ZyXEL MAX-200M1というVoIPサポートのWiMAXルータ


aliexpressで「wimax」と検索してみたら、家庭向けWiMAXルーターっぽいのが出てきた。

ZyXEL MAX-200M1

aliexpressでの販売例:MAX-200M1 WiMAX IEEE 802.16e 2.5 GHz CPE w/ Built-in Router, Firewall, and VoIP
(本体$39.52、日本向け送料$24.51の計$64.03、約5千円)

メーカーページで製品情報を探したところ、グローバルサイトには製品ページが見付からず。
ロシア語ページに発見。「ZyXELロシア:MAX-200M1 series

ロシアのページにしか製品情報がないので、ロシアでWiMAXを展開していたYoTAが2010年夏以降はLTEに転換したので、それ向けの機材が処分されてるのかなぁ?と感じます。
(日本のUQが、2009年9月に「米国ならびにロシアのWiMAX事業者との国際ローミングに関する覚書締結について」というリリースを出しているが、アメリカについては国際ローミングが開始されたが、ロシアについては続報がない)

さて、このMAX-200M1、製品ページに「series」とあるとおり3モデルあり、対応周波数によってモデルが異なっている。
2.5GHz対応:MAX-200M1(UQと同じ周波数帯)
3.5GHz対応:MAX-210M1
2.3GHz対応:MAX-230M1
ロシアでは2.5GHzのものが主に使われていたようだ。

さて、この装置は、どういう機能を持っているか
・IEEE802.16e-2005(WiMAX) のうちTDD SOFDMA 2.5GHz(MAX-200M1)/3.5GHz(MAX-210M1)/2.3GHz(MAX-230M1)に対応
・チャネル帯域は5MHz/8.75MHz/10MHzの3種類
・802.16eによる認証をサポート
・有線LANを接続するルーター
・無線LAN機能は無い
・管理関連:Web GUI/telnet/SNMP
・TR-069によるプロバイダ側からのリモート設定

そして・・・アナログ電話を接続し、VoIPを可能にするSIPクライアント機能(FXS 1ポート)

WiMAX回線を使って、050のIP電話を家で利用したい、という用途には最適に見える感じですね。

VoIP/SIP関連の機能を見てみると以下の様なことが書かれています。
・SIP V2(RFC 3261)、SDP(RFC 2327)、RTP
・コーデック G.711(PCM A-Law,u-Law), G.729 A/B
・エコーキャンセル: G.168
・NAT関連対応:STUN, RFC3489、Outbound Proxy

ここらへんは、最低限はサポートしている、という感じです。

ちなみに、MAX-200M1の後継シリーズもあるようですよ。
・ZyXELグローバル:「WiMAX製品一覧
 MAX208M, MAX208M2W, MAX218M2W
・ZeXELロシア:「WiMAX製品一覧
 MAX-206M2, MAX208M, MAX208M2W

ロシアで取り扱っているMAX-206M2なんて外見がおもしろいです。

両側の取っ手のところにアンテナが隠されていそうなデザインです。

まぁ・・・日本のUQ回線で使えるのかどうかは非常に微妙なところですが、どなたかチャレンジしてませんか?
技適問題というか電波法的には、使うとアウトですけどね^^;;;;

ウィルコムPORTUSのキャンペーン


ウィルコムストアから「今なら!話せるWi-Fiルーター『PORTUS』が期間限定でおトク!【ウィルコムマガジン】」なんてメールが届いた。

音声通話はPHS、データ通信はソフトバンク3Gの1.5GHz帯を使うPORTUSが安いらしい。

曰く・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/10/19 ━━
ウィルコムマガジン Vol.193 https://store.willcom-inc.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★今なら!話せるWi-Fiルーター『PORTUS』が期間限定でおトク!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
下り最大42Mbpsの高速パケット通信とPHSが1台になった『PORTUS』が
期間限定でおトクにご利用いただけます!

【期間】:2012年10月19日(金)~10月31日(水)

【対象】:新規/機種変更でご契約のお客さま

【内容】:W-VALUE割引を月々920円増額!24ヵ月間で22,080円もおトク!

