Proxmox VE 3.1のリリースおよびソフトウェア更新に変更あり

うちの環境で使用しているProxmox Virtual Environment(Proxmox VE)に、最新版のProxmox VE 3.1が出た。
Proxmox Virtual Environment 3.1 Released

大きな変更点がある。

5月リリースのProxmox VE 3.0で、ベースOSがDebian 7.0 (Wheezy)に切り替わり、それに伴いいろんな変更があった。

今回のProxmox VE 3.1では、Release Historyでは記載されていないが、リリース告知では記載されている重大な変更点がある。

それは「Enterprise Repository」の開始である。

New Enterprise Repository
Proxmox Server Solutions – maintainer of the Proxmox VE repositories – introduces two new package repositories named “pve-enterprise” and “pve-no-subscription”. Beginning with Proxmox VE 3.1, the default repository is the Proxmox VE Enterprise repository. It allows secure access to stable updates, security patches and bug-fixes and is available to subscription users only. Proxmox VE users who do not want to use the subscription service can access the packages via the “pve-no-subscription” repository. These packages are not heavily tested, therefore the No-subscription repository is not recommended for production servers.

いままでは、サポートを買わなくても、ソフトウェア更新は普通にあるし、特に問題を感じなかったのですが、さすがにアレだったようで、「無償ユーザ向けソフトウェア更新(Proxmox VE No-Subscription Repository)」と「有償ユーザ向けソフトウェア更新(Proxmox VE Enterprise Repository)」に分割されました。

Proxmox Wiki「Package repositories」から実際のpve-no-subscriptionで配布されているソフトウェア一覧を見てみると、無償ユーザであっても基本的な機能は提供される模様。
有償ユーザ向けには、どのようなソフトウェアが配信されるのかは、特に記載が見当たらないというのが謎です・・・

有償ユーザには、どれくらいの金額からなれるのか確認してみると、「Subscription Plans」によれば、最低ラインは「Community Edition」で月額「1CPUあたり4.16ユーロ」とのこと。
この価格は、Proxmox VE 3.1リリースに合わせて半額以下になっています。(いままでは、月額「1CPUあたり9.90ユーロ」)

とりあえずは無償ユーザでProxmox VE 3.1へのアップデート実施かな・・・と


2013/09/05追記

Details about the new pve-no-subscripton repository

Geniatech WiTVおよびYESHGO Meron

アクセスログをみてたら、ブラジルからのブラジル地デジ関連ページへのアクセスを発見。
そういや最近チェックしてなかったなぁ、とブラジル向け地デジチューナを出しているGeniatechのページを見てみた。

すると「WiTV」というAndroid/iOS端末に対してWiFi経由でテレビ映像を配信する装置があるのを発見。
witv_1

どうせヨーロッパのDVB-T向けだよね、とスペックを確認していくと「ISDB-T ワンセグ」も対応しているという。
というか、両対応なんだ・・・
「Support Digital TV standards: DVB-T Mpeg 2, Mpeg 4 and H.264; ISDBT oneseg」

ただ、Geniatch WiTVとしての販売例が見当たらない。

探していくと「Siano Mobile Siliconhttp://www.siano-ms.com/」というイスラエルの会社が開発したという「meronというデバイスが出てくる。
Meron-Under-Tablet-Med
外形が似ているので、同じプロダクトである可能性が高そう。

これを起点に探すと、「Siano 新しいワイヤレスTVアクセサリ“Meron”を発表」というような日本語のリリース文章と日本事務所の担当者名の記載が・・・

アンドロイド/iOS端末でテレビ放送を視聴
ヨーロッパ、オーストラリア、南米、及び日本の放送方式に対応。
アンドロイド/iOSユーザーに高品質テレビ放送視聴環境を提供

会社のAboutページや製品ページの中に「ISDB-T Receiver Chips」を見ると、実は日本にもこの会社のチップを採用した製品が結構あったりするんじゃないなか?とか感じたりも・・・

さて、Meronですが、スペックシートを確認すると「View high-quality (SD) free-to-air TV (DVB-T, ISDB-T 1/13-Seg, and HD/Latin America only), and separate Meron flavor to view ATSC-MH Dyle services」とある
ワンセグだけでは無く、フルセグも対応しているようだ。
といっても、日本の地デジを見る際に必須とも言えるB-CAS機能については、ソフトウェア面でも対応はしていない模様。

販売についてはYASH GOというブランドから「Meron」として行われているようだ。
具体的にサポートしている地域として以下の様に記載している。

Regions
Supported: Europe, Asia and Africa using DVB-T.
Supported: Japan and South America using ISDB-T.
Not Supported: USA, Canada, Mexico, Korea or China.

おもしろそう!と思ったものの、送料込みで85ユーロは、ちょっと微妙かなと
フルセグはおそらく無理で、ワンセグは見れるものの、番組表とか字幕がちゃんと表示されないような感じがするあたりがね・・・

Triple-SIMのGoophone X1+は、いらない子?

先日紹介したGoophone X1+ですが、オフィシャルなのかちょっと微妙なのですが、「goophoneshop.com」というのを発見。
そこには、すでにGoophone X1+が掲載されていました。

Goophone X1+ Smartphone Triple SIM Triple Standby MTK6572 Dual Core Android 4.1 OS 5.0 inch Screen

Goophone X1はMTK MT6589の4コアですが、Goophone X1+の方はMTK MT6572の2コアだという。
どちらもCortex-A7ベースではあるのですが・・・
(注: MT6572は、MT6577/MT6517を置き換えるもの、および、MT6589の2コア版、といった位置づけのモデルです)

気を取り直してスペックを確認・・・

「Band 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz」

え?

