Coviaから4コアのFleaPhone CP-F03a登場


Coviaから、4コアのFleaPhone CP-F03aが登場、とのこと。

が、なぜかどこのニュースサイトにもない。

なぜかなぁ?と思ってよく見てみると
新機種

「2014/02/28」・・・明日の日付じゃないですかw

というわけで、おそらくうっかりミスで、新機種FleaPhone CP-F03aの登場が判明してしまいました。

cpf03a_frontback

今回は、若干HTC Oneっぽい雰囲気がなくもないかなぁ、というところ。

・CPU 4コア 1.2GHz。周波数的にはMT6589?MT6582?89の方ですかね? MediaTekでないのかも?
・RAM 512MBと若干少なめ。1GB欲しかったところ。
・ROM 4GB。これも、前の機種と同じなのがちょっと残念。
・Android OS 4.2。MediaTekがこれ以降のバージョン出してないからね。
・4.5インチ QHD(960×540)
・NFC対応
・FOMAプラスエリア対応
・LTE非対応(LTEのSIMは使える)
・131.2 x 66.5 x 9.9mm
・140g
・カメラ 背面500万画素/前面30万画素
・バッテリー 1800mAh

— 2014/02/28 9:00追記 —
WCDMAの2回線同時使用はできません。
ニュースサイトに掲載されている内容は、誤解を招く表現をしています。
例えば、ITmedia「コヴィア、1万9800円のSIMフリースマホを発売――4.5インチQHD液晶+クアッドコアCPU

W-CDMA対応のSIMスロット(標準SIMスロットとmicroSIMスロット)を1つずつ搭載したデュアルSIM対応となっており、2種類のSIMをセットすることで、メニューから切り替えて通信できる。音声用とデータ通信用にSIMを使い分ける、といったことも可能だ。microSDスロットも用意されている。

デュアルSIMの基礎知識が無い人が上記を読んで、以下のことを理解できるのか、非常に悩みます。
・同時に使えるのは、WCDMA 1回線分
・手動で音声用SIMとデータ用SIMを切り替えて使う
・データ用SIMを選択しているときに、音声用SIMに電話がかかってきたら圏外扱い
・音声用SIMを選択しているときに、メールとかLINEは使えない

いいのかなぁ・・・こんな感じで・・・

— 追記 終了 —


で・・・恒例のネタ元探し。

FleaPhone CP-D02は、VOTOのVOTO T8100だったので、今回もそこかなぁ、と見てみても、似た雰囲気のは無い感じ。

W450ってのが、似た雰囲気ではあるものの、スペックがいろいろ違う。

「NFCがない」「液晶が854×480」「若干薄い(131 x 66.3 x 8.8mm)」


Ginwave TechnologyのB450ってのが一番似てるような気がする。
201312261388028173361
201401081389165399536

スペックとして製品ページに書かれているのは
・CPU BRCM23550 Quad Core 1.2GHz
・RAM 512MB / ROM 4GB
・4.5インチ QHD(540×960)
・131.2*66.5*9.9mm
・150g
・カメラ 背面500万画素/前面30万画素
・バッテリー 1800mAh

コレだとCPUが、BroadcomのBCM23550とのこと。
BCM23550のプレスリリースにはNFC対応、とあるので、該当する可能性がある。

さてさて・・・

MediaTekのLTE対応64ビットSoC MT6732


先日の記事「MediaTekの64ビットアーキテクチャMT6752/MT6732の噂」について、正式情報が来た。

MediaTek MWC2014特設ページ内「MediaTek Launches MT6732 – a 64-bit LTE SOC to spur the new “Super-mid Market”

・CPU Cortex-A53 4コア 1.5GHz
・GPU Mali-T760
 ・H.265動画の1080p/30fps再生も余裕。H.264動画だったら30fpsでの録画もOK
・FDD-LTE/TDD-LTE対応
 ・Down 150Mbps/Up 50Mbps
・WCDMA/TD-SCDMA/GSM(EDGE)対応
・2.4GHz/5GHz WiFi両対応
 ・Miracastも対応
・Bluetooth 4.0対応
・2014年Q3リリース、年末ぐらいに搭載デバイス登場

で・・・これを積む製品なんですが、「Smart Device」とか「DTV-grade」「Mobile devices」という表現されています。
いままでの製品命名規則的には「MT6xxx=スマートフォン」「MT8xxx=タブレット」という感じではあるのですが、バッテリーの持ちとか、考えると最初はタブレット系での搭載になりそうな気がします。

MediaTekの64ビットアーキテクチャMT6752/MT6732の噂


MediaTekから今後リリースされる予定の64bitアーキテクチャ採用のCPUについて、情報がでてきました。

・Cortex-A53採用
・MT6752は8コア、MT6732は4コア
・スマホ向け
・LTE対応

というあたりがトピックです。

Cortex-A15を拡張したCortex-A57ではなく、Cortex-A7を拡張した省電力のCortex-A53を採用。
big.LITTLEは非対応(Cortex-A57とCortex-A53を組み合わせて構成するはずなので、片方しか採用していないMT67x2では使えないはず)