───────────────────────────────────
【月々のお支払い】
★PORTUS
3,460円(基本使用料3,880円 + 分割支払金1,480円 – W-VALUE割引1,900円)

<以下略>

ここでふと疑問に思う。

2012年3月19日に「W-VALUE割引対象の変更について」にて、W-VALUE割引の対象から基本使用料を除く、と言ってなかったっけ?と

なので、確認してみた。

すると、「「ウィルコムプランW」の月額基本使用料はW-VALUE割引の割引対象となります。」との回答が。

「ウィルコムプランW」お申込みにあたってのご注意」にて、確かに確認。

「ウィルコムプランW」だけは別扱いなんですね。

そんなわけで・・・

PORTUS単独

とか、ICONIAタブレットセット

とかが気になってきましたw

最近のNFC関連のニュース


今月に入ってから聞いたNFC関連のニュースをいくつかピックアップ

2012/10/08: 台湾ePriceより「手機購物不是夢! 中華 NFC 智慧錢包計畫啟動
 関連会社:
2012/10/09: ドコモより「NFCを活用した電子マネーの国際相互利用への検討で合意
2012/10/11: ドコモより「おサイフケータイがNFC(FeliCa+TypeA/B)の決済サービスに対応

まず、2012/10/08に発表になった台湾でのセキュアエレメント入りSIMを利用したNFCサービスの話。

関係しているベンダは以下の通り。
 電話会社系: 中華電信
 端末提供者: HTC, Sony, Samsung
 決済提供系: MasterCard/paypass, 國泰世華銀行
 店舗側: セブンイレブン, 丹堤咖啡、福容大飯店
 開始時期: 2012年4Q~2013年1Qに試験サービス実施。2013年内に本サービス。

ちなみに、台湾では、これまでも、2012/06/19発表のMasterCard, 國泰世華銀行, HTCによるmicroSD利用タイプのNFCの試験サービス(参考記事:「NFC + 悠遊信用卡 HTC Incredible E 一拍即購」)と、2012/07/18発表の台湾 開南大學が中心となって進めているセキュアエレメント入りSIMを使った試験サービス(参考記事:「Kfone 手機 NFC 感應付款 年底推出」とそれを元にした「当ブログの記事」)の2種類が出ている。
関係しているところが、3つとも似ているが、端末側の汎用性が今回のものが一番良いように見えるので、最終的にはこれに統合されるのでは無いかと見込んでいる。

次に、ドコモ関連の2つの記事だが、実質的には同じ内容で、NFC Type A/Bとセキュアエレメント入りSIMに対応するサービスを開始する、という話。

関係しているベンダは以下のような感じ
 電話会社系: ドコモ、韓国 KT Corporation
 端末提供者: Sony, シャープ
 決済提供側: MasterCard/paypass, 韓国cashebee/eB card
 店舗側: 特に発表無し。 iD加盟店で使える、としている

2012/10/11発表のpdfの方に記載があるが、Type A/Bの決済サービス利用には2013年2月提供予定のドコモminiUIMカードが必要、とあるように、その時期からセキュアエレメント入りのSIM提供を開始するようだ。

これは、2011年2月にバルセロナで開催されたMWC 2011にてドコモが発表したおさいふケータイのNFC移行スケジュールの「Intermediate Implementation」の時期に来ているということになる。(参考記事:「NFC普及はいつになる? 3キャリアのキーパーソンが語る展望」「NTTドコモ、FeliCaのNFC対応の移行手段を公開」)

(上記画像はケータイ Watchより転載)

セキュアエレメント入りSIMがなぜ必要なのか、というあたりはKDDI総研が出している「グローバル化する「おサイフケータイ」の未来 ―FeliCaからNFC Type A,Bへの移行で、何が変わるのか―」を参照のこと。
・・・まぁ、こっち資料をみると、裏事情も見えてきてしまったりでアレかもしれないですけどね^^;;;

ともあれ、だんだんと対応端末が増えてきているので、2013年の終わりぐらいには輸入端末でも国内のサービスが使えるようになったりしそうですね。

タッチで家の鍵を開け閉め(海外製品版)