3Gは????

(ちなみにX1の方には「Band 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz、3G: TD-CDMA 2010-2025MHz」となってます。)

もしかして・・・このGoophone X1+って・・・・いらない子?

だれとでも定額パスWX01TJを使って3週間経った

動作検証機種ではない、covia FleaPhone CP-D02で使っているのだが、はっきりいって「使えない」の一言。

一番の問題点は、Bluetooth接続状態を2時間以上維持できない、ということ。
そして、切れたあとの再接続が90%以上の確率で失敗し、WX01TJの初期化→再ペアリング、を行う羽目になる、ということ。

接続が切れていた間の着信履歴は、初期化により消えてしまっているので、着信があったとしても分からない。

通話品質については、相手側で、自分の話した内容がエコーで聞こえてきて気持ち悪い、というエコー音問題が発生。
エコー音問題は、アプリ側である程度吸収でき、実際、アプリ側にそういう仕組みが組み込まれているのだが、設定された機種毎の固定値であり、細かい調整ができないようになっているため、回避のしようがない、という状況。

つい、今し方も現象再発。具体的には・・・

1. 13時頃に接続が切れてたから再接続をチャレンジして駄目
2. WX01TJを初期化してから、再度ペアリングやりなおし
3. うまくつながらない
4. もう一度初期化して、再度ペアリング
5. つながった
6. 1時間ぐらいたって確認→まだつながってる
7. 3時間ぐらいたって確認→Android側切れてる表示、WX01TJ側つながってる表示
8. WX01TJのボタンを何度か押してみても、Android側は切れたまんま

そんな感じで、再初期化ですよ・・・

SSDを仮想環境のストレージキャッシュとして使うプロダクト(IBM,Fusion-IO,ProximalData,PernixData)

2021/04/07追記

Fusion IO → 2014年にSanDiskに買収。SanDisk Flashsoft(終了済)
ProximalData AutoCache → 2014年11月頃にSamsungに買収? Samsung ProximalData(終了済)
PernixData FVP→ 2016年にNutanixに買収された(2019年EoL)
OCZ → 2013年に東芝に買収されたあと、2019年に東芝メモリがKIOXIAになったが、移管されなかった?

また、VMware vSphere純正として登場したvFlash Read Cache。なんと、2019年にvSphere 6.7 Update 2で終息してしまった。vSANで分散ストレージ作ればいいでしょ、ということになったようだ。

では、2021年現在で提供されているESXiサーバ側でストレージキャッシュを持つような似たようなプロダクトとして何があるのか?

Virtunet Systems社「VirtuCache」で、ESXi 7.0U2のコンパチにも掲載されている

ぐらいしかないらしい。


サーバ本体に入れたPCIe接続のSSD(Fusion-IOなど)や、普通のSSDなどを、ストレージキャッシュとして使おうというソフトウェアをIBMが出してきた。

IBMプレスリリース:「仮想化環境の高速な処理を実現するFlashCache Storage Accelerator
クラウドWatchでの紹介記事:「日本IBM、フラッシュメモリを用いて仮想環境での処理を高速化するキャッシュソフト

これと類似のソフトウェアというのは、すでにいくつか製品がある。

Fusion-IO ioTurbine
 これはFusion-IO専用
 高速化をはかれるストレージは「Designed for all major SAN and NAS storage systems」とあるので
 FC/SAS/iSCSI/NFSなのかな?と思われる。
 vSphere ESXi用にインストールして使う

ProximalData AutoCache
 Fusion-IO,LSI Nytro WarpDriveなどのPCIe系や、普通のSSDに対応
 高速化をはかれるストレージは、FC/SAS/iSCSIハードウェアイニシエータ/iSCSIソフトウェアイニシエータ
 そして、NFS、と多岐に渡る。
 評価中だけど、特に問題はなさげ。
 vSphere ESXi用にインストールして使う

PernixData FVP
 Fusion-IO,LSI Nytro WarpDriveなどのPCIe系や、普通のSSDに対応
 高速化をはかれるストレージは、FC/SAS/iSCSIとある。
 評価してみようと手配中・・・
 vSphere ESXi用にインストールして使う

今回のIBM FlashCache Storage Acceleratorの特異な点は「FlashCache Storage Acceleratorは、VMware ESXi 5.0/5,1および、Windows Server 2008/2012、Red Hat Enterprise Linux 5/6に対応しています。」という点かも?
これが、Hyper-VとKVMの仮想化環境にも対応しているという意味であれば、他ではない特徴と言えますね。

・・・ほんとにそうなのかな????
FlashCache Storage Acceleratorの製品ページは日米ともにないので、詳細がよくわかりません。


2013/08/21追記

 

IBM FlashCache Storage Acceleratorは、Fusion-ioのioTurbineをベースとし、Fusion-IO以外の製品にも対応させたもの、だそうです。

IBM US側で製品ページ「IBM FlashCache Storage Accelerator」も公開されました。
ただ、ここに掲載されているデータシートの対応システムには、「VMware ESXi 5.0, ESXi 5.1」という記載のみ。
ほんとに、Hyper-VやKVMに対応するの???


2013/10/22 追記

 

SANRAD VXL SoftwareおよびOCZ VXL VMware Acceleration
 SANRAD社が開発したものを、FlashストレージベンダのOCZが買収してるもの
 この製品はESXi向け
 SANRAD社の方の資料を見ると、FC/SAS/iSCSI/NFS全般に使用できるようだ。
日本だとASK社取扱で、そのページには「VMware ESX、Citrix Xen、Microsoft Hyper-V対応」って書かれているのが謎。
 OCZ社のページだと、「VMware ESX」としか書かれてない。