ネタ元:MTK手机网「联发科64位八核LTE处理器MT6752/32或用A53架构

MediaTekからLTE対応8コア(Cortex-A17*4+Cortex-A7*4)CPU MT6595発表


前々から噂されていたMediaTekのLTE対応チップが、正式に発表されました。

MediaTek Announces MT6595, World’s First 4G LTE Octa-Core Smartphone SOC with ARM Cortex-A17 and Ultra HD H.265 Codec Support

・LTE対応(TDD-LTE, FDD-LTE両対応)
・8コア、ただしCortex-A17 4コア+Cortex-A7 4コアの合計8コア(big.LITTLE対応)
・GPU PowerVR Series 6
・2000万画素カメラ対応
・WQXGA(2560×1600)出力対応
・WiFi 802.11ac対応
・各種衛星位置情報取得システム対応(GPS, GLONASS, Beidou, Galileo, QZSS)
・H.265 codec対応

2014年前半にチップはリリースされ、後半には搭載製品が出てくる予定とのこと。

なぜかGPUがPowerVRに戻っています。

・・・で、同時にARM社の方でも1つリリースが出ています。
ARM Enhances IP Suite for 2015 Mid-Range Mobile and Consumer Markets

こっちは2015年登場予定らしいのですが
・Cortex-A17コア
・GPU Mali-T720 / Mali-V500
というものが出てくるらしいです。

これは、GPUがMaliです。

MediaTekが全部自前でやろうとすると、PowerVRになる、って感じなんでしょうかねぇ・・・

まぁ、どちらにしろ、製品登場が楽しみです。

3G 2回線同時待受携帯について 2014/02/07版


3G SIMを2回線、例えば、ドコモSIMとソフトバンクSIMを同時にいれ、どちらの電話を受けることができる、ということが「日本国内で」可能であるか、ということについて。

2014年2月7日現在で入手可能なものとしては、 Coolpad (酷派) W770のみ、となります。
それ以外の「Dual待受可能!」と謳っているものは、「3G回線を1つ」と「2G回線(GSM)を1つ」が同時に待受可能なものとなります。(2014/03/18追記:Covia FleaPhone CP-F03aも”3G1つ”+”2G1つ”です)

今後リリースされるという噂のNOKIA Lumia 630ですが、ほんとに3G 2回線同時待受が可能かどうかは未知数です。

MediaTek MT6572チップ搭載のもので、3SIM対応と謳っているものは、基本的に、3G回線1つと2G回線2つ、になります。
3枚SIM対応の「Optimus L1 II Tri」も恐らくこの仕様だと想定されます。(3G 2回線対応だったら、おそらくもうちょっと値段が高いはず)

また、MediaTekチップ採用モデルの特徴の1つとして、SIMスロットに「3G/GSM」「GSM」と印刷されていますが、実際にはどちらも「3G/GSM」として認識するものの、3G回線を使って通信できるのは、どちらか一方のみ、というものがあります。

現時点で可能なCoolpad W770ですが、Qualcommチップ採用のAndroid 2.1、と古い端末になります。
なぜ、この時期に、こんな端末ができてしまったのか!?、と非常に謎な存在になります。
残念ながら、OSも古く、またバッテリーの持ちとかもあまり良くないですし、
何よりメーカ側で生産が終了して2年ぐらい経ってしまっていますので、いまさら入手できない端末となっています。


なぜ、3Gの2回線待受ができる端末が登場しないのか?
というあたりですが、「日本のキャリアが圧力をかけてる」という妄言を吐く人が散見されますが、そんな理由ではありません。

「作るのが大変だから」「コストに見合わないから」、という単純な理由です。

3G回線1つと2G回線1つの同時待受であれば、Qualcomm,MediaTek,Spreadtechなど各社から対応したチップが販売されています。
それに対して、3G回線を2つ、にしようとすると、それに対応したチップが無いため、専用に作らなければなりません。
専用に作るにはコストがかかりますが、そのコストに見合うだけの販売台数および価格が確保できるのか?というところが問題になってきます。
(正確には、そういうチップがあるっぽいんだけど、製品の実在を確認できていない)

実際、Coolpad W770は、専用に作り、そのために同時期に販売された製品に比べて高い値段となってしまっていました。
その結果、メーカが予想した販売を下回ってしまったようで、後継製品が出ない、という結末になりました。

とはいえ、2014年は、海外でも3G地域が増えてきているようですし、いい加減、新製品が出てくるのではないか?と期待されています。


関連用語集

・DSSS
「Dual SIM Single Standby」
SIMを2枚させるが、待受可能なのは1回線のみ、という意味。

・DSDS
「Dual SIM Dual Standby」の略。
2枚さしたSIMが2回線とも同時待受可能、という意味
片方で通話中に、もう片側の回線を使うことはできない。

・DSDA / DADS / DSFA
「Dual SIM Dual Active」「Dual Active Dual Standby」「Dual SIM Full Active」
2枚さしたSIMが2回線とも同時待受&送信可能、という意味。
2回線分無線設備が用意されているため、片方で通話中に、もう片方でデータ通信する、ということが可能。