Aliyun OS(阿里雲OS)搭載のK-touch W619が8千円で!

2012/12/17追記:最近、さらに安くなって$70になりました。


中国で有名なAlibaba(阿里巴巴)という会社があります。
まぁ、日本でいうと楽天とかYahoo Japanみたいな雰囲気のところ、という感じでしょうか。

2011年7月に、そこがAliyun OS(阿里雲OS)というスマートフォン向けOSをリリースし、それを搭載したスマートフォンが何機種か発売されています。
スマートフォンは、K-Touch(天語)という端末メーカで作られ、「K-Touch W???」という型番で発売されています。

Aliyun OSの中身はAndroidとほぼ同等ですが、Google PlayMarketは使用できず、独自のマーケットストアを使用する形になっています。
しかし、使用しているソースコードが公開されていない、とか、独自マーケットストアのアプリ調達方法が正規の方法を踏んでない、とか、いくつか問題もあったりしますが、まぁ、ユーザが使うにはある意味関係はないでしょう。

日本のユーザが使用した場合の使用感については、ハイエンドのK-Touch W806について山谷剛史さんが「連載:山谷剛史の ニーハオ!中国デジモノ 「モバゲーで遊べて中華独自OS」なスマホを自腹購入! さてモバゲーの評価は?」にて紹介しています。

ちなみに、Tegra2搭載のK-Touch W806は、2012/10/18現在、$235(約2万円)+送料で購入できるようです。

今回ご紹介するのは、ローエンドのK-Touch W619です。

こちらは、MSM7225A 800MHz搭載とスペックは低いですが、送料込みで$109.99、約9千円$99.99、約8千円と格安です。
↓の枠では「$112.99」となっていますが、2012/10/30中ぐらいまでの間は$109.99$99.99という特価販売中です。

メモリは512MBなので、まぁ、Android 4.0.4でも使うことができる、というラインですね。

で・・・なんか急に安い販売が始まったようなんですが、なぜなのかなぁと思ったところ・・・
2012/10/04「中国のAlibaba(阿里巴巴)がAliyun(阿里雲)モバイルOS事業をスピンオフ、2億米ドルの出資で援助

事業がいろいろ変わるので、処分されている・・・ってことなんでしょうかねぇ・・・

タイミング的にちょっと先行き不安感はありますが、どうせ、日本で買っても、Aliyun OSのまま使うことはないでしょうから、関係ないですよねw


— 2012/11/05 追記 —
xdaに「Karbonn Mobile A5 & A7 (Android 2.3.6)」というスレッドを発見。

なんでも、Karbonn mobileというところの「A5 Android」がK-touch W619相当らしい。
ICS 4.0.3のROMもあるらしい。

Huawei子会社のHisilicon製スマートフォン向けCPU K3V2 Hi3620

今更ながら、Huawei Asend D Quadで使われているCPUが特殊であることに気がついた。
Hisilicon Hi3620というらしいので調べてみた。

開発会社は「HISILICON (海思)
1991年にHuawei(华为)のASIC開発部として設立。
2004年に独立したが、Huaweiの関連会社のまま。
深セン、北京、上海、シリコンバレー、スウェーデンに支社があるらしい。

中国語の製品一覧」には「K3V2 Hi3620」自体は掲載されていない。

「K3智能手机」という分類にて、1つ前の「K3(Hi3611)」が掲載されている。
(智能手机=スマートフォン)

まず、K3(Hi3611)について確認してみる。

・CPU ARM926EJ-S 460MHz
・GPU については特に言及無しだがOpenGL1.1
・ディスプレイ: QVGA/WQVGA/VGA
・カメラ:800万画素まで対応
・USB2.0 OTG対応
・GSM/CDMA/WCDMA/TD-SCDMA対応のModemを接続することを想定
・中国ワンセグ(CMMB)対応
・OSターゲット Windows Mobile 6.1

で、K3V2については「无线终端」の下の方に記述を発見。
また、Huawei側で「HiSiliconがクアッドコアアプリケーションプロセッサ「K3V2」を発表」というプレスリリースも発見。

