option is used)'
    Choose:  q - Quit without update, c to Commit, &lt;number> - To Select/Deselect, a - Select All, n - Select None
    [-]1 BIOS
    Current Version : 1.3.8 Same as : 1.3.8, Criticality : Recommended, Type : BIOS
    
    [*]2 SEP Firmware, BayID: 1
    Current Version : 3.56 Upgrade to : 3.57, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]3 Firmware for  - Disk 0 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]4 Firmware for  - Disk 1 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]5 Firmware for  - Disk 2 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]6 Firmware for  - Disk 3 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [*]7 PERC H755 Front Controller 0 Firmware
    Current Version : 52.16.1-4074 Upgrade to : 52.16.1-4158, Criticality : Urgent, Type : Firmware
    
    [-]8 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8403)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]9 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8303)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]10 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t OCP
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]11 Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]12 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t Adapter
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [*]13  iDRAC
    Current Version : 5.00.10.10 Upgrade to : 5.00.20.00, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [*]14 NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB
    Current Version : 2.0.0 Upgrade to : 2.2.0, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]15 Dell 64 Bit uEFI Diagnostics, version 4301, 4301A61, 4301.62
    Current Version : 4301A61 Same as : 4301A61, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]16 Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    Current Version : 21.07.07 Same as : 21.07.07, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]17 Dell EMC iDRAC Service Module Embedded Package v4.1.0.0, A00
    Current Version : 4.1.0.0 Same as : 4.1.0.0, Criticality : Recommended, Type : Application
    
    Enter your choice : 
    

    そうするとインストールが必要なものについては「[*]」という表示に変わります。

    インストールするものを選択したら「c」と入力し、ダウンロードと適用を開始します。

    Enter your choice : c
    Trying to connect using https
    Fetching iDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_19C2M_LN64_5.00.20.00_A00 ...
    Trying to connect using https
    Fetching iDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_19C2M_LN64_5.00.20.00_A00.BIN ...
    Trying to connect using https
    Fetching SAS-RAID_Firmware_6MTTK_LN64_52.16.1-4158_A05_01 ...
    Trying to connect using https
    Fetching SAS-RAID_Firmware_6MTTK_LN64_52.16.1-4158_A05_01.BIN ...
    Trying to connect using https
    Fetching Express-Flash-PCIe-SSD_Firmware_FJK0C_LN64_2.2.0_A01 ...
    Trying to connect using https
    Fetching Express-Flash-PCIe-SSD_Firmware_FJK0C_LN64_2.2.0_A01.BIN ...
    Trying to connect using https
    Fetching Firmware_TKKM5_LN64_3.57_A00 ...
    Trying to connect using https
    Fetching Firmware_TKKM5_LN64_3.57_A00.BIN ...
    Installing iDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_19C2M_LN64_5.00.20.00_A00
    Installed successfully
    Installing SAS-RAID_Firmware_6MTTK_LN64_52.16.1-4158_A05_01
    Installed successfully
    Installing Express-Flash-PCIe-SSD_Firmware_FJK0C_LN64_2.2.0_A01
    Installed successfully
    Installing Firmware_TKKM5_LN64_3.57_A00
    Installed successfully
    Please restart the system for successful update(s) to take effect
    Done! Please run 'dsu --inventory' to check the inventory
    Exiting DSU!
    root@ubuntu:~#
    

    1.5. 再起動

    firmwareは再起動時に適用されるため、再起動します。

    1.6. 確認

    root@ubuntu:~# dsu --inventory
    DELL EMC System Update 1.9.2.0
    Copyright (C) 2014 -- 2021 DELL EMC Proprietary.
    Downloading the Index catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/CatalogIndex.gz
    Reading the Index catalog
    Downloading the catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/Catalog.gz
    Reading the catalog ...
    Verifying inventory collector installation
    Trying to connect using https
    Fetching invcol_8YPK7_LN64_21_12_200_1196_A00.BIN ...
    Getting System Inventory ...
    
    1. BIOS, BIOS  ( Version : 1.3.8 )
    
    2. FRMW, Power Supply  ( Version : 00.2A.2A )
    
    3. FRMW, Power Supply  ( Version : 00.2A.2A )
    
    4. FRMW, SEP Firmware, BayID: 1  ( Version : 3.57 )
    
    5. FRMW, Firmware for  - Disk 0 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    6. FRMW, Firmware for  - Disk 1 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    7. FRMW, Firmware for  - Disk 2 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    8. FRMW, Firmware for  - Disk 3 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    9. FRMW, PERC H755 Front Controller 0 Firmware  ( Version : 52.16.1-4074 )
    
    10. FRMW, NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8403)  ( Version : 21.81.3 )
    
    11. FRMW, NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8303)  ( Version : 21.81.3 )
    
    12. FRMW, Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t OCP  ( Version : 20.5.13 )
    
    13. FRMW, Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL  ( Version : 20.5.13 )
    
    14. FRMW, Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t Adapter  ( Version : 20.5.13 )
    
    15. FRMW, Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL  ( Version : 20.5.13 )
    
    16. FRMW,  iDRAC  ( Version : 5.00.20.00 )
    
    17. FRMW, NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB  ( Version : 2.2.0 )
    
    18. FRMW, NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB  ( Version : 2.2.0 )
    
    19. APAC, Lifecycle Controller  ( Version : 5.00.20.00 )
    
    20. APAC, Dell 64 Bit uEFI Diagnostics, version 4301, 4301A61, 4301.62  ( Version : 4301A61 )
    
    21. APAC, Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00  ( Version : 21.07.07 )
    
    22. APAC, Dell EMC iDRAC Service Module Embedded Package v4.1.0.0, A00  ( Version : 4.1.0.0 )
    
    23. FRMW, System CPLD  ( Version : 1.0.5 )
    
    
    Progress report is available at:/usr/libexec/dell_dup/DSU_STATUS.json
    Exiting DSU!
    root@ubuntu:~#
    

