ActionSemiconductor ACT-AMT7029?

AinolからNOVOタブレットの新製品群が出るという話があるようです(juggly.cn:「中国 Ainol、NOVOタブレット新作 Dragon、Venus、Fame II、Legend、Dream、Hero、Hero II、Captainの製品情報を公開」)

その中で

CPU: ACT-ATM7029 Cortex-A9クアッドコア
GPU: GC1000

というスペックが掲載されているようです。

ACT-AMT7029とは、おそらく、ActionSemiconductor(炬力集成)のAMTプロセッサシリーズの製品のことだと想定されます。

しかしながら、ActionSemiconductorのページは全然製品について更新されないページなのです。

トップページのニュースを見ると英語版の最終更新は2011年4月、中国語版は2011年12月ぐらいな模様ですが、その時点でリリースされていたはずの、AMT-7001という製品について、記載がありません。

1つ前の製品である「AMT-7001」というのは、どういう製品であったのかと言えば、MIPS32 74Kfコア採用のプロセッサです。

CPU: MIPS32 74Kf(浮動小数点演算機能つき)ベース 1.3GHz
GPU: GC800 / OpenGL ES2.0対応
メモリ: DDR3
HDMI 1.3対応
(参考1:2011/11/15作成「AMT-7001とJz4770/Jz4760の違い?」)
(参考2:2011/11/05プレスリリース「ミップス・テクノロジーズとActionsc Semiconductor社、Android「Honeycomb」をタブレット向けの新しい1.3GHzチップに搭載するために協力」)

AMT-7029は、GPUについては引き続きVivante社のGCシリーズのGC1000というのは、非常に順当な進化と言えます。

しかしながら、CPUコアがARM系Cortex-A9ベースに変わる、というのは、非常に驚いた選択です。

とはいえ、MIPSコアのAMT-7001搭載の製品は少なく、同業でMIPS系CPUを出しているIngenic(北京君正)も、夏に出す予定だった次世代製品Jz4780が、音信不通になってる現状からすると、MIPS系CPUに見切りをつけてしまった可能性が高いような気もします。

特にMIPS系で独占販売をしていたAinolがすでにARM系でばりばり売ってしまっている現状から考えても、MIPS系Androidの将来は結構つらいのかもしれません・・・

MIPS版Jelly Bean(Android 4.1.1)も出ているのに

Xperia GX/TXもどき Star LT29i

iPhone4Sもどき、iPhone5もどき、GalaxyIIIもどき、HTCもどき、とかいろいろ出てくるMTK MT6577チップ搭載のもどきシリーズ。
Xperiaもどきがなかなか来ないなぁ、と思っていたのですが、ようやく、いつもXperiaもどきをリリースしてくるStarからXperia TX(日本でXperia GX/SO-04Dとして売っているもの)もどきが出てきました。

しかも、もどきとしては珍しく1SIM仕様です。

上記のサンプル写真だと結構アークしてるような雰囲気もありますが

こちらの写真だとそれほどでもないなぁ、といった感じ。

値段は$180。
単独でこの価格をみると、結構いい感じのように思えるのですが、実は、この価格、非常にネタになりそうなiPhone5もどきのHero H2000+と同じぐらいな上に、Hero H2000+の方は送料無料とか言ってるぐらいなので、価格メリットがないどころか負けている、というあたりが微妙なところ。

とりあえず、スペックは以下の様な感じ。

Star LT29i
CPU: MTK MT6577 1.2GHz
RAM: 512MB
ROM: 4GB
液晶: 4.7インチ qHD (960×540)
OS: Android 4.0
カメラ: フロント130万画素、背面800万画素
サイズ: 129.4×69.5×9.8mm
重さ: 146g
電池: 1800mAh

おまけ、Hero H2000+の価格例

最近のNFC関連のニュース

今月に入ってから聞いたNFC関連のニュースをいくつかピックアップ

2012/10/08: 台湾ePriceより「手機購物不是夢! 中華 NFC 智慧錢包計畫啟動
 関連会社:
2012/10/09: ドコモより「NFCを活用した電子マネーの国際相互利用への検討で合意
2012/10/11: ドコモより「おサイフケータイがNFC(FeliCa+TypeA/B)の決済サービスに対応

まず、2012/10/08に発表になった台湾でのセキュアエレメント入りSIMを利用したNFCサービスの話。

関係しているベンダは以下の通り。
 電話会社系: 中華電信
 端末提供者: HTC, Sony, Samsung
 決済提供系: MasterCard/paypass, 國泰世華銀行
 店舗側: セブンイレブン, 丹堤咖啡、福容大飯店
 開始時期: 2012年4Q~2013年1Qに試験サービス実施。2013年内に本サービス。

ちなみに、台湾では、これまでも、2012/06/19発表のMasterCard, 國泰世華銀行, HTCによるmicroSD利用タイプのNFCの試験サービス(参考記事:「NFC + 悠遊信用卡 HTC Incredible E 一拍即購」)と、2012/07/18発表の台湾 開南大學が中心となって進めているセキュアエレメント入りSIMを使った試験サービス(参考記事:「Kfone 手機 NFC 感應付款 年底推出」とそれを元にした「当ブログの記事」)の2種類が出ている。
関係しているところが、3つとも似ているが、端末側の汎用性が今回のものが一番良いように見えるので、最終的にはこれに統合されるのでは無いかと見込んでいる。

