RouterBoard RB250GSと新製品RB260GS


日本では代理店がないので、ほとんど無名ですが、ラトビアにあるMikroTikという会社は、無線APを含め、いろいろなSMB向けルータ製品「RouterBoard」を出している。
2008年頃まではボード(基板)とケースを別に販売していたが、2010年ぐらいからケース一体型での販売に切り替わっているという感じである。

また、ルータ製品だけではなく、スイッチ製品の販売も行っている。

RB250GS」というのが初代スイッチ製品なのだが、こちらがこの度モデルチェンジするようである。

新機種は「RB260GS
違いは、以下の2点であるようである。
・ネットワークチップが「Atheros AR8316」から「Atheros AR8327」に切り替わったこと。
・SFPモジュールの増設も可能になったこと。

スペックを比較する限りでは、Atheros AR8316の製造中止が原因でモデルチェンジ、という感じです。

CPU: Taifatech社TF470
RISC TF-390コア 50MHz
L2/L3/L4、NATルータ
組み込みだと10/100Mbpsのみ対応。1000Mbps対応は外部チップ必須。
TA-470wrというブロードバンドルータ基板のOEM提供も行っている。

ネットワーク: QUALCOMM社のAtheros AR8327
5ポートの1000Mbpsを持てる
タグVLANとかサポート。

さて、RouterBoardですが、OSはRouterOSもしくはSwOSという独自のものを使っています。
ベースはLinux 2.6で、そこにルータやスイッチとして使いやすい様にGUIおよびCLIを搭載しているというものです。

スイッチモデルのRB260GSが$39.95、ルータモデルのRB750GL(CPU 400MHz)が$59.95、無線AP付きのRB951G-2HnD(CPU 600MHz)が$79,95、という値段をどう考えるかというところ。

マニュアルに掲載されているいろいろは興味深いところ。

なお、RouterboardのRB400番台、RB700番台は、OpenWRTが載る。
WOLFS TECH BLOG:OpenWRT on Mikrotik Routerboard 411/750

firmware書き換えは標準firmwareを一から再インストールする際と同様にtftpで行うが、Mikrotikから提供されている「Windows用のGUIツール」を使うと簡単そうである。

MediaTekからGPSチップの最新版MT3332/MT3333登場!なんと5種類サポート!


MediaTekから衛星測位システムチップの最新版MT3332/MT3333が登場。
世界最初の5種類サポートと謳っています。

MediaTekニュースリリース:MediaTek Announces World’s 1st 5-in-1 Multi-GNSS Receiver SoC Solutions Supporting Beidou Satellite Navigation System
製品ページ:MT3332 GNSS SoC supporting GPS/GLONASS/Galileo system for SP, tablet, and PND market

サポートされる衛星測位システムは・・・

・アメリカ:GPS
・EU:Galileo
・ロシア:GLONASS
・日本:QZSS(準天頂衛星システム)
・中国: Beido(北斗)

新しく中国のBeido(北斗)が加わった、ということです。
Beido(北斗)は、現状では中国国内のみが対象範囲ですが、2020年までには世界全域で使える様になる計画とのこと。

また、SBAS(各国で運用している静止衛星型衛星航法補強システム)のサポートは以下の様になっています。
・アメリカ:WAAS(Wide Area Augmentation System)
・EU:EGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)
・日本:MSAS(Multi-functional Satellite Augmentation System)
・インド:GAGAN(GPS-aided geo-augmented navigation)

ちなみに、このチップ、対象はスマートフォンではありません。
タブレット。GPSナビとかGPSロガーとか向けです。
前世代のMT3336とピン互換とのことなので、置き換えができるようです。(既に発売されているもののチップを単純に入れ替えてもfirmware側を対応させる必要はありますけどね)

MT3332とMT3333の違いはよくわかりませんでした。

なお、スマートフォン向けは、以前紹介したMT6228などになりますが、まだBeidouサポートのものはないようです。

republic wirelessが一般公開なれど相変わらずβサービス中


republic wirelessの記事から1年。(republic wireless)

相変わらずβ中らしい。

ただし、いままでは招待者のみだったものが、2012/11/19から一般者も登録できるようになったようだ。
Freedom has arrived. republic wireless is open for everyone. Welcoming pre-orders now.

