ESXi5.1でIntel NICを認識するけど使えないという事象

SupermicroのマザーボードPDSM4+を使ってvSphere環境を構築中、悩んだ点が1つ。

ESXi5.0だと特に問題なく動くのに、ESXi5.1にすると、オンボードNICがvmnicとして認識するけれども通信ができない、という症状。
MACアドレス認識するし、IPアドレスも普通に設定できるのに通信ができない。

いろいろ調べたら解消するための事例を発見。
VMWare ESXi, SuperMicro X7SB4, Intel 82573, Network trouble, сетевая проблема」と、その元ネタ「VMWare community」を発見

曰く

・Intel NICのうち82573E/82573Lで認識されているもので発生する
・ESXi 5.1をインストールした後に、ESXi5.0からnet-e1000とnet-e1000eドライバを適用せよ
・ネットワークがつながらないのでUSBメモリでコピーする必要あり
 ・USBメモリはFAT32フォーマット不可。FAT16でフォーマットする必要あり
 ・ESXiにUSBメモリをさす前に「/etc/init.d/usbarbitrator stop」を実行せよ
・「esxcli software vib install -d /vmfs/volumes/datastore1/ESXi500-201207001.zip -n net-e1000e」というような形でファイルはフルパス指定でコマンド実行

で、実際にためした結果、上記以外に以下の注意点もありました。
・ESXiをUSBメモリにインストールしているんだったらLinuxにマウントして直接コピーしてもよい
・さらに新しいESXi5.0のパッチ「ESXi500-201209001.zip」でもokだった。

また、ESXi5.1に最新のパッチ「ESXi510-201212001.zip」を適用しても通信は不可でした。
パッチ適用後、再度、ESXi5.0のnet-e1000eを適用する必要がありました。


2013/03/08追記

正攻法の突破方法として、対応するドライバをコンパイルして使える様にした、という事例を発見しました。

環境さんぷる「ESXi5.1のドライバを作成してみる(intel 82579LM/82574L編)」と、その更新版の「ESXi5.1のドライバを作成してみる(intel I217/I218/82579LM/82574L編)

Intelで公開されているドライバソースから作成したとのこと。
こちらは、VMwareの署名が無いドライバのため、インストールにはESXiの設定変更が必要です。

ちなみに、ここの人、他にもドライバを公開していました。
ESXi5.1のドライバを作成してみる(VIA VT6130/VT6122編)
ESXi5.0のドライバを作成してみる(Silicon Image 3124/3132/3531編)

MediaTekからGPSチップの最新版MT3332/MT3333登場!なんと5種類サポート!

MediaTekから衛星測位システムチップの最新版MT3332/MT3333が登場。
世界最初の5種類サポートと謳っています。

MediaTekニュースリリース:MediaTek Announces World’s 1st 5-in-1 Multi-GNSS Receiver SoC Solutions Supporting Beidou Satellite Navigation System
製品ページ:MT3332 GNSS SoC supporting GPS/GLONASS/Galileo system for SP, tablet, and PND market

サポートされる衛星測位システムは・・・

・アメリカ:GPS
・EU:Galileo
・ロシア:GLONASS
・日本:QZSS(準天頂衛星システム)
・中国: Beido(北斗)

新しく中国のBeido(北斗)が加わった、ということです。
Beido(北斗)は、現状では中国国内のみが対象範囲ですが、2020年までには世界全域で使える様になる計画とのこと。

また、SBAS(各国で運用している静止衛星型衛星航法補強システム)のサポートは以下の様になっています。
・アメリカ:WAAS(Wide Area Augmentation System)
・EU:EGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)
・日本:MSAS(Multi-functional Satellite Augmentation System)
・インド:GAGAN(GPS-aided geo-augmented navigation)

ちなみに、このチップ、対象はスマートフォンではありません。
タブレット。GPSナビとかGPSロガーとか向けです。
前世代のMT3336とピン互換とのことなので、置き換えができるようです。(既に発売されているもののチップを単純に入れ替えてもfirmware側を対応させる必要はありますけどね)

MT3332とMT3333の違いはよくわかりませんでした。

なお、スマートフォン向けは、以前紹介したMT6228などになりますが、まだBeidouサポートのものはないようです。

DTI ServersMan SIM 3Gの申し込みには注意が必要なようです

「ServersMan SIM 3G 100をお申し込みいただきありがとうございました」というメールが届いてから20日間。

メールに記載されていた「後日、改めてお申し込み受け付け完了のご案内をメールにてお送りいたします」がこねーなー、と不思議に思っていたのですが、さすがにおかしいだろう、と問い合わせを入れてみた。

——————————————————————–
誠に恐れ入りますが、お申し込みいただいた際にご登録いただきました
クレジットカードが、何らかの理由によりエラーとなりましたため、お申し
込みはお取り消しとなっております。

お手数ではございますが、あらためてお申し込みいただけませんでしょ
うか。

なお、同じクレジットカードでのご登録の場合、再度エラーとなる場合が
ございますので、他の有効なクレジットカードをご用意いただきますよう
お願いいたします。
——————————————————————–

あー、さよですかー
エラーになったら、申込者には無通知で取り消しですかー

へーーーーー

問い合わせない限り、わからない仕様ですかー

へーーーー

たしかに、メールには、準備が完了したらメールをする、とは書いてあるけど
準備できなかったらメールをする、とは書いてないですから
仕様通りの動作ってことですよねーーー