以前作成した「タッチで家の鍵を開け閉め(Edy/Suica/Felica)」の更新をしようかと情報を調べてみたところ、Suica/Felicaに対応している製品に関しては特に大きな違いはないようでした。

それ以外に、海外で主流のMIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠カードにのみ対応している製品群が日本でもちらほら販売されていました。
それらは、日本の正規代理店っぽい感じのものはなく、鍵の業者が独自で対応しているように見受けられました。
それらの製品群を比較していくと、製造元らしきメーカページを発見することができました。

以下に、そのメーカを紹介します。


・メーカ:EzVillie
製品: EzVille Locpro Digital Door Lock EDL-S120

韓国メーカで、alibabaにEzVallieのコンタクトページがある。

2012年10月現在、メーカページに「Locpro」のページが存在しないので、現行商品であるのかどうか不明。(2011年までは取り扱っていたようでhistoryとかpressにちらほら現れている)

日本にある販売サイトのいくつかでは「ICカードキーによる解錠」と書いてあるが、ここでいう「ICカード」とは何のことなのか、購入前に確認が必要。

おそらく、MIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠のカードのことで、日本だとtaspo(タスポ)が該当していると思われる。
(Suifa/Felica/PASMOなどは使えない可能性が高い)


・メーカ:GATEMAN
製品: GATEMAN V20 HOOK
製品: GATEMAN V100 H

韓国メーカで、暗証番号(PIN)/ICカード(RF)/指紋認証(finger print)の装置を開発している。
ハングルページしかない上に、flashで作られているので翻訳できないので詳細がよく分からない。

公式以外の製品紹介ページを見る限りでは、MIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠のカードが利用でき、日本だとtaspo(タスポ)が使える様だ。
(Suifa/Felica/PASMOなどは使えない可能性が高い)
ASSA ABLOY グループの一員。


・メーカ:cytron
製品: cytron CT-3050

韓国メーカで、ハングルページしかない上に、flashで作られているので翻訳できないので詳細がよく分からない。
ASSA ABLOY グループの一員。


・メーカ:Yale Digital
製品: YDM7111(指紋/暗証番号/カード/Floating ID) / YDM4111(指紋/暗証番号/Floating ID) / YDM3211(暗証番号/Floating ID) / YDM4109(指紋/暗証番号/Floating ID) / YDM3109(暗証番号/カード/Floating ID) / YDM3111(カード)

中国メーカで、暗証番号(PIN)/ICカード(RF)/指紋認証(finger print)の装置を開発している。
ASSA ABLOY グループの一員なんだけど、同じグループであるGATEMAN/cytronのページと比べると、非常にしっかりとした製品紹介を行っている。

例えば、YDM7111の各部寸法とかドアハンドルの安全性確保とか、きちんと売り込んでます。

そこらへんを見ていくと、どうも認証のうちFloating IDというが非常にうりで、これに関してiRevoというところの技術を受けているらしい

カード認証で使うカードはMIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠のカードが利用でき、日本だとtaspo(タスポ)が使える様だ。(技術解説 SmartCardにISO14443 Type Aとの記載有り)

自転車の鍵をFelicaで ソニックブレイン ITOUCH SLIM 自転車用RFID認証キー


2011年9月に作った、「タッチで家の鍵を開け閉め(Edy/Suica/Felica)」という記事はコンスタントにアクセスがあります。

ここに掲載した製品の最近はどうなんだろう?と見てみたら、ソニックブレインから興味深い新製品が!

ITOUCH SLIM 自転車用RFID認証キー

自転車の後輪につける鍵を、Felica/Suica/タスポ(Mifare)で解錠施錠することができる、という装置です。
50枚登録が出来る、ということで、例えばマンションとかの共有自転車、というような感じで使える、というのが面白いですね。

2011年12月に「2012年発売」という形で発表したわりに、まだ発売に至ってない、というのが若干不安要素ですが、
いくらになるか次第によってはおもしろそうですね。


2013/05/09追記

2013/03/01付けで、第3世代の商品が発表されていたようです。
6月発売ということは、そろそろ価格情報とかがでてきそうですね。