1年前の最初のニュースの時は、LG Optimusを$199で提供し、月々$19ということだった。
現在は、Motorola DEFY XT(dual band)を$259で提供し、月々$19とのこと。
この$259というのは、本体代金$249+登録手数料$10とのこと。
気に入らなかったら、30日以内であれば、全額払い戻すらしい。(What is costs?の「Not satisfied with the phone or service?」より)

詳細スペックシートを見ると、3G回線はSprintを使用し、CDMA1900/800。
当初はCDMA1900のみのローミングだったものが、CDMA1900/800の2バンドでのローミングに変わったらしい。
それにより、エリアが格段と広くなったようだ。(エリア図)

また、1年前の記事では、Sprint 3Gを使う場合、通話上限550分、SMS150通、データ通信300MBまで、という記述が一部に見受けられたが、今回のサービスインにあたって、いろいろおもてに出ているところを確認したが、特に制限がかかっていないように見受けられる。

とりあえず、FAQなどをいろいろ見ていった時に見つけた興味深いものを上げてみる。

What’s going to happen to the LG?」より要点を抜き出すと・・・
・去年のLG Optimusは(2012/11/19から)180日後に使えなくなる。
・Motrola DEFY XTに置き換える必要あり。single bandなら無料、dual bandなら$100。

When will SMS be available over Wi-Fi?」より
・SMSはWiFi環境だと届かない。開発中

DEFY XT Cellular Coverage Maps」より
・濃い緑の「Hybrid Calling Coverage Area」はSprint 3Gで使えるエリア
・薄い緑の「Potential WiFi Calling Coverage Area」は、WiFiアクセスポイントがあれば使えるよ、というレベル
・Single-Band(CDMA1900のみ)は、ほんと狭い範囲のみサポート
・Dual-Band(CDMA1900/800)であれば広い

How much does domestic roaming cost? International?
・国内であればSprint 3Gが無料で使える
・国外であってもWiFi経由であればアメリカの電話番号でつながる


なんか、日本で言うならば、型落ちAndroidをまとめて調達し、
IIJmio SIMやらイオンSIMなどを使って、格安VoIP電話だ!
といってるのと似たレベルなサービスであるような気がするんですが・・・・

というか、IIJであれば、IIJネットワーク内に専用のVoIPサーバ置いて、そこに対するパケットだけ128kbpsの帯域制限対象外にして、音質を確保する、なんてサービスが、$19/月ぐらい、もしくは、それ以下でも提供できそうなものですけどねぇ・・・

ZyXEL MAX-200M1というVoIPサポートのWiMAXルータ


aliexpressで「wimax」と検索してみたら、家庭向けWiMAXルーターっぽいのが出てきた。

ZyXEL MAX-200M1

aliexpressでの販売例:MAX-200M1 WiMAX IEEE 802.16e 2.5 GHz CPE w/ Built-in Router, Firewall, and VoIP
(本体$39.52、日本向け送料$24.51の計$64.03、約5千円)

メーカーページで製品情報を探したところ、グローバルサイトには製品ページが見付からず。
ロシア語ページに発見。「ZyXELロシア:MAX-200M1 series

ロシアのページにしか製品情報がないので、ロシアでWiMAXを展開していたYoTAが2010年夏以降はLTEに転換したので、それ向けの機材が処分されてるのかなぁ?と感じます。
(日本のUQが、2009年9月に「米国ならびにロシアのWiMAX事業者との国際ローミングに関する覚書締結について」というリリースを出しているが、アメリカについては国際ローミングが開始されたが、ロシアについては続報がない)