次に、ドコモ関連の2つの記事だが、実質的には同じ内容で、NFC Type A/Bとセキュアエレメント入りSIMに対応するサービスを開始する、という話。

関係しているベンダは以下のような感じ
 電話会社系: ドコモ、韓国 KT Corporation
 端末提供者: Sony, シャープ
 決済提供側: MasterCard/paypass, 韓国cashebee/eB card
 店舗側: 特に発表無し。 iD加盟店で使える、としている

2012/10/11発表のpdfの方に記載があるが、Type A/Bの決済サービス利用には2013年2月提供予定のドコモminiUIMカードが必要、とあるように、その時期からセキュアエレメント入りのSIM提供を開始するようだ。

これは、2011年2月にバルセロナで開催されたMWC 2011にてドコモが発表したおさいふケータイのNFC移行スケジュールの「Intermediate Implementation」の時期に来ているということになる。(参考記事:「NFC普及はいつになる? 3キャリアのキーパーソンが語る展望」「NTTドコモ、FeliCaのNFC対応の移行手段を公開」)

(上記画像はケータイ Watchより転載)

セキュアエレメント入りSIMがなぜ必要なのか、というあたりはKDDI総研が出している「グローバル化する「おサイフケータイ」の未来 ―FeliCaからNFC Type A,Bへの移行で、何が変わるのか―」を参照のこと。
・・・まぁ、こっち資料をみると、裏事情も見えてきてしまったりでアレかもしれないですけどね^^;;;

ともあれ、だんだんと対応端末が増えてきているので、2013年の終わりぐらいには輸入端末でも国内のサービスが使えるようになったりしそうですね。

日本では使えないBluetoothルータ? MeePad BlueBaby

残念ながら日本では使用できないGSMのみの対応なのですが、中華Androidをいろいろ販売しているMeePad(迈派)から
BlueBabyという製品が出るようです。


大きさは78mm x 48mm x 10mm

10mmというのは、クレジットカード4枚分の厚さです。

この製品で何ができるのか?

BlueBabyには、GSM用SIMが2枚ささります。
そして、Bluetooth経由で他の端末に着信を飛ばしたり、発信を受け付けたりできます。

こんな感じで、iPod touchをBluetooth接続することで、携帯電話の着信をiPod Touchで受けることができ、つまりは、それはiPhoneに相当する、ということになっています。

接続先は、iPod Touchの他、iPadや、Androidなどが想定されています。

まぁ、いままでiPod Touchに直接取り付けるカバー形状で何製品かあったものの単品バージョンという感じですね。
これのWCDMA版が出たらおもしろいなぁ・・・

スペック
回線: GSM(「中国移动(China Mobile)」と「中国联通(China Unicom)」)の2枚差し
データ通信形式: GPRS(つまりGSMの2G通信のみ)
通話: サポート
SMS: サポート
MMS: サポート予定
Bluetooth: サポート
サイズ: 78mm x 48mm x 10mm
重さ: 50g
スピーカ: モノラル
着信音: スピーカ/バイブレータ
電池: 750mAh 待受200時間、通話5時間
コネクタ: microUSB

MediaTekのAndroid向けCPUチップ

MediaTekのAndroid向けCPUチップは、現在8種類ある
以下に簡単なスペック差について書いてみる。
(2012/10/18 MT6575のTD-SCDMA向けチップMT6515を追加)
(2012/11/27 MT6588/6599のスケジュール遅延修正、タブレット向けMT8377を追加)

 

 

 

 

 

 

 

 

時期 CPU コア数 GPU モデム 解像度 カメラ
MT6516 2009/2 ARMv9 460MHz 1 不明 GSM WVGA 5MP
MT6573 2010 ARMv11 650MHz 1 IMG SGX531 GSM WCDMA FWVGA 854×480 8MP
MT6513 2011? ARMv11 650MHz 1 IMG SGX531 GSM TD-SCDMA FWVGA 854×480 8MP?
MT6575 2011/2 CortexA9 1GHz 1 IMG SGX531 GSM WCDMA qHD 960×540 8MP
MT6515 2012/2 CortexA9 1GHz 1 IMG SGX531 GSM TD-SCDMA qHD 960×540 5MP?
MT6577 (MT6575T) 2012/7 CortexA9 1GHz 2 IMG SGX531 GSM WCDMA qHD 960×540 8MP
MT6517 2012/9 CortexA9 1GHz 2 IMG SGX531 GSM TDSCDMA qHD 960×540 8MP
MT8377 (for tablet) 2012/11 CortexA9 1GHz 2 IMG SGX531 GSM WCDMA qHD 960×540 8MP
MT6589 (MT6588) 2012/11 2013/01 CortexA7 1.xGHz 4 IMG SGX544 GSM WCDMA TDSCDMA WXGA 1280×800 13MP
MT6583 2012/11 2013/01 CortexA7 1.xGHz 2 IMG SGX544 GSM WCDMA TDSCDMA FWVGA 854×480 8MP
MT6599 2013/2Q 8 GSM WCDMA TDSCDMA LTE