Xperia tipo DualのDual SIMは高確率で日本で使えない


Xperia tipo dualという、SIMが2枚させるというXperiaシリーズが発表されました。

Whitepapgerが公開されていたので内容を確認してみました。

Whitepaper 6ページより引用

Data transfer speeds
GSM GPRS Up to 86 kbps (download and upload)
GSM EDGE Up to 237 kbps (download and upload)
UMTS HSDPA cat 8 (download) Up to 7.2 Mbps
Talk time (GSM) Up to 5 hours**
Standby time (GSM+GSM) Up to 350 hours**
Talk time (UMTS) Up to 6 hours**
Standby time (UMTS+GSM) Up to 360 hours**
Music listening time Up to 36 hours and 30 min.**
Video playback time Up to 8 hours**
Battery 1500 mAh Typical
1460 mAh Minimum

GSMは日本国内では使えない形式です。(ちなみに日本でGSMに似ているものはmovaという感じです。つまり旧世代)
もう1つのUMTS=WCDMAのことなので、日本で使えるかどうかは「UMTS」の表記があるかどうか、ということになります。

「Standby time」というのが「待受時間」となりまして、「GSM+GSM」と「UMTS+GSM」という表記があります。
これはどういう意味かと言えば、「GSM+GSM」=「GSM電波を2回線同時待受できる」、「UMTS+GSM」=「UMTS電波を1回線とGSM電波を1回線、同時待ち受けできる」という意味です。

日本国内で意味がある同時待受は「UMTS+UMTS」であるので、その表記がない、ということは、Xperia tipo Dualは、日本国内で2回線同時待受できない仕様である、というのが正解であるようです。

ちなみに、この「UMTS+GSM」という仕様。
Dual SIM携帯電話業界では、一般的なものです。

むしろ、UMTS+UMTSの2回線待受ができる、というのは極めて稀です。
ほぼ存在しない、といってしまって問題がないぐらい、稀です。

たとえば、中華系AndroidのMT6573とかMT6575とか搭載のやつで、「WCDMA+WCDMA」とか謳っているやつがあったりしますが、確認すると、実際には動かない、というぐらいな感じです。
(WCMDA+GSMなら動く)

そんなわけで、有名メーカからの日本国内でのSIM 2枚差し、というのは、今回も持ち越し、という感じです。

中華メーカからのだと、CoolpadW770が3G+3Gをサポートしている、という話ですが、実体がよくわかりません。
日本で販売しだした店がありますが、4万を超える価値があるかというと、微妙だとは思います。
(2012/10/11の段階では31500円になっています)

“Xperia tipo DualのDual SIMは高確率で日本で使えない” への5件の返信

  1. GSMarenaで見ると、
    HSDPA 900 / 2100 – ST21i2 (SIM 1 & 2)
    ってなってるので、使えると思いますよ~ 😛

    1. Sony Xperia tipo dualですが、GSMarenaのその記述を裏付けるもの(というか、どこからその話が来てるのか)が無いんですよね。

      また、過去の製品例で、SIM1&SIM2で3Gを使える、とは書いてあるものの、「SIM1:3G,SIM2:GSM」「SIM1:GSM,SIM2:3G」「SIM1:GSM,SIM2:GSM」の3通りが使える、というがっかりなものも実在しています。
      このため、もし「HSDPA 900 / 2100 – ST21i2 (SIM 1 & 2)」が正しいとしても、同時利用可能、と明記されない限りは微妙だと思っています。

  2. 同時利用は可能ですよ 🙂
    ただデュアルスタンバイじゃないので、自分はパスですが・・・ 😥
    お騒がせしました

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