さて、このMAX-200M1、製品ページに「series」とあるとおり3モデルあり、対応周波数によってモデルが異なっている。
2.5GHz対応:MAX-200M1(UQと同じ周波数帯)
3.5GHz対応:MAX-210M1
2.3GHz対応:MAX-230M1
ロシアでは2.5GHzのものが主に使われていたようだ。

さて、この装置は、どういう機能を持っているか
・IEEE802.16e-2005(WiMAX) のうちTDD SOFDMA 2.5GHz(MAX-200M1)/3.5GHz(MAX-210M1)/2.3GHz(MAX-230M1)に対応
・チャネル帯域は5MHz/8.75MHz/10MHzの3種類
・802.16eによる認証をサポート
・有線LANを接続するルーター
・無線LAN機能は無い
・管理関連:Web GUI/telnet/SNMP
・TR-069によるプロバイダ側からのリモート設定

そして・・・アナログ電話を接続し、VoIPを可能にするSIPクライアント機能(FXS 1ポート)

WiMAX回線を使って、050のIP電話を家で利用したい、という用途には最適に見える感じですね。

VoIP/SIP関連の機能を見てみると以下の様なことが書かれています。
・SIP V2(RFC 3261)、SDP(RFC 2327)、RTP
・コーデック G.711(PCM A-Law,u-Law), G.729 A/B
・エコーキャンセル: G.168
・NAT関連対応:STUN, RFC3489、Outbound Proxy

ここらへんは、最低限はサポートしている、という感じです。

ちなみに、MAX-200M1の後継シリーズもあるようですよ。
・ZyXELグローバル:「WiMAX製品一覧
 MAX208M, MAX208M2W, MAX218M2W
・ZeXELロシア:「WiMAX製品一覧
 MAX-206M2, MAX208M, MAX208M2W

ロシアで取り扱っているMAX-206M2なんて外見がおもしろいです。

両側の取っ手のところにアンテナが隠されていそうなデザインです。

まぁ・・・日本のUQ回線で使えるのかどうかは非常に微妙なところですが、どなたかチャレンジしてませんか?
技適問題というか電波法的には、使うとアウトですけどね^^;;;;

ウィルコムPORTUSのキャンペーン


ウィルコムストアから「今なら!話せるWi-Fiルーター『PORTUS』が期間限定でおトク!【ウィルコムマガジン】」なんてメールが届いた。

音声通話はPHS、データ通信はソフトバンク3Gの1.5GHz帯を使うPORTUSが安いらしい。

曰く・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/10/19 ━━
ウィルコムマガジン Vol.193 https://store.willcom-inc.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★今なら!話せるWi-Fiルーター『PORTUS』が期間限定でおトク!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
下り最大42Mbpsの高速パケット通信とPHSが1台になった『PORTUS』が
期間限定でおトクにご利用いただけます!

【期間】:2012年10月19日(金)~10月31日(水)

【対象】:新規/機種変更でご契約のお客さま

【内容】:W-VALUE割引を月々920円増額!24ヵ月間で22,080円もおトク!

───────────────────────────────────
【月々のお支払い】
★PORTUS
3,460円(基本使用料3,880円 + 分割支払金1,480円 – W-VALUE割引1,900円)

<以下略>

ここでふと疑問に思う。

2012年3月19日に「W-VALUE割引対象の変更について」にて、W-VALUE割引の対象から基本使用料を除く、と言ってなかったっけ?と

なので、確認してみた。

すると、「「ウィルコムプランW」の月額基本使用料はW-VALUE割引の割引対象となります。」との回答が。

「ウィルコムプランW」お申込みにあたってのご注意」にて、確かに確認。

「ウィルコムプランW」だけは別扱いなんですね。

そんなわけで・・・

PORTUS単独

とか、ICONIAタブレットセット

とかが気になってきましたw