——–
2013/01/29 18:00追記

DTIからは「ServersMan SIM 3G 100の申込不備に関するご連絡」というタイトルでメールを送信したと主張しています。

ただ、こちらでgmailのスパムフォルダを含めて確認した限りでは、そのようなものは見当たらず。
あと、それ以外のDTIからのメールはフルで到着しているようなのに、それだけピンポイントで抜けるってのも・・・ねぇ・・・

まぁ、そんなわけなので、DTIには縁がなかったとゆーことで、不要不急の契約はしないでおくことにしました。

——-
追記

1週間後に「調べたら、メール送ってませんでした」というお詫びが来るという・・・

IntelがYoloという低価格帯スマホをケニヤで販売

IntelがケニヤのSafaricomでYoloという低価格スマートフォンを販売するらしい。
Intel:「Safaricom, Intel Introduce Yolo™, Africa’s First Smartphone with Intel Inside®「と「Intel Delivers Broad Range of New Mobile Experiences

先日発表になったばかりのATOM Z2420 1.2GHz Hyper-Threadを搭載するらしい。
500MBのデータ通信付きで10999ケニア・シリングで販売、$125ぐらいとのこと。

CPU Intem ATOM Z2420 1.2GHz/Hyper-Threadあり
RAM 512MB
ROM 4GB
3.5インチ HVGA
MicroSDスロット有り(32GBまで)
Bluetooth 2.1
Android 4.0.4
500万画素カメラ
Dual Sim/Dual StanbyサポートSingle SIM(Intel XMM6265 HSPA+モデムチップ使用)

Dual Sim/Dual Standbyは明言されていないですが、チップリリース時のXMM6265に関する説明に書かれていたので、おそらく搭載してくるでしょう。

とはいえ、去年インドで発売されたIntel ATOMスマホの様に、ケニア以外の人が気軽に買える(輸入できる)ようになるには、ちょっと時間がかかりそうですけど・・・

それにしてもですよ
Safaricomのショップを見ると、Xperia X8が12,999、Samsung S5570 Galaxy Miniが12,999、Galaxy S3 i9300が49,999、という中に、このスマホが10,999で登場って、かなり価格破壊な感じが・・・
はたして、どれくらいシェアを取れるもんなんでしょうねぇ・・・

ちなみに、最安値はフィーチャーフォンでも、ほんと最小限っぽい感じのNokia 100が1,799でした。


2013/01/25 20:13 追記
Techweez「Safaricom Intel Yolo Review」に掲載されている画面を見ると、Single SIMであるようです。

Firefox OSをビルド中

Firefox OSの開発機「Otoro」「Unagi」ってのは、どうもあまりスペックが高くない端末らしい、という話は把握していたものの、実体がよく分からないなぁ、と放置していました。

で、このたび、「Announcing the Firefox OS Developer Preview Phone!」ということで、Geekphone取り扱いで「Keon」と「Peak」の2機種が入手可能になるということがアナウンスされた。

外見とかスペック(Snapdragon S1 1GHz, HVGA, RAM 512MB)とかを考えると、ZTE V788D(MSM7225A)や、Xperia E(MSM7227A)あたりが該当しそうだなぁ、と

そして、先日手に入れたK-Touch W619も同じQualcommのMSM7225A系統。
もしかしたら動くかなぁ?とビルドしてみることにしました。

とりあえず、ソースファイル群を取得し、確認したところ、otoroとunagiの構成に関するファイルは、「B2G/device/qcom/」ディレクトリにありました。
CPUはどちらもMSM7627A、と予想よりはちょっとだけ上でした。
無線LANはunagiは、NL80211とath6kl_sdio(SDIO接続)
otoroは、ar6000という違いがありそうな感じ。
まぁ、見方が間違っているような気もしますけど・・・

とりあえず、otoro想定で、buildを開始してみてます。

まだ、Build途中ですが、すでにはまった点があるので公開しておきます。

・Ubuntu 12.10にしてたらはまった。
すでにUbuntu 12.10 32bit環境があったので、そこに構築したらビルドが早々にエラーになった。
公式の「Firefox OS ビルドの必要条件」にあるように「デフォルトホストコンパイラの変更方法」をおこなう必要があったようだ。
まぁ、64bit環境にかえた方がよさそう、というのもあったので、Ubuntu 12.04 64bit環境で作り直しました。

Firefox OS側の手順Android側の手順とでパッケージ選択に差異がある
同じAndroid開発環境をベースとしているわりに、差異があった。
とりあえず、両方に書かれているパッケージ選択をそのままやっておいた。

また、javaについては「openjdk-6-jdk」を選択しておいた。

・build.sh実行時に「-j2」を指定したら失敗した
オプションなしで実行したら進んだ。

・割り当てメモリが少ないと失敗しやすい?

make[7]: *** [TabChild.o] エラー 1
make[7]: *** 未完了のジョブを待っています....
arm-linux-androideabi-g++: Internal error: Killed (program cc1plus)
Please submit a full bug report.
See <http://gcc.gnu.org/bugs.html> for instructions.

In the directory  /work/firefox/B2G/objdir-gecko/dom/ipc
The following command failed to execute properly:

こんな感じのエラーがでます。
公式の「Boot to Gecko のビルド」に空きメモリがないから、と書いてあります。

まぁ、仮想マシンで1.2GBの割り当てで構成しているからですね。
もう1回、build.shを実行すると先に進む程度の失敗のようです。

そんなわけで、終わるのにはまだまだ時間がかかりそうです。