    2. ドライバインストール

    上記のDSUで「Dell OS Driver Pack」が導入されているのだが、バージョンが最新ではないことの方が多いようだ。

    このため、別途手動でドライバをダウンロードしてきてインストールする必要がある。

    2.1. ドライバ入手

    入手方法は若干面倒で各機種のドライバダウンロードページ、たとえばPowerEdge R650ならここにアクセス。

    オペレーションシステムを「Ubuntu 20.04 LTS」と限定し、ソート基準を「リリース日: 最も新しい」に変更します。

    表示されるなかから「カテゴリ: OS導入用のドライバ」の「Dell OS Driver Pack」の最新版をダウンロードします。

    2021/12/20時点では Drivers-for-OS-Deployment_Application_CF52W_LN_21.10.02_A00.BIN でした。

    こちらもDSUと同様に「サポートされているOSのリスト」にUbuntu 20.04 LTSが含まれていませんが、問題ありません。

    2.2. ドライバ適用

    ダウンロードしたファイルに実行権限を与えてインストールします。

    root@ubuntu:~# chmod a+x /usr/local/src/Drivers-for-OS-Deployment_Application_CF52W_LN_21.10.02_A00.BIN
    root@ubuntu:~# /usr/local/src/Drivers-for-OS-Deployment_Application_CF52W_LN_21.10.02_A00.BIN
    Collecting inventory...
    ....................................................
    Running validation...
    
    Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    
    The version of this Update Package is newer than the currently installed version.
    Software application name: Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    Package version: 21.10.02
    Installed version: 21.07.07
    
    
    
    Continue? Y/N:y
    Executing update...
    WARNING: DO NOT STOP THIS PROCESS OR INSTALL OTHER PRODUCTS WHILE UPDATE IS IN PROGRESS.
    THESE ACTIONS MAY CAUSE YOUR SYSTEM TO BECOME UNSTABLE!
    ..............................................................................................................................................................................
     Update Success
    The update completed successfully.
    root@ubuntu:~#
    

    DSUにより「21.07.07」がインストールされていたものが「21.10.02」にアップデートされました。

    3. OSMAインストール

    3.1. OSMAのレポジトリ確認

    Ubuntu用 Dell OpenManage は Dell EMC OpenManage Ubuntu and Debian Repositories にて必要なレポジトリ情報を確認する。

    機種によって変わってくるので、Availability Matrixをよく見ること。

    例えばPowerEdge R640だと OMSA v10.1.0.1 だが、PowerEdge R650では OMSA v10.0.1 + iSM v4.0.1 違いがあることに注意。

    3.2. OMSAレポジトリファイル登録

    /etc/apt/sources.list.d/linux.dell.com.sources.list にレポジトリ記述を書く。

    PowerEdge R640だったら下記

    deb http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/10101/focal focal main
    

    PowerEdhe R650なら下記

    deb http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/1001/focal focal main
    deb http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/iSM/401/focal focal main
    

    3.3. レポジトリの公開鍵登録

    最近はレポジトリの公開鍵を登録しないといけないので、DELL OMSAレポジトリで使用される公開鍵をダウンロードして、aptに登録する。

    root@ubuntu:~# wget https://linux.dell.com/repo/pgp_pubkeys/0x1285491434D8786F.asc
    --2021-12-20 01:20:41--  https://linux.dell.com/repo/pgp_pubkeys/0x1285491434D8786F.asc
    Resolving linux.dell.com (linux.dell.com)... 143.166.156.113
    Connecting to linux.dell.com (linux.dell.com)|143.166.156.113|:443... connected.
    HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
    Length: 4250 (4.2K) [text/plain]
    Saving to: ‘0x1285491434D8786F.asc’
    
    0x1285491434D8786F. 100%[===================>]   4.15K  --.-KB/s    in 0s
    
    2021-12-20 01:20:41 (364 MB/s) - ‘0x1285491434D8786F.asc’ saved [4250/4250]
    
    root@ubuntu:~# apt-key add 0x1285491434D8786F.asc
    OK
    root@ubuntu:~#
    

    3.4. レポジトリ更新

    「apt update」でレポジトリ情報を更新する

    3.5. OSMAインストール

    「apt install srvadmin-all」でOMSAをインストール

    3.6 iSMインストール(オプション)

    レポジトリ一覧に「iSM」がある場合、「apt install dcism」でインストールする。

    インストール後iSMを動作させるには再起動するか「systemctl start dcismeng.service」を実行する。

    iSMがインストールされていて、動作している場合、iDRACの[システム]-[ホストOS]で下記の様な表示がある。

    動作していない場合は「RAC0690」というエラーが表示される。なお、手動でdcismeng.serviceを起動した場合、iDRAC側に反映されるまで30秒程度かかる。