・ARM Cortex-A9ベース 4コア 1.2GHz/1.5GHz L2キャッシュ 1MB
・メモリクロック 64bit 533MHz LPDDR2
・GPU 16コアある。250mtps,1.3G pix/s, 80GFLOPS
・カメラ 2000万画素対応
・動画性能 1080p 60fps@18Mbps/1080p 30fps@50Mbps
・40nmプロセス製造

なお、GPUはVivanteベースだ、という話もあり。

Huawei=Hisiliconのみの独占供給は、コスト的に見合うのかなぁ?と疑問に思うところが多々ありますが、nVidia Tegra3/Qualcomm Snapdragon S4、そしてこれから来るMediaTek MT6588ではまかない切れないといった判断があったんでしょうかね?

どんどん遠のくMTKの4コアチップ MT6588(MT6589) 出荷日

毎度おなじみMTK手机网に、4コアのMTK MT6588の量産出荷が2013年1月になる、という話が掲載されていました。

MTK6589量产机型或于明年1月面世

2013年1月にHTC風の端末を出しているTCLを皮切りに、各社から端末が発売されてくる云々、といった内容です。

最終的には一番最初に噂されていた2013年初頭に登場なんですね・・・といったところです。

MTKチップ系で見かけるAndroid 4.0.9について

MTKチップ、特にMTK MT6575チップ搭載機種において「Android 4.0.9」という表記のバージョンのものがあります。

例えば、Galaxy Note風のiHTC/HaipaiのX310EやX710D Evoが、そんなバージョンだったりします。


で、本当にそんなバージョンがあるのか、といえば、そんなことはなく、中身は「Android 4.0.3」です。
えぇ、「Android 4.0.4」ではないのです。

数字が大きい方が偉い、信仰があるようで、このような形の、公式にはリリースされていないAndroidバージョンを名乗る中華スマホは、それなりにあります。
なので、見たこと無いバージョンの場合は、あー、また適当に名乗ってるなー、ぐらいの感じで見てくださいね。

SpreadtrumのSC8810(SP8810)とSC9610というCPU

中華スマホを見ていると、時々見慣れない「SP8810」とか「SC8810」とかいうチップを積んだものが出てきます。

例えば、↓のHaipad Galaxy S3 i9300とか。

調べてみると、Spreadtrum社から出ている「SC8810」というチップのことでした。(SP8810はメーカ名を略してしまっているようです)

SC8810 TD-HSPA/TD-SCDMA/EDGE/GPRS/GSM 1GHz Low-Cost Smartphone Platform

スペックは
・40nmプロセス製造
・CPU Cortex-A5ベース 1GHzまで
・GPU Mali-400
・メインメモリ 1GBまで
・内蔵ROM 4GBまで
・対応電波形式2G GSM 850/900/1800/1900MHz
・対応電波形式3G TD-SCDMA(3GPP R2) 2010~2025MHz/1880~1920MHz/2300~2400MHz
・ディスプレイズのメインターゲット WVGA
・カメラ 5MP

という感じで、中国のみで使える3GのTD-SCDMAしか対応していないので、日本では使えない感じですね。

このSpreadtrum社は、4G用にSC9610というものが今後出すようです。(発表は終わったけど、出荷がまだ)
TD-LTE/TD-SCDMA/EDGE/GPRS/GSM Single-Chip Baseband Modem

こちらも、中国国内向けなのようで、「TD-LTE/TD-SCDMA/GSM」対応です。
プロセスルールは40nmのままなようなので、性能面ではちょっと微妙なんじゃないのかなぁ、とか思います。
とはいえ、スペック上はDOWN 100Mbps/UP 50Mbps対応なようなので、ソフトバンクあたりから廉価ルータで採用したりするんじゃないのかなぁ、とか思います。


2014/01/09 追記

現在は、WCDMA向けの4コアSC7735S/SC7730Aや1コアのSC7710や、TD-SCDMA/WCDMA両対応のSC8735Sなどが提供されています。
Spreadtrum社から4コアCPU SC8735S/SC8835S/SC7735Sなど5製品がリリース(2014/01/08)
Spreadtrum SC7710搭載のAndroidが日本公式発売!その名もfreetel!(2